奈良の寒さ対策
排水溝から湯気が出ている熱海に住んでいた頃は、ダウンも手袋もいらなかった。引っ越したばかりの頃、「ダウンは布団を着てるみたいやし、やっぱりいらんわ」と手放した。
3年前の冬、奈良に引っ越してから、この盆地特有と言われる冷え込みに耐えられず、毎年のようにダウンやダウンとかゴアテックスみたいな上着を買っている。ダウンを着たら肉布団になるからと、あれほど嫌っていたダウンなのに、この寒さに負けて買ってしまうのだ。
この冬はもう買わない! と決めたのだが、UGGというムートンブーツを買ってしまった。これまた、象の足首みたいになるからと嫌っていたアイテムなのだが、11月下旬、伊香保温泉へ仕事に行った際に、だいぶ気温が下がるとの予報だったので、家族のものを拝借したのだが、これがあまりにあたたかく重宝したのである。
自転車に乗っても足が冷えなくてあったかい。買ってから毎日履くほどに気に入ってしまった。しかしながら、やはりこれは象のような足首になってしまう。先っちょしか見えないロングパンツか、ロングのワンピースで象の足首みたいに見える部分は隠して履いている。
オシャレは我慢だというが、寒さには負けてしまった。人様の目など気にしてはいられない。私のスタイルは、肉布団をまとい象の足首というさまである。