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山田えみるの本棚

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えみるさんの短編小説は、こちらにまとめています。
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2019年9月の記事一覧

『星に願いを。』

『星に願いを。』

◯pixiv小説のユーザー企画『第11回1週間小説コンテスト・シルバー』に参加するために書き下ろした短編小説です。
→第二位でした。投票ありがとうございます。(2019/11/02)
◯分厚い雲に覆われた人類滅亡後の世界で生きる、ふたりの機械人形の物語です。

 その光景を見て、わたしは呆然と立ち尽くしてしまった。
 住処からはカレーの香りが漂っている。いつもなら呼ばなくてもリビングにやってくる彼

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『銀輪』

『銀輪』

時空モノガタリ投稿作:テーマ『自転車』
◯公園のベンチの上から、ある少女を見つめ続ける『ぼく』の物語

 郊外の公園のベンチの上。
 そこがぼくの定位置だった。ここから見る景色が好きだった。春の緑や夏の青、秋の紅に冬の白。その変化を味わうのは最高の贅沢だった。住宅街に近いので、よくお母さんが子供を連れて遊んでいる。いつもここにいるぼくは、いつ不審な眼で見られるのではとびくびくしているが、やはり公園

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『クロックワイズ・メカニクスへようこそ!~猫獣人の少女と不思議な時計~』

『クロックワイズ・メカニクスへようこそ!~猫獣人の少女と不思議な時計~』

クロックワイズ・メカニクス小説総集編第一巻収録(第一話)
◯ほのぼの獣人スチームパンク短編連作。時計工房で働く犬獣人の少年クストと、技師である羊獣人の少女ウル、そのふたりを巡る物語です。

◯もくじはこちら。

「大切なものです。壊したり失くしたりしたら承知しませんよ?」

 『クロックワイズ・メカニクスへようこそ!』
            ~猫獣人の少女と不思議な時計~

 クロックワイズ・メ

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『幽霊少女と死にぞこないの夏』

『幽霊少女と死にぞこないの夏』

ぽっぷこぉーん 大阪文フリ合同誌掲載
◯挫折して田舎に帰ってきた青年と、その夏に出逢ったすがたの見えない幽霊の物語。表紙の女の子をイメージした短編集という企画でした。

 扇風機が回っていた。
 その方向には誰もいないはずなのに、縁側に向かって扇風機が回っていた。かたわらにはジュースと、切り分けられたスイカ。じっとその様子を見つめていると、ジュースがストローを通じて減っていき、空中に浮かび上がった

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