観了記録38「リパブリックZ」
リパブリックZを見た。悪くはない、悪くはないが。ギャグホラーである。ロンドンゾンビ紀行とかと同じタイプであり、見ていると思わず笑ってしまうタイプのゾンビ映画。
舞台はおそらくロシアの気がする。ゾンビが発生してしまってから数年後の世界で生きている恰幅の良い二人組の話である。逆茂木でゾンビの侵入を防ぎ、引っかかったゾンビの頭を壊して暮らしていたのだが或る時、二人でふざけて銃を撃ってしまう。住んでいる小屋は森の中にあるので反響した銃声が大量のゾンビを呼んでしまい、二人は慌てて逃げだす。
いや、正直もっとギャグとかじゃなくて重いストーリーだと思ってたら最初のくだりでギャグ映画だったのでちょっと残念。でも面白くはある。全体を通して弛緩した空気が漂っている気がしていまいち入り込めない。シリアスのシーンももちろんあるが唐突にくるし、そこで現実を受け入れられずに暴れてゾンビを呼びよせた挙句になんでこんなにゾンビがいるんだとか言われてもそりゃあそうだろうな、としか言えない。
しかも逃げたあとに木の洞なのか洞窟かよくわからない場所に逃げ込み、そこで寝ていた熊をナイフ一本で仕留める。そして夜が明けたら冬が来て終わる。どういうことやねん。熊は百歩譲ってわかるとしても雪も降っていない季節だったのに、穴に入って気づいたら外は雪景色でゾンビが凍っていました、では意味が分からないだろ。冬眠したんかお前らは。恒温動物の分際で冬眠してたんか。しかも冬に起きてるから冬眠でもないし。
サメ映画とかと同じタイプの映画、友達とかと見て笑いながら突っ込む映画である。本腰入れてみるようなタイプの映画ではなかった。