【おとなの読書感想文:22】くちべた食堂
どうもコウノです。
何度でも言いますが、飯テロマンガは大好きです。
ひょっこりTwitterで出会ったのが今回の「くちべた食堂」↓
多分カテゴリ的には百合になるかもしれませんが、この2人が口下手すぎて関係性がほとんど進展なくて、友達というカテゴリすら入ってないので、百合と言っていいもんかどうか悩んでしまう……
似たり寄ったりな歳頃の女性2人ですよ、ご近所さんですよ、些細なきっかけで堰を切るようにおしゃべりすればいいじゃない。
あるいはおしゃべりじゃなくても、同じ空気感でフフフと微笑んだらそれなりに「私達お友達になりませうね」感が出たりするもんじゃないのか。女の子同士ってさ。そんで言わんでもアイコンタクトとかで意思疎通するんやないのか。
と、百合にメルヘンを期待する「百合姫は百合姉妹時代から好きでしたけど?」勢ですが。
ところがどっこい、この2人互いが「推し」。
「ずっと入ってみたかった食堂の店員さん」と、
「ずっと来店して欲しかったご近所さん」。
こじらせてこじらせて、ようやく「客と店員」としてファーストコンタクトする頃には5年経ってる。
いやいや、回を重ねる毎に名前呼びになるとかさ。2人でお出掛けしたりとかさ。そういうのないのよ全然。
ただ少しずつ、互いに「常連客と店員さん」として認識してるから、本当に少しずつ会話をしてはきてるんやけども。他愛がなさすぎて、ついついこれ↓を言いたくなっちゃう。
ところでこれまで紹介した飯テロマンガと比較すると、肝心の「食べ物」の描写はやや少なめ。
なんですが。敢えて飯テロのカテゴリに入れたくなるのは、常連客のヤナギ先生の表情がとにかく美味そう。
美味いを連呼する煉獄杏寿郎スタイルですが、口下手なので声には出さず心の中でだけ。でもこの眉毛の逆八の字っぷりと、頬の赤面を表す細かい斜線。あと口の、この何とも言えない「Excelでフリーハンドで線描こうとしたら失敗した」みたいなフニャフニャ線。
ヤナギ先生が何を食べているかは問題ではなく、あの表情見てるとこっちもご飯食べたくなるのよね、というニュアンス。
いやでもこれ大事な描写ですよね~。
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