2022年11月末、今季序盤の京都について、一バスケファンとして感じてること。【Bリーグ】
プロローグ
限られた時間で、一気にひたすらに書き殴る。
だけど、いま感じてる「ありのままの想い」を、ここに遺したい。
本当ならば、できれば「11月の長期休暇期間中」に書きたかったけど、11月上旬に体調を崩した時期があって、それで「限られた時間で書く」結果になってしまいました。
(「長期休暇期間」とは、いわゆる「バイウィーク」のこと。どうしても自分は未だにこの「バイウィーク」という表現がすとんと落ちなくて、自分の中では「代表休暇期間」の方が、よりすとんと落ちるので、落としどころ的にこの表現にしています。)
代表休暇期間中で、Bリーグの再開までに書き上げたい優先順位を考えたときに、実は別テーマでより優先順位が高いのがあって。
いまリンク添付させて頂いた、「2022年秋、日本バスケ界の改善案。」のテーマのnote記事、これの完成が結局は「11月19日土曜日」、いわば北海道戦の直前になって。
今回の記事執筆にあたり、参考資料としての関係note記事です。
自分は関西在住で、特に「京都」「大阪」を重点的に観ていますけど、今季は「京都」にほぼ完全に重きを置いて観ています。
10月1日のnote記事、「2022-2023開幕直前展望(その5。西地区編)」で、京都を取り上げたときの自分の「今季の選手編成から見る『プラス要素』『不安要素』」です。これが今回の記事の、いわば「たたき台」になります。
では、本題へと進めます。
「同じ方向を向けている」「雰囲気がよい」ことは大きなプラス。その一方で「選手層の薄さ」等、少なからず脆さも。
今回の記事の執筆時点で、今季(2022-2023)のB1リーグ、「13試合」が終了しました(全60試合)。およそ「20%強」の経過になります。
現時点では「6勝7敗」。これをどうとらえるかですけど、自分は、下記のような感じで解釈しています。
「今季序盤、ここまで読み取れる特徴」ということで、既に長々と綴る感じになってしまっていますけど、
◎「志向するスタイルの明確性(=速いバスケ。また、「ユトフ・ライトのためのセットオフェンス」のバリエーションも徐々に進んできてる感が)」「同じ方向を向けている」「軸となる選手の確立」
△「選手層の薄さ」「FT試投数の少なさ」
正直、特徴・傾向ははっきりと現れています。
(個人的には、スティール数の少なさ[83本、リーグ16位。昨季よりはよいが、リーグ平均を下回る]も不満ではあるけど、これは今季の選手編成上ある程度は想定できていたので、不満点にカウントしていません。)
で、実は、今季の京都は「速いバスケ」という「志向するスタイル」が確立できつつあることが大きな収穫であると述べてますけど、「速攻からの得点」、これは「Fast Break Point」で「FBP」というのですけど、この「速攻からの得点」の意味である「平均FBP」が「10.6」で「リーグ16位」と、実はリーグ平均を下回る感じでいます。
「スタイル構築1年目」で、しかも今季の京都は選手編成自体がいわば「粗削り」の感じですので、ある程度は覚悟の上ではありますけど、「あまり前向きなこととは言えない」という解釈もできます。
そう、「志向するスタイル」は、大枠としてはいまの方向性でよいと思うのです(正直、自分が「速いバスケ」がより好みであることもありますが)。ですけど一方で、「速いバスケ」の精度は高くはない。
今回、特に用いているメインの参考資料は、「ひろたかさん」の「Bリーグスタッツ・ギャラリー」さんです。
また、もう1つの参考資料として、「Bリーグ好き勝手」さんも用いさせて頂いています。
「選手層の薄さ」(「速いバスケ」に合ってはいるだろうけど、技術レベル的に「B1レベル」に到達できていない選手が恐らく複数人いること。)
「スティール数がリーグ平均以下」(やはり1人は、「DF特化型」の日本人選手を入れて欲しかった。これは「ターンオーバーからの得点」[15.1。リーグ12位。ぎりぎりでリーグ平均]をも含めて、はっきりと数字で影響として出ている。)
「速いバスケ」なのに「平均FBPの少なさ」という矛盾が生じている原因は、恐らくですけど自分はこの「選手層の薄さ」「スティール数の少なさ」と解釈しています。「スティール数」について、能力的なことはある程度は仕方ないとしても、「意識をより高めることはできる」と自分は考えるのです。
それにしても、自分は「正直、技術論には疎い」感じですけど、
「特にユトフ、ディアロがFT試投数を増やすには、どのようなプレーを増やせばできるだろうか?」
これを特に考えさせられます。要は「ファウルをもらうプレー」になる訳ですけど。
そういえば、いわれてみれば、今季の京都は「ポストアップ」の頻度が少ない?という印象があります。自分はこれまで、「Bリーグはポストアップに依存しすぎている、それが気に入らない」とはっきり述べてきましたけど、「ポストアップ」自体は一つの戦術として有意義ではある訳で、バスケの奥深さを改めてとても考えさせられます。
で、今季の京都の選手編成は、「渡邉GMが、ラナHCの意向を最大限に反映させながら選手編成を進めている感じ」と伺っていました。とはいえ、外国人選手/アジア枠の編成は、実は自分は「当初は違和感がない訳ではなかった」感じでした。
ですけど、11月26日・11月27日に、アウェーでの宇都宮戦で、2試合共にバスケットLIVEで視聴させて頂きましたけど、青木崇さんの解説が、とても分かりやすくて、その中で今季の京都の外国人選手のバックグラウンドにも言及されていました(有難うございます、とても助かります)。
英語がとても苦手ですので、そんな自分がとても悔しいですけど、日本人選手が参加してきているのが、
「Basketball Without Borders Asia」(BWB Asia)
です。いまリンク添付させて頂いたように、
2019年(平下愛佳、林真帆、小川敦也、脇真大など8人)
2022年(森岡ほのか、福王玲奈、ジェイコブズ晶、川島悠翔など7人)
と、この「BWB Asia」に参加できる選手は、それこそ「トップ選手中のトップ選手」であることが伺えます。
社会貢献・勉学の世界での高校生年代だと、「日本の次世代リーダー養成塾」「MY PROJECT AWARD」などが挙げられますけど、そのバスケットボール版といえるでしょう。
ですけど、「ナイキフープサミット」は、「BWB Asia」よりもさらに上のステージであるとのことです。そこに参加していたユトフ、ディアロは、「選ばれし有望株であった」ことが伺えます。
いま、Bリーグの有力外国人選手で君臨する、「ビュフォード(島根)、ニック・ケイ(島根)、ニュービル(大阪)」でさえも到達できなかったNBAはどれほどすごい世界なのか(ユトフ、ディアロはいずれも「NBA経験者」である)、ということが改めて伺えます。
正直に述べれば、外国人/アジア枠の4人のここまでの自分の解釈は、自分としては下記の感じになります。
いま、少し言及させて頂きましたけど、今季の京都の「戦術的な特徴」として、「2ガード戦術」が挙げられます。これは状況に応じて
「2ガード+SF+2ビッグマン」
(基本型はこれ。勿論、クラシックな「1-2-2」を用いることも。)
「2ガード+SF/PF+センター」
(「TJロール、モーア起用時」はむしろこのイメージ。)
これを使い分けてる感じかな?ですけど、三河戦が転機になったというのは、「2ガード戦術」をむしろ基本戦術にして、それが「いける」という目途が立った試合だからとも感じるんですよね(2ガード戦術は「攻撃時の場合」であって、例えば攻撃時は「ライトが2ガードの一角、小西はSF的にコーナー待機orリングアタック」なのが、守備時は「ライトがナチュラルポジションであるSF的な感じで小西がSG」という感じだったりしますが)。
その一方で、特に若手選手は「2ガード戦術」に対応(アジャスト)できているのが「水野、小西」くらいであると映る(トビンは攻撃面は酷いが、戦術理解面及び守備面では及第点は与えてよい感じではありますが)。特に小澤が対応できれば、より有難い感じではあるのですけど…。
いま、リンク添付の1つ目が「京都の選手の今季スタッツ」、2つ目が「B1の全24球団のチームとしての今季スタッツ」として、それぞれリンク添付させて頂いていますけど、今季の京都、「チーム合計EFF」が「982」で「リーグ22位(ワースト3)」です(ちなみにそれより下は滋賀、新潟)。
これも「選手層の薄さ」を顕著に示しているといえます。で、「チーム合計EFF」は「チーム勝敗」とある程度の相関関係がある感じですけど(EFFは大きな補正がないので、野球のWARよりも「チーム勝敗とのより明確な相関関係」があるといえるので)、そう考えると、今季の京都は「見た目のチーム力」よりも「実際の勝利数を積み上げられている」ことが伺えます。
ただ、名指しは避けますが、個人的には「シーズン終了を待たずにB2球団へのレンタル移籍を検討した方がよい」選手が複数人の現況であることは、正直とても気に掛かります(本音が許されるならば、かなり辛辣な表現になってしまうとも、申し添えておきます)。
で、11月6日日曜日に、ディアロが主宰した、小学5,6年生への「バスケットボールクリニック」(大塚製薬の協賛。ユトフ、ライト、トビンも参加)が開催されましたけど、一人の人間、一人のバスケットボールファンとしては、このバスケットボールクリニックが、今季の京都で最も嬉しい話題です。
ディアロのナイスガイぶりは勿論ですけど、今回のディアロのバスケットボールクリニックに参加した一人でも多くの子どもが、その内面をより素敵な感じにできて、それを通して「誰かの役に立ちたい」とか「バスケットボールに携わりたい」という想いを持てる感じへと成長できたら、自分としてはそれがとても嬉しいです、と正直強く感じます。
そして、このディアロのバスケットボールクリニック、これからも何回も開催が叶う感じであって欲しいと強く願いますし、ディアロやユトフ、ライトには、1年でも長くBリーグでプレーして欲しい(それが京都で1年でも長くならばもっと嬉しい)、このバスケットボールクリニックで、特にそう強く感じます。
年内の残り試合である8~13試合は、「一つの試練のステージ」になるだろう、ここの「乗り越え方」は「チーム力を試されるとき」ともいえる。
いま、「13試合目」までが経過しました。で、年内の試合は「14~26試合目」の「13試合」があります。日程を下記に示します。
いま、意識的に「12月18日の三遠戦」と「12月24日の富山戦」の間に1つスペースを空けていますが、これは「2つの意味」があります。
最も楽観的な解釈としても、久保田の欠場試合数は、12月18日の三遠戦までとカウントして「8試合」。正直自分は、「年内いっぱいの不在は覚悟かもなあ」と解釈してます。
で、12月24日の富山戦で復帰できると仮定して、そこから「5試合」ですけど、この5試合は「全試合がアウェーでの試合」です。その一方で、確実に勝利を叶えたい「富山戦が2試合、滋賀戦が1試合」あります。
この3試合は確実に勝利したいですし、特に12月28日の滋賀戦は「京滋ダービー」でもありますので、「特にとても大切な試合」と映ります。
少し話を脱線させますと、実は今季2試合目の生観戦として、
「10月22日土曜日、京都vs新潟」
を生観戦させて頂きました。この試合を選んだのは、日程的なこともですけど、
この2つが大きな理由でした。尤もBリーグは現行制度では「MIP」は存在していませんけど(個人的にはBリーグに「MIP」を創設して欲しいと強く思ってます。ちなみにNBAには「MIP」があります)。
で、この日は実は「大阪vs三遠」も組まれていて、この試合にも強い興味があったので、どちらを選択しようかと開幕戦(京都vs仙台)の生観戦の時点では判断を保留していましたけど、「今季の京都は、その成長の記録を、一バスケファンとして心に焼き付けようと強く思えるから」の判断で、「京都vs新潟」を選択しました。
で、久保田と澁田、両チームの正PGに特に注目して見てました。
久保田の今季の輝きは、もはや「言わずもがな」ですけど、それに対して澁田は、
「正直、技術的には粗削りだけど、その『ハートの強さ』に惹かれる。」
と。で、実際に試合前練習を見ると、地道な基礎練習は勿論ですけど(いわゆる「リズムトレーニング」を、遠藤善と共に個別で取り組んでいた)、特にシュート練習です。
この試合前練習で、澁田は、まず「ハイポスト」(いわゆる「FTライン」)からシュート練習を始めて、次いで「ミドルレンジ」、その上で「3Pレンジ」へとシュート練習を進めていった感じで。
そう、徐々にシュートレンジを拡げていく。そこに「意図」を感じたんですよね。それに澁田の場合、「技術的に粗削り」と述べましたけど、この澁田の魅力として「ピック&ロール」「ドライブ」がありますけど、その一方で「3Pシュート」は「あまり得意とは言えない」現況があった(特に成功率で。試投比率は40%を超えているが、成功率は30%台半ばあたり)。
ですので、自分の課題がよくわかっている。「課題を克服したい、もっとうまくなりたい」、それがとても伝わるんですよね。
今回の生観戦の以前から(これは『ダブドリ vol.13』をも含めてですけど)、澁田は「将来、スキルコーチとかに向いていそう」と感じていましたけど、この感覚は今回の生観戦を通して、より強くなりました、そう、「バスケに対する姿勢」こそが、澁田の最大の魅力といえるのではと。
結果は「95-77、京都の勝利」。終始、京都が主導権で、「ディアロが12ダンク(公式記録は9ダンク)を含む30得点の大爆発」をはじめ、「ユトフが『18得点、11リバウンド、4ブロック』」「ライトが『16得点(3P[4/11]、5アシスト』」「久保田が『12得点、10アシスト』」と、主力が躍動。
若手では、水野が「10得点、6アシスト」、小西が「5得点、2スティール」(数字以上にエナジーをがっつり注入していた!)、トビンは守備面でハッスルで爪痕を残して、京都目線ではとても収穫の多い試合でした。
はっきり述べれば、「観ていて、スカッとした」、いわば「とても心地よい試合」でした。「志向するスタイルが『速いバスケ』であり、その方向性が間違っていないことを存分に証明できた」試合であることをも含めて。
で、正PG対決は、結論から述べれば「久保田の完勝」。
その一方で澁田は「1Qからファウルトラブルに苦しみ、最終的に5ファウルで退場、攻撃面でも『3得点、0アシスト』で、やることがとにかく空回り状態」でした。
5ファウルでの退場でベンチに下がるとき、とても悔しそうなのが伝わりましたけど、でも「これもバスケ」です。
それに、今季を通しての成績・内容でも、
久保田(昨季は有望株の立ち位置だったのが、今季は完全に「オールスター級の有力PG」へと飛躍。守備面でも大きく成長を含めて、ベンドラメ[SR渋谷]に比肩の感じまで昇華といえるのでは。)
澁田(「ぎりぎりでB1レベル」というか、「B2で正PGを務める」方がより輝けるかもという感じを突き付けられている。「速いバスケ」にはぴったり符合の感じだけど、肝心のアシスト数が伸びていない。)
このように、大きな落差がついた感があります。
この試合でも、澁田はよく声を出しており(コート上でもベンチからでも)、タイプは異なるかもですけど、「安藤誓、ベンドラメ、宇都、田渡」とかと相通ずる感じがあります。サイズに恵まれていないけど情熱が旺盛という意味では、例えば「村上(福島)」に相通ずるかもです。
いずれにせよ、「報われて欲しい」というか、いつか「その才能が開花して欲しい」、今回、結果は正直不本意な感じと想像ですけど、一人のバスケファンとして温かく応援したい、この想いをより強く抱きます。
話が脱線してしまいました、京都のことに話を戻しましょう。
今回、このタイミングで、京都の今季序盤の感想・考察記事をアップさせて頂きますのは、実は今日(11月30日水曜日)の「京都vs広島」を生観戦するからが、大きな背景にあります。
今回、この試合を選んだのは、「京都の現在地を読み解く」意味合いも勿論ありますけど、純粋に一バスケファンとして、昨季からずっと広島には注目し続けていて、「広島のバスケを生観戦できる貴重な機会だから」も、正直大きな理由の一つです。
ですので、「応援は京都だけど、京都・広島の両方に大きく注目している」が、正直な感覚です。
およそ、上述の感じになるのではと、自分は想像しています。
TJロールがIL解除で今日の広島戦から復帰だと正直より嬉しい、の感じですけど。
いずれにせよ、久保田の欠場試合期間は、
「結果以上に、内容・過程によりこだわって欲しい。」
が、一バスケファンとして正直感じることです。
特別指定選手(はっきり述べれば「大学4年生」)がまだ合流していない時期でもありますので、「これからの8試合」は、いわゆる「若手組」にとっては「勝負の、運命の8試合」といえますので。
恐らく、特に「小西、小澤、モーア」はいままでよりも「出場時間をより増加できる貴重なチャンス」と想像します。だからこそ、
「さあ、この貴重なチャンス、絶対に仕留めよう!」
これが、この3人に特に伝えたいことです。
とりわけ小西は、久保田と共に、これからの京都の「フランチャイズプレイヤー」になって欲しい選手です、何しろ小西は「地元選手」ですので。
大阪が、「合田、橋本」が「フランチャイズプレイヤー」としてファンに愛されているように、小西にはそのような存在になって欲しいのです。
(一バスケファンとしては、合田、橋本が「完全復活を証明」できたことは、とても嬉しいと感じてます。特に合田は、昨季12月以降の大スランプが嘘のように、いわば「キャリアハイのパフォーマンス」でありますので。
だからこそ、大阪の現況はとてももどかしい感じですけど…。)
いずれにせよ、これから久保田の負傷欠場試合になるであろう「試練の8試合」、相手関係的にも恐らく厳しい試合が続く感じな訳で、ここをどのような感じで乗り越えられるかです。「2勝6敗」でいければ御の字と正直イメージしています、仮にその場合だと通算で「8勝13敗」です。
それを終えて、「年末のラスト5試合」。特に富山との2試合、滋賀との1試合を確実に勝利したい、それで「3勝2敗」でいければ「11勝15敗」です。
今季の目安的な目標ラインである「勝率3割台」、最低ラインの「18勝42敗」と仮定して、年内終了時点で「10勝16敗」or「11勝15敗」でいければ、年明け以降に向けて「より前向きに考えられる」のでは、と自分は解釈しています。
今日の広島戦。正直、厳しい試合になるであろうことは、覚悟はできているつもりです。いま願うのは、この試練のときだからこそ、
「攻守両面で一人ひとりそれぞれが、できる全力を出し切って、リングに向かう気持ちを持ち続けて欲しい!」
この想いを、特に強く抱きます。
【バスケットボール#18A】
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