今だから思える、「あの時の私グッジョブ」
毎年この時期に思うことがある。
2014年の私、いい決断をしたな
今の勤め先に入社してまもなく10年。本当に縁で入らせてもらった。
ノリと勢いの決断でまさか10年間同じ会社にいるとは思ってもいなかったから。
10年前の私はあのとき
私は都内の会社に勤めていた。
営業事務として勤めていた会社は、締切との戦いだった。正確さと締切に間に合わせることに悪戦苦闘しながら、OJTの先輩についていこうと必死だった。
最初に担当してくれた先輩は1を聞いたら「3→7→10→1→答え」の順番で説明されてしまい、私はまるで理解ができなかった。聞き返せば「ちゃんと話聞いて」と突き放させることも度々。
教えてもらえるなら早いうちに疑問解消したい。良かれと思っても緊張して聞けない。同じチームの別の先輩に相談することもあった。
ちょっとだけメンタルも崩しかけていたところに、転機の依頼がくる。社外の人から定期的にかかってくる電話に対応してほしいとのこと。
ほどなくして、それはきた。
「英語話せる人探しているんだけど、誰かいる?」
この一言から始まった人生の大逆転ストーリーのはじまり。
チャンスは突然に
通り一辺倒の用件を聞き出して、社内共有してからもう私が対応することはないだろうと思っていた矢先、同じ人からご指名で電話回された。
「今回は別件で電話した。直近で直接会えないか?」
えーっと、社会人ってこういうことあるんでしょうか?
20代前半の私は半ば怪しみながらも「英語話せる機会あるなら、ちょっと会ってお近づきになろうかしら」と性善説をひっさげてこの人に会うことに。
会ったのは職場の近くのスターバックス。
「単刀直入に言うと、あなたうちで働かない?」
お、おぉ?これは世に言うヘッドハンティングとやらですか?
とっても業績がよくて、引っ張りだこな、超がつくほど優秀な人が受けられる、それですか?
もし条件が今よりいいなら、挑戦してみたい。
当初提示されたのは、1回離れた営業職。KPIとか正直追いかけたくなかったけど、年収を聞いたら挑戦したいと思える額で二つ返事で「やる!」
急ハンドルが切られた面接当日
仕事は午後休取って集中して面接に挑めるように準備。
最初は面接官3人くらいと言われていたのだが、面接途中で「今日このあと時間は?」と聞かれて正直に「午後休みなので夕方まで大丈夫です」と話したら面接官が7人に増えた。
とってもスピード感のある会社で、30分ごとに面接官が代わり、もらった名刺の名前と顔が全然一致しないまま面接は終盤へ。
「営業職は残念な結果なんだけど、営業事務はどう?」
営業職は正直やり切れるか不安を持ったまま面接に挑んだから、落ちてもしょうがないと思っていた。ところが示された新しい道。
会社自体は楽しそうだし、英語が使えるならそれに越したことはない。
「その道も模索したい」と意思表示をしたら、営業事務採用試験に急ハンドル。PCテストやってばたばたと気がついたら18時。数年ぶりにまともに話す英語とUS配列のキーボードでのPCテストでぐったり。
結果発表
時を早めて2014年のクリスマスイブ。面接を受けた会社から電話。
「当初話をした通り、営業職は難しいけど、営業事務での採用が決まったよ。」
最高のクリスマスプレゼントになったのと、初めての外資系企業への転職だったから親にも旦那(当時彼氏)にも相談して「やっちゃえば?」と背中を押してもらえたので、翌日内定受諾。
今の私は
営業事務からスタートした私は、ワークライフバランスもとりながら同僚・上司・部下にも恵まれて楽しい社会人生活を送れている。
10年前会社に行くのが憂鬱だったけど、今は嫌なことがあっても笑い飛ばせる仲間にも囲まれて幸せを噛み締めている。
特に転職活動をしていなかった私だけど、ひょんなことがきっかけで転職大成功をさせてしまったので、これはまさに想像していなかった未来。
これからも何が起こるかわからない未来にワクワクを1つ胸に抱えて今日も1日過ごしていく。