藍鼠/卯月とわ子

作詩・創作・散文 毎日詩を1つ呟きます。 毎週水曜に自由詩を更新。

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記事一覧

あくび一つ
あなたに贈る
お別れなんてそんなもの
流れる時間の一つにすぎない

白に滲むわたしの感情
どこまでいっても美しく成れない
わたしはわたし
鏡を磨いてもくすんだわたしは
微笑まない

風が吹いて
綺麗にするの
世界の果てもその向こうも
払ってしまおう
何もかも

居心地が良い
此処はわたしのお城なの
完璧無敵なわたしの城砦
あなたを蹴散らす門番と
こうして此処で暮らすのよ

溶けていく
溶かしていく
心に本当があるうちに
わたしはわたしを
集めに行こうか

鱗雲が夢みせた
空の鯨の白昼夢
わたしの背中に生えた羽根を
無駄にしないと歌うんだ

うらない

空の雲が晴れたなら わたしの心も晴れるだろう 何か希望が無い限り わたしの毎日は昏いの、だ…

光るのは
光があるのは
向こうに影が見えるから
わたしが在るのは
あなたが居るから
それに似た鏡合わせの話なの

照らされた
それは多分わたしの心臓
濃く影になったけど
その先にいるのは
間違いなくあなた

声が聞こえるなら耳を澄まして
わたしの中から響く声を
本当に聞くべきわたしの声を
どうかどうか聞き逃さないで

日陰でひと息
思い出すのは朝の喧騒
夜の黙の虚ろいと
あなたの眼

手に入るものなら
失うのも何も惜しく無い
そう思えるほど
僕は成熟していない
掴んで離さないように
手に力を込めながら
まだ遠い君の背中を眺めてる

君は知らない
わたしを知らない
本当なんて
本当は誰も知らないの

満たされないわたし
空っぽの器は
転んで欠けた
ヒビ入りのわたし

静かの海

わたしの月はまだ静か あなたの光を待ちわびながら 来ない時と知る未来を浮かべた わたしの月…

欲しいものなら
欲しいものでいい
飾り付けなくても
格好つけなくても
それで構わないのに

あくび一つ
あなたに贈る
お別れなんてそんなもの
流れる時間の一つにすぎない

白に滲むわたしの感情
どこまでいっても美しく成れない
わたしはわたし
鏡を磨いてもくすんだわたしは
微笑まない

風が吹いて
綺麗にするの
世界の果てもその向こうも
払ってしまおう
何もかも

居心地が良い
此処はわたしのお城なの
完璧無敵なわたしの城砦
あなたを蹴散らす門番と
こうして此処で暮らすのよ

溶けていく
溶かしていく
心に本当があるうちに
わたしはわたしを
集めに行こうか

鱗雲が夢みせた
空の鯨の白昼夢
わたしの背中に生えた羽根を
無駄にしないと歌うんだ

うらない

空の雲が晴れたなら わたしの心も晴れるだろう 何か希望が無い限り わたしの毎日は昏いの、だ…

光るのは
光があるのは
向こうに影が見えるから
わたしが在るのは
あなたが居るから
それに似た鏡合わせの話なの

照らされた
それは多分わたしの心臓
濃く影になったけど
その先にいるのは
間違いなくあなた

声が聞こえるなら耳を澄まして
わたしの中から響く声を
本当に聞くべきわたしの声を
どうかどうか聞き逃さないで

日陰でひと息
思い出すのは朝の喧騒
夜の黙の虚ろいと
あなたの眼

手に入るものなら
失うのも何も惜しく無い
そう思えるほど
僕は成熟していない
掴んで離さないように
手に力を込めながら
まだ遠い君の背中を眺めてる

君は知らない
わたしを知らない
本当なんて
本当は誰も知らないの

満たされないわたし
空っぽの器は
転んで欠けた
ヒビ入りのわたし

静かの海

わたしの月はまだ静か あなたの光を待ちわびながら 来ない時と知る未来を浮かべた わたしの月…

欲しいものなら
欲しいものでいい
飾り付けなくても
格好つけなくても
それで構わないのに