軌跡の始まり

12歳になったばかりの冬

私は運命の出会いをする。


3泊分の荷物をまとめて

父の運転する車に乗り

家族で約5時間のドライブ

到着した場所からは

富士山がきれいにみえた。


下の妹と二人

子どもだけで

人生初めてのセミナー

全国から集まった同世代

少し先輩の世代

合わせて10~15名

「しっかり勉強して来なさい。」


何の勉強なのか?

よく理解することもなく

母に言われるがまま

『妹も一緒だし大丈夫だろう』


同級生、妹と二人

私たちと同じ姉妹がいた

シオリとカオリだったかな?

関東から参加した私たち四人は

すぐに仲良くなった。


関西弁の子たちが騒いでいる

明らかに私たちとテンションが違う

『苦手だ・・・』

そう思うのには理由があった。


数年続く同級生からのイジメ

もう限界だった・・・

クラスのリーダー的存在

明るくハッキリした物言い

そういう人が苦手だ・・・


荷物を置いて会場へ集合

『いよいよ始まる』

先生とは違う雰囲気の

社長さんのような風貌の大人

目で追ってしまう

俗にいうオーラのある人だ。


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