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まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
ジェロード・ユトフ(京都で輝く「絶対的エース」。「必要とされている」ことが原動力?)。
(2022.11.30のnote記事、「2022年11月末、今季序盤の京都について、一バスケファンとして感じてること。」より引用。)
(その2)では、「共に登る。」のスローガンと共に、恐らくBリーグ史上でも前例がほとんどないであろう「全面的なチーム改革」(「これほどの全面的改革・再建」は、「今季の京都・三遠」以外に、自分の記憶にはないです)を決行中の京都の現チームで、特に「絶対的な中心選手」と位置付けられている2人の新外国人選手である、「ジェロード・ユトフ」「シェック・ディアロ」(後者は既に「CD」の愛称で親しまれています)について、いつか掘り下げて言及したいと思っていましたので、綴らせて頂きます。
当初は正直、「シーズン開幕前に綴りたかった」のですけど、時間が取れませんでした。ですけど、いまシーズンの「16試合終了」まで経過してますけど、ある程度が経過して「どのような選手であるのか」の特徴が見えてきたから綴れる感じでもあるかな、とも感じてます。
今回、「ユトフ」「ディアロ」について掘り下げて綴らせて頂こうと思ったのは、ある「きっかけ」があったからが正直とても大きいですけど、これはディアロの項目で言及させて頂きます。
参考資料としてのリンク添付、まずは「選手プロフィール」的な感じで、「京都の球団公式HP」「ウィキペディア(英語版)」「RealGM」の3つからです。
特に「RealGM」さんは、あらゆるリーグやNCAAの成績を網羅していて、「Basketball Reference」さんよりも精緻であると感じてます。
追加で2つの参考資料としてのリンク添付です。1つ目は、京都のブースターさんならば、恐らく御存じの人間が結構いるのでは?という「Doirie」さんのnote記事です。自分ははっきりと容赦しないドライな感じの記事が多いと我ながら感じてますけど(勿論、ある程度は「言葉を選ぶ」感じではありますけど)、Doirieさんの記事は、自分も拝読させて頂いてますけど「愛情に満ちている」と強く感じてます。
2つ目は、hiroさんのnote記事。ユトフはBリーグ入り1年目の昨季は三河に在籍していました。記事の中盤あたりに、少し言及がなされています。
まず、「ユトフの今季及び昨季の成績」を、示させて頂きます。
それと参考資料として、「ハーパー(現越谷)の昨季の成績」を、併せて示させて頂きます。
いま挙げた成績(指標)のうち、「今季のユトフ」と「昨季のハーパー」を比較しての抜粋を「30分換算」での成績でさせて頂きます。
より細かい考察は、後述で改めての感じになりますけど、実は自分は今季開幕前は、ユトフにあまり期待感を抱けていませんでした。それは、見た目の数字に比して、昨季(三河に在籍)のユトフに「あまり好印象を抱いていなかったから」です。昨季当時のユトフへの自分の正直な評価は、「いい選手だとは思うし、献身的なのは確かに魅力だけど、日本のリズムに馴染めている感覚があまり伝わらないような…。」でした。
もっといえば、「ハーパーのいない京都を、どうしても想像できない自分がいた」感じなのです。昨季の京都は「ハーパー個人軍」と称されても仕方ないほどに、特に攻撃面ではハーパーへの依存度がとても強い感じで、でもコート外では実は利他的というギャップもあって、「ハーパーのいない京都を、受け入れることができなかった」自分がいたんですよね。
実は、9月3日の「下京・京都駅前サマーフェスタ」(これがブースターに対しての、事実上の「新体制発表会」です)で、ユトフへの印象・解釈は「根底から大きく変化した」感じではあったのです。
それまでは「イケメンで、確かにいい選手だけど、そもそも昨季がBリーグのリズムに馴染めている印象がなかったのだけど…」でした。いや、より正確には「三河のリズムに合っていなかった」感じに映っていた(そもそも三河では「ガードナー、コリンズワース」に次ぐ「第3の外国人」の位置付けでしたし)。
それが、この新体制発表会でのユトフ。自分の印象がガラリと変わった感じですけど、
上述のような感じだったんですよね。
では、今季のユトフについてのより細かい考察は、後述で言及させて頂くとして、ここから「NBA時代」「Bリーグ時代」の選手名鑑での記述を通して、読み解こうと思います。
(「2016-17シーズン NBAコンプリートガイド」17頁より。実力指数は「54」です。
当時のユトフは、「ドラフト外で、トロント・ラプターズに入団」でした。ドラフト外入団のため、扱いとしては「その他の選手」として「3行」の扱いでした。なおユトフは、大学に4年間通っています。)
ユトフは、実は「元NBA選手」ですけど、NBAでの成績は「通算16試合」にとどまっています。
で、「NBA選手名鑑」で記述があるのは、「2016-2017」版の1冊のみ、つまりプロ1年目のときのみです。しかもドラフト外入団であるので、選手紹介の文章も「簡単な内容」にとどまっています。
歩んだ道のりとしては、「NBA(ラプターズで9試合)→Gリーグ→ロシアリーグ(ゼニト)→Gリーグ→NBA(グリズリーズ・ウィザーズで7試合)→Gリーグ→三河→京都」になります。
2回目のNBA在籍は、コロナ特例での在籍(Gリーグからのコールアップ)のようです。
ただ、NBA選手名鑑での登場はわずか1回のみでしたけど、
「サイズを生かしたリバウンドとブロック」「広いシュートレンジ」「ポストプレーは発展途上」
これは正直、今季の京都でのユトフの印象と、ほぼ合致します。ビッグマンですけど、確かにポストプレーは「レパートリーの一つではあるけど、用いる回数は多くない」印象です。
では、「Bリーグ時代」の選手名鑑の記述へと、話を進めます。
(「B.LEAGUE 完全ガイド 2021-22」71頁より。
当時のユトフは「三河」に在籍、Bリーグでの1年目でした。
「B.LEAGUE 完全ガイド」版の選手名鑑は、「Bリーグ1年目である、完全なる新外国人選手」は、他選手に比して選手紹介の記述が長い傾向です。)
(B.LEAGUE 完全ガイド 2022-23」83頁より。)
今季の記述はとてもあっさりしているので参考外として、注目は昨季の記述です。
「ラインから離れても軽々と決める3ポイントシュート」「パス精度の高さ」「フェイダウェイを決められる身体能力の高さ」
これもまた、今季の京都でのユトフの印象を的確に伝えてます。
こうして考えると、「仰る通りです」の感じです。
では、「今季のユトフ」について、綴らせて頂きます。
結論から述べますと、
これが、自分の正直な気持ちです。
今回、こうして調べると、実は昨季のユトフも、「30分換算での平均EFF、主要スタッツ」は、昨季のハーパーを上回っています。
そう、こんなに素敵な選手を、適切に評価できていなかった自分がとても恥ずかしいですし、ユトフの「選手としての特徴」って、むしろ「Bリーグの外国人選手像としてとても魅力的な選手」であると映ります。
そう、今季のユトフは「最も輝ける場所に出会えた」ことがとても伝わるのです。それでいて「チームの勝利、チームの成長を第一に考えている」姿勢がとても伝わる。まだ在籍1年目ですが、すっかり京都に馴染んでいますし、向こう数年の「京都の絶対的エース」はユトフである、「ユトフ、久保田を中心にチームを組み立てる」が最も望ましい姿とはっきりといえます。
イメージとしては「久保田-?-ライト-ユトフ-ディアロ」です。
(「?」がSGかSFかは、その時々によります。今季の京都は「2ガード戦術」が基本型ですし、ライトは「2ガードの一翼」「SF」の両方に対応できますので。ちなみにライトは今季の入団時に「2年契約」とフィリピンでは報道されていると伺います。)
で、今季のユトフが特に輝いて映るのは、「お前がエースだ」というか「チームのためにお前が必要だ」という感じが伝わり(正直、昨季の三河では「ガードナー、コリンズワース、西田」に次ぐ「4人目の位置付け」感が拭えませんでしたし)、「より重要な役割を務める」ことに意気に感じるタイプなのかもなあ、と映るのです。いわば「必要とされていることが原動力になっている感がある?」と、勿論プラスの意味として。
それは、昨季のハーパーとは微妙に異なるかもです。昨季のハーパーも「お前がエースだ」「チームのためにお前が必要だ」では共通なのですけど、昨季のハーパーはそれが結果として「全てを自分で背負い込む」感じに、無意識的になってしまったのかもしれないと。
ですけどユトフ、「選手としての特徴」の短所もある訳で、それが
「FT試投数の少なさ(成功率は高い)」
「パワー型ビッグマンへの対応が苦手?」「スコット[宇都宮]、エサトン[名古屋D]、ホーキンソン[信州]には苦しんでいた感が)
この2つが正直ありますけど、これについては「そういう選手だから」と目を瞑るしかない、他の選手で補おうの感じです。
上述のことを踏まえて、ユトフの「選手としての特徴」をまとめると、下記の感じになります。
そう考えると、ユトフとビッグマンでデュオを組む「ディアロ」の資質能力が、重要になってきます。
では、(その3)において、「ディアロ」の特徴の分析を、綴らせて頂きます。
【バスケットボール#19B】