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一日一句【菜根譚】#84 高潔な志と庶民への思いやり:格言「居高懷山林,處遠思廊廟」を読み解く
はじめに
「居高懷山林,處遠思廊廟」
は、現代社会においても多くの示唆を与えてくれる奥深い言葉です。この格言は、どんな状況にあっても、庶民の暮らしを大切にする心を持つべきということを説いています。
高潔な志を持つことの重要性
この格言は、二つの相反するフレーズが組み合わさることで、高潔な志と庶民への思いやりの両立を訴えています。
「居高懷山林」:高い地位にいても、山林の素朴さを忘れない
「處遠思廊廟」:山林に隠遁していても、民を治める大志を抱く
たとえ高い地位にいても、自然の静けさ(一般の人々の暮らし)や素朴さを忘れるべきではない。また、たとえ山林に隠遁していても、社会貢献への志(国の一大事)を抱くべきである。これは、内外のバランスを保ち、充実した人生を送るための指針と言えるでしょう。
庶民の暮らしを大切にすることの重要性
さらに、この格言は、庶民の暮らしを大切にすることの重要性も説いています。
上に立つ人は、権力に溺れることなく、常に庶民の目線で物事を考えることが重要です。
一般市民も、日々の暮らしの中で、困っている人を助けたり、社会貢献活動に参加したりすることが大切です。
まとめ
「居高懷山林,處遠思廊廟」は、高潔な志と庶民への思いやりの両立を訴える奥深い格言です。上に立つ人は庶民の暮らしを大事に思い、庶民は国の大事を心がけることで、より良い社会を作っていきましょう。