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【おとなの読書感想文:13】島さん


どうもコウノです。
日本で1番有名なサラリーマンとして島耕作という人がいます。初芝(のちにテコット)という同じ会社に居続け、遂には会長まで上り詰めた凄い人です。「課長編」から壮大な物語がスタートするんですが、当初から妻子持ちなのに流れるように女を抱く。モテる。寝る。英雄色を好むってか。関連記事見つけたので気になる方はこちらをば。


とまあ島耕作の話をしつつ、今回取り上げたいのは島耕作じゃない方の「島さん」。

女性関係まるでなし!
出世しない!
講談社じゃなくて双葉社!

コンビニで深夜バイトしてるおじいさん、島さんの話です。

この島さん、背中に立派なモンモン🐉が入ってます。つまり元そういう事です。

所謂極道なの隠して生活してる作品と言えば「静かなるドン」「ごくせん」ですかね、パッと思い付くの。隠してるんだけど随所随所でその道ならではのおっかなさやかっこよさが出るのが乙で。

元的な立ち位置で最近だと「極主夫道」もありますし、あれはあれで好きですが、あれはそもそも隠してないですからね。

対して島さんは隠してる系。ベテランなのに凡ミス多いおじいさん。ベテランなのにレギュラーじゃなくてあっちこっちに赴くヘルプ人員。

いつも一緒に働くバイト仲間達には今のところモンモン🐉はほぼバレてません。なので深夜のコンビニに来そうなヤンキーとかの対応も、自分のモンモンでビビらせるなんて事はしません。しがないおじいさん店員として、いっぱしの大人のして、柔らかく窘めてる。

バイト仲間にも色々事情があるし、黒い部分もあるけれど、みんな島さんに大事な何かを教わって成長していく人間ドラマ。

今のところ4巻まで出てますが、いつも1話だけ、島さんの子供~青年時代の頃の話が入ります。
過去編だと分かるように黒塗りページはお約束。

チンピラの父が蒸発した末に稲三という面倒見のいいヤクザを父と称して可愛がって貰っていたものの、島少年をカタギの世界に身を置かせる為に、稲三も友達の湘ちゃんも、Notカタギなので島さんから離れていく。

あー成程、こういう過去を経て、島さんは今、人に優しくしようと心掛けてるのね……おっと、目からアイボンの液体が出て来ちまったぜ。


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