自己投資の大切さと貧乏マインドセットな自分に気づいた話

僕は多分生来的に何かを極めていく過程が好きだ.昨日できなかったことを工夫して試行錯誤して出来るようになったときの快感が好きだ.そんな快感も次第にこなれてしまえば忘れてしまう.そんな快感を味わうためにより高みを目指すのが好きだ.これはいわゆる自己投資だと思う.自分の時間やお金を使って自分のスキルを高めていく行為だ.時間的資本や金銭的資本を自分の文化資本へ変換していく行為だ.しかし,そんな自分も気がつけば,生きていくのに必要不可欠な物以外へのお金を出し渋る貧乏マインドセットになってしまう瞬間があることに気づいた.

貯金は美徳文化?

世の中昔からお金を使わないことが美徳としてきているような気がする.たくさんお金を使う人を浪費,無駄遣い,果ては成金とよくいうことが多い.高いお金を使うなんて分不相応だなんて言われることもある.これの背景はなんだったんだろうか.

おそらく,銀行などの金融機関などのポジショントークだったのではないかと思う.当時の利率もあって,お金を貯金すること(つまり,銀行口座に入れて,銀行が運用資金を集めること)が経済を回していた時期があった.その名残だと思う.

もちろん貯金を悪くいうことはないし,銀行が不要だというわけでもない.銀行は今の経済を成り立たせるために必要不可欠な存在だ.そもそも,日本銀行がないと日本円が製造されて流通しないわけなのだから.

しかし,貧乏だからといってお金を極力使わずに最低限生きるために使っていたら,おそらく永遠に貧乏のままだ.日本は資本主義の国なのだから,本質的にお金を持つ人がよりお金を得るようになって,お金のない人がよりお金をなくしてしまう.もちろん,日本は社会保障が手厚いのでアメリカほど大きな経済格差にはならないと思う.それでも貧乏マインドセットをずっと続けているといつまでも貧乏は続いてしまう.

心が貧乏な自分に気づいた

僕は2年勤めたABEJAの正社員をやめて独立したので,サラリーマンではなくなり,毎月給料を必ずもらえるという状況じゃなくなった.いわゆる安定じゃなくなった.

今は人との縁のおかげで,独立したにも関わらず生きていくのに十分なお金を稼ぐことができている.会社勤務のときと変わらないような待遇(フルリモートで勤務時間も自由という意味ではもっと高待遇かもしれない)なので,自分は多分世の中のイメージでいう社長と若干離れているポジションにいると思う.

最近自分のマインドセットに気づいて自戒のためにツイートをした.”心が貧乏になる”と言ってるのは,貧乏マインドセットのことだ.スモールビジネスでお金を稼いでいるので,たくさんではないがお金はあるはずだ.なのに,お金がないと思ってしまって行動してしまう自分に気づいた.

こうなると自分が普段使うお金以外の物やサービスを買うのに,お金を使っていいのか悩んでしまう.それがたとえ勉強のための書籍代やスキルを高めたり身につけたりする習い事でもそうだし,売れるかわからない作品を自分が作るための材料費さえ悩んでしまう自分に気づいた.

しかし,自分のスキルが上がらないと自分の収入は上がらないし,新しい知識を得ないと他の仕事を見つけられない.そうなればいつまでも同じ給料で生きていくことになる.自分は自営業なのだから特にそうなりかねない.さらに,作品を作らなければ自分のスタイルを確立することもできないし,作っていく過程で学べる機会さえ失ってしまう.それにも関わらず,お金を出し渋る自分に「なにやってんだ」と思わず笑ってしまった.

積極的な自己投資をしよう!

本当に貧乏な人に「朝昼飯を抜いて自己投資しろ!」というわけではない(多分それはもっと他にいい方法があるはず).しかし,もしかしたら自分が本当は貧乏じゃないのに「お金がない」という幻想の恐怖心に駆られている可能性を考えてみよう.そうして,毎月の可処分所得から生活費を抜いて余ったお金の一部を自己投資に回してみよう.それはたとえば前から興味のあった習い事でもいいし,書籍を買って読んでみるのもいい.何か作るのが好きだったら,材料を買ってハンドメイドのグッズを作ってみるのもいい.ひょっとしたらBoothとかで売れるかもしれない.

そんな僕はせっかくいいギターを持っているのだから,独学だけじゃなくてどこかの先生に習ってみようかなと思っています.いいギターの講師がいたら紹介してください笑

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