MONSTERを作るのは親
こんな恐ろし気なフレーズが寝ざめと共に降ってきた。
つい先日のこと。
シングルマザーが故に息子を家に置き旅行をするのは初めての事だった。
1泊とはいえ友人達と時間を気にせず楽める開放感が最高だった。
私も頑張って来たけど、これからは息子は息子の道。私は私の道へと進んでいく。やりたいことをしっかりやっていいんだな。
こんな風に、息子の成長と自分の進む道に集中する時間を喜んでいた日々だった。
ぷるぷるぷる
1本の電話が私を地獄へと突き落とす。
〇〇警察です。
〇〇君のお母さんでいらっしゃいますか?
温泉地で1泊した翌朝、チェックアウトギリギリまでゆったりと雨が上がるのを待ち出発しようとした、まさに絶妙なタイミングだった。
丁寧に身分を名乗り対応してくれて警察署少年課の方から事情を聴き
内側から絶望感と大きな悲しみが沸き起こった。見えないけど大きなものが怖かった。
予定変更で直ぐにナビを自宅に設定、予想外に早い帰宅となった。
大きな組織を相手に状況を理解しようと警察の話、息子の話を聞いた。
悪い事をしたのは分かったが、間に居るのは息子を愛する一人の人間であり、息子が悪くとも悪人にできない葛藤を抱え沈黙した。
警察のお世話になっているものの、誰かを直接的に傷付けた問題ではないことや、悪いことを認める勇気を持ちあわせていた息子に感謝した。
”魔が差した”こんな言い方ができるのかもしれないが、警察が関与しなければ次また次へと悪が成長したかもしれない。息子が自分の行動を反省できる環境にしてくれた警察の方と不可視存在にも感謝した。
しかし、いくら感謝を見つけても自分の波動は上がらない。
後悔しても反省しても、息子が私の身代わりになったことが申し訳なく自分が許せず心臓をえぐられたような気分である。
今まで多くの気づきがあり、感謝があり、もちろん後悔もありながらも
前進してきたが、構築してきたビルは欠陥だらけだったのだろうか。自分の築いた自信が崩れた感覚だ。
私が自分で片づけなければならない内面の部分が息子に出たことは間違いない。私が見えてない部分を見せるために警察までも動かしたのかぁ…。
そんな曇り思考の隙間から降って来たのが
「モンスターを作るのは親」
人間は母の体が作る。
魂が自由になりたくても、入った肉体を育てる必要があるために親に従う。
人を殺めた人にも生んだ母親が居て、「まさか、あの子がそんなことを!」と母は自分を責めるだろう。
今、子育てを頑張る方に伝えたい。
我が子を子どもではなく自分の尊敬する人と思って向き合うことをおススメする。もちろん自分も同じように扱うのがベストだが、自己肯定感が低ければそれは難しいだろう。だから自分の尊敬する親友、先輩、先生、上司。
何でもいいから、お付き合いを大切にしたい人。
その人と接する時とまったく同じことを自分の子どもにする良いだろう。
赤ちゃん語の代わりに敬語で話しかけるのも良いだろう。
子どもはいつだって親を待っている。
抱き締め受け入れてもらえるのをずっと待っているのだ。
我が家の息子は姿は大きく成長し、大人になっていると思っていたが、まだまだ内面は子どもであり、私が幼少期にしっかり抱き締めるをことをしなかったが故に精神面の成長が遅れたのだろう。
今までぼんやりと思っていた点たちが線となった今。
これからでも遅くない。
しっかりと抱き締め母の愛で包むことをしていこうと誓った。
とにかく何が言いたいかっていうと、今、幼少期のお子様を育てている方々は、私のような後悔がないよう気を引き締めてください。
尊敬してやまない我が子としっかりと向き合うことを意識的になってください。
そうすれば、子どもの肉体に入った魂は伸び伸びと自由に成長し、精神的にも落ち着いた大人へと成長するでしょう。
読んでいただきありがとうございました。