はなのすきなうし(小学校低学年男子に読み聞かせた本を紹介)No.184
マンロー・リーフ(著) 岩波書店
スペインののどかな田舎にいる、牛のフェルジナンド。何よりも花が大好きで、花の香りをかいでいるのが大好きな、性格のおだやかな牛、それがフェルジナンド。
ある日、マドリードで開催される闘牛に出す牛を探しに来た5人の男たち。農場で色々な牛を見て回ります。フェルジナンドの兄弟たちは、我こそはとその男たちに闘牛としてアピールをします。
フェルジナンドはそんな男たちが来た事も知らず、いつものように花の香りをかごうと座りますが、たまたまいた蜂にお尻を刺され、大さわぎ&大暴れ。
その様子を見ていた男たちにフェルジナンドは闘牛用の牛としてマドリードに連れていかれてしまいます。
闘牛場では闘牛士たちが我こそカッコイイ闘牛士だぞ、と勇ましく牛を待っています。
闘牛を見に来ている観客の髪には花が飾られています。
さて、フェルジナンドはどうなるのか?というお話です。
絵本の挿絵が白黒のみで描かれていますが、牛の表情が豊かに描かれていたり、花の良い香りが漂ってくるような花の絵だったり、とても想像をかきたてる良い挿絵だなと思いました。フェルジナンドが蜂にお尻を刺された時の表情の豊かさは必見です。
周りに影響されることなく、我が道を進むことが大事。
フェルジナンドは生き方を教えてくれているんだなと思いました。