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好きなことを職業にする

ある事が好きでたまらない人がいたとする。その人は、それをしている時、爽快な気分になったり、それに伴う行動じたいに面白みを感じている。この場合、そのひとは、それをすることの内発的動機付けが高いと言える。
その人に「あなたの好きな、それをしたら、お金をあげる」と言った場合、その人は、それをするだろうか?好きなことをして、さらにお金を貰えるのなら、するだろう。特に初めのうちは、一石二鳥のような気分になる。


しかし、その人の気持ちには変化が生じるに違いない。それによって、お金が得られる経験を何度もしていると、それをする楽しみよりも、お金の方に気持ちがいってしまい、お金のためにそれをするようになってしまう。
では、お金をあげるのをやめたら、どうか?その人は、その後も、それをし続けるだろうか?たとえ、それをし続けたとしても、以前と同じように興味を持たないだろう。内発的動機付けは低下してしまった。
これを、過剰な正当化効果と言う。好きでやっていたことなのに、お金を貰えるようになるのは、それをすることの理由が過剰になるということである。
イヤなことを仕事にするのは、精神的に苦しいが、好きなことで、お金を得るのも負の面があるということだろう。

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