読了記録23「月は無慈悲な夜の女王」ロバート・A・ハイライン

 月は無慈悲な夜の女王を読んだ。SFの傑作、らしい。あまりSFを通っていないのでこういうもんなのか、という感じではあるが。

 この時代に読んでいるので普通に読んでしまうが、この小説が書かれたのは1976年である。その時代に自意識を持ったコンピューターというものを思いついているのがすごい。今ならAIの発展形、Siriの行きつく先という感じだが。これを思いついたのは1976年、本になるまでの時間を考えると一体どれだけ前からこれを思いついていたのか考えてしまう。

 内容はアメリカの独立戦争を月と地球になぞらえた形だが、別にそこに詳しくなくても面白い。

 不満なのはそういうところではなく、文章の冗長さである。別に情緒たっぷりに書くのは趣味だろうから構わないが、別にそういう感じでもない。単純に冗長な部分が多い。アンドロイドは電気羊の夢を見るか、でも同じことを思ったのでもうお国柄なのかもしれない。もしくは時代か。このどちらもアメリカの作家だが。最近のSF作品は知らないのでそのうち読んでみようと思う。


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