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2024年マインドフルな旅 -1 (ベトナム フエ)
2024年9月の某土曜日、成田空港から最初の訪問地、ホーチミン経由でベトナムのフエへ出発。一人旅。
一人旅にする理由
社会に出てから海外旅行のほとんどが、現地の友人や当時の同僚に会いに行く旅だったので、知人がいる国にしか行ったことがなかった。
コロナ明けの2023年、どうしても海外に行きたく、知人友人もいない、言葉も分からないベトナムにマインドフルに『一人旅』をした。一人旅をしようとした訳ではなく、誰とも休みが合わずに一人旅となった。
この経験がとてつもなく楽しかったのと、昨年行けなかった場所にどうしても行きたく、2024年もベトナム中部に『一人』で行くことにした。
今回も一つ一つをマインドフルに過ごすことを意識する旅に決めた。一人というのは、好きなように動けるという利点はあるが、マインドフルにその土地の空気や景色、お食事、町の音など本当に色々感じることができ、自分にとって心地よいことや心地よくないと感じることも分かる。
この感覚を定期的にじっくり感じたいので海外(でなくてもいいけど)一人旅(旅でなくてもいいけど)や一人の時間は良い、と思っている。
フエに行く理由。それはティク・ナット・ハン。
昨年、初めてのベトナムの暑さに負けて行くのを断念したフエから旅をスタートすることにした。
目的は、ティク・ナット・ハンを感じるため。心が穏やかでなくなった時、私は一息ついてティク・ナット・ハンの本を読む。
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ティク・ナット・ハンの言葉はどのような環境の中で生まれたものなのか、これを見てみたくてベトナムを旅先にした。今回は昨年のリベンジ、あとは忙しさからマインドフルに過ごせていないと自分でわかっていたので、自分にリマインドさせる意味でもフエは外せなかった。
彼がフランスからの帰国後過ごしたパゴダ、Chùa Từ Hiếu、慈孝寺。ここへの訪問が今回の旅の一番の目的地だった。
このお話は別のNoteで。
いたって普通
在宅勤務を終え、パッキングをし少し寝て早朝に成田空港に向かうのもオフィスに向かうような気持ちで行き、ベトナム航空のホーチミンシティ行の飛行機に乗る。HCMCで入国審査を受け荷物を一旦受け取り、ベトナム航空の人に乗り換えの行き先を告げ荷物を渡し(このシステムすごいね。そんなんで良いの?と冷や冷やしたけど、無事にフエまで荷物を運んでくれました)国内線の乗り場に移動。
飛行機にも乗って、機内食も食べたのに高揚感というものがなかった。
いたって普通。
Phu Bai International Airportに着き、昨年の暑さとは違って(暑いけど)涼しく感じ、ちょっと安心。ホテルで予約したドライバーと挨拶。本当に嬉しいんだろうなと思う表情で「新しい空港なんだ~」と彼は言った。車に乗り、のどかなフエの景色を見つつ、読めない看板のお店ばかりの街エリアに入り、ホテルに到着。
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東京にいる時と何も変わらない感覚を持っていた。英語でなければ何を言っているのか、何を書いているのかも全く分からないのに、この日本と変わらない感覚は何故だろうか。
7泊の旅行で旅行特有の高揚感になることはなかった。振り返るとそれなりに海外特有のトラブルもあった気もするけど、トラブルとも捉えず、目に見えるものを、体に感じるものをただただ観察し続ける、予想外に起こったことに一つ一つ対処していく、そんな時間を過ごした。