今だからこそ立ち返りたいお金の基本のキ
この2022年から円安が止まらない。一時160円を超えて、日本は世紀の「割安国」になってしまいました。モノやサービスを輸入で賄っている日本は必然的に人件費や材料費が円安により高騰。給与があがらないのに、スーパーで払う日常品や食材の値段はじわじわと上がってきてしまっています。
こんなご時世だからこそ、今一度お金の基本に立ち返りませんか?
理想の支出・貯蓄・浪費の割合に立ち返る
まずは自分がどのような割合でお金を使っているか、振り返って見ましょう。理想的なお金の割合は、支出70%、貯蓄25%、浪費5%と言われています。つまり手取り25万円の人の場合は、この計算式に当てはめるとこうなります。
支出:17万5,000円
貯蓄:6万2,500円
浪費:1万2,500円
必ずしもこの70:25:5の比率になっていなくても大丈夫です。まずはここを目安として、確認して見てください。たとえば貯蓄のペースを上げたい、投資に回すお金を作り出したいなど目標があれば、少しづつ70:25:5になるように調整してみてはいかがでしょう。
ここで気をつけていただいたいのが、浪費を0にせよ。と言っているのではありません。浪費の捉え方は人それぞれですが、私はその人の個性が出る部分であると思っています。推し活や嗜好品、カフェで過ごすひとときなど、その人らしさが出るものをなくしてしまうと途端に毎日がモノトーンになってしまいます。ご自身の負荷になりすぎないように、でも自分の色は全面に出していって欲しいです。
支出を見直してみる
この2年間の円安で食料品の値段はおおよそ2割増えています。これは5,000円だった食料品が、同じ量を買って6,000円で差額1,000円も増える計算です。仮に月に4回買い物をしたとして、毎月4,000円を追加で支払うことになります。つまり年間だと48,000円の追加出費です。
普段お買い物をしているときになんとなく「やっぱり値上がりしているんだな」「スーパーで払う金額増えたな」と頭をよぎったときは、支出を見直すチャンスです。
何が値上がりしたのか、どれくらい増えたのか、こまかい数字を見る必要はありません。肌感覚で「これくらい増えたんだな」とわかるだけでも、後からくる「なんでこんなにお金が出ていってしまっているんだろう」に答えがついてきます。
貯蓄・投資のペース配分を考え直す
みなさんは将来のために大切に蓄えている貯蓄や投資金があると思います。先ほど食費の部分で年間約5万円の追加支出があるとお伝えしましたが、それに伴って大切な貯蓄を取り崩してはいませんか?
経済状況が変わり支出が増えると必然的に貯蓄や投資にも皺寄せがきます。
支出が増えたからと言って、貯蓄や投資を切り崩してしまうのはもったいないです。
特に投資は余剰資金で行うことが大前提です。貯蓄が生活費の3ヶ月分が貯まるまでは、投資は一旦ストップもしくは毎月の投資額を減額して調整してください。
おわりに
株価はイケイケどんどんなのに、円安の影響で私たちの生活にうまく還元されていない、そんなときだからこそ、個人の自助努力が不可欠になってきます。
ときの経済の波に飲まれすぎないよう、自分でできる対策や「お金力(おかねりょく)」をつけていきたいですね。