奥深いようで実は浅いサウナの中での会話
こんにちはこんにちは、メザニンです。
昨日温泉にゆっくり浸かりに行きました。
熱い温泉に身を引き締めさせてから、
そのままサウナに入り、
一気に汗をかいてから、
冷たいシャワーを浴びて
露天にある、めちゃくちゃ冷たい水風呂に入る。
これがもう最高に気持ちがいいのです。
私は熱い温泉に入ってからサウナにはいるで
それほど長く中にいれません。
ですので、サウナに入ると、壁に掛けてある
時計を確認して何分くらい入るか
前もって計算しておきます。
「5分くらいで出て水にいこっと」
そんなことを考えていた時、
頭を奇麗に丸めたおじさまが入ってきました。
年は50歳後半くらいでしょうか、お腹も出てなく、
きちんとメンテナンスなされてるんでしょうね、
色白で細身ではありますが、
筋肉のラインが見えています。
時計に目をやった時、
思わず目が合ってしまったんです。
軽く会釈をして、私は下を向きました。
そのおじさまは、
会釈をした私に気を使ってくれたんでしょうか、
20人は軽く座れる広いサウナの中で
私の隣に座ってきました。
”やばい、これ、話しかけられるパターンだ”
これは私の経験値でしかありませんが、
広いサウナの中で隣に座られると、
90%以上の確率で話しかけられます。
おじさま:
「吹雪いてますね」
案の定、声をかけてきました。
”やっぱな~、、、そうだよね、隣に座ったもんね、
話したいんだよね、、”
小心者の私は、無視することができません。
むしろ声をかけてくれたおじさまの
そのフットワークの軽さに尊敬の念を
感じるくらいです。
私:
「そうですね、今日は全く前が見えないくらい、吹雪いてますね。」
ここで、そっけない返事を返しておけば、
大概は会話は終わります。
ですが、せっかく話しかけてきてくれた
おじさまを”むげ”にできません。
私:
「早く止むといいですね。車の雪下ろすの大変ですし。」
ついつい会話を膨らませてしまったのです。
あ~、私のバカ。
基本、私は人と会話するのが苦手です。
かなりトンチンカンな事ばかり言って
ドン引きされることばかりです。
しかし、そのおじさまはそんなことを
知る由もありません。
おじさまは目をきらっとさせて、
こっちを見てきました。
きっと
”お!!会話してくれるんだ!”
とでも思ったのでしょうね、
案の定ドンドン話しかけてきました。
今年の雪の量はどうだ、とか
オリンピックは今年開催されるであろうか、
など、
私にはあんまり興味のない話をしてくるのです。
なので、話題を変えるために
”五目ジュース”を
作った話をしたんです。
”ようは、5種類の具材をミキサーにかけて飲んでみよう!っていうお話です”
突然のわけのわからない話におじさまは
面を食らっているようでした。
しかし、KYな私は話を進めていきます。
時計を見ると余裕で10分を過ぎています。
おじさまも、結構な汗をかいています。
丸く反り上げた頭のおかげで、ユデダコみたいになっています。
私:
「なんかその五目ジュース
どろどろの茶色いジュースなので、
さすがに飲むのも
気が引けたんですが、、」
私も予想以上にサウナに入っているので、
だんだんぼ~っとしてきていました。
頭が回らないようで、うまく説明できてません。
先に話しかけてきた優しいおじさまは、
自分から先にサウナを出るのが
失礼だとでも思っているのでしょう、
真っ赤な顔をさらに赤くさせ、
私のどーでもいい話を、
話半分で聞いているようです。
おじさま:
「はぁ、どろどろの茶色いんですか、、」
限界に近いおじさまはサウナから出たいのか、
話を終わらせたいようです。
私:
「そうなんです。
でもね、せっかく作ったし
気合い入れて、
うん!この際だ、飲んでみようって思ったんです。」
そこへ、もうピリオドを打ちたいおじさまから、
予想もしなかった返事が返ってきたのです。
おじさま:
「はぁ?
うんこのサイダー飲んでみよう?」
私:
「・・・・・・・・・・・」
一瞬、何を言ってるのか理解できませんでした。
おじさまは、
熱さのせいか、どーでもいい話のせいか、
完全に話をロストしていたんでしょうね。
おじさまには
うん、この際だ、飲んでみよう
が
うんこのサイダー飲んでみよう
に、聞こえていたようです。
たしかに
どっちも茶色くどろどろしてるけど!!
でもうんこのサイダー飲んでみようって思う?
しかも、そこだけピックアップしてくる?
もう、お互い限界でした。
私:
「そうなんです。
熱いですね、 すいません、お先に失礼します。」
と言って、
まさかの私の上をいくトンチンカンなおじさまを残して、
私はサウナを後にしました。
その後、お互い水風呂であっても
会話をすることはありませんでした。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。