今は別の学校にいる君へ
君とは中2から3年間クラスが一緒だったね。
君も私もよく話すタイプではなかったし、そもそも君はあまり学校に来なかったけれど、それでも君が同じ教室にいてくれた日々を、私は絶対に忘れない。
君が学校に来なくなって、少し来て、また来なくなって、でも出席日数が危うくなってやっともう一度学校に来た日。
あの日、君は何を思っていたんだろう。
出席日数を確保して、普通に学校に通いたかったのか。
先生に説得されて仕方なく来たのか。
それとも、本当はみんなへのさよならの気持ちの表れだったのか。
あの日が、君が私の「同級生」だった最後の日。
君は留年が決定して、結局通信制の学校に行ってしまった。
君はちゃんと友達だっていたはずなのに、大切な友達の言葉すら無視するような君になってしまったのは、なんでだったんだろう。
君みたいになりたくないと思う反面、君の気持ちをちゃんと知りたくて、君になりたいと思ってしまう。
同じ立場に立てば、君のことも少しは理解できて、そしたら、少し違う未来が待っていたはずで。
同じ教室で君と二度と笑いあえないことが、過ぎ去ったあの日々が、寂しくて、愛しい。