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前提条件は常に変わる~2022.8の豪雨災害から学ぶこと:愛生会マネジメント
2022.8に起こった豪雨災害
愛生会が事業している秋田県鹿角市で、2022年8月2日~3日、13日~14日と二度にわたり、豪雨災害が起こりました。
鹿角地域一帯にいわゆる線状降水帯が発生したとして、土砂降りの雨が数時間、雨自体は数日にわたり、降り続きました。
特に13日の雨は激しく、ただでさえその前の週にも増水、地盤もゆるんでいたところで、各地で川の堤防が決壊、氾濫し道路も各所で冠水し寸断されました。
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愛生会でも、保育所や放課後児童クラブなどで緊急のお迎えや休園措置をとる、また特養などでは高齢者等避難情報に基づき避難を行うなど、各拠点で対応に追われました。
そのなかで、愛生会の本部がある特別養護老人ホームケアホームおおゆでは裏が川ということもありましたが、今回初めて川の水が溢れ、施設駐車場に流れ込んできました。
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これまで数回集中豪雨にあった経験から、護岸のかさ増しや川に接する施設の出入口すべてに防水板を設置、増水した際の連絡体制、車両を移動させる基準等、対策をしていました。
この防水板によって施設内への浸水は避けられました。
ですが、川の水が溢れてくるのは今回が初めてでした。
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前提条件は常に変わる、変わったのであれば対策もすぐに変える
これが経営するうえでもとても大切なことだと思っています。
これまでとは違う状況(川が溢れる)になったのであれば、これまで同じ対策をしていてはいけない。
今回これらを元通り復旧させるだけではなく、業者さんにお願いをして新たな洪水対策として、護岸に擁壁を入れていただく工事もしました。
(工事にあたって、川を管理する県など各行政機関と迅速に打ち合わせをしてくれ、早々に復旧工事してくれた工事業者さんには本当に感謝申し上げます。)
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今回は豪雨災害が起きたことで、これまでの前提、常識は常に変わること、その変わった前提のもとで新たな対策を講じていかなければならないこと、をあらためて学ぶ機会となりました。
いろいろな前提条件、それまでの常識などは、ある出来事や時代の変化とともに、どんどん変化していきます。
私たちもその変化に適応していかなければ、職員の皆さんやご利用いただいている皆さんを守ることも、法人として生き残っていくこともできない、とあらためて決意しました。