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親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者を一括変更する方法



はじめに

こんにちは。
今回は、親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者を一括変更する方法についてご紹介します。
具体的には、フローを使用して子取引先レコードを更新することで実現可能となります。

では設定方法をご紹介していきます。

親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者を一括変更する

1. フローを作成する

① レコードトリガーフローの作成を開始する

レコードトリガーフローでフローを作成していきます。[設定] > [フロー] > [新規フロー] を選択し、画像①の画面で[レコードトリガーフロー]を選択し[作成]をクリックします。

画像①

② フローの開始要素を設定する

[作成]をクリックすると、フローの開始要素の設定画面が画像②のように画面右側に表示されます。ここでは、親取引先である「取引先」レコードの「所有者」項目が変更された場合にフローが起動されるよう以下の設定を行います。

オブジェクト: 取引先
フローをトリガーする条件: レコードが更新された
条件の要件: すべての条件に一致(AND)
[項目] OwnerId [演算子] 変更済み [値] {!$GlobalConstant.True}
更新されたレコードでフローを実行するタイミング:レコードを更新し、条件の要件に一致するたび(変更不可)
フローを最適化: アクションと関連レコード

画像②

③ 子取引先の取引先レコードを更新する

子取引先レコードの「所有者」項目の値を親取引先であるトリガーレコードの「所有者」項目の値へ更新する設定を行います。
②で設定した開始要素の下にある[ + ]をクリックし、画像③のように[レコードの更新]を選択します。

画像③

その後表示される画像④の設定画面では以下の設定を行います。

表示ラベル: 子取引先レコード更新 (任意)
API参照名: Update_ChildAccount (任意)
更新するレコードを検索してその値を設定する方法: レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定
オブジェクト: 取引先
取引先レコードを絞り込み*: すべての条件に一致(AND)
[項目] ParentId [演算子] 次の文字列と一致する [値]{!$Record.Id}
取引先 の項目値を レコード に設定**:
[項目] OwnerId [値] {!$Record.OwnerId}

* 設定した条件について
"ParentId" は「親取引先」項目のAPI参照名であり、「親取引先」項目には親取引先の取引先IDが入力されます。
そのため、当項目がトリガーレコードの取引先IDと一致していることを条件にすることで、トリガーレコードの子取引先レコードのみをレコードの更新対象に絞り込むことが可能となります。


画像④

以上で、親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者を一括変更するフローの作成は完了です。[保存] をクリックして、[有効化] をクリックします。

3. 作成したフローを確認する

最後に以上で作成したフローによって、実際に親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者が一括変更されるのかを確認していきます。

確認にあたって、親取引先レコード(画像①)とその子取引先レコード(画像②・③)をそれぞれ以下のように作成しました。

画像①


画像②
画像③

画像①の親取引先レコードで画像④のように「所有者」項目を「Air」から「田中一郎」に変更し、画像②・③の子取引先レコードの「所有者」項目が「田中一郎」に更新されるか確認します。


画像④

所有者を変更後、画像②・③の子取引先レコードの「所有者」項目を見ると、画像④・⑤のように「所有者」項目が「田中一郎」に更新されていることが確認できました。


画像④


画像⑤

まとめ

今回は親取引先の所有者が変更された際に子取引先の所有者を一括変更する方法を紹介しました。
「親取引先」項目をレコード更新の条件に使用することで、同じ「取引先」レコードでも子取引先レコードのみを更新することが可能となります。

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この記事を書いた人
Suzuki

Salesforceの認定資格「Salesforce認定アドミニストレーター」を保有しています。 IT業務経験ゼロからSalesforceに関する実務に携わってきた経験をもとに、初心者の目線に立って各種機能の活用方法や設定手順をステップバイステップでわかりやすくご紹介します。


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