包丁を自分でトン、テン、カンして作った時のこと
以前行ったところの記録
工房くろがね(鍛冶屋)
2018/11
店内の壁を塗ったり、お椀を作ったりしましたが、包丁も作ってみました。
いろんな料理人がいますが、包丁を作ったとか言うと結構変人扱いされます。僕にとって変人は褒め言葉ですけどね。
その時の様子を1分程度にまとめた動画と下にもう少し詳しく書きましたので、よかったら是非読んでみてください。
下の写真は、今回ご指導頂いた、高知県にある「工房くろがね」の林さんです。林さんは海に砂鉄を取りに行き、そこから、たたら製鉄をするという中々の変人でして、変人好きの僕としては尊敬しちゃいます。2枚目の写真が四万十川で、このほとりに「工房くろがね」があります。
砂鉄取りからは時間もなく出来ませんでしたが、鉄を切り出すところからやりました。まずはコークスで鉄を熱し、自分が作りたい包丁よりも少し小さめに切り出します。この後、叩いて伸ばすので、思っている以上に小さめです。(写真下3枚)
本来は、切り出したものを、挟む器具があり、挟んで形を作っていくのですが、初心者には難しいので、棒を溶接して固定された状態で叩いていきます。
鉄は熱いうちに打てという感じで、赤くなっている間に叩いて形を作っていきます。冷めたらまた熱してと繰り返します。(写真下3枚)
ある程度、包丁の形に整えたら、叩いて薄く伸ばしていきます。林さんと、うちの出来る嫁と、僕と3人で、トン、テン、カン、トン、テン、カンしている動画(10秒位)が下にあるので、みてください。
林さんが形や薄さを整えてくれます(写真下)
その後、サンダーでまわりを綺麗に整えます。(写真下)
自分の包丁に自分で好きな文字などを刻めます。(写真下)
自分の名前、「歩」と一字入れました。
次に、焼入れです。熱した後に水に落とします。
一発勝負でやり直しのきかない工程で、この焼入れによりハガネが硬くなります。
包丁の刃の赤色具合で温度を見極め水に落とします。
失敗すると硬くならなかったり、割れてしまう事もある緊張感のある工程です。
下の動画では、失敗が出来るだけ無いように、丁寧にレクチャーを受けながら、出来る嫁が奮闘しています。(1分程度あります)
最後に焼き戻しという工程があり、柄を着けて銘刀「歩」の完成です。ネギ一本切るのに、まな板ごと切ってしまわないように気をつけます。
ひと通り作業が終わった後、お茶を飲みながら、林さんにたたら製鉄について聞いているところ。(写真下)
写真中央にある、岩みたいのが、砂鉄をドラム缶みたいのに入れて溶かしたりして出来たもので、それを熱して叩いたものが、岩みたいのの右にある小瓶(これが砂鉄です)のすぐ右隣りにある小さな四角いのになります。
以上でした。
お椀を作った時の話↓
壁を塗った時の話↓
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