観了記録15「猿の惑星 キングダム」
猿を見てきた。とりあえず猿ではなくエイプという呼び方にずいぶんとこだわりを感じた。檻にいるのは猿で進化したからエイプなのか。
冒頭数十秒で設定が叩きつけられたが、いっそ清々しい。シーザーとやらもなんで猿が溢れたのかも説明もそれでいいのかとは思いつつも、理由には十分な量だったので、妙技を感じた。
シリーズ完全新作ではあるが、要するに猿の惑星シーズン2なので、シーズン1を見ていないといまいちわからないところが多い。王であるプロキシマスが人類を滅ぼすために頑張るが、余計な異分子のせいで失敗する話である。その異分子も王が招いたので自業自得なのだが。
今までのシリーズを知らないが、エイプと人間のどちらの目線で見ればいいいのかよくわからない作品だった。途中で人間と合流するのだが、後半からそっちの主張が激しく、どちらを主人公としてみればいいのかわからなくなる。人類の知能は著しく低下したらしいが、終盤では明らかに現代に近いテクノロジーを使いこなす人類が世界中に散っていることがわかる。しれっと矛盾しているが、今後のストーリーで明かされるのだろう。
人類にとって代わったエイプが結局人類とそう変わらない文明の歩みを進めている、というよりも模倣に近いことをしているところは皮肉めいたものを感じるが、そのアンチテーゼがエイプの主人公であるノアなのだろう。それも結局ノアが存命の間だけなのだろうが。
とりあえずエイプの違いがさっぱり分からなかった。プレキシマスぐらい主張が激しい恰好をしてもらいたい。
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