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のびのびばplus 6回目
今回も、療育ムーヴメントを、2種、体験しながら、からだに起こるさまざまなことをシェアしていった。
最初に体験した療育ムーブメントは、身体認識、空間認識…と、動きの区分が明確であり、それぞれのからだに合わせて行うことができる類のもので、どんなからだの持ち主でも、それぞれに合わせた取り組みができるようなものであったし、その分、各自から出てくる動きを拡げていくスキルが、ファシリテーターには大切だということを、改めて認識する内容となった。
後者は、モノを使うことから始まり、そのモノとの関わり方に、重きがなされている内容だった。ただ、その延長にある「創造的ムーヴメント」というものに、なかなか考えさせらるものがあった。「創造的」と付いているが、そのムーブメントに、答えがあるようなベクトルである。一見、自由な形相なのだが、こんなふうに動けるとよい、みたいなことが、透けてみえるような感触である。
一見、一人一人のからだの特徴を生かす表現、と掲げられていても、その先には、例えば西欧のバレエ(で美しいとされている)表現が、うっすらとした「お手本」として埋め込まれているような感覚。そこを参加者と共有することができたことは、貴重だった。
療育にまつわることを考えていく際に、「定型発達」という言葉に出会う。「多数派」ともいえるかもしれない。そのことが、身体観にもつながっていく。多数派を占める身体観とは?そもそもそんなものは存在するのか?……
のびのびばplusでは、引き続き、療育ムーヴメントを体験しながら、立ち上がってくることをシェアし、からだの可能性や問題に、切り込んでいく場を作っていきます。次回は、5/25(土)。