小説家チャレンジ47日目〜フラッシュバック〜
コロナ休職して一年たったが、もとの職場の同僚とボスのおかげで、ラッキーにも50才で保健機関のテレフォンオペレーターに再就職することができた。
4月スタートの週2夜勤も3週目にはいると、やっと始業時のルーティーンや、駐車する場所などがわかるようになってくる。
仕事いがいでも、オンラインでシフトに応募する方法、IDカードの申請、振り込みのための銀行口座のアップデートなどのやり方が、徐々にわかってきたところ。
きのう出勤すると、元ボスのシーラの声が遠くでしたので、手をふって挨拶。「スーカンがきてるよ!」と彼女が笑顔で指さす方向をみると、そこには元職場の同期のインド系女子が、ニッコリしてデスクで仕事していた。
いまカナダは、Covidワクチン接種の対象をどんどん広げているので、保健機関には予約が殺到している。前の職場の同僚たちも、どんどん再就職sぎいているようす。
さいきん保健機関の職員になったおかげで、わたしも医療関係者扱いになり、もともと接種者カテゴリーに入っていた夫と、来月にワクチンの第一次接種をうけられることになったし、ホントにありがたい。
きのうは広東語しか話せない女の人が電話してきて、通訳をまじえて、3者で30分いじょうかかる予約が一件あった。
また月曜日ということで、週末がっつり子ども達の世話をしたつかれがでたのか、10時に仕事をおえて、夜道をひとりで運転しながら、なぜか涙がしばらくとまらない。
3年まえに移転した店が軌道にのらず、夫婦で仕事がなくなったときの恐怖とか、食べるものにも困ったくるしい時期のことを、今でも頻繁にフラッシュバックのように思いだしてしまう。
きのうは帰宅して夜中にねたのに、午前2時半にJJにおこされる。リビングでTVをボーっとみているときに、またじわじわと涙がでてきた。
ただただ疲れているのと、おなかがすいているので気持ちがどんどんおちていく。
げんきで無邪気なJJのようすさえ、不安をあおる。
過去を憂いて、未来に不安になっても、何もうまない。
ずっとそこにとどまっても、なにもいい事はない。この3年でイヤというほど身にしみた。
しばらく涙がでるにまかせて気を取り直し、キッチンにいって、甘めの熱いラテをいれる。JJの好きなチーズサンドリッツをもってきて、携帯でお笑い動画をみながら、明けがたのリビングで2人でボリボリ。
思考がマイナスにマイナスに向かうときは、考えを止める。
こういうときは必ずお笑いを見る。ポジティブなお笑いのエネルギーで、じぶんのネガティブ思考を相殺する。プラスをマイナスにぶつけて、感情が中和されるだけなので「おもしろい」と感じても、声をだして笑うまでにはいかない。
あとは筋トレ。もくもくと目の前のノルマをこなしていると、マイナス思考がとまる。
いちばん楽しいのは、お笑い動画をみながら筋トレすること。
つらいこといっぱいあったけど、芸人さんと運動のおかげで、ここまで生きのびられた。
もう感謝しかない。
これからも、私はなにがあってもこのふたつで乗りきっていける。