小説家チャレンジ8日目。
先週みた映画。主人公はさんざんな子供時代を送り、希望をいだいて頑張りつづけ、あと一歩で夢が叶う、というところで実家に緊急事態がおきる。急いで遠い故郷にもどると、そのタイミングで一流企業からあすの朝に面接をする、という知らせ。倒れた母親からは「心細いから一晩いっしょにいて」と言われる。「ああ、やっぱりこんな田舎者で貧乏な自分が、都会で大きな夢を叶えるなんてムリだったんだ」そこで姉が弟に放った「私たちをあなたの夢を叶えられない理由にしないで」という一言が刺さる。
マイナス12℃の朝、7時に家族全員おきちゃってるけど、それを言い訳にせず、私は今できることでまた一歩夢に近づこうと思います。
ダニーはまゆみと同い年の、アイルランド系アメリカ人だった。白人でブロンドでヒョロっとした体型だが、身長は180cmちかくある。さいしょ会ったときは「ザ・アメリカ人」という印象。
ワシントンの大学の考古学部を卒業したあと、英語教育のサブ教員の資格をとって、日本の小学校に働きにきていた。年齢がいっしょ、ビザをとって外国で1年働く体験をしている、というので親近感をもったのと、たまたまダニーの寮がまゆみのバイト先の近所だったことが判明。
日本に知りあいが誰もいなくて、1人でさびしいだろうというので、週末や季節のイベントに、彼が実家によばれることが多かったので、彼とはとく顔をあわせるようになる。ダニエルは職場の方針で日本では車を運転できず、まゆみはバイト先で必要なので免許とりたて。ダニエルが電車で行けない所に出かけるときは、自然と乗せていってあげるようになった。
そのうちダニーの日本人の友だちと、みんなでバスケしたり、飲み会をしたり、アメリカ人の友だちが集まって、彼の部屋で米国のアニメを見る会によばれたり、灰色の学生時代を送ってきたまゆみに、はじめて若者らしいキラキラした時間がおとずれる。