宿敵Dr.グリーン
夫側に全く問題ないことがわかり
ファミリードクターの紹介でとうとう
夫婦で『不妊クリニック』に送られることになった
予約にはかなりの時間がかかり
夫婦で総合病院内の一角にあるオフィスをおとずれる
これから妊娠するためにさらにツッコんだ検査や治療がはじまると思うと、私は緊張でガチガチ
不妊にかんして夫の『無罪』は証明されたので
わたしは自動的に『有罪』になったと感じていた
待合室でこれから裁判官に一つひとつ罪を暴かれる囚人のようにうなだれていた
壁いっぱいにフルーツや野菜のコスプレをした
かわいい赤ちゃんフォトがたくさん飾られていた
何だか遠い世界のことのようなカラフルな写真をボーッとながめていると
わたしたちの名前がよばれた
おそるおs診察室に入ると
そこには50がらみの
ムスッとした白人の医師が座っていた
デスクの上にあるネームプレートには
『Dr. Green 』
と書かれている
あれから20年たった今も
わたしは彼の名前をハッキリおぼえている
人生どん底だけど、夢にむかって歩きつづけます。読んでくださってありがとう✨