「京都vs仙台(2022.10.1)、生観戦日記(その2)。」【Bリーグ】
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
試合開始前(京都らしい和やかさと、さあ開幕だという熱量と)
さあ、開幕戦だ!この日の試合開始は「16時05分」。
実は自分、自宅は天王寺よりさらに奥にあります(一応、大阪市内ではあるのですが)。
で、京都の試合観戦のときは、梅田のプロントに立ち寄って(理由:コンセントがある、ゆっくり座れる)、それで心を落ち着ける。
11時32分、阪急の大阪梅田駅から「京とれいん雅洛」に乗車。
「乗り鉄」を楽しむことも理由の一つですけど、この「京とれいん」だと、「PCと選手名鑑を見ながらの予習がしやすいから」もあるのです。
桂で乗り換えて準急でさらに1駅、西京極で下車。
で、12時25分、本拠地である「京都市体育館」に到着です。
FC先行入場は「13時35分」ですけど、早めに着くのが自分のルーティン。
この日は自然と列が組まれていて、自分は「6番目」でした。
13時35分、FC先行入場。試合開始の「150分前」。
入場したらすぐに、まずは自分の座席に向かうのが自分のルーティン。
この日の座席は、「自分的なベストポジション」である、「2階の最上段の中央、記者席の右隣」(京都の場合、記者席のゾーンは厳格に区切られているので、通路を挟んでの右隣です)。
日程を見て、「開幕戦と最終戦は確実に確保する」のイメージでしたので、FCレギュラー会員の発売開始から4分で手続きをしたので、第1希望の座席を確保の感じです。
実は昨季は、FC先行入場は試合開始の「85分前」。
「16:40入場→18:05開始」が基本型でした(土曜日の場合)。
正直、これはいくつかのマイナス要素が否めなかった。
第1に「『心の余裕時分』のなさ」。「FCポイント(京都の場合「ファンナリーズポイント」)の付与の列並び」「夕食をとる、飲み物の確保」、これだけで結構な時間になってしまう。しかも「試合前のレクリエーション」が一切ないので、なおさら「心の余裕のなさ」が増幅と。
第2に「遠方勢への配慮の乏しさ」。「18:05開始」ですので、土曜授業の中高生(私立はいまでも土曜授業が結構あるので)への配慮になっていることはプラスですけど、その一方で終了は「20:00」を過ぎますから、帰宅は「許容範囲のぎりぎりの感じ」になってしまう感じが、正直ありました。
これが今季の開幕戦は、FC先行入場が試合開始の「150分前」。
これは「心の余裕時分」がかなり取れそうだと。
で、まずは着席。「入場しました」のツイートをした後、まずは「FCポイント付与の列」を目指す。
今季は昨季に比して、「グッズ売り場等」の場所配置が大幅に刷新・整理されてます。実際、開幕戦を訪れて
「『ごちゃついている』感じが最大限緩和されている。『できるベストの配置』を見出すために、恐らくたくさんの議論がなされたことが伝わる。」
こう感じたんですよね。勿論、プラスの意味で。
で、「FCポイント付与の列」へ。そしたら、自分が「京都が一気に大好きになった」きっかけの一人である、ある若い女性のボランティアさんが(昨季は「おもてなしスタッフ」の一員だったので、名札がなくてもわかる)。
で、彼女に挨拶、「今季も何卒よろしく御願いします」と。彼女にお会いできて、「さあ、これから『魂を燃やす』8か月間の開幕だ!」と、一気に「心のスイッチ」が入る。
ただ、「名札がなくてもわかる」といま綴りましたけど、昨季の「おもてなしスタッフ」では、原則として「愛称表記付きの名札」の着用でした。
ですけど今季の開幕戦では、「おもてなしスタッフ」は「ボランティア」に恐らく統合された?感じですけど、「一律に、番号表記での名札」の着用でした。このことは、正直「もやもやする」感覚を抱きます。
とはいえ、自分にとって「バスケって、テレビだけではわからない、生観戦だからこその素晴らしさがあるんだよ!」を実感させてくれるきっかけになった彼女に会えて(まあ、FC会員になる以前から生観戦自体はしていた訳ですけど)、FCポイント付与を終えて、会場を一周。
ですけど、「はんニャリン」、どこにいるの?と。そしたら、1階にいる感じ。で、一目散に「はんニャリン」のもとへ。
9月3日土曜日の「下京・京都駅前サマーフェスタ」(事実上の、ブースターに向けての「新体制発表会」。この直前にメディア向けの「新体制発表会」を別にしている)で、「はんニャリン」に、
「絶対に開幕戦を生観戦するから!」
と伝えていたんですよね。
ですので、1階で「はんニャリン」に挨拶するとき、
「宣言通り、開幕戦、来たよ!さあ、絶対に勝利しよう!」
と。で、自分の特徴の一つに「声」があるのですけど、どうやら「はんニャリン」、自分が「絶対に開幕戦に来るからね」という約束を覚えていた?しぐさを示して、なおさら嬉しい感じでした。
で、「はんニャリン」への挨拶を終えて、飲み物を購入。
りんごジュースを4本(足りない場合は後で追加で+α)の購入が、自分のルーティンです。
で、飲み物の購入後、いまリンク添付のツイートの通りですけど、今季から導入された?感じの「バスケットボール 9HOOPS」へ。わかりやすくいえば「シュートチャレンジ」ですけど、しくみが独特なのです。
感覚的には、「80%近く」が子ども。女子もその中には結構いることを含めて、「裾野の拡がり」の意味では、正直とても嬉しい感じです。
で、自分は「2回」挑戦しました。全力で「2ビンゴ」(2階指定席の招待券)を目指しましたけど、結果は2回共に「失敗」。まあでも、「身体を動かす」という目的はできたから、それでよし。
で、座席に戻る。昨季は空席が目立っていたけど、今季は1階のコート両脇の座席数を大幅に増設した(ぎりぎり目一杯まで増設を試みてるのが伝わる)のに、結構埋まっている。自分の座席ゾーンは、もうパンパンに埋まってました。
試合開始(驚きであった「ダブルPG」。ライトの起用法について)
さあ、試合開始へ。まずは「オープニングムービー」。
昨季と使用してる音楽(BGM)は変化なしだけど、「より戦闘意欲を掻き立てる」感じが伝わります。
で、「スターティング5」。
「久保田-ライト-満田-ユトフ-ディアロ」。
(会場内での紹介は昨季と同様に「背番号順」でしたけど。)
スタメンの顔触れは、予想通り。
「満田、青木、モーア」のいずれかといわれてましたけど、満田はとても納得です。
モーアは、SF/PFの両方に対応できるので、「サイズとスピードの両立」の意味から予想の声がありました。ちなみにモーアはこの開幕2試合は負傷欠場。どこを負傷かはわからないですけど(帯同はしている)、試合前練習でも「身体を動かせてない」感じでした。昨季の大阪時代も3か月近くかな、負傷欠場の期間があったので、「怪我さえなければ」になって欲しくないですが…。
青木は「攻撃面での爆発力」が魅力です。その一方で守備面は「目を瞑ろう」の感じであり、オフザボールも拙さがあり、よくも悪くも「尖っている」感じです。いわば「シュート特化型」とも解釈できて(NBAでいう、エディ・ハウス[元セルティックス等]の感じといえば伝わるかなあ?)ですので、「6thマンにより適任」の感じなんですよね。かつて京都に在籍歴の大庭(横浜BC)に近いと解釈頂ければです。
そう考えると、現チームで(日本人選手では)唯一の「守備型」である満田がスタメンなのはとても納得です。
ただ驚いたのは、当初の予想である「SG満田-SFライト」ではなく、「SGライト-SF満田」であったこと。より深く述べると「久保田、ライトの『ダブルPG』(2ガード)」であったことです。
というのも、自分はライトについて、
「PG/SG/SFの3ポジションに対応可能だけど、ナチュラルポジションはSF。シュートレンジ、パス、守備を高次元で兼備の『SFの理想型』」
と解釈していました。でも蓋を開ければ「PGに近いSG」という起用法。「アンダーサイズのビュフォード」をイメージしているのかもです。ライトは今季、登録が「PG」ですので、「『PGに近いSG』という起用法」のフラグではあったのかなですけど。
PBA(フィリピンの国内リーグ)や代表時代の映像・スタッツを見る限り、元来は「ボール独占傾向」の選手ではないです(ただ、ラベナ兄弟と共にPBAでは「スター選手」であったので、ボールを持つ機会はおのずと多くあった。日本でいう「比江島」「田中大貴」に近い立場かもと)。
ただ、Bリーグの場合、質の高い外国人のアウトサイドは、どうしてもボールを持つ機会が多くなる傾向ではあるのです(例外はジャニング[川崎]、スミス[千葉J]など少数)。どうしてもボールを持つ時間が多くなるならばという発想からの「ダブルPG」ということか、あるいは「久保田の不在時でも攻撃時のクオリティー(質)を落とさないように」の意図も含んでかもと。
理想としては、宇都宮の「比江島、鵤」の関係性です。勝負どころでは比江島がボールを持つ、比江島の1on1用(「比江島ステップ」発動時)のセットオフェンスが発動されますけど、基本は鵤がボールを持つ機会が多いですし、その一方でスコットが持つ場合もありました。
ですので、「ライト、久保田」の関係性も、これに近い感じを目指せれば、になるのかなです。
試合本番(「スタイルの共有」が伝わるのは希望だが、内容は「酷い試合」だった…)
で、試合開始。なんと「1Q,5:46」の時点で仙台に「0-11」のランを喫してしまいます。
メモには「動きが硬い感が」とありますけど、日程的なこともあり「今季の開幕戦は『絶対に勝たなければいけない』」ことがわかっているからの「独特の重圧」によるものというか、「若いチーム」の負の面がもろに出ているというか、「恐れていることが早々に起きている」感じに映ってました。
その後は少し巻き返すも、1Q終了時のスコアは「9-24」。
ただこの時点で、「速いバスケ」を志向している?感じは、漠然とですけど見えてきてはいました。
とはいえ、ほぼ防戦一方であった1Q。
2Qでは、なんとか反撃をしたい。しかしここでも「2Q,7:29」の時点で「12-30」と、「18点差」に開きます。
流れが京都に向くきっかけが、「2Q,6:21」。ユトフのスティールから「全員速攻」を仕掛けて「3vs2」の「アウトナンバー」を創出、最後はディアロのゴール下2Pで「14-30」。
ここから京都の猛反撃が。「4:48」の「オフィシャル90秒TO」の時点で「20-30」に。「3:54」では、ユトフのDRからライトの秀逸なロングパスで、速攻の先頭にいた久保田へ、そのままレイアップ2Pで「25-30」。
「1:34」では、水野のスティールから一気にロングパスで速攻の先頭のディアロへ、そのままゴール下2Pで「32-34」。
この2Qでは速攻(ファストブレイク)が3回成功するなど、「速いバスケ」「トランジション」の意識の共有がとても伝わる感じで、2Q終了時は「32-37」。まだ「5点差、ビハインド」だけど、「これはいい感じじゃない?きっと逆転できるよ!」と感じたんですよね。
ただ、不安要素もあって、2Q終了の時点で
「ライト、久保田が『3ファウル』」、いわゆる「ファウルトラブル」。
今季の京都は「3人の外国人(ディアロ、ユトフ、TJロール)、アジア枠(ライト)、久保田」と「それ以外」の実力差がとても大きい選手編成ですので、軸となる選手に「ファウルトラブル」が起きると一気に苦しくなるリスクがあるのです。それがいきなり開幕戦で起きてしまった、これの影響が最小限で収まればいいけど…と。
しかし、3Q。「32-37」でスタートしたのに、「3Q,5:33」の時点で「39-54」、一気に点差が「5点差→15点差」に(スコアだと「7-17」)。その間に、「8:16~6:10」の2分6秒間で「FTを7回も献上」(うち6回成功)しています。
特に痛恨になったのが、「7:21」での片岡のスティールからの一人速攻(奪われたのはライト。最終的にはバスカン[ファウル者は青木]で、1FTが成功で「35-48」と「13点差」になった)。全体を振り返ると、このプレイが試合展開の分岐点になった感があります。
その後も仙台ペースが続き、3Qは「51-65」で終了。
京都の見せ場は「0:59」の「久保田→ディアロ」のアリウープ2Pなど、限られた感じでした。
4Q。「9:04」で久保田がスティールからの一人速攻で「56-68」にして、仙台が後半1回目の「60秒TO」を行使します。しかしここからは、3Q以上の仙台ペースに。
岡田、ブース、加藤と立て続けに3P成功を喫して、「4:37」での「オフィシャル90秒TO」(いわゆる「クラッチタイム」突入)で「62-81」で「19点差」、この時点で「勝負あり」。
「90秒TO」が明けてからはさらに酷い内容で、「4:08」に渡辺翔の一人速攻、「1:44」に小林と寺澤による「2vs1のアウトナンバー」の創出をそれぞれ喫するなど、とにかく防戦一方に。
最終スコアは「65-92」、「27点差」で仙台の完勝。つまり京都にとっては、「最も大切な試合」と位置付けてたであろう開幕戦で、「内容・結果の両面で完敗」になってしまいました。
正直、ある程度苦しむかもしれないとは覚悟していたつもりです。
とはいえ、特に3Q以降で見せられた景色は、部分的には昨季に足りなかった部分(個人能力の不足を組織力・読みで補おうとする姿勢)を見せられていたとはいえ、「酷い試合」(「ひどい」と読みます)の感じがだんだん顕著化していって、メモを走らせながら「天を仰ぐ」「首を横に振る」「ため息が出る」場面が何回もありました。
試合の振り返り(日曜日の第2戦をも含めて。「個人能力の見劣り」は我慢する、ならばせめて「闘う姿勢」を強く願う!)
今季の京都は「若いチーム」を、「土台作りの1年」にする道を選びました。個人的には「抜本的な再建」自体には肯定的です、特に何よりも「京都のバスケスタイル」の構築は絶対命題といえると思うのでと。
ですので、「ある程度は我慢する覚悟が必要」、これは頭では理解できているつもりです。「自分たちは弱い」「個人能力でゴリ押し切れる訳ではない」ことは理解できてるはずと信じてる。
ですけど正直、この開幕戦、あるいは日曜日の第2戦をも含めて(勝利はしたけど「66-65」と「ロースコアでの辛勝」であった)、
「今季の京都は、想像以上に『とても苦しいシーズン』になりそうだなあ…。」
と。
仙台のベンチ。「金城AC、寒竹、片岡、加藤」。
もうねえ、超がいくつも付くほどに「情熱的」なのが伝わるんですよ。
いま、「地球温暖歌」をリンク添付させて頂きましたけど(「温暖化」ではなくて「温暖歌」、つまり「誤字ではない」、これ重要)、プラスの意味でこれ。実際、現地生観戦していると、恐らく金城ACの大きな声が会場に響いてるんですよ。
正直、とても羨ましく映った。それと、想像以上に、
「加藤はやはり、放出して欲しくなかった。」
と実感するのです。確かにコート上では、「守備面は魅力的だけど攻撃面では…」とは思いますけど、いわば「精神的支柱」「エナジーの注入」「チームにとっての『道しるべ』」としてはとても適任と映ってた。
尤も、試合前練習をも含めて、今季の加藤は「とても生き生きしている」と映ります。今季の仙台の選手編成的にも、加藤は「恐らく、キャリアハイの出場時間・スタッツが高確率で見込めるだろう」と思いますし、いわば「本人のため」といえばそうかなと思うのです。
やはり、プロスポーツ選手たるもの、「出場機会があってなんぼ」ではあるので、その意味では「仙台への移籍」は加藤にとっては確実にプラスでしょう。ですけど、今季の京都は「若いチーム」を志向するからこそ、むしろ加藤は昨季以上に必要であったのでは?と正直感じます。
「喧嘩別れ」した感じではなさそう(実際に試合前練習では、久保田・満田とかと談笑の場面があったし、試合後も京都ブースターに挨拶してたし)なことを思うと、なおさら「加藤が不在なのは寂しい」と実感です。
まあ、加藤が生き生きしている意味では、「これでよかったのかも」と思いたいですけど、そのためにも今季の京都は「B1残留」は勿論、「京都の志向するバスケスタイルの構築及び明確化」がなおさら大切と思ってますが。
まあそれはともかくとして、の感じですけど…。
(参考ツイート。10月1日、「京都vs仙台」感想ツイート。ツリー状で全19ツイートあります。「内容」「選手寸評」「演出」「運営」の4つの内容にわたります。)
個人的には、今季の開幕戦を迎えるにあたって、「公開試合」(これは「無観客だけど配信のみでの公開」をも含めてです)も「公開練習」も「完全なるゼロ」であること、これ自体は「確かに一つの方法」かなとは思ってます。「手の内を見せたくない」、これは理解できます。
ですけど正直な気持ちを伝えさせて頂ければ、
「『公開練習』を1回だけでもよいから開催して欲しかった!」
これが「とても強い本音」です。
それに、「『京都のスタイル』をゼロから構築する」にせよ、例えば昨季の島根は、それこそチーム結成時から「バズソー」「走るバスケ」という「志向するスタイルの方向性」を、これでもかと強烈に明示・強調し続けてきました。
「手の内を見せない」、これ自体は理解できます。「公開練習をしない」、これも「理解できなくはない」かなです。
ですけど、「志向するバスケスタイルの方向性の明示」はあって欲しかった。例えば昨季の島根は、「地域に愛される」もですけど、その「志向するバスケスタイル」に惹かれて、集客や注目度を向上させた感じが正直大きいと映るのです。
そう考えると、「もやもや感」がないといえば、正直嘘になります。
で、現実論として、今季のBリーグには「降格がある」訳です。
しかも今季の京都は、「久保田、3人の外国人、アジア枠(ライト)、満田」の「6人」以外は「成長途上の若手」です(小澤は年齢的には中堅だが、ここでは便宜上若手側にカウントする)。
「若手の成長を温かく見守る」、この覚悟はできてるつもりです。
ラナHCは「戦術家」というよりは「育成手腕」により持ち味を発揮するタイプと伺いますし。
だけど、です。正直現時点では、この「成長途上の若手」で「可能性を感じる」のは、「青木」と、ぎりぎりで「水野」の2人のみです。10月の9試合を踏まえて、この「可能性を感じる」のが1人でも多く見出せれば、と強く願いますけど(個人的には特に、モーアの負傷離脱は痛恨の感が。大阪時代を考えると「得点面での爆発力」は光るものを感じるけどなあ…)。
個人的には、「10月のこれからの7試合」で、どこかで「小西、小室」にも「まとまった出場機会」を与えて欲しいと思ってます。実際の試合でないとわからないところがあるだろう意味でも。
で、「得点能力への不安感」。これが否めないことに照らせば、目安として「失点数を70点~75点程度に抑える」、これがとても大切といえます。
(ちなみに昨季の京都の平均得点は「72.91」。今季の京都の選手編成に照らしても、これが一つの目安といえるかなと。)
とはいえ、「希望を感じる」とも思っていて、それは「志向するスタイルへの意識の共有の深さ」です。換言すれば「同じ方向を向けている」、これは昨季とは異なり、今季の京都の「特に大きな長所」です。
「同じ方向を向く」ことができれば、これからの長いシーズン、いくつもの逆境に恐らく直面かなと想像ですけど、乗り越える原動力になり得ると期待できます。
ですけど、いやだからこそ、この開幕の2試合で、自分は今季の京都について「ある強い危機感」が一気に確信になってしまいました。
「有力な大学4年生」を1人(できれば2人)獲れないと、今季の京都は「とても厳しい戦い」のリスクも
はっきりと、正直な本音を述べます。
どういうことかと申しますと、Bリーグの場合、例年でだと「12月の中旬~下旬あたり」で、いわゆる「大学4年生」の契約ラッシュになります(これは大学のインカレが12月中旬で終わるため。多くの場合は「特別指定選手」で、その翌年にプロ契約の感じですけど、即「プロ契約」の選手も年に数人ですがいます。また少数ですけど、「大学1~3年生」の特別指定選手契約もいます)。
昨年の年末~今年の年始の大学4年生(つまり今季の新人)は、結構な豊作の感じでした。
代表格は「大倉颯太(東海大→千葉J)」。大倉は大学2年生からBリーグの試合出場をしていて(そもそも高校時代からその才能でブイブイ言わせてましたが)、4年生では即プロ契約でした。
他には、「八村阿蓮(東海大→群馬)、井上宗一郎(筑波大→SR渋谷)、松下裕太(白鴎大→北海道)、岡田泰希(明星大→仙台)、坂本聖芽(東海大→名古屋D)、半澤凌太(筑波大→三遠)、佐土原遼(東海大→広島)」等が該当です。
尤も成長曲線は、それこそ「人それぞれ」で、岡田は大学では2部の選手で、昨季もB2でのプレーでしたが、B2で質の高いプレーを示して、今季開幕戦ではこれがB1でも通用できてることを早速示しました。佐土原は、見た目のスタッツは地味ですけど、守備面を中心に質の高い貢献で、特にその「エナジーの注入」は早くも唯一無二感です。その一方で半澤は、大学では世代トップレベルの評価でしたけど、三遠では思うように輝けないでいます。
あるいは、興味深いのは松下で、4年生での大活躍(守備型のPG/SGとして「インカレMVP」に輝いて、一気にプロ入りを叶えた感が)でのプロ入りでしたけど、その「バスケIQ」「エナジー」がB1でも通用できてることを早々に示しました。北海道では主にSGですけど、「守備型のコンボガード自体がとても貴重である」こともプラスといえます。
ですけど、今季の大学4年生は、正直、現時点では候補の数は限られています。
最も有望なのは「高島紳司(大東文化大学。SG/SF)」ですけど、彼はもう大阪で確定と考えてよいです(大学2年生から特別指定選手で出場で、そもそもが「相思相愛」。千葉J入りした大倉と同じパターン)。
あるいは「中村拓人(大東文化大学。PG/SG)」も魅力的ですけど、彼も恐らくCSレベルの球団でも驚きはないです。2年生時は北海道、3年生時は広島で出場でしたけど、特に広島は「第2PG候補」としての入団も少なからずあり得るかなと。
で、ポジション的な優先順位としては、下記のイメージです。
では、自分が念頭にある「補強ターゲット」を、下記に「4人」示します。上から順に「優先順位が高い順」と解釈頂ければです。
優先順位的には、「ポジション/選手タイプ」の編成でいえば、最も欲しいのは「松崎」といえます。特に現布陣では日本人選手の「守備型」「エースキラー型」は最も優先順位が高いといえる意味でも。
ただ、地元が長崎で、憧れ・目標の選手は田中大貴とのことで、高校/大学の背番号が「24」であるのもこのためです。
田中大貴のいるA東京、あるいは河村のいる横浜BCは、選手編成的には「ほぼノーチャンス」であると映ります。
ただ、本人が「何をより重要視するのか」。京都の立場でだと
「出場機会」「速いバスケ」「育成手腕に優れるHC」
この3つが「よりプラスポイント」と映りますけど。
その一方で、「より高いレベルの球団で」を望むとか、あるいは「地元である九州の球団で」を望むならば、京都はお手上げです。
例えば長崎だと、恐らく即レギュラー級のSFでの起用法でも驚かない。佐賀でも、西川がいますけど「スモールバスケ」ですので、重要戦力としての出場機会が見込めるでしょうし。
そう考えると、より現実的なのは
「飯尾を確保して、できれば土家も確保できればより望ましい」
のイメージになるのかなと。短期的には「守備型」がより欲しい意味では松崎がベストですけど、飯尾は「準地元選手」ですので、獲れれば「中長期的」な意味でも重要な存在になり得るといえますから。
それに土家も、昨季の島根で「速いバスケの方がより輝ける」ことは、短い出場時間の中でも既に証明済みです。それに第2PGでと考えれば、恐らく京都は(新潟と共に)現在のB1の中でより多くの出場機会を見込めると映ります。加えて京都は「育成手腕に優れて、早いバスケをより得意とするHC」であることに照らせば、土家にとって「恐らく最もフィットできる球団」といえるのではと。
そう考えると、仮に「有力な大学4年生を獲れれば」の理想布陣としては、下記の感じになります。
「有力な大学4年生」の「より現実的なターゲット」が、「飯尾」「土家」であることに照らせば、現有戦力のSF陣、つまり「モーア、小澤、マーカス、小室」の中から、誰か1人でも「納得できる選手」が台頭して欲しい、そう強く願うのです。
個人的には、モーアの負傷ができるだけ早く癒えて欲しい、まとまった出場機会を得られれば、一定の貢献はできると期待するのですけど…。
…と、このような感じですけど、今季は数試合、京都の試合を生観戦したいと思っていて、次戦は「10月22日土曜日、vs新潟」の生観戦をと思ってます(10月3日月曜日に、チケットは確保しました)。
想像以上に長くなってしまいましたけど、京都を応援し続けたいが故の想い、気持ちが伝わると、とても嬉しく思います(応援するからこそ厳しいことをいうのだと。それとこれでも、「言葉を選びながら」綴らせて頂いていることが伝わればと思ってます)。
こういう考えもあるんだ、と解釈して頂ければ、と思ってます。
ありがとうございます。今後とも何卒よろしく御願い申し上げます。
【バスケットボール#16B】