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義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士(小学校高学年男子に読みきかせた本を紹介No.3)

義足と歩む ルワンダに生きる日本人義肢装具士
松島恵利子(著)
汐文社

ルワンダに暮らす、日本人女性義肢装具士のお話です。

何故ルワンダに?
何故義肢装具士?

というところから話が始まります。

たまたま知り合った人がルワンダ出身の人、
彼の過ごすルワンダで生きて行こうと決めてから、
また、ルワンダでは1990年代に起きた

ルワンダ大虐殺

で手足を失った人がたくさんいたことから
義肢装具士となってルワンダの人を助けたいという思いから
義肢装具士の勉強をし、義肢装具士として生きていく道を選びます。

ルワンダにわたり、義肢装具を作るまでの苦労や
義肢装具を作ってもなかなか使ってもらえなかったり、
作る材料集めから奔走する生き様、
時々日本に帰国して材料集めや寄付に回る姿、
読んでいて大人の方が感心してしまいます。

ところで、ルワンダ大虐殺について、
子供にどれだけ話をすることができるでしょう?

私はこの本を読み聞かせてから、そういえば
あまりルワンダ大虐殺について知らないなと思い、
下記の本を読みました。

ジェノサイドの丘

ルワンダで多数派のフツ族が
少数派のツチ族を
わずか数か月のうちに80万人殺害したと言われている
それが「ルワンダ大虐殺」

ジェノサイドの丘には、何故大虐殺に至ったのか、
昔からの歴史的背景、民族的背景、政治的背景から
その経緯が書かれていました。

大虐殺前から散発的に殺害は起きていた事も知らなかったし、
何故ツチ族が襲われたのか、
最終的な引き金は何だったのか、
ツチ族とフツ族は憎しみ合っていたのか
大虐殺時には高校生だったので世の中の事は
ある程度わかる年齢だったのですが、
何も知らなかったなーと反省。

ツチ族でもフツ族でも関係ない、
義肢や義手が必要であれば作りますよ
という彼女たちの活動がどれだけ凄い事か、
大人の方が学ばなければならないのだなと
思った本でした。

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