【他人軸はつらい】他人軸がつらい理由、自分軸で生きる方法
以下が思い当たる方は、是非先を読んで知ってほしいことがあります。
そういう方は、「他人軸」で生きているかもしれません。
他人軸で生きることは、実は日々苦痛を生みます。
周りの影響を受けやすく、その都度考え方や行動が変わり、その変化に自分自身が疲れるからです。過去に、肯定の言葉よりも否定の言葉をたくさんかけられた人は、他人軸になりやすいです。
他人軸の対義語が自分軸なのですが、自分軸で生きるだけで、気持ちがとても楽になります。
自分軸、他人軸とは
自分軸とは、自分の中に確固たる価値観、判断基準、考え方があって、その核を元に、自分で意思決定をすることです。「私はこう思う」「私はこっちが好き」など、思考の主語が自分です。
自分の中で確固たる核があるので、新しい壁にぶつかっても、多少迷えど自分が信じる方向へ進むことができます。
対して他人軸は、自分ではなく他人の価値観や顔色、雰囲気などに合わせて意思決定をすることです。
「周りはこう思うだろうから、やめとこう」
「あの人がNOと言うだろうから、こうしよう」
など、思考の主語が他人です。
「私は他人軸じゃないよ」と思われている方、意外と気づいていないだけかもしれません。(私はこの概念を知るまで、自分が他人軸だったことに気づきませんでした)
自分の思考のクセには気づかないものです。例え他人軸で意思決定していても、それが当たり前になっているからこそ、「これが自分の意思決定の方法だ」と勘違いしているからです。
あなたが、他人軸か自分軸か?チェック方法
答えがYESの人は、他人軸で物事を考えている可能性が高いです。
他人軸で物事を考える人は、ストレスや不安を抱えやすく、落ち込みやすい傾向にあります。それはなぜでしょうか?
他人軸が辛い理由
他人軸が辛い理由。簡単に言うと、「考えすぎて疲れるから」です。
自分軸は一つですが、他人軸は「自分以外の他人の基準」なので、他人の軸は膨大にあります。つまり基準や選択肢が膨大にあるのです。自分の中の譲れないもの、確固たる信念がないと、新しいことに直面するたびに「何を基準に考えたらいいのか」から選択する必要があります。
「あの人はこう言っていた、この人はこう言っていた」
「あれもいいな、これもいいな」
一から考えることが増えると、かなり疲れます。コロンビア大学経営大学院のシーナ・アイエンガー教授によると、選択肢の数が多いほど、決断に使う脳のエネルギーも大きくなるそうです。
だから他人軸は疲れやすいのです。
また、他人軸に巻き込まれやすいと、他人の感情にも飲み込まれてしまいますし、常に他人の反応を伺うアンテナを立ててしまい一度に得る情報量も増えます。ミシガン州立大学のモーザー氏によると、たくさん考えすぎると、不安やネガティブ感情が強くなるという研究結果があります。
つまり、決断の基準が定まってないことで、考えすぎて疲れたり、不安やネガティブなどのマイナス感情が強くなりやすいため、他人軸は辛いのです。
自分軸になることが、生きやすくなるためのポイントです。
どうやったら、自分軸になれるのでしょうか?
どうしたら自分軸になれる?
先に結論から述べると、自分軸になるための方法はこちらです。
マインド編
自分軸になるためには、まずなぜあなたが他人軸になってしまったかについて考える必要があります。他人軸になってしまった人は、過去に人から否定されることが多かった可能性が高いです。
・考えを話したら否定される
・間違ったらすぐ怒られる
こういった経験が積み重なると、「私の意見は間違っているんだ」「間違ってはいけないんだ」「なら、自分の意見は言わない方がいい。他人の方が正しいから従った方がいい」という思考になります。
まずは、「間違うことは悪いことではない」「自分のような考えがあってもいい」という認識にチェンジしましょう。そうすれば、必然と自分の考えで意思決定する準備が整いますし、他人と自分を比べて苦しむこともなくなります。
それができたら、「じゃあ、自分の軸ってなんだろう?」と思えるようになります。すぐにわかるものではないですが、感情を分析することが近道です。
行動編:感情から思考を分析する
感情は、思考から生まれます。
「なんか、嫌だな…」
「こう言われると、すごく嬉しいな」
なぜその感情が生まれるのか。なぜ?と一歩深掘りすると、自分の価値観が見えてきます。
こんな風に、一見何ともないように見える質問にも、私たちは少なからず感情を抱きます。それを深掘りすることで、今まで意識しなかった自分の中の価値観に出逢えるのです。
こういった質問が1000問収録されている、「メモの魔力」は自分軸を見つけるのにとても最適です。私は最初の100問しかできなかったけど、それだけで自分の思考のクセや価値観に気付けました。
行動編:「絶対に譲れない」ことを考えてみる
「これだけは譲れない」という点から考えてみるのも良いかもしれません。
例えば、あなたが新しく服を買うとします。お店に行けば膨大な量の服が並んでいます。買い物というのは思案や決断が多くて、考えれば考えるほど疲れてしまうものです。心理学者のジョナサン・レバーブ氏によると、衝動買いという行動が起こるのも、悩みすぎた結果脳が疲労し、決断の質が下がることによるものだそうです。
でもここで、服に関して譲れないことをいくつか決めておくと、選択肢は自ずと絞られ、決断は論理的で速やかになります。
これだけ譲れない条件があれば、合致する服はそんなに多くないので、すぐに決断ができますよね。
このように日常の些細なことでいいので、譲れないことを決めていくと、決断の回数を重ねるうちに自分がどんな人間なのかの発見に繋がります。
自分がわかると、似たような状況が再び起こったときには、過去の決断を参考により早く決断をすることができます。そうして自分軸が出来上がっていきます。
おわりに
私が他人軸で生きていたことに気づいたのは、大学で就活を始めたときでした。
特に希望もなく、自分の行きたい道がわからず、何を基準に道を選べばいいのか、全くわかりませんでした。
悩んでいる私を見て、ある友だちが怒りました。
「なんで、自分のことなのにそんなにわからないの!?」
そんなに怒らんでもいいやん…と思いつつ、確かにそうだとも思いました。それまで家族から、考え方や意見を否定されてきた私は、「私は間違っている」「人に判断を任せた方が正しい」と、自分で考えることを放棄してきたのです。大学進学を目指すのが高校の風潮だったから進学する。クラスメイトがやっている勉強方法をマネする。そんな風に、他人軸で生きていきた結果、大事な局面で、しかも就職先を決めるという「周りと一緒」がもう効かない状況で、自分の軸がわからないという壁にぶち当たったのでした。周りが次々と就職先を決めるなか、クラスのなかで決まっていないのは私くらいでした。結局、ゼミの先生のつながりで勧められた病院に就職したのです。
「自分軸」「他人軸」の概念を知っただけでも、一歩前進です。
日常のなかで自分の感情に出逢ったら、「なぜ?」を深掘りしてみて、ぜひ自分の価値観、「自分軸」を見つけ出してみてください。
このブログでは、「知って楽しく生きやすくなる」をモットーに、メンタルに関する科学的なライフハックを掲載していきます。
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