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富永啓生の現況。正直、今季中のBリーグ入り、心の準備をせねばと。1バスケファンとして、現況を信じたくないけど(2024年11月)。【バスケ】【Bリーグ】【NBA】【エッセイ】



 「イ・ヒョンジュンの下位互換」であるのは、NBAドラフトの時点で正直感じてた。とはいえ、NCAAで「得点能力、爆発力」で特筆である数字や内容は示せてた訳で、いまのGリーグでの逆境は、さすがに想像できなかった。
 ただ、守備はともかく、パス・ハンドリングの拙さを含めて、「どうしても絶対にNBAへ」という想いの強さの半面で、「NBAで勝負で切るを含めての、なりたい選手像」をどれほど明確に描けてたか、とも正直映ってる。




 (最初に述べますと、今回の文章、特に「とても長い」です。
 タイトルから「センセーショナルだなあ」と想像されるかなですが。
 どのようなことかは、本文を拝読して頂けるととても嬉しいの感じですが、綴ってる自分が、心の中で大粒の涙を堪えながら、でもより客観的に綴らせて頂いてることが伝わって欲しいです、と思ってます。)


 (←上述から順に「RealGM版」「Gリーグ公式版(概要)」「Gリーグ公式版(フルスタッツ版)」の「富永啓生の成績」になります。4つ目は「富永の英語版のウィキペディア」です。)



 (←富永の出場試合・出場場面のYouTube動画。富永の試合動画はとても貴重な感じですので、リンク添付させて頂いてます。
 1つ目が「出場1試合目(開幕戦)」、2つ目が「出場2試合目(開幕5試合目)」です。
 ただ、このリンク動画の悲しさは、「ハイライト動画でもあり、富永のほぼ全プレイの動画でもある」ことなんですよね。つまりこの言葉だけでも、富永の出場機会・出場時間がいかに限定的であるかを物語ってますが。)



 (←今回のnote記事を拝読して頂くにあたり、「NBAドラフトを終えて、パリ五輪の本番直前」での、「2024年7月27日」のnote記事を、併せて参照して頂けると、今回の文章の趣旨がより伝わるイメージです。
 該当部分は、このnote記事の中盤部分の章である「各種データから浮かぶのは、河村もだけど、特に富永は『とても厳しい挑戦』になりそうなこと。とても申し訳ないけど、いまの富永は『イ・ヒョンジュンの下位互換』「3.5A」と映ってる。」の個所になります。
 尤も現況を述べると、「とても厳しい挑戦になることは、正直イメージも覚悟もできていたが、それでもこれほどの逆境になるというか、『Gリーグで勝負さえ、そもそもの出場機会さえ、させてもらえないとは…』」が正直な感じです、そう、「この現況を、当時は全く想像できてなかった。2年後の2026年開幕時の新B1に富永がいる可能性は「とても高い」と思ってはいたが、「Gリーグで半年さえ持たなさそう、今季中のBリーグ入りがとても現実的の現況」は、「想像できてなかったし、信じたくない。でも客観的に見れば、『相手があること』であることに照らせば、この結論以外にもはやありますか?」になろうとしていると。)



『ダブドリ』vol.16、4頁~21頁、「富永啓生」のインタビュー記事。
取材日が「2022年11月9日」であるので、「22-23の開幕直前」、
つまり「大学3年生を終えて、大学4年生の開幕前」。
(富永は、転校を経験したこともあって「5年生までNCAAを続けてた」。)
ここからの2年間、富永は「得点能力という一芸」を存分に示した。
インタビュー自体は「さすが、ダブドリさん」といえる感じの
「とても濃密な内容」であったが、一方で
今回、この記事の執筆のために改めて読み返すと、
「NBAを叶えるために、どのように積み上げるか」よりも
「目の前のNCAAで勝負できるために」のニュアンスに読み取れる(受け答えが)。

そう、「自分自身の特徴」はわかっている。
では、「どのように(より活かせばよいのか)」がとても大切なのだが、
「自分の特徴がNBAで活きるには、の選手像のイメージ」を含めて、
表現がきつくて申し訳ないけど、「なりたい自分の具体像」まで行ってなくて、
よくも悪くも「ただ、NBAを叶えたい」だけと。
「努力し続けてる」はとても伝わるが、「努力の過程」で何らかのズレが。
その意味で、「NBAドラフトを叶えられなかった」は仕方ない。
パリ五輪の失意も、「巡り合わせが悪かった」面はある。
(はっきり言って、「第3戦のブラジル戦の4Q」。負けてたにもかかわらず、
その意味で「12人の中で、最も爆発力に期待できるのが富永」であったのに、
「吉井→富永」にしなかったのは、「意味わかんない!頭が沸いてるのか!」
と、スポーツバーの中で、「激しく強い違和感」を抑えるのに必死でした。
なぜって?ブラジル戦での吉井は「愛人の吉井」に戻っていたから。
ドイツ戦、フランス戦での吉井は「間違いなくとても輝いてる吉井」だったが。
ちなみに今季の吉井は「よかったね、間違いなく『トップレベルの3.5番』と証明」
でとても嬉しいですし、これでもう「愛人の吉井」といわれずに済むと安心ですが。)

なんというか、どこで道を間違えたのか、
「NCAAでの大学選びを間違えた?」と自分は正直感じていて、
「スコアリング型PGで起用してくれる大学」
これにこだわって欲しかった(レベル的には「中の下~下位」になるが)、
と自分は感じています。視点を変えれば、周りの人間の誰かが、
「こうすれば、NBAへの道に、より近付けるかもしれないよ」
と助言できていれば、導く感じにできていれば、いまのような
「とてつもない逆境」にはならなかったかも、と映ってるんですよね。

とはいえ、「NBAに立てるとは、正直全く想像できない。
シンプルに、NBA側のニーズとミスマッチであるから」と読んでた自分でも、
「NCAAでの実績」「エグジビット10契約である関係」から、
「まあ、最初の5試合~8試合程度は、まとまった出場機会が与えられるはず。
そこから先は『富永自身で勝ち取ること』になってくるけど」
と読んでたんですよね。それが蓋を開ければ、
まるで「ポール・ヘナレ(島根)」「ロイ・ラナ(京都)」の如く
「え?タイムシェア?GMからの指示・要請って?
出場機会は、『与えるもの』ではなくて『勝ち取るもの』だから」
の感じで、ペイサーズのGリーグ球団(インディアナ・マッドアンツ)のHCは
「出場機会は『勝ち取るもの』に全振りタイプのHC」
であったという誤算もあって、
「わずか1試合で、Gリーグのローテ外」
「出場時間が『15分ラインに遠く届かない』、PERがマイナス」
という、そう、「これほどの逆境は、さすがに想像できなかった」と。

今回、こうして記事を緊急執筆させて頂く決断をしたのは、
つまりは「タイトルの通りのこと」であるからな訳ですけど、
そう、あとで説明させて頂くかなですけど、
「現所属球団(マッドアンツ)には、もう居場所はないは明らか」な訳であり、
「再建球団の傘下のGリーグ球団にありつければ」と思いたいですけど、
(例えば「ウィザーズ」「ラプターズ」「ブレイザーズ」の傘下球団とか)
これほどまでに数字が酷い(特に「16分29秒、5ファウル」)に加えて、
「勝負をさせてもらえるに値しない選手」の烙印と判断されてる感が、と。
結局は「相手があること」ですので、現況のままいけば、
そう、「1本決めれば、流れが変わるかもしれない」に期待したいですけど、
「恐らく12月中旬(もしくはそれより早くに?)にも、
Gリーグ球団からの構想外の通告(=NBAへの扉が、事実上閉ざされる)」
あくまでも「現況のままだと」ですけど、恐らくこうなります。
現況でだと「11~12人目(全12人)での起用法」であり、
「出場時間が10分程度」の選手は「10試合程度が見切りライン」の傾向で、
後述で改めて説明ですが、「12月15日の14試合目の終了後」、「日程上の空白期間が
2週間ほどある」んですよね(その間に日程未定の2試合程度があるらしいですが)。

そうなると、Gリーグからの「事実上の強制退去通告」になる富永は、
望まなくても、もう事実上、「プエルトリコリーグ」「レバノンリーグ」
といった「就職活動的なリーグ」に活路も一案ですけど、
それでも今季のGリーグの成績では、そこでもまともに起用されるか怪しいと。
そうなると、「早ければ年始あたりでの、Bリーグ入り」
これの「事実上の1択」にならざるを得ない訳です。
(こうなりそうな現況を、Gリーグ開幕時は、全く想像できていませんでした。
ですけど、いくつかの球団は「得点源の確保」「選手層の向上」
あるいは「集客力向上の切り札」として、高確率で争奪戦になるでしょう。
それでいて、「CSレベルでの有力球団の多く」は
「守備重視のバスケスタイル」「ハーフコートスタイル」であるので、
そういった球団は特に「合うはずがない(=補強に手を挙げない)」と。
そうなると、特に「高速バスケ」「コートを大きく使うバスケ」を志向する球団、
これは「B1で中堅程度の資金力を持つ球団」までもが、
「補強に手を挙げる現実的な候補」になってくるんですよね。

これが「B1の他球団からの補強」になると、
「交換要員を『選手』にするか『金銭』にするか」とかの「心理的ハードル」
がある訳ですが(今季からは「降格がない」ので、国内他球団からの途中補強の
ハードルは恐らく下がるので、特に「2月の中断期間」での活用を中心に、
恐らく3つ前後は、「中堅・下位球団→CS出場を目指す球団」への途中移籍
[形式的には「期限付き移籍」になるかもだが]が起こると読んでるが)、
例えば、「2月の中断期間で、他球団からの途中補強」で人気すると読んでる
半澤(仙台)を補強するよりも、「EFF」「集客」の両面で
高確率でメリットになる訳です。しかも「補償的な見返りが一切不要」と。
こういう展開まで読める現況に、「富永側の目線」に立てば、
「こんなことを想像したくない」が正直な本音ですけど、でも一方で
「Bリーグが好きな観客側の目線」でいえば
「うおーっ!富永を生観戦できるチャンスが?日程が合えば観たい!」
を意味するんですよね。そう、富永って
「得点能力という一芸を持つ」で「観ていて、華がある」ですので!
こればかりは「どうなるか、観てみよう」の現況ですけど、いえることは
「今季途中(しかも、恐らく近いうち)でのBリーグ入りが、一気に現実性が生じた」
これ、Bリーグ球団側の目線でだと「こんな機会、恐らく後にも先にもない」
訳です。それを含めて、「緊急執筆を決断」した訳なんですよね。
尤も、「富永の現況」の目線でいえば、「恐らく、本人がとても悔しいはず」
と想像ですし、「なぜこうなってるのか」、受け容れられるはずがないと想像ですが。




『ダブドリ』vol.16、4頁~21頁、「馬場雄大」のインタビュー記事。
結論から述べますと、「NBA挑戦を全く諦めてない」趣旨です。
よくも悪くも「夢追い人」って感じで、「馬場らしい」と。
でも自分も「夢追い人」気質ですので、客観的に見て云々は正直ありますけど、
1人の人間としては「とても共感できる」と正直感じてます。
尤も、インタビュー記事を拝読させて頂くと
「自分に最も合っていたのはオーストラリア(豪州NBL)」
「特殊ですね、Bリーグは」
「河村がNBA選手を叶えたら、自分がパイオニアでなくなっちゃう」
とか、とても考えさせられることがいくつもあり、濃密な記事です。
ですけどこれ、視点を変えれば、富永、
「2~3年後あたりとかで、Bリーグで結果を出し続けるを叶えれば、
NBA側が声を掛けるという、いわば『改めて扉をこじ開ける』
可能性は『ゼロではない』んだよ」といえるのです。
この5年程度で、「統計技術が一気に発達」で、いわば
「個々のバスケ選手が、『数字により可視化』されてきてる」ですので、
「NBAに手が届き得るライン」が見えてきますのでと。
尤も馬場については、「より客観的な解釈」をさせて頂くと、
「もう1回、海外挑戦がしたい」(→うん、とても理解できる!)、
「もう1回、NBA挑戦がしたい」(→なおEFF、なお年齢。
しかも、馬場のはるか上位互換であるベゼンコフが、「NBA自体は叶えた」けど、
「数字以上に散々な内容」に終わり、わずか1年でNBAを去った訳ですが)。



 ではまず、7月27日のnote記事での、該当部分の引用・抜粋から話を始めます。この「引用・抜粋」だけでも、かなりの文字数になりますけど、本論を書き進めるにあたって、とても重要な前提要素になりますのでと。


 富永
 (NCAAでのパフォーマンスは秀逸で、特に「得点能力」「シュート技術の正確性」は特筆であるといえる。だけど、結論から入る感じになるけど、よくも悪くもいまの富永は
 「イ・ヒョンジュン(前大阪。今オフはサマーリーグでポートランド・トレイルブレイザーズであったが、ほぼノーインパクトに終わった)の下位互換」
 これが顕著にある。加えて、日本代表でもいまだにフィットし切れていないことが、「より悲観的な解釈」に拍車をかけてしまっている。
 
 「3P能力」「FT能力」はピカイチだし、「1on1」「ミドル」も水準以上といえる[尤もNBA基準だと恐らく「キャッチ&シュート特化のピュアシューター」、それこそ昨季に失意に終わった「サーシャ・ベゼンコフの下位互換」になりそうと映るが。ドリブルが上手いとはいえないし、自ら得点機会をクリエイトできるかだと「できるけど、NBA基準でどうかといえば、また別かも」と]。
 ただ、富永の身長は「188cm」。富永のナチュラルポジションは「SG」だが、NBA基準だと「SGとしては完全なアンダーサイズ」になる。
 それ故に、NCAA時代[特に4年生時以降。ちなみに富永は、編入を経験したこともあって、5年生時までプレーしている]では、「ハンドリング、守備のどちらか[できれば両方]を水準以上にできないと、NBAのコートに恐らく立てない」と指摘され続けてきた。アンダーサイズであることに照らせば、「ハンドリング・アシスト能力」に活路を求める[これは、たとえ「スコアリング型のコンボガード」を志向するにしても]がより望ましかったが、最終学年の5年生時でも、「アシスト数」「A/TO」のいずれでも、水準ラインとは程遠い成績に終わっている。守備に至っては、意識面はともかく、能力面では「猫に小判」といわれても、恐らく反論は難しい。
 
 実はNCAA時代は、イメージとしての「3P特化型」ではなく、「3P能力、FT能力が最大の特徴であるが、必ずしも一辺倒ではなく、「良質の3P成功率・3P試投率」を確保できつつ、「2P(1on1、ミドル等)でも質の高さを示し続けていた」。これを踏まえると、よくも悪くも
 「ピュアシューター特化型での、6thマン起用(守備には目を瞑る)」
 これこそ、富永が最も輝ける道といえる。
 ただ、「SG限定でアンダーサイズ」だと、HCの立場になれば起用法がより難しくなる。富永と似たようなタイプで、
 「エディ・ハウス(元ボストン・セルティックス等)」
 「ジマー・フレデッテ(元サクラメント・キングス等)」
 の2人がいるけど、ハウスもフレデッテも、「水準以上のアシスト・パス能力」を併せ持っていた[ハウスに至っては、仲間を鼓舞できる独特の能力も併せ持っていた。Bリーグでいえば、京都の澁田がこれに近い]。だけど富永には、これはない、この時点で「とても大きな逆風」と映る。
 [ちなみに「USG%」は、4年生時→5年生時で「23.9%→26.9%」。ハンドラー能力が高くないことを考慮しても、イメージほどは実は高くない。]
 
 きつい表現をすれば、比江島や馬場がそうだが、「Bリーグでは『違い』を生み出せる、その意味で『海外挑戦を目指す』と公言に値するとはいえるが、それ以上ではない」[比江島は代表でも存在感をコンスタントに示せて入るし、馬場は「守備面に特化でならばワールドクラス」といえるが]、いまの富永は、この比江島や馬場と同等といえるのだ[そう、河村やイ・ヒョンジュンを「4A」と位置付けるならば、富永は「3.5A」の感じ]。
 そう考えると、河村は「球団選びを間違えた、にならなければいいけど…」の感じだが、富永は「NBAのコートに立てるのか、このイメージがほとんど全く湧かない」が正直な感じ[勿論、心情的には「立つ」を叶えて欲しいことは言わずもがなであるが]。ここでいう「NBAのコートに立つ」は、「NBAに1試合で出場」でも「立つを叶えた」ことになる、のイメージであるが…。)


 はい、正直、自分でも「とてもきついことを綴っている」と感じていますし、綴りながら「心が痛む」感覚をとても抱いてます。こうして想像以上の遅筆になったのは、「現実的な立ち位置を、文字という可視化された形に落とし込むことが、無意識的に怖かった」からかもです。
 そう、「NBAに挑戦」、嬉しいに決まっている訳です。それに、自分が好きな言葉の1つとして、
 「やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がいい」
 があるのですけど、いまの河村や富永は、まさしくこの言葉こそ、とても「すとんと落ちる」のです。

 河村、富永のいずれも、持っている資質能力をより最大級に活かせそうで、その中でよりレベル的に見合うリーグはというと、「中国CBA」と即答であるの感じです。
 理由はシンプルに、中国CBAは「スター選手に依存の傾向が、他国リーグに比して特に強い傾向」であり、「スター選手」に該当の選手の「スタッツが特に跳ね上がりやすい傾向」であることがあります。それと中国CBAは、「180cmに満たない小柄なPGの居場所が伝統的にある傾向」なこともあり、特に河村にとっては「より持ち味を生かしやすい基礎(風土、土壌)」がある、といえるんですよね。
 あるいは、「豪州NBL」。「英語圏」であり、「アジア枠」が存在しているから(尤も特に河村だと、アジア枠がなくとも、普通に外国人枠としてすさまじいスタッツを叩き出せるのでは?と映りますが)。

 (中略)

 そう、自分にとって、自分が生観戦できる環境の球団に、「富永がどれほどの立ち位置の選手かを、より的確に測れる存在(=イ・ヒョンジュン)」が、たとえ2か月でもプレイしたことは、とても幸運なことでした。
 選手タイプが異なるので、単純にはいえないかなですけど、
 「アジア枠としては、『マシュー・ライト(PG/SG/SF。元フィリピン代表。京都→今季から川崎)』と共に、最高の存在。選手編成によっては、Bリーグでも2ndオプション扱いでも全く驚かない(大阪では3rdオプションであった。ロング、カロイアロがいたので)。」
 と感じてるんですよね。そう、「アジア枠」ではなくて、「普通に外国人枠で勝負できてる」と。そう、「B1のレベルは、とっくに超越している」の感じです。
 先述で言及させて頂いてますけど、立ち位置的には「比江島、馬場と同等以上といえる」と。


           富永         イ・ヒョンジュン

 3P     ◎(わずかに上回る)    ×(持ち味の1つだが)
 (3Pは、富永の最大の特徴。技術・レンジの両面で富永が上回る。
 ただ、「自ら3Pをクリエイトできる」となると、イ・ヒョンジュンが上回る印象。)


 1on1    ×(できるが、相手が上)  ◎(大きな特徴の1つ)
 (これも両者が共に得意といえるが、「相手を抜き去れる技術」の意味では、イ・ヒョンジュンがより上回る。)

 ミドル      ◎             ◎
 (引き分け。ただ、「フェイダウェイ」「フローター」とかをもカウントすると、イ・ヒョンジュンがわずかに上回る感が。)

 ハンドラー  ×(現時点で最大の障壁)  ◎(2ndハンドラーなら)
 (いわゆる「議論の余地はない」。特に富永の場合、「188cm」は、「あと2cm足りない」、でもこの2cmは想像以上に大きいのだ[190cm台前半ならば、ハンドラーとして厳しくても「6thマン的なSG」としてより楽観的に解釈できるが…]。
 言いたくはないが、せめて「2ndハンドラーとしてでならば、起用可能」をNCAA時代[特に今季は、ボールをより多く持つが求められる最高学年であった訳でなおさら!]で証明できないと厳しいと自分はずっと読んでいた、ただ、ハンドラーになるにせよ、それは「自分がスコアリングするため」にほぼ限定であって、30分換算での
 「アシスト数[1.61]、A/TO[1.18]」
 では、「話にならないとまでは言いたくないけど、とても厳しいことは否めない」にならざるを得ないと。
 そう、HC目線になると、「控えSGとしてでしか起用できない」となると、おのずと「起用法にそもそも、結構な工夫が必要」になってしまう、それを補って余りある何かがあるといえるかといえば、現況では×と。)

 守備    ×(猫に小判)       ◎(水準程度はある)
 (「猫に小判」、これがどのようなニュアンスかは、ご想像頂けるでしょう?の感じです[Bリーグファン向けに述べれば、「クーリー、ジャクソンに3P」と説明すれば、より伝わるかなと。尤もクーリーは「3Pが全くできない訳ではない」ですが]。
 ハンドラー、守備、このどちらかをより高めることが重要条件になってくると指摘され続けてきた感じですけど、自分は、早い段階から「富永に守備を求めるのは現実的ではない」と読んでいて、ですのでそうなると、「せめて2ndハンドラーになり得るを証明する必要が」と思っていた。
 それが、「30分換算でのアシスト数、1.61」、正直「天を仰がざるを得ない」と。)


 「富永≦≦≦イ・ヒョンジュン」と、ほぼ証明された感じに照らせば(というかこの時点で、富永のNBA入りは「よほどの運がない限りは厳しい」になる訳ですが)、イ・ヒョンジュンでも、今季のNBAサマーリーグで「勝負自体さえ、ほとんどさせてもらえなかった」を考えると、富永が「NBAのコートに立つ」を想像するのは、「現時点では厳しい」[消化試合、あるいは負傷者続出という事情が発生ならばともかく]が、自分の正直な解釈です。

 (中略)

 悲観的なことを、ここで長く述べたくはないですが、いまの富永の立ち位置は、いわば「3.5A」と映ってます(得点を取る技術自体は高いレベルといえるので、Bリーグでだと「日本人エース」「2ndオプションあたりでならば現実的」といえますが)。
 河村ほどではないですけど、「ボールを持てる機会があってなんぼ」と思ってるんですよね。よくも悪くも、(1on1を含めて)「シュート乱発型」ですので(イ・ヒョンジュンは、状況に応じて「パス」「スペーシング」をするなど、必ずしも「シュート乱発型」という訳ではなかった)。だからと言って、ハンドリングがよいという訳ではない。
 イメージ的には、「橋本(大阪)の強化型」でしょうか(「爆発力」「得点を取る技術」にほぼ全振りという意味で)。尤も橋本は、大怪我をきっかけにプレースタイルの改良を試みて、いまでは「水準以上の守備意識」(守備が上手いとはいえないが、大きく良化したことははっきりといえます)を身に付けてますけど。

 富永、河村を掘り下げてる部分では、五輪のドイツ戦を終えたタイミングになってます(本音を述べれば、五輪開幕前に書き上げるイメージでいましたが…)。
 きつい表現になるかなですけど、いまの富永は、「豪州NBLのアジア枠」でならば、恐らく普通に戦力かなですし、最も向いてそうな意味でだと、(これも河村と同様になってしまいますけど)「中国CBA」と映るのです(ただ、河村と異なり、中国CBAで勝負させてもらえそうかは、「確信は持てない」が正直な感じかなと。結局は「ハンドラー能力に乏しい」ことがネックになってしまうんですよね…)。

 そう、いまの感じだと(運を引き寄せる感じであって欲しい、が正直な本音です、と述べた上でです)、
 「2年後である『2026年秋』の『新B1開幕』に合わせて、『日本に帰還』になる可能性が、より現実的になるのでは?と。
 故郷の球団である名古屋D、あるいは故郷に近い三遠が、富永がより輝きそうなバスケスタイルであることも、これを加速させる。
 名古屋Dなら齋藤、三遠なら佐々木(あるいは大浦)と、富永の長所を活かせて短所を隠せる『とても良質なPG』を擁していることも、この解釈をより加速させる。加えて新B1は恐らくのレベル的に、中国CBAにより迫る感じが充分に考えられる意味でも。」


 辛辣なことを綴ってますけど、でも富永って、「観ていて楽しい」選手だと思ってるんですよね。それに、2010年代半ばまででのNBAでならば、「その爆発力を買って、エディ・ハウスやフレデッテのような位置付けで、6thマン的な控えSGとして起用」の球団は恐らくあった可能性は充分にあった、と映るのです(尤も先述のように、エディ・ハウスやフレデッテは、普通にPGでも対応できてたし、ハウスは特に「スコアリング型の控えPG」的な起用法だったりでしたけど)。
 「どうなるか、観てみよう」ではありますけど、いまはただ、「道を切り拓いて欲しい」、これに尽きます。恐らく、少なくとも今季は「NBAへの扉をこじ開ける」と信じて、まずはGリーグでになるかな?と想像ですので。
 (ただ、そうなると特に、来季のサマーリーグが1つのポイントになるかもと。そこで「存在意義、長所を証明できること」、それでどこかの2wayをゲットできるかが、1つのポイントになるかもです。
 その一方で、今季のGリーグでのパフォーマンス次第では、来季に「豪州NBLのアジア枠」に活路を求めることも一案かもですけど。)

 そう、「批判を、悲観を、称賛に変えて欲しい」。
 自分が、富永にそうなって欲しいと、強く願っているのです(この想いが伝われば、と正直思ってます)。

 (2024年7月27日、自分[愛球人]のnote記事、「河村勇輝、富永啓生、2人それぞれの現在地の一考察。」より引用・抜粋。)


 この文章を綴ったのが、「7月27日」です。
 「パリ五輪の開幕直前」のタイミング。当時は既に、富永は「NBA、インディアナ・ペイサーズとの『エグジビット10』契約」が決まってました。
 NCAAでの歩み・輝きを、ささやかながら応援・注目し続けてきました。ですので、1人の人間の「感情・心情的な意味」では、たとえ「エグジビット10」契約でも、「おめでとう」と、そりゃあ嬉しかったですよ。

 ですけど一方で、7月27日のnoteでは、自分なりにとはいえ「これでも、とても言葉を選んでいる」が正直な感じでした。

 「3.5A」「富永≦イ・ヒョンジュン」
 「2年後である『2026年秋』の『新B1開幕』に合わせて、『日本に帰還』になる可能性が、より現実的になるのでは?と」

 いま挙げた言葉は、「言葉を選んでいる」とはいえ、正直な気持ちであった訳です。ですけど、7月27日のnote記事、「本音的な感じを、ぐっと呑み込んで、明記することを見送った言葉」があります。


 「仮に、パリ五輪で結果を出せれば別だが、いまの富永の持っている能力値に照らせば、『Gリーグでの6thマン』は恐らく現実的といえるが、『NBAのステージを叶える』は、正直に述べれば『全く想像できない』。
 勿論、富永自身が『とても本気』であることは、痛いほどに伝わっている。ただ、よくも悪くも『あまりにも一芸的』な現況に照らせば、
 『NBAを、本質的なところでなめてる』
 自分には正直、そう映っている。まずは中国CBAか豪州NBLで、『スコアリング能力という、唯一無二の一芸』を示すことが、『NBAへの扉をこじ開ける、一筋の光の可能性』である、と映ってるが。」


 そう、富永は「観ていて楽しい、華がある」選手と感じてます。
 よくも悪くも、極端なほどに「得点を取る」の一芸に全振りの選手。
 いつの時代でも「勝利のためには、得点をより多く取ること」。その意味で、富永は「2010年代までならば、恐らくより必要とされた」タイプの選手であると。

 ですけど、野球の「セイバーメトリクス」のように、バスケットボールでだと「アドバンスドスタッツ」の登場で、いわば「バスケットボールでの統計技術が、2010年代の終盤あたりから、この5年強で急激に発達・浸透してきた」。そこで浮き彫りになってるのが

 「『ハンドリング・パス』『守備能力』の2つのいずれをもで『明確な短所』といえる現況であること。特に守備は、はっきりと明確に『猫に小判』レベルであること。
 それでいて、『188cmという、NBA基準でだとアンダーサイズ』であることがきつい。」


 正直、守備については、「守備意識」を平均以上に持たせることはできても、「守備能力」は「よくて『D-ランク』からの良化は、まずほとんど見込めないだろう」、自分は正直、そう読んでました。
 たとえて述べれば、「絵の才能がゼロの人間に、『人間の心に訴える絵を描こう』といわれても、そもそも一筆目でさえ描けるかとても怪しい」ようなものだと。

 ですけど、「188cm」、これはBリーグ基準でだと「SG/SF」ですけど、NBA基準でだと「SGでもギリ可能だが、PG起用に適応できないと、スタートラインにさえ叶わない」、この傾向がはっきりしています。
 でもNCAAでは、よくも悪くも「スコアリング特化」の起用法であった。
 「相手があること」といえば確かにそうですし、「身長の伸びが止まってしまった」の誤算も恐らくあったと想像です。ですけど、

 「どうしても絶対にNBAを叶えたい」の想いが「揺るがない『志』である」ならば、「『スコアリング型PG』で起用してくれる大学」をより優先して欲しかった、これが本音です。

 そう、富永の「得点能力」「爆発力」は、「一目でわかるほどの、絶対的な長所」です。
 ですけど、現実社会で、就職の際に(これは「一般的な就職試験」のみならず「NGO・NPOの採用」「役所系統・教員・警察官とかの、各種公務員の採用」でもそうですが)、「求める人物像」「求める資質能力」が、いまは特に重要視されています。

 これに照らせば、NBAの傾向での「求める資質能力」が何であるのか、これに対する理解力が(程度はともかく)不足していたのではと、正直悔やまれます。


 それだけではないです。富永の場合、「得点能力」「爆発力」自体は「絶対的な長所・才能」であり、それも「ピカイチ」といえます。「得点を取る」の1点だけでいえば、「比江島と同等程度はある」、自分はそう解釈していました。
 それも、プロ入り当初の比江島は、「『比江島ステップ』と形容される、独特のドライブ」のほぼ一辺倒でした(2018年秋での「豪州NBLへの挑戦」が、大失敗に終わった理由の1つにもなった)。でも富永は、NCAAでは、「3P」が代名詞ですけど、「1on1」「ミドル」でも水準以上を示した感じに映ってます。

 ですけど、富永の「得点能力」「爆発力」は、下記の指摘も正直ありました。

 「富永は『良質のピュアシューター』ではある。でも『良質のスコアラー』であるかといえば、NBAレベルでは恐らくそうとはいえない。」

 と。どういうことかと申しますと、

 「比江島(豪州NBL挑戦時)は『1on1』『ドライブ』が代名詞だけど、『ハンドリング』『パス』の質も水準以上で、『3P』も試投率は高くないけどレパートリーの1つであり、『ミドル』の質も高い。加えて『オフボールムーブ』『カッティング』も巧いので、いわば『得点を取るための形』を一通りすべて、資質能力にできてる。いわば『得点機会を自ら創出(クリエイト)できる』をより望める。

 でも富永は『3P』『ミドル』の質はとても高いけど、『1on1』『ドライブ』は、NBAレベルでだとどれほど通用かは未知数(『体幹的に当たり負けのリスクが』の指摘もあった)。加えて特に『ハンドリング』『パス』が、2ndハンドラーを務めさせるレベルにさえない感じで、加えて『オフボールムーブ』『カッティング』も巧くない。故に『得点機会を自ら創出(クリエイト)は、場面・状況による』といえる。
 (特に3Pは、味方によるセット・スクリーンが必要になると。実際、代表では『【富永セット】をどう構築するか』が、議論の対象になってた。)

 そう、比江島は『スコアラー』だけど、富永は『シューター』『ピュアシューター』であると(『ハンドラーになれる訳でも、オフボールムーブができる訳でもない』意味で。同じSG/SFタイプでも、例えば馬場は『ハンドラー』ができるほどに成長できてる上に『オフボールムーブ』が巧い、でも富永はそうではないと)。」


 そう、一口に「得点能力に全振り」といっても、「スコアラー」であるのか「シューター」であるのか、「似ているようで異なる」訳です。
 比江島は「スコアラー」であるし、いま(Bリーグ帰還後)の馬場もそうです。馬場はむしろ、プラスの意味で「オールラウンダー」ですが。
 でも、後で何人かを別途で説明させて頂きますけど、例えば辻は、「シューター寄りのスコアラー」の感じです(ただ、辻の場合は、試投率的には3Pにやや極端に偏っているが、「ハンドリング」「オフボールムーブ」にも優れており、時折「1on1」を繰り出すこともできる)。
 あるいは橋本(大阪の)も、「シューター寄りのスコアラー」でしょう。橋本は、後で改めて説明で取り上げるつもりですが、イメージ的には「3Pをより得意としてる」ですけど、実は試投率でみるとそうではない(成功率は高いが)。むしろ、特に大怪我の前の橋本は「1on1」をむしろ真骨頂としていました。橋本の場合、「ハンドリング」は「巧いとはいえない」ですが、「オフボールムーブ」に優れているので、スコアラーとして振る舞える。
 「あの大怪我さえなければ」ではありますし、今季も開幕直前に怪我して心配させましたが、昨季は負傷前を思い起こす「1on1」が蘇り(絶対に1on1ができるようになるんだ、とすさまじい努力を続けてたと想像です)、負傷前よりも「守備意識、周りを使う意識」が格段に高まったことをも含めて、「数字以上に怖い選手」になったと映ってます。

 その一方で、例えば中野(北海道)。日本人選手の中でも、「極端なほどに、得点能力に全振り」で、特に「3P、FTの2つに極端に振り切ってる」が特徴です、いわば「ピュアシューター」です。時折のドライブもできますが、それは「FTを活かすべく、ファウルをもらいに行く(相手のファウルトラブルに乗じる意図も恐らくある)」意図のためが多い。
 プラスに解釈すれば、「自分の特徴を知っていて、特徴を最大級に活かす」プレーにほぼ全振りしている、でも一方で、「ピュアシューターの典型」といわれてるのは、「ハンドリング、オフボールムーブは、ほぼ全く期待できない」こと、それに中野は「守備も期待できない」(尤もここ2年で、守備意識自体は大きく向上している。守備力自体はお察しだが)ことも、「ピュアシューターの域を出ない」をより強調になってます。


 これに照らせば、富永は「ピュアシューター」といえると(NCAA時代は「シューター寄りのスコアラー」ではあったが)。「得点能力に全振り」で、「得点する能力の1点では優れている」といっても、いわば「注釈付きの一芸選手」であること。

 これだけではないです。富永の代名詞は「3P」であり、実際、「NCAAの3Pコンテストで優勝」の実績があります。ですけど、日本人選手で「3Pが得意」といえる選手(勿論、Bリーグで)、挙げていきましょう(何人かの選手は、後述で別途で説明させて頂きます)。


 富樫(千葉J)[説明不要の「クラッチスコアラー」。勝負どころの「この1本」で、特に3Pを多用する。]

 齋藤(名古屋D)[圧倒的なゲームメイク力にして、3Pの名手でもある。それと同等以上に「フローター2P」の使い手でもあるが。]

 佐々木(三遠)[「Sky Walker」という愛称を頂戴したが、B2時代に「50-40-90」の偉業を経験してる。試投率は高くないが、3P能力は高い。]

 岸本(琉球)[Bリーグで「ディープ3P」といえば「富樫、齋藤、岸本」であるほどに代名詞。いまではPG専念だが、かつてはその爆発力を活かしてSG起用も多かった。]

 安藤誓(島根)[A東京時代までは「1on1の使い手」であったが、島根移籍後は「クラッチ3Pスコアラー」へとプレースタイルを変えた。今季は1on1やミドルをより用いてるが、「この1本」の際は3Pを繰り出す傾向。]


 「富樫、齋藤、佐々木、岸本、安藤誓」。5人共に説明するまでもないですが、「PGが本職」です(佐々木、岸本はSG起用もされてきたし、安藤に至っては「2022~2024」の2年ほどは「名目上はPG、実質的はSG」の起用法であった。今季は本人の意向もあり正PGに専念できてるが)。勿論、「ハンドリング」「オフボールムーブ」にも優れてますので、「自ら得点をクリエイトは、お手の物」です。
 あるいは、「比江島、辻、馬場」も、「ハンドリング、オフボールムーブ」に優れてますので、「自ら得点をクリエイト」ができます。京都移籍後のここ2年で「スコアリング型PG」にプレースタイル変更に成功した「岡田」や、ここ3年ほどで「オールラウンダー」化に成功した今村も、勿論「自ら得点をクリエイト」の1人です。


 「自分の持っている特徴を知る」「自分の持っている特徴をより最大化させる」。これは、バスケットボール(とかのスポーツ)に限らず、現実社会に生きている人間自体にもいえますし、自分自身がそうです。自分自身の話をすると、かなり脱線するのが目に見えてるので、ここでは触れませんが。
 そう、富永の場合、「『得点を取る技術』という、明確な一芸」を持ってます。でも「得点を取る技術」は「シュートと必ずしもイコールではない」であるのです、そこに「富永の特徴の落とし穴」があるという指摘がと。
 せっかく「得点を取る技術」に優れる(これ自体、現実論として限られた人間にしかできない)のだから、

 「『どのようにして』、自ら得点を取れることにこだわるか」
 (→「得点の期待値をより高確率にできる」ための「過程」が併せて重要。だから「ハンドリング」「オフボールムーブ」がとても重要。
 富永の場合、「守備は『猫に小判』」であるが、これは「身体能力がまるでない」が故から。つまり守備は[守備意識は高められても]克服に期待できないので、なおさら「得点を取るための過程」が重要になる。)

 「ズレをつくる」工夫は勿論だけど、「自らボールをより持てる技術」(そうすることで、「個人能力でゴリ押し切れる」可能性がより高まるので)を高めることがより重要であったのではと。
 それに、富永の身長の「188cm」は、「NBA基準でだと、PGの身長で、SGだと『完全なるアンダーサイズ』」。つまり「どうしても絶対にNBAに立ちたい、NBAで勝負したい」を叶えたいならば、

 「『スコアリング型PG』として勝負できるには、どうすればいいか?」

 にこだわって欲しかったと。実際、「エディ・ハウス」「ジマー・フレデッテ」も、現在の選手でならば「マック・マクラング」も「スコアリング型PG」であって(SG起用も勿論あるが、それは「スコアリング型PG」として起用できるとわかってるから、より活きるのだと)、富永が「NCAAでの数字上の成績に比して、悲観的な声が少なからずあった」のは、「188cmのサイズでしかないのに[しかもウィングスパンも足の長さもない]、完全なるSG」であることが大きかった。

 いまは、「統計・映像・情報の技術の急激な発展」もあって、いわば「ハウス、フレデッテの時代に比して、あるいはBリーグ創設時に比して、『NBAという、異次元の存在が集うステージで勝負できる可能性をより高めるには、どうすればよいか?』のデータ・傾向が積み上がっている」
 せっかく「データ・傾向が積み上がっている」ことに照らせば、それを活かせれば、富永には「絶対的な長所・特徴がある」からこそ、「スコアリング型PGに活路を」(日本代表でだと「PGタイプに選手が集中」の事情に照らして、どのみちSGが主戦場になるにせよ)であって欲しかったと。




『ダブドリ』vol.21、48頁~65頁、「野口さくら」のインタビュー記事。
Wリーグ(WJBL)、「アイシンウィングス」に所属してます。
はい、女子の選手です。「2001年12月24日生まれ(もうすぐ23歳、高卒5年目)」。
「182cm,75kg」。選手タイプ的には「3.5番」です(登録はPFだが)。
故郷は新潟。高校は安城学園(愛知県)。
はっきり述べれば、野口と共に、安城学園は「全国大会への扉を開けた」です。
高卒2年目(当時はシャンソン化粧品)の20-21でレギュラー獲得、
22-23にシャンソンの内紛劇という逆境を経て、
昨季からアイシンへ。内紛を乗り越えて「オールラウンダー的な3.5番」という
独特のプレースタイルを確立してます(Bリーグではいまやトレンドだが、
女子のWリーグではこのタイプの選手自体が稀少とのこと)。
実際、今季は「得点」「アシスト」「リバウンド」のいずれもでランキング入り。
4年後のロサンゼルス五輪では「日本代表の12人枠」が現実圏といえる、今季の活躍です。

ちなみにこの野口、安城学園を選んだ理由は
「中学校では身長の関係からセンター(C。5番)を務めてたが、
自分としてはよりボールを持てるポジションをしたかった。
ガード(PG,SG)をできる学校をと探してたら、
声を掛けてくれたのが『安城学園』であった」とのこと。
とはいえ、当時は「こういうバスケ選手になりたい」イメージは漠然とあった一方で
「将来、プロになりたい」はまだなかったとのことで
「早稲田大学に入りたい。なお学力は…」であったとのこと。
それが、「大型PG」をさせて頂けたことで(うん、面白い選手だねと印象的だった)、
全国大会への出場を叶えて、しかも2年生のときに全国で準優勝。
これが評価されて、プロ入り。近年は日本代表にコンスタントに名を連ねていて、
Wリーグの人気選手の1人でもあります。
「高校女子バスケのスター選手の1人」であり、「かわいい」感じですし。

いわば、野口の場合、「なりたい選手像」を漠然とでも描けていたので、
「自分はこういう基準で、高校選びがしたい」
(尤もこれができる選手自体が、とても限られてる訳ですが)
と、「自分」を知っていて、かつ「自分」を表現できる能力を育めてた。
それと野口の場合、「母親の理解」が大きかったとのことで、
いわば「母親が、道を導く存在になってた」ともいえるんですよね。
(厳密には「後押し的な導き」。「レールを敷く」ではないことが好感!)
これが、いまの「ポイント3.5番」という「独特のプレースタイル」に結び付いてると。
(ちなみに今季のアイシンは、「PFの野口」「Cの渡嘉敷」の2人で
アシストの多くを創出という、「独特のチームスタイル」になってます。)

それと、「座右の銘」が「努力に勝る天才なし」。
自分も(「全身全霊」と共に)座右の銘としてる言葉ですけど、
もともと好きな選手の1人ですけど、今回こうして調べさせて頂いて、
なおさら応援したい、いつか生観戦を叶えたい、と感じます。
「ロサンゼルス五輪での12人枠の景色」、絶対に叶えてね!
あなたの独特の才能で「生きる勇気」をもらえてる人間が、たくさんいる意味でも!
(それに、日本女子バスケ界として、この「野口さくら(アイシン。2001)」
「東藤なな子(トヨタ紡織。2000)」「平下愛佳(トヨタ自動車。2002)」
「奥山理々嘉(日立ハイテク。2000)」「森岡ほのか(日立ハイテク。2004)」
年齢構成・資質能力・スター性という意味で、
この5人には「ロサンゼルス五輪での12人枠」に名を連ねて欲しいですし!
(個人的には、この5人に加えて、「林真帆(富士通。2002)」にも
とても期待していますし、「12人枠に名を連ねて」ですけど、
まずは富士通で出場機会を確保することからの現況ですのでと。
実は、いまの自分がいるのは、
「2019年のウインターカップ、河村勇輝、林真帆の輝き」
これがきっかけなんですよ。ですので今季、林真帆もプロ入りを叶えた感じですけど、
「あのウインターカップでの悔し涙があったから、いまがある」といえる感じで、
いつか日本代表のユニフォームに袖を通す姿を、ずっと楽しみにしてます!

ちなみに自分、Wリーグ、生観戦がまだ叶っていないのです。
実は「中学校・高校・大学レベル」でいえば、自分はむしろ女子の方が好きでして、
これは「バスケ本来の特徴といえる、『頭脳を使うバスケ』がより投影されてる」から
に、より心が惹かれるからかなの感じでと。
ですけど、Wリーグは、生観戦がまだ叶ってない。
なぜって特に、「関西圏での試合が限られてるから」です。
で、特に今季は、「京都・大阪・奈良・神戸」の4球団を生観戦と思ってたら
なおさら、Wリーグまで手が回らないの有様で、と(いつか是非とも叶えたい!)。



https://www.aisin.com/jp/sports/wings/member/10/

 (←2つ目が、うまく添付できていませんけど、「アイシンウィングス(所属球団)による選手紹介」。1つ目は「Wリーグによる選手紹介」です。)



 え?かわいいからでしょう?まあ、「理由の1つ」という意味で、全否定はしません。でも、より厳密には「一見すると、かわいらしい」ですけど、その内面は「もっと巧くなりたいという『芯の強さ』」を併せ持っている。
 それと、今回こうして調べさせて頂いて、

 「なりたい選手像をイメージすること」
 「自分の持っている資質能力を知り、伸ばしたいこと・身に付けたいことを明確にすること」

 1人の人間として、1人のバスケファンとして、これがとても大切であることを、いままで以上に学ばせて頂く感じです。

 そう、富永のことに話を戻させて頂くと、「『現況という逆境(Gリーグでのローテーション外)を、さすがに想像してはいなかった』けど、『NBAに届くイメージは、正直まるでなかった』」ではあるのです。
 「Gリーグでの6thマン、20分~25分程度のまとまった出場機会」は、イメージできてはいましたし、「(Gリーグでならば)『得点能力という一芸』は、ある程度は通用できるだろう、尤も『パス・ハンドリング』『守備意識』は、『それを帳消しにするほどのマイナス』はあり得るかも」ではあるので、「2年後の2026年にはBリーグ帰還になる可能性が高い」けど、それでも1年目は、まずは出場機会が与えられるだろう、と読んでたんですよね。


 と申しますのも、バスケットボールって「アメリカンスポーツ」である訳ですけど、特に「バスケのNBA」「野球のMLB」は、GMの意向が、「特に若手有望株の起用」については、かなり影響する、と耳にしたりします。
 で、富永の場合は、「NBA本体であるインディアナ・ペイサーズと『エグジビット10』契約での入団」であったこと。これに加えて、「NCAAでの成績」がよかった訳です。


 【富永、「22-23(4年生時)」「23-24(5年生時)」。】

 TS%(63.4%→60.3%)
 3P(試投53.9%、成功40.0%→試投55.6%、成功37.6%)
 FT(86.8%→87.5%)
 PER(21.0→21.4)


 「21.0→21.4」というPER自体は、「NBAでの2way契約ならば、充分にあり得る」レベルの数値です。そう考えると、

 「少なくとも、Gリーグでの最初の5試合では、20分以上のまとまった出場機会を与えるように。」

 と、GM側からHC側に、「指示に近い要請」があることは、充分にあり得るだろう、と読んでいた訳です。
 勿論、「最初の5試合で、ある程度以上のラインを叩き出す」こと、例えば「30分換算で、平均10得点以上」「TS%で50%以上」をクリアできることとか。
 そこで結果を出せれば、「少なくとも、Gリーグを1年間完走することは、高確率で見込めるだろう」と(そこでどれほどの結果になるかは、ともかくとして)。


 ですけど、「これほどの逆境に、わずか開幕5試合で陥るとは」であるのは別として、「Gリーグで1年間を完走できない可能性(リスク)は、ゼロではない」とも感じてはいたのです。




 (1)昨季に「2か月間、16試合」、Bリーグの大阪に所属した「イ・ヒョンジュン」(韓国代表)。大阪では「それまで内容・結果共に頭打ち感があった大阪を、その入団で一気に躍動感を与えた」になり、数字以上の強烈な印象を与えた。
 で、「イ・ヒョンジュン」の「30分換算でのEFF」は「15.66」。
 これは「比江島の30分換算でのEFFに比して『ほぼ同等』」。

 (2)「イ・ヒョンジュン」の大阪でのプレー内容から、同じような資質能力であることをも踏まえると、「富永≦イ・ヒョンジュン」という現時点での勝負付けは、ほぼ明確になってた。
 これを同等以上と証明するには、富永がパリ五輪で一定以上の活躍をするが必要条件であったが、パリ五輪では「出場機会さえ、まともに与えられず」に終わった。
 (富永の爆発力が最も活きるであろう場面の「ブラジル戦での4Q」でさえ、富永がまともに起用されなかった起用法には、1バスケファンとして「激しく強い違和感」を抱くが、「起用しよう」と思わせるほどの説得力を示せなかったともいえる。)

 (3)「イ・ヒョンジュン」は、もともとNBA志望であった(いまも諦めていないとのこと)。イ・ヒョンジュンと富永は、学年は同じだが、イ・ヒョンジュンはNCAAを3年生終了の時点でプロ入り。
 (NCAAでのPERは「19.6→23.8→22.5」。富永と同等以上の数値を、2年生の時点で既に叩き出せている。もとの素質も、イ・ヒョンジュンがより上回っているといえること。)
 で、「イ・ヒョンジュン」のプロスタート時は、「ゴールデンステイト・ウォリアーズ傘下のGリーグ球団」であった。このときのGリーグ成績。
 「12試合、17.6分、5.5得点、TS%(44.5%)、PER(11.5)」。
 1年間を完走できてない訳だが、「Gリーグで戦力といえるPER」は示せていたし、出場機会も「15分を上回る」であった。
 その後、豪州NBL、B1の大阪を経て、今季に「ポートランド・トレイルブレイザーズの一員」で「サマーリーグ挑戦」をしたが、
 「2試合、14.9分、5.0得点、TS%(29.8%)、PER(11.1)」
 で、「出場機会を与えられなかった(サマーリーグは5試合程度)」を含めて、失意の結果に終わった(今季は豪州NBLで、PER[19.7]。つまり能力自体は高いが、「NBAやGリーグに合っていない」可能性が高い)。

 (4)上位互換である「イ・ヒョンジュン」が、「Gリーグ、サマーリーグで苦戦している」こと。
 イ・ヒョンジュンと同等といえる「比江島」が、2018年秋に豪州NBL(ブリズベン・ブレッツ)に挑戦した際、「3試合、2分」という「盛大な大失敗」に終わったこと(尤も比江島の場合は、「性格、人間関係、食生活」等の面で「海外にそもそも向いてなかった」のエクスキューズがあるが)。
 また、馬場もGリーグに2回挑戦しているが、
 1回目(2019-2020)[41試合、19.6分、6.3得点、TS%(64.5%)、PER(11.9)]
 2回目(2022-2023)[39試合、33.4分、11.4得点、TS%(66.0%)、PER(11.6)]
 馬場のGリーグ挑戦は、解釈が分かれてる感じではあるが、実は数字的には「戦力にはなってる、でもNBAレベルとはいえない」、とはいえ「TS%で60%超えは特筆といえる」。実際、2回目の挑戦時では、「巡り合わせさえあれば、NBAのコートに立つこと自体は叶っていたかも」といわれてる。
 
 ただ、「イ・ヒョンジュン」「馬場」で、Gリーグで「PERが11程度」にとどまっており、「比江島」は「勝負さえさせてもらえなかった」。
 これに照らせば、「得点能力には優れるが、その内実は注釈付きである」であり、前述の3人より「よくて同等、現況では恐らく下位互換」の富永が、「Gリーグでは戦力だが、それ以上ではない」になること、あるいは、「Gリーグでの1年を完走できず、例えば20試合程度で強制終了になる」が少なからずあり得る感じではあった。
 つまり、「最初の5試合程度で『与えられた出場機会』では、一定程度の数字は残せるかなだが、その後が続かずに徐々に失速」は少なからずあり得る、とは思われていたこと。


 ですけど、富永の現況。わずか「5試合」で、「とても失意の現況」になっています。それがどういうことか、どのような理由が考えられるのかを含めて、節を変えて話を進めさせて頂きます。



 「最初の5試合は、まとまった出場機会が与えられる」と正直思ってた。そこから先の出場機会は「勝ち取るもの」と納得ではあるけど。
 正直、最初の1試合だけで、事実上の見切りといえる起用法は「強い違和感が拭えない」。でも一方で「Gリーグのプレースピードに全然ついていけてない」は、特に大きなマイナス。




 (←[冒頭付近でもリンク添付させて頂いてますが、]富永の出場試合・出場場面のYouTube動画。
 1つ目が「出場1試合目(開幕戦)」、2つ目が「出場2試合目(開幕5試合目)」です。)



 【富永啓生(Gリーグ、インディアナ・ペイサーズ傘下[インディアナ・マッドアンツ])、今季の現時点での成績。】
 (開幕5試合終了時、11月21日時点で。)

 1試合目(9分55秒)
 2試合目(×)
 3試合目(×)
 4試合目(×)
 5試合目(6分34秒)

 合計(2試合、16分29秒[8分15秒]、FG(0/3、すべて3P)、1A、5ファウル、PER[-6.0])


 「わずか1試合で、ローテーション外」

 「合計16分29秒で、5ファウル」
 (「B1の日本人ビッグマン」「B2の選手」ならば、少なからずあるが、いや、富永、「SGの選手」だよね?
 で、特に2試合目、「6分34秒、3ファウル」。)

 「FG成功がゼロ(FTは試投さえゼロ)。アシストは1だが、『半ばラッキーな感じのアシスト』。FGがゼロなので、勿論TS%も×マークが」

 「PERがマイナスを計上[Bリーグでも数えるほどしか起こらない。尤もこれは『FG成功がゼロ』なことが大きく、FGあるいはFTを1本成功できれば、さすがに『かなりの下振れの現況』からは脱却になるとは思うが]」



 正直に述べます。まず、「入団の経緯・契約形態」のこと、「NCAAでの実績」のこと、この2つのことに照らせば、
 「最初の5試合で、まとまった出場機会自体は与えられる」
 そう読んでいたバスケファンは、結構いたのでは?と想像です。

 最初に出場機会を与えられて、そこでのチャンスをつかめるか。そこからは富永自身の勝負、つまり「勝ち取るもの」になるけどと。

 それに、セオリー的なこととして、シーズンの序盤は「選手を試せる時期」である訳です。手持ちの選手を序盤の帰還でまず試して、そこから「使える選手」「NBAレベルへと持っていける可能性がある選手」を見極めていき、「そのチームにとっての最適解」を見出していくと。


 ですけど、蓋を開ければ、「わずか1試合で、ローテーション外」。
 で、1試合目の出場時間も「9分55秒」。つまり「20分どころか、10分さえ届いてない」。
 マッドアンツの選手は「全12人」。このうち、ローテーション選手と位置付けられてるのは「8人」です。



 12人のうち、「Tristen Newton」は「2way契約」。しかもこのNewtonは、ナチュラルポジションが富永と同じSGとのことです。NCAAでは5年生までいて、3年生~5年生でのNCAAでのPERは「21.4→17.4→23.1」。見た目の数字は富永と同等ですが、選手タイプは「パス、守備にも優れるオールラウンダー」の感じです。
 ちなみに「Jahlil Okafor(ジャリル・オカフォー)」は、「NBAに247試合出場」で「2015年のドラフト1巡目3位」の古典型ビッグマン」です。
 12人のうち、ローテが8人とのことですが、このうちの6人程度が「30分程度の出場機会を与えられてる、主力扱い」です(勿論、Newton、Okaforも含まれてます)。

 で、ローテ外の4人。
 1人目、「Jordan Bell(ジョーダン・ベル)」。黄金期のゴールデンステイト・ウォリアーズで2年間所属するなど、「NBAに161試合出場」で、2022年からの1年半程度は、中国CBAでも活躍でした。ですけど今季は、わずか2試合で「今季終了となる大怪我を負った」で契約解除とのこと。
 2人目、「Tyler Polley」。わずか1試合で見切りを付けられたのか、そこで契約解除になったとのこと。
 3人目、「Stephan Hicks」。「NBA経験ゼロの、32歳」。申し訳ないですけど、恐らくの「数合わせ要員」でしょう。

 そう、富永以外の3人は「ローテーション外になる合理的な理由が恐らくある」。
 でも富永は、「NCAAでの活躍からのGリーグ入りの1年目」であり、「エグジビット10契約から」でもあります。これを考慮すれば、「わずか1試合でローテ外」というのは、正直不可解な感があります。
 個人的には、「最初の5試合は、まずは起用して欲しい。どれほどの成績を期待値として見込めるのか、ある程度のまとまった出場機会を与えないと、わからないじゃん」と、正直感じます。


 ですけど現実は、わずか1試合で、見切りを付けられた。5試合目で、今季2試合目の出場機会を与えましたけど、「まあ試しに、だめもとでやってみるか」のニュアンスであるように、自分には映りました。で、1試合目よりさらに酷かったと。




 11月9日に開幕で、現時点で「5試合目が終了」。
 この記事の完成後、翌日の11月22日金曜日が「6試合目」。
 で、11月だけでいえば「9試合目」までが組まれてます。

 で、「12月15日日曜日」の「14試合目」のあと、「12月27日金曜日」までの「12日間」が、試合が組まれていません。厳密にはこの12日間のうち、2試合程度が組まれるとのことですが、実質的には「12月15日の、14試合目」が、「1つの区切り」であるといえます。


 そのような感じですけど、では、富永は
 「開幕5試合で、事実上の見切りを付けられつつある」
 「現況でだと、よほどの巻き返しのきっかけがない限り(そもそも、その機会が与えられるのかでもある訳だが)、恐らくそう遠くないうちに『構想外→契約解除』になる可能性が高い」
 に陥っているのか、です。

 自分も、この2試合、観させて頂きました。考えられる理由は、恐らく「3つ」あります。


 【なぜ、富永啓生が、「わずか5試合で、『契約解除の危機』というかつてない逆境に陥っている」のか?】

 (1)富永の特徴は、いわば「ボールを持ってなんぼ」である。「ボール独占型(ボールホグ)」とまではいわないが、実質的にはこれに近い、つまり「ビッグ3の一員とかの、中心選手」扱いでこそ輝けるタイプであり、「ロールプレイヤー」的なタイプではない。
 で、「ボールを持ってなんぼ」かつ「得点能力という一芸」の選手タイプであるのに、「2ndハンドラーさえなれない」が故に、「自らボールを持って、1on1や3Pとかの得点機会の創出へとゴリ押し的に持ち込む」に制約が掛かる(なんらかのセットが必要)。その上「オフボールムーブ」も拙い。
 実際、今季のFGは、3つのいずれもが3Pであるが、「どうにかボールをもらおうという、オフボールムーブやカッティングの動きがほぼ全くない」、そう、「ただ、コーナーやトップに立ってるだけ」。
 で、ハンドラーになれないうえに、パスの技術も巧いとはいえないので、「シュートを奪うと、実質的に何も残らない」、それで「使いどころが難しい」と判断されてる可能性が。
 (それと、「ハンドリング・パス・オフボールムーブのいずれもが苦手」となると、いわゆる「固定砲台」になりやすい[それがプラスになる場合もあるが、固定砲台とみなされると、Gリーグでも確かに「よくて6thマン」の扱いにされやすい、これも富永に逆作用になってる感がと。)

 (2)これが最もシンプルに感じてるけど、「試合のプレースピード自体に、全然ついていけてない」。富永のスピード自体は水準レベルにはあると映るのだが、「1歩目の遅さ」「アジリティーの拙さ」をも含めて、「走れてない」に映るのだ。
 「守備が×」「パスが×」であれば、せめて「オフボール・運動量・速攻時の先頭での貢献」を求めたいけど、特に運動量は、富永に期待できないことの1つである。とはいえ、それにしても、Gリーグレベルになると「走れてない」になるのか…と(NCAAでは「普通に走れていた」ので)。

 (3)「守備力自体は『猫に小判』は、正直『わかり切っていた』ことではある。でも守備力を高めるのが無理でも、守備意識を高めることは徐々にでもできるはず。
 ただ、特に問題が凝縮されてるのが「1試合目の動画、『5:14~5:22』」。
 この場面、富永(画面の左下側の「白の30番」)が、相手の1番(チャンドラー・ハッチソン。NBAに103試合に出場。「198cm,95kg」で、富永より10cm高い)に、あっさりとぶち抜かれて(それもオフボールで)、その結果、ハッチソンにORを献上して得点機会を創出されたこと。
 「守備力の拙さ」は仕方ないが、「あっさりと抜かれないようにする工夫」はできるはず(しかもオフボールで、である)、でもそれがない。で、あっさりと抜かれてるのは「当たり負けしてる」ことも含まれてる、これがより印象を悪くしてしまってる。
 要は、「2ndハンドラーさえできない」ことをも含めてだが、「バスケIQをまるで感じない」のだ。「どのようにすれば、自分の最大の特徴(=得点能力)を活かせるのか」の、「どのように」を育めなかったことを含めて、この「バスケIQの拙さ」が、先述の「走れてない、プレースピードに全然ついていけてない」と相まって、「数字以上に印象が最悪」になる。



 いまリンク添付させて頂いたのが、富永をオフボールでぶち抜いた「チャンドラー・ハッチソン」です。「NBAに103試合出場」の実力者ですけど、能力的には「Gリーグ以上、NBA未満」の立ち位置です。で、198cmとのことで、富永と「ちょうど10cm差」です。
 ですけど、「純粋なスピード」「判断スピード」の両面で、完全に富永を上回っていました。




 で、これは、あくまでも個人的な感覚の域を出ませんが、富永は、「NBAに立ちたい」「NBAで勝負したい」を、ずっと目標とし続けてました。
 だからこそ強く感じるのが、これは「結果論」的な感じになるかもですけど、「NBAグローバルアカデミー」(豪州にある。1年間)に入ってから、NCAAで「自分の『なりたい選手像』『やりたいバスケスタイル』にできるだけ符合する大学」に入る、という判断ができていれば、「これほどまでの苦しい逆境」に陥ることはなかったかもしれない、と感じるのです。

 起きてしまったことは、仕方がないのです。ですけど、いまはっきりといえることは、

 「Gリーグを年内に、事実上の『強制退去』になることは、恐らく覚悟になる。そしてそれは、『NBAへの扉が、事実上閉ざされる』でもあるし、Gリーグでの出場時間やPERがある程度以上の数字にできない限りは、いわゆる『就職活動的なリーグ』(プエルトリコリーグ、レバノンリーグ)さえまともにありつけない。『豪州NBLのアジア枠』も1つの方法だが、これも『Gリーグでの成績の酷さ』が、どうしても障壁になるが容易に想像できる。

 故に、現況のままいけば、勿論心情的には『NBAを諦めて欲しくない』けど、『NBAへの扉を、もう一度こじ開けるチャンスを、わずかながらでも残す』意味でも、『Bリーグ入り』、この1択しか事実上の道はない。
 (というか、このGリーグでの成績であれば『カナダ、メキシコ、台湾』とかになってくるので[そういったリーグからの外国人選手は『基本的にB2行き』になる]、それならば『母国への帰還』の1択になる、でもある。)

 ちなみに、確かに短所である守備力は、『B1ならば、下位球団でも【目を瞑る】扱いにならざるを得ない』といえる。だからといって、『いや、B1では通用できない、勝負できないは、さすがに言い過ぎ』と考える。
 なぜって、『NCAAで、2年連続でPERで20点超え』である。つまり、『ある程度以上の実力はある』のだ。

 (『時代が異なる』という注釈付きではあるが、富永と似た選手タイプである、『The・ピュアシューター』といわれる『KJ松井(松井啓十郎。元京都など。現B3さいたま)』が『NCAA上がり』であるが、KJ松井のNCAA時代のPERが『11.8→14.7→14.3→13.8』である。でも、B1では『リーグを代表するピュアシューター』であり続けたのだ。
 そう考えると、『B1で通用しない』にはならないと思われるし、『得点面での爆発力』が見込めること、それに『集客力を見込める』『華がある』ので、『手を挙げるB1球団には、恐らく困らない』と想像できよう。)


 そう、いえることは、Gリーグの日程が「1つの区切り」になる「12月15日での、14試合目」まで、「猶予は最大で9試合」しかないことです。
 しかも、不出場(DNP。「Do Not Play」のこと)の試合さえ少なからずある現況に照らせば、「猶予は、12月3日での、11試合目までの、最大で6試合」になるかもしれない、最も悲観的なシナリオでだと、そう読んでます。

 尤も、マッドアンツの現況は、「ジョーダン・ベルの契約解除」もあり、「ローテーション要員」が足りてません。ですので、恐らく当座の2試合程度は、チーム事情から出場機会を与えられる可能性は恐らく充分あります。

 ですけど、「Gリーグという世界」は、「入れ替わりの激しい世界」でもあります。そう、次々と選手が移籍入団してくると。「猶予があと数試合しかない」というのは、この事情があります。しかも富永の現況は、「現有戦力で、序列的には最も下」(数合わせ要員の「Stephan Hicks」は、貴重なベテラン選手でもあるので、「雰囲気づくり」「緊急時のため」として、むしろ必要。いわば「ある種の別枠的な位置付け」ともいえる)であること。
 どこかで、10分以上のまとまった出場機会が与えられないと、この逆境は打破できないだろう、と自分は読んでますけど、起用法的に、「そもそも、そういった機会を与える意向があるか自体が怪しい」感じなんですよね。
 数が絶対的に足りてないと思われる、「ここからの2試合程度が、恐らくの大きな勝負」になるでしょう。ここでのチャンスを活かせないと、

 「最短で、『12月4日』が『Gリーグとの別れの、Xデー』になる。」
 (「11月30日」「12月2日」「12月3日」と、「本拠地での試合が短期間で3試合連続で続く」ので。「4日間で3試合の過密日程」をも考慮すると、ここでは富永にも出場機会を与えざるを得ないと思われるからと。)

 そうでなくても、いまのままだと遅くても、
 「『12月16日』が『Gリーグとの別れの、Xデー』の最有力。」

 とても心苦しいけど、より客観的に解釈すると、上述の感じになるでしょうし、いずれにせよ、いまのままいけば、「B1の球団」にとっては、

 「突如として訪れた、『日本人選手の得点源』にして『集客マシーン』を補強できる『後にも先にもないチャンス』。」

 これを意味します。で、恐らくは「新人選手の460万円規定の適用外にする」可能性が高い、それでいて「年齢や、Gリーグでの成績をも踏まえて、ある程度の年俸ラインで収まるの決着の可能性が高い」と。

 正直な気持ちを述べれば、いまこうして綴っていることを、いまだに信じたくない自分がいます。富永自身が、誰よりも人一倍、「NBAを本気で目指し続けてきた」が、とても伝わってくるからこそ。
 でも、より客観的に述べれば、

 「残された道は、いったん母国に帰還(Bリーグ入り)をして、そこで『得点能力ですさまじい数字を叩き出す』を叶えて、『EFFで比江島レベル(勿論、河村レベルだとより望ましい)』を叩き出す」ことで、「NBAへの扉を、今度こそこじ開ける」、正直これしかない。


 正直に述べれば、「30分換算EFFで『10点超え』は、恐らく現実的」と読むけど、比江島や馬場、岡田レベルの「30分換算EFFで『15点超え』(願わくは20点にできるだけ近付ける)は、現況では恐らく想像しづらい」、そう読んでいます。


 「ある程度以上のレベルになると、生命線の得点能力が、一気に無力化してしまう。」
 このタイプの選手は、正直います。近年、Bリーグでも、いわば「B2の帝王」(元ネタは、野球の「2軍の帝王」です)的な選手が散見で、今季のB1では、「B2で良質な成績を叩き出して、B1に乗り込んだ日本人選手」が何人かいますが、「B1の壁に、完全に跳ね返されてる」選手が数人います。
 (名指しさせて頂くと、「松山(越谷)」「土家(B2福島→大阪)」「常田(B2青森→滋賀)」。土家、常田は個人昇格であり、松山も、越谷のB1昇格が叶っていなくても個人昇格が有力視されていたので、本人・チームの両方にとって、現況は正直悔しいと想像です。)

 気に掛かるのは、富永って、もしかして、このタイプかも?ということです(実際、ツイッター上では、この指摘が既にあります)。
 仮にそうであると、NCAAでは3Pでとても輝いていた感じですので、B1入りで輝きを取り戻す可能性は、むしろ高くなると読んでいます。

 ですけど、いえることは、いまのままだと「B1球団入り」が最有力である(というか、事実上その道しか残されていない、という表現がより適切である訳だが)にせよ、これは「もう一度、NBAに挑戦したい」であるか、そうでないかを問わずして「何らかのプラスアルファを身に付けないと『NCAA時代が最も輝いてた』になりかねない」と危惧すると映るのです。


 (そもそも「Gリーグのプレースピードに全然合ってないので、比江島のように『海外挑戦は、代表で勝負することで代用していく』しか、事実上の道はない、要は『合わないものは合わない、アレルギーの食べ物を食べられることがあり得ないともはや同義ってこと』と自分は判断しつつある」

 それと、「いまのままだと、NCAA時代が最も輝いてた」になりかねないと述べたけど、これも前例がいる、そう、「田中力(現B2熊本)」
 高校時代にIMGアカデミーへの進学を叶えるが、現況でのキャリア的なピークになってる感がある[尤も田中力の場合は、大学進学と「コロナ危機」が同じタイミングになった不運の面もかなりあるが]。で、昨季にユース時代を過ごした横浜BC入りするが「ノーインパクト」に終わり、今季はB2熊本へ。しかし今季のB2でも「出場時間、6分51秒」。何が問題かというと、「パスを要素から外すと、B2レベルでも何も残らない[要は得点も守備も望めない。特に3Pは壊滅的の現況]」こと。いまのままだと、来季は「B3からの再起」になってしまう。視点を変えれば、B3には「故郷により近い湘南を含めて、関東圏に多くのB3球団がいる」ことが救いともいえるが、1バスケファン的には、高校時代は「希望の星」であった田中力が、わずか23歳でB3が現実圏の現況は、受け容れ難い感じがある。勿論、再起して欲しいが故であるのだが、再起のためには「カテゴリーを下げるを覚悟で、出場機会にこだわる」の1択といえるのだ。

 1学年年上に、B2奈良に中谷がいる。高校・大学時代の立ち位置でいえば、いわば「天と地の差」であったと想像する。
 しかし現況での現在地でいえば、完全に中谷が抜き去っている感がある。本人曰く「アグレッシブな守備を見て欲しい」であったが、実際にそれで勝負できることで流れを引き寄せたり勝利に導くを証明して、出場機会を勝ち取っていき、攻撃面でも確実に成長中である[中谷の今季の「30分換算EFF」は「7.37」。一方で、田中力はこれに遠く及んでない、いわば「うさぎとかめ」である]。)






 こうして綴らせて頂いてて、心が正直「きゅっと悲しくなる」を堪えながら(こらえながら)綴らせて頂いてますけど、では、節を変えて、「富永が、『今季の途中という【いま】のタイミング』で、『より合いそうなB1球団』はどこであるのか」についてを、綴らせて頂きます。



 12月16日での14試合目で、「Gリーグ球団」から構想外、いまのままだと恐らくそうなる。そうすると「Bリーグ入り」になる訳だが、富永は「Bリーグでだと、どの球団への移籍入団がより望ましい」のか?
 考え得るのは「横浜BC」「群馬」「京都」、特に本命は「横浜BC」、そう考える理由。


 では、お待たせしました、「『いま』というタイミングで、『富永の補強に手を挙げる可能性がある球団』で、かつ『富永の成長の意味で、より望ましいといえる球団』」を、綴らせて頂きます。


 【「いま」というタイミングで、『富永の補強に手を挙げる可能性がある球団』及び『富永の成長の意味で、より望ましいといえる球団』。】
 (可能性がより高い順に「◎→◇→△→▲→×」で表記させて頂きます。)

 【[1]東地区。】
 (1)北海道(編成・戦術[△]、資金[▲])
 (「走るバスケ」「超攻撃型志向」の意味ではドンピシャ。ただ「慢性的な資金不足」であり、かつ「立地的に最も不利」。
 「3P能力、爆発力ある選手が欲しい」意味ではドンピシャといえるが、「ハンドラーになり得る、スコアリング型のコンボガード」へと育成の意味でだと、島谷・寺園がいることは、むしろマイナスに作用の可能性も。)

 (2)秋田(編成・戦術[◇]、資金[▲])
 (「有力日本人選手が移籍市場に出る」と、「最も合いそうな球団」としてよく挙がるのが「秋田」。実際、かつてはベンドラメ[2022年オフ]や辻[2023年オフ]の移籍先で有力候補といわれてた。
 しかし、いずれも「破談」。理由はシンプルに「資金力の壁」だ。志向するバスケスタイルは「アグレッシブで、より日本人に合いそう」で理に適ってるといえるが、「熊谷の補強で、秋田的には快挙」の時点で、「お察し」といえる[勿論、熊谷は「オールスターレベルの、良質のPG」であるが。それと、かつての古川の入団は「ある種の例外」といってよい]。
 そう考えると「手を挙げる可能性は高い」が、「資金力・立地の壁」で、実現可能性は「ほぼゼロに近い」だろう。)

 (3)仙台(編成・戦術[△]、資金[▲])
 (「資金がない、『Grind』というチームカルチャーが『富永らしさと逆行』。破壊力不足に慢性的に悩まされてる意味では、是非とも欲しいタレントといえるけど、「議論の余地がない」レベルで「合わない」といえるし、そもそも資金面で「俎上にさえならない」だろう。)

 (4)茨城(編成・戦術[◎]、資金[▲])
 (「志向するバスケスタイル」の「超高速バスケ、超攻撃型」は「富永らしさ」に最もドンピシャの1つといえる。平尾に衰えの傾向があるを含めて、「ハンドラーになり得る、スコアリング型のコンボガードとして」の意味でも、ドンピシャといえる。向こう2年は勝敗面に目を瞑る感が伝わる意味でも、「理に適う」といえるだろう[「志向するバスケスタイルの深化」を最優先してる感じが伝わるを含めて]。
 とはいえ、資金面の壁には抗えない[というか、資金力自体は「B1でも恐らくボトム5といえる」]。その意味で「現実的には恐らくほぼない」。)

 (5)宇都宮(編成・戦術[×]、資金[◎])
 (「志向するバスケスタイル」と「得点能力という一芸の富永」では、まるで「水と油」といってよい。「集客能力は、既に事足りている」意味でも、「争奪戦にそもそも参加しない球団の1つ」と読む。)

 (6)群馬(編成・戦術[◇]、資金[◎])
 (可能性の面で、「有力視の球団の1つ」。広島で若手育成に実績を示した「カイル・ミリングHCの存在」が特に大きい。「富永と共に、勝者のカルチャーを育もう」の意味でも、補強の合理的な意味を持つ。辻、細川という「3Pシューターの先人」の存在も、プラスの刺激になり得るだろう。
 これに加えて、CS出場を叶えるには、「選手層に厚みをより持たせて、あと1人欲しい」実状がある。八村阿蓮が「合わなくなりつつある現況」であり、「期限付きでの途中放出に現実性」の意味でもと。それに「帰化枠のパーカーが、年齢面からもはや20分限定の起用法」であることも、富永に追い風といえる。
 仮に富永を獲れれば、「藤井、フリッピン、富永、辻、細川」で「PG,SG,SFを形成」で、「夢がある超攻撃型」が実現する。尤もこの場合、「徐々にスコアリング型のコンボガードにしていく」がより現実的か。
 面白そうと映るし、実現になれば「新アリーナで集客力を急激に高めてる中で、一気に人気球団の仲間入り」になるだろう。ただ、「より確実に、まとまった出場機会」にこだわるならば、優先順位は恐らく下がる感が。)

 (7)越谷(編成・戦術[◇]、資金[×])
 (「新B1」が既に閉ざされてるが確定、この時点で「議論の余地はない」。尤も1バスケファン的には、「安齋竜三HCのもとで、バスケ人として再起する」姿は「絵になる」感じで、是非とも観たいが本音だが。)

 (8)千葉J(編成・戦術[×]、資金[◎])
 (「獲る必要がない」、議論の余地がないだろう。それに「新B1導入後のサラリーキャップ」の意味でもなおさらと。)


 【[2]中地区。】
 (9)A東京(編成・戦術[×]、資金[◎])
 (「最も合わない球団、その1」。「議論の余地はない」。)

 (10)SR渋谷(編成・戦術[×]、資金[◇])
 (「最も合わない球団、その2」。「議論の余地はない」。
 ましてや「The・ハーフコートバスケの権化」の意味で、なおさら。)

 (11)川崎(編成・戦術[△]、資金[▲])
 (「再建モード」の現況に照らして、「劇薬」といえる。それに「ハンドラーになり得る、スコアリング型のコンボガードとして」の意味でも、そうまでして獲りに行く合理性が大きいとは正直思えない。仮に強行突破的に補強に動く場合、かつての前田[現京都]のように「不満分子化になり、半ばけんか別れ」になることが容易に想像できる。
 尤も前田は、直近の「京都vs川崎」を通してでだと、川崎や、川崎の仲間に対するわだかまりはどうやら全くない[尤も自分をあまり起用しなかった、佐藤賢次前HCへの不満は「恐らくないだと嘘になる」と想像だが]。
 ↓
 …と綴ってる中で、米須と契約とのこと。1バスケファンとして「嬉しい」と共に「ほっとした」。大怪我により、既定路線と思われてたのが「白紙になったのでは」と噂されてたので。さあ、米須、「ここからがほんとうのスタート」だよ!米須の成長、たくさんのバスケファンが信じてる、だからこそ「後悔のないように、全身全霊を出し切って、なりたい選手像を貪欲に追い求めて欲しい」!)

 (12)横浜BC(編成・戦術[◎]、資金[◎])
 (結論的に述べれば「最もベストの道」と考える。理由は「高速バスケ&パスワーク&アグレッシブ」の志向するバスケスタイル、「河村に替わる、新たなるフラッグシップ」、「用意できそうな補強資金が恐らく残っている」、「年齢構成が全体的に若く、富永を中心選手で育てながら勝利と両立できる」ことから。そして特に「ラッシ・トゥオビHCの存在」、これが特に大きなアドバンテージになると読む、「富永の明確な特徴をより輝かせるためには」の方法論を描けてると想像の意味でもと。
 そう、「基本はSGで、でもハンドラーを務めさせながら、スコアリング型のコンボガード的な感じへと育成していく」意味で、最もドンピシャの球団といえる。そうなると、「キングがしばしばSF起用になる」を意味するが、富永の入団で、「キング・松崎などにプラスの刺激」になれば、なおさらの大きなプラスといえるだろう。
 それに、いずれ数年後に実現であろう河村の帰還の際に、「河村と富永のスーパーデュオ」が叶えば、「とても夢がある」の意味でも、理に適っている[尤もそうなると、「サラリーキャップの中での、米国サッカーMLSのような『スター例外条項』を設ける必要があるが]。)

 (13)三遠(編成・戦術[▲]、資金[△])
 (「志向するバスケスタイル」自体でいえば、とても魅力的といえるし、「故郷に近い球団」の1つでもある。とはいえ現況でだと、「わざわざ選手編成を動かす必要がない」の感じであるので、「手を挙げる合理的なメリットがない」といえるだろう。)

 (14)三河(編成・戦術[▲]、資金[△])
 (「高速バスケ」という志向するバスケスタイル的にはドンピシャといえるし、「故郷に近い球団」の1つでもある。「ライアン・リッチマンHCの存在」も、恐らくプラスといえる。
 とはいえ、現実的には「手を挙げる可能性は低い」。理由はシンプルに「わざわざ選手編成を動かす必要がない」ことに加えて、富永はよくも悪くも「攻撃能力に全振り」であるので、「守備面でチームバランスを崩すリスクがより大きい」といえるからである。)

 (15)FE名古屋(編成・戦術[▲]、資金[×])
 (「新B1」が既に閉ざされてるが確定、この時点で「議論の余地はない」。「まずは守備ありき」のバスケスタイル的にも、なおさら合いそうにないといえよう。)

 (16)名古屋D(編成・戦術[◇]、資金[◇])
 (「故郷に近い球団の1つ」であり、資金的な障壁が小さい。志向するバスケスタイルも「高速バスケ」であり、その面でも恐らく合う。しかもいまの名古屋Dは「何かを変えなければいけない現況」である。
 ただ、変えなければいけないのは「いつ、チータムに見切りを付けて、越谷のソアレスとの事実上の交換トレードを決断できるか」と自分は読んでいる。裏を返せば「チータム⇔ソアレス」さえ決断できれば、巻き返す可能性は充分にあり得ると読む訳だ。
 それに、同じポジションに今村がいること。富永にいま必要は「確実なレギュラーの起用法」である。この時点で「今回は、恐らくご縁がない」。)


 【[3]西地区。】
 (17)滋賀(編成・戦術[◎]、資金[×])
 (結論的に述べると、今季の滋賀は「わかりやすいほどの再建モード」であり、「アリーナ改修資金の捻出が最優先事項」が正直明らか。「日本人選手の軸」として「野本、常田に一定の目途」であることは救いといえるが、より理想は野本を上回る日本人選手の輩出である。
 その意味で、富永はドンピシャであるといえるが、「資金力の壁」、この時点でアウトといえる。志向するバスケスタイル自体は「高速バスケ」で、理に適いそうな感じではあるが。)

 (18)京都(編成・戦術[◇]、資金[△])
 (結論的に述べれば「横浜BCに次ぐ、セカンドベストの道の1つ」と考える[ただし後述で述べる障壁を考慮しなければだが]。そう、京都は「岡田を、スコアリング型PGへとプレースタイルを改良させるに成功した」実績を持つ(信州時代までの岡田は、それこそ「得点能力にほぼ全振りの、守備に目を瞑る系のスコアラー型SG」であった)。その意味で、「岡田と富永で2ガードを形成」で、「前輪駆動系のスーパーデュオ」は、シンプルに「夢がある」といえる。
 「帰化枠のモリスがまるで機能せず、いつ構想外でも驚かない現況」なこと、「ジャクソンが理論上は今季途中の帰化申請が可能だが、帰化申請の可能性自体は恐らく高くても、帰化実現の可能性自体は恐らく50%もなさそうな雰囲気」に照らせば、「ジャクソンの帰化実現にこだわる必要のない補強戦略が可能になる」意味でも、「是非とも欲しい存在」といえる。「走るバスケ」志向の意味でも、理に適っている意味でもと。
 そう、富永の立ち位置は、いわば「昨季までのライト(現川崎)」である、「2ndハンドラーにして、クラッチスコアラー型のSG」である。まさしく、富永にとって「最も輝けそうな環境」といえるのだ。加えて、若手育成に実績を持つ「ロイ・ラナHCの存在」も大きなプラスである。
 それに京都は、集客力が「永遠の課題」である、昨季から急激に良化傾向であるが、富永の補強により「コアファンの増加」「客単価の向上」に結び付け得る意味でも、メリットがとても大きいと読む。
 ただ一方でネックも。いまの高校3年生で特大の素材である瀬川琉久は、「東山高校3年生」にして「故郷が京都」である。素材的には恐らく富永と同等の感じだ。そう考えると、京都としては瀬川に「いつでも待ってるぞ」の如く、特別指定選手なり練習参加なりで、何らかのつながりを持ち続けておきたい。しかも瀬川だと、富永と「ポジション被り」になるので、富永をいまこのタイミングで獲ることは、「将来(恐らく瀬川もNCAAルートが有力と読むが)、瀬川獲りに動く意味では、むしろ障壁になるリスクが」。
 つまり「今後2年程度を見据えるならば確実にプラス」、でも「中長期的にを考えると、より優先すべきは『瀬川とのつながりの確保』」。故に、とても難しい判断になりそうな感が。)

 (19)大阪(編成・戦術[△]、資金[△])
 (はっきり正直に伝えたい、大阪が「有力日本人選手に縁のない『負の歴史』に終止符を打ちたい」と本気で考えてるならば、「『集客能力』をより高めて、大阪という都市のマーケットサイズに見合う球団になりたい」と本気で考えてるならば、「富永を全身全霊で獲りに行って欲しい」が本音!
 ただ、手を挙げる可能性自体は高いと読むが、獲れそうかといえば(正直、不透明の感が強い」。というのも、志向するバスケスタイル自体は「走るバスケ」という大阪の伝統のスタイルへの回帰で、理に適っているのだが、いまの大阪の選手編成は、「より不安はSFの選手層」であること。牧を大型PGとして育てたい意向が伝わる感じであり、仮に富永を獲った場合は、「富永をSG、橋本拓哉は6thマン的なSG/SFのスウィングマン」がより有力といえること。
 これをよりプラスに解釈すれば、「徐々にスコアリング型のコンボガードにしていく」がより現実的か。ただ、争奪戦が現実になった場合は「有力候補球団の1つ」と読むが、富永側の目線でいえば「優先順位的には、2nd,3rdチョイス以降の位置付け?」と読むが。)

 (20)島根(編成・戦術[△]、資金[◇])
 (「観たいけど、実現可能性でいえば、恐らく高くはない」が自分の正直な読みです。
 「安藤誓-富永-エヴァンス-ニック・ケイ-マカドゥ」
 この5人が実現になれば、「どこからでも得点をより量産できる、相手からすれば『すさまじく恐ろしい選手編成で、まるで悪夢のよう」と形容するかなです。
 ただ、いまの島根で、より現実的な補強はといえば、「SFに対応可能である日本人選手を、もう1人」といえる。それこそ、一定程度のサイズを併せ持ち、「3&Dとして振る舞える」、アンセルフィッシュな選手。
 その意味で、「半澤(現仙台)」は、守備意識の高さの意味で、理に適っているといえるし、富永は、いまの島根的に照らせば、「相手をより守りづらくさせるにはプラスだが、守備面でのリスクを考えると諸刃の剣」といえる。そう考えると、優先順位的には跳ね上がらないかもしれない。)

 (21)広島(編成・戦術[△]、資金[◇])
 (今季前半戦の「失意の大失速」。勿論、「負傷者の続出」が最大要因ではあったが、「日本人選手の絶対的な『軸』の構築に失敗してるのが、現況の要因といえる[もともと正PGの寺嶋が復調できればより理想ではあるが、現実論的には「やってみなければわからない」。
 補強の実現の場合は「「徐々にスコアリング型のコンボガードにしていく」がより現実的だが、「可能性ありの候補の1つ」の域を出ないか。)

 (22)佐賀(編成・戦術[△]、資金[▲])
 (現況でいえば、「ハレルソンの負傷離脱の代用をどうしようか」に意識を集中せざるを得ないといえる。この選手編成の面で、「富永の補強戦線への参加」まで意識を向けるのは、より現実的とはいえないと読むが。)

 (23)長崎(編成・戦術[◇]、資金[△])
 (今季は新外国人の「マーク・スミス」を「大型の正PG」として補強したことに加えて、「山口・馬場のSG/SFコンビ」も戦術的な生命線になっている。「徐々にスコアリング型のコンボガードにしていく」の意味でならば、富永を獲りに行く合理性があるといえるが、富永側の目線に立てば、優先順位は恐らくより下がる感が。)

 (24)琉球(編成・戦術[×]、資金[◎])
 (「最も合わない球団、その3」。「議論の余地はない」。
 「The・ハーフコートバスケ」を志向という意味でも出し、「まずは守備ありき」の方向性が特に強い意味でもと。)


 そう、「短期的・中長期的の両面で、富永を獲ることがよりプラスといえる」球団は、意外と多くないことがわかります。
 それに、「一見すると合いそうな球団」である球団の中で、「資金力や立地が障壁になりそう」な球団が少なからずあるのです。

 あとで改めて述べますけど、富永って、よくも悪くも「オフェンスマシーン」である訳で、でも一方で「守備を求めてはいけない」のタイプですので、「優勝争いの球団」には、ほぼ不向きの感じです。
 それと、A東京、SR渋谷、琉球などの「ハーフコートバスケ」主体の球団も、その瞬間に候補から外れます、シンプルに「真逆のタイプ」ですので。
 で、富永の、これからの長い選手人生を考えると、せめて「2ndハンドラー」レベルでならば機能できる感じにできないと、「オフェンスマシーン」としての長所の発揮が限定的になるのでは、の感じなんですよね。ましてや富永は「ボールを持ってなんぼ」タイプの選手ですので。

 自分でハンドリングしながらだと、どのようにして得点を取るのかを、「より選択肢を持てる」と想像なんですよね。比江島が尊敬・称賛されるのは、「自分でハンドリングしながら、得点を取りに行けるから」が恐らく大きいですので。いわば、「自らハンドリングできる」ことで、「アクションを起こせる」んですよね。

 ですけど、これが「自分でハンドリングができない」タイプのままでだと、いわば「リアクション的な動きにならざるを得ない」、つまり「受け身的な動きに収まる、とどまるになってしまう」と。
 そう、「ピュアシューター」といえば聞こえはいいですけど、「誰かに、オープンを創出してもらう」ことが多くなってしまうと(「お膳立てが必要」という表現をされますけど、そういうことです)。

 ですので、富永にとってのベストの移籍入団先、という意味でだと、

 (1)「レギュラーとしての出場機会を確約できる球団」

 (2)「徐々にでも、『ハンドラーができる、スコアリング型のSG(コンボガード的な感じだとより望ましい)』として起用できる球団」

 (3)「結果を出した際に(例えば1年半後の2026年オフとか)、『NBA球団からのオファーがあれば、違約金なしの契約解除ができる付帯条項を付与できる』球団」


 恐らく、上述の3つの要素を満たし得る球団になってくるのです。
 そうすると、より現実的には、恐らく「3つ」にほぼ絞られるのではと。

 はっきり述べます。


 「横浜BC」「群馬」「京都」。
 ただ、本命は「横浜BC」と読む。「群馬」「京都」は、いわば「注釈付き」。

 そう、「群馬」は、「富永、辻、細川」の3人のうち1~2人が常時コートに立つ感じになると、「観ていて楽しい」によりできるし、「短期的に、優勝により近付ける」(シンプルに、すさまじい爆発力に期待できる意味で)ことが見込めること。それに、「藤井、辻の年齢面」を考慮すると、「新たなるフラッグシップが必要なチーム事情」(2~3年後を見据えてという意味で)に照らして、富永はドンピシャといえるのでと。
 ただ、「注釈付き」というのは2つある。第1は、富永の移籍入団は、「八村阿蓮に見切りを付けて、他球団に期限付きで放出を決断する」ができることが前提である。正直、八村阿蓮は、B1下位とかで「まとまった出場機会を与えて」でこそ、選手としての活路を見出せる、その意味で、それこそ「越谷、滋賀、茨城」とかは、ポジションバランスの面をも含めてドンピシャといえるが…と。
 第2は、「カイル・ミリングHC」の指導で、「明らかに課題である守備意識が、せめて『見られる程度になる』、つまり『最低限~中の下程度にはできる』の見込みを描けるか」になってくる。それに群馬の現有戦力は、机上の戦力値だけでいえば「CS出場はむしろ現実圏」といえる。だからこそ、「群馬・富永の両方にとって、よりプラスといえるか」になる訳だが。

 「京都」が注釈付きというのは、「地元の超逸材である瀬川との兼ね合い」である。「目先の2~3年」だけを考えるならば、「岡田と富永のスーパーデュオは、とても夢がある」し、現有戦力だと「33勝は現実圏だが、それだとCS出場ラインには少し届かない、つまり何かの『+α』が明らかに必要」といえる、その意味で富永はドンピシャといえるし、京都の課題である「集客力の向上、特にコアファン数及び客単価の向上」でもドンピシャ。
 それに、富永の移籍入団が叶えば、富永の役割は、まさしく「昨季までの2年間でのライト」といえる。「この1本を仕留めて、勝利に導く」の意味でもだし、「2ndハンドラーをしながら、スコアラーとしての質をより高める」の意味でもと。年齢構成のタイムライン的に「2026-2027の、新B1初年度にピークを持っていこうの意図」の面でも、富永はドンピシャ。
 だけど、「企業の経営戦略」の意味でいえば、「目先の集客」を選ぶのか、「京都の球団として」を選ぶのかだ。瀬川は「恐らく、京都のバスケ界の最高傑作」になる可能性が高いといえる意味で、「なんとしても、入団の可能性を高めなければいけない」と自分は考える。もっといえば、「岡田と瀬川でPG/SGを形成で、優勝の景色へ」だと、「最高に望ましいシナリオ」といえること。
 その意味で、とても難しい判断になる。「富永か瀬川か、究極の選択である」といえるのだ。
 (ちなみに、「富永獲りに動く場合」は、帰化枠なのにもはや戦力として機能できてないモリスを見切ることで、枠は創出できる。)


 そう、「最有力は『横浜BC』」と読む訳だが、理由は
 「資金」「立地」「年齢構成的なタイムライン」
 「短期・中長期の両面でのメリット」「ラッシ・トゥオビHCの存在」
 この5つである。

 いまの横浜BCは、「キング、松崎」という若手有望株がチームの重要存在になりつつあり、また、「須藤、大庭」も中堅として伸び盛り。その意味で、富永の補強は「年齢構成的なタイムライン」に合致といえるし、「河村のときに叶えられなかった『優勝の悲願成就への再挑戦』」にドンピシャといえる。
 この短期・中期的なメリットもだし、富永を補強することで、
 「河村がいずれ帰還、富永が残留中」
 「河村がいずれ帰還、富永がNBAに再挑戦」(入れ違い型)
 このいずれのパターンにも対応できるし、富永の補強は「戦力面は勿論だが、集客面で客単価に見合う価値の堅持になり得る(勿論、「新規ファンの獲得」でも大きなプラスになり得る)。
 そう、(「かわいいは正義」ならぬ、)「華があるは正義」だ(河村は勿論、富永も「華がある」が長所であるので)。

 それに、選手編成。いま、
 PG(K・ラベナ、森井、[キング])
 SG(キング、須藤、大庭)
 SF(松崎、[須藤]、杉浦)

 大まかには、上述の感じ。つまり、SG/SFは「頭数が回せてる現況の上に、質をより高めることができる」になる。
 このこと以上に、そう、富永を「SGメインで起用しつつ、2ndハンドラーを務めさせて、状況や場面に応じてPG起用もできる感じにする」の起用法にできるメリットがある。そうなると、キングは「SF/SG」的な起用になり、よくも悪くも「前輪駆動型」になるけど、「機能できれば、夢がある」になるし、「爆発力をより見込める」意味ではメリットといえる。

 PG(K・ラベナ、森井、[富永])
 SG(富永、[キング]、須藤、大庭)
 SF(キング、松崎、[須藤]、杉浦)

 この場合、より現実的には、「松崎を正SFで、キングを6thマン」の方が、バランス的にはより収まりがいいかもしれない。「攻撃に全振り」の富永をより活かす意味では、スタートは守備により優れる松崎が、よりすとんと落ちる感じではあるので。そうすることで、「4Qのクラッチタイム」を「K・ラベナ-富永-キング」で臨める意味でと。

 そう、ポジション的に「富永にとってのベストのニーズ」を最も満たし得るのが、横浜BCと映ることもだけど(加えて、「新B1の1年目の2026-2027が、トゥオビHCの3年目に相当」であることも、富永にとっては「中長期的に見据えられる」ことと「スモールステップを踏みながら、優勝の景色を現実圏として目指せる」意味でメリットといえる)、
 「ラッシ・トゥオビHCという、世界レベルのHC」
 この存在は大きなメリットといえる。そう、「どのようにして特徴を活かしてより伸ばすのか」「どのようにして、苦手の守備を、せめて守備意識でも『見られるレベル』へと持っていけるのか」の的確な指導ができるのではと期待できる。

 ちなみに、富永の地元球団である「愛知の4球団」だが、
 三遠(「現有戦力を動かす必要がない」し、「現有戦力を動かして富永を入れる」ことは、「うまくいってるときは、変える必要がない」のセオリーに完全に逆行であるので、「事実上ない」。)
 三河、名古屋D(「動かす余力がない」し、「旧実業団の球団」であるので、「Gリーグでの酷さ」をよりシビアに判断すると読む。)
 FE名古屋(「新B1の初年度の傘下球団リスト」から除外が濃厚。この時点で俎上になり得ないかと。)

 その意味でも、「横浜BC」「群馬」「京都」に俎上はほぼ絞られると読むし、その中でも「横浜BCが最有力」と読む。


 …と、これで、今回に最も綴りたかった、「Bリーグ入りを決断にならざるを得ない場合、移籍入団先としてどの球団がベストであるのか?」を、綴らせて頂きました。

 「12月4日」「12月16日」、いずれの日がXデーになるにせよ、現実的には、じっくりと移籍入団交渉をして、前者だと年末、後者だと年明けの1月10日前後を目安に、移籍入団先を決断すると読みます。
 その上で、試合に出場できるコンディションを充分に整える(出場する以上、「20分以上は出場できる体調」でないと意味を持たないので)ことを考慮すると、恐らく現実的には「1月25日」、つまり「オールスター明けでの1試合目」が、「恐らくのBリーグでのデビュー戦」でしょうか

 で、実はこの「1月25日」からだと「30試合分」があるのです。
 感覚をつかめる意味でも、富永にとっての「まとまった試合データ」の確保の意味でも、「30試合」というのは、充分な試合数といえます。
 勿論、「富永の入団によりチーム力を向上させる」「富永の入団により集客能力を向上させる」意味でも、「30試合」あることは、とても嬉しいことと想像です。


 そう、「GリーグでPERがマイナス」だと、それで獲ってもらえそうなリーグレベルだと「カナダ、メキシコ、台湾」とかに絞られてしまうと。これらのリーグでの外国人って、いわば「B2レベル」になるんですよね。
 先述のように、自分は、いまの富永の「Gリーグでの大失敗」は、「比江島の豪州NBLでの大失敗に近い」と映っていて、ですので、「母国リーグであるB1ならば、『得点能力、爆発力』という絶対的な長所があるので、B1である程度以上のEFFは見込めるのではないか」と読んでますし、「集客能力」をも考慮すると、B1球団にさすがに収まるだろうと。

 ですけど、「短所も明確である」ので、「田中力のようなパターン」も、理論上はゼロではない訳です。ただ、本来はむしろ「走るバスケ」でこそ活きるタイプと映っているので、B1のプレースピードに合わないは、さすがにないだろうと思っていますがと。

 むしろ、B1入りしないことが、もしあるとするならば、婚約者ががっつり米国人とのことですので、その関係から、「カナダ、メキシコのリーグ入り」を選ぶ可能性がゼロではないことでしょうか。尤もそれだと、「カナダorメキシコでも結果が出ない」に万一なれば、「NBA」は勿論、「日本代表」の可能性も閉ざされる、それどころか「日本に帰還→帰還時の移籍入団先はB2球団」という事態もあり得ると読みますけど。
 (いずれにせよ、Gリーグでまさか、「わずか1試合でローテーション外」の起用法になるとは、これを想像できたバスケファンがどれほどいただろうか…?です。NCAA時代の輝きを思えば、[イ・ヒョンジュンの下位互換という不安要素があったとはいえども、]これほどの苦しい現況を想像できるのは、さすがに論理の飛躍であると映る感じですが…。)


 では、ほぼ結論的なことを綴ってしまってる感じですけど、ラストの節として、「富永って、選手タイプ的に、現役とか歴代の日本人選手だと、誰により近いだろう?」について、綴らせて頂きます。



 「富永って、選手タイプ的に、現役とか歴代の日本人選手だと、誰により近いだろう?」。
 いえることは、富永が今後のバスケ人生で再起できるには、「辻(群馬)」、つまり「2ndハンドラーができる、スコアラー型SG(できればコンボガード)」がよきロールモデルと映るが。


 では末文で、スペースの関係もあり(既にかなりの長文になってるので)、駆け足的な感じになりますけど、
 「富永って、選手タイプ的に、現役とか歴代の日本人選手だと、誰により近いだろう?」について、言及させて頂いて、今回のnote記事を書き上げようと思ってます。
















 河村(3P成功率、34.4%→31.8%)
   (3P試投率、52.2%→46.9%)

 富樫(3P成功率、34.6%→31.2%→38.1%)
   (3P試投率、64.5%→60.0%→59.0%)

 齋藤(3P成功率、38.5%→39.8%→31.0%)
   (3P試投率、44.8%→48.8%→63.2%)

 佐々木(3P成功率、32.0%→37.8%→32.3%)
    (3P試投率、45.5%→58.5%→57.4%)

 岸本(3P成功率、34.8%→38.9%→31.0%)
   (3P試投率、58.7%→64.6%→62.6%)

 安藤誓(3P成功率、38.0%→32.4%→35.1%)
    (3P試投率、63.4%→58.9%→44.8%)

 比江島(3P成功率、43.4%→44.0%→40.5%)
    (3P試投率、47.1%→49.0%→59.0%)

 馬場(3P成功率、32.2%→38.5%)
   (3P試投率、41.5%→44.1%)

 辻(3P成功率、38.9%→36.5%→50.0%)
  (3P試投率、79.2%→71.9%→73.3%)

 岡田(3P成功率、27.7%→32.0%→30.3%)
   (3P試投率、43.4%→46.0%→43.4%)


 富永(3P成功率、40.0%→37.6%)
   (3P試投率、53.9%→55.6%)

 (河村、富永は「22-23,23-24」の2年間。
 馬場は「23-24,24-25(今季)」の2年間。
 他の8人は「22-23,23-24,24-25(今季)」の3年間です。)


 いわゆる、Bリーグの「3Pの名手」「スコアラー」と称される現役日本人選手と、富永を比較してです。
 ここに挙げた10人。比江島、馬場、辻を除いて「PG」がずらりと並んでます。
 こうしてみると、今季に「いよいよ、代表レベルに手が届こうとしている」と評価されてる岡田は、確かに実際に生観戦してると、プレーの質が全体的に向上してると伝わりますけど、「明らかに課題といえるのが、3P能力」であることが伝わります。ドライブが最大の特徴ですので、3P試投率はいまの感じで全然よいのですけど、3P成功率は、安定して「33%程度」はクリアできて欲しいなと。いわば、この比較表で「1人だけ、蚊帳の外」って感じですので。

 ですけど、そう、よく「Bリーグを代表する3Pシューター」といわれてる日本人選手で、実はPGが多いことがよくわかります。まあ尤も、河村は勿論、富樫、齋藤、安藤誓とかは「シューター」とは表現されずに、むしろ「スコアリング型PG」と表現されることがむしろ多いですし、齋藤はパスも真骨頂の「ピュアPG」的な資質も併せ持ってたりですけど。


 いえることは、特に直近の4年程度で、「ハンドラーできる選手は正義」の傾向が顕著になってきたことです。「21-22の、比江島(宇都宮)の優勝」は、比江島は「スコアラーにしてハンドラーであった」ことが大きかったと、自分は感じてるんですよね。
 あるいは、辻も然り。長く「Bリーグを代表する3Pシューター」といわれてますけど、実は辻はPGにも対応できるほど、パス・ハンドリングの技術も水準以上にあります(実際、広島時代までは、「30分換算で4前後のアシスト数」を堅持し続けてきてたし、「A/TO」も高い数値なんですよね)。それに、守備力は高いとはいえませんが、守備意識の高い選手でもあります。

 昨季から、岡田が「2ndハンドラー的なスコアラー型SG」から「スコアリング型PG」へとプレースタイルを変えましたが(尤も昨季は「A/TO」がよいとはいえず、ファンを冷や冷やさせた感もあるが)、「時代、戦術トレンドの変化を踏まえて」は、恐らく少なからずあったと感じてます。
 で、今季の岡田は、ついに「スコアリング型PG」という新スタイルをものにして、選手としてのレベルをより向上させたといえます。右手首を負傷したとのことで、日本代表を辞退になったことは本人が恐らく悔しいと想像ですが、「大型PGでも、スコアラー型SGでも起用できる」ことを考えると、代表でもまずは積極的に試される可能性が高い、と読んでます。

 こうしてみると、イメージよりも3P成功率が高くない選手が目立っていたりしますけど、富樫、齋藤、岸本、安藤誓とかが「クラッチ3Pスコアラー」のイメージが特に強いのは、「特に4Qでのクラッチタイムで、この1本が欲しい場面で、3Pをより高確率で仕留めてきたから」が大きいと想像です。


 そう、「ハンドラーできる選手は正義」の傾向が顕著になってるBリーグの戦術傾向に照らせば、富永は、どのみち、

 「少なくとも2ndハンドラーにはなれる感じにならないと、『NBA再挑戦』『日本代表への復帰』どころか、『B1で6thマン起用』がより現実的な立ち位置になることは、少なからずあり得る。」

 これは、はっきりしていることでは、と読んでるんですよね。










 橋本(3P成功率、34.6%→42.6%)
   (3P試投率、46.4%→45.7%)

 細川(3P成功率、39.4%→35.4%→39.3%)
   (3P試投率、69.8%→81.0%→79.2%)

 前田(3P成功率、32.1%→32.0%→40.9%)
   (3P試投率、60.9%→65.6%→69.5%)

 辻(3P成功率、38.9%→36.5%→50.0%)
  (3P試投率、79.2%→71.9%→73.3%)


 富永(3P成功率、40.0%→37.6%)
   (3P試投率、53.9%→55.6%)

 (富永、橋本は「22-23,23-24」の2年間。
 細川、前田、辻は「22-23,23-24,24-25(今季)」の3年間。
 先述で言及の辻も、説明の都合上、改めて載せています。)


 いま、ここで取り上げさせて頂いてるのが、「現時点での富永が、恐らく似ている選手タイプと思われる、歴代・現役の日本人選手」です。

 川村卓也(元横浜BCなど。現B3新潟)は、全盛期は「オフェンスマシーン」「日本を代表するスコアラー」と称されてました。
 「KJ松井」こと、松井啓十郎(元京都など。現B3さいたま)は、全盛期は「日本を代表するピュアシューター」と称されていた。浮き沈みあるキャリアでもありましたし、「守備、パスはまるで期待できない」意味で、まさしく富永と重なる感じでしたけど、「3P」「FT」の2つは、36歳のシーズン(21-22、富山時代の1年目)までトップレベルであり続けてたんですよね。


 で、現役という意味でだと、「橋本(大阪)、細川(群馬)、前田(京都)」の3人を取り上げさせて頂いてます。
 3人に共通するのは、「得点能力、特に3P能力・爆発力を特徴とするシュータータイプ」であることです。

 まず第1に「橋本」。特に大怪我の前の「19-20」「20-21」のときは、「守備・パスにはまるで期待できない」一方で、「スコアリングマシーン」「入り出したら止まらない」「1on1も3Pも、共に質が高い」と評価されてました。「守備に目を瞑る、だからそれ以上に得点で貢献してくれ」の意味からか、「6thマン」の起用法が定位置でしたが、これも橋本の特徴を引き出してた感じがあります。
 ただ、実は、「3P」のイメージの強い選手ですが、実は3P試投率自体は、意外と高くはないのです。これは「1on1」「ドライブ」にも強い自信を持ってるからでもありますが。

 ですが、「20-21」の終盤に、選手生命を脅かす大怪我を負って、1年半ほどをまるまる棒に振ります。「22-23」の開幕直前で復帰を叶えましたが、その年は「ただ復帰できただけ、トップフォームには程遠い」でした。
 で、「23-24」。ここで前年と同等程度ならば、「構想外→B2球団行き」の現実性が出てくるといわれてた勝負のシーズンで(実際、2023年オフでは、残留発表が長引いてファンを冷や冷やさせた。このとき、球団側からは「復活を信じている」としつつ、「もう、あとがないよ」の趣旨も併せていわれてたと伺います)、負傷前を想起させる「1on1」「爆発力」を取り戻して、完全復活を叶えました。
 それも、負傷前にはほぼなかった、「守備意識の大幅な向上」「周りを使う意識の向上(パスの技術自体は高くはないが、バスケIQは確実に向上が伝わった)」という、新たな境地を示したことも特筆です。


 第2に「細川」。今オフの移籍市場を湧かせた1人ですが、現役の「3Pシューター」としては、恐らく「トップレベル」と映ってます。京都時代から考えると、当時から3Pはとても魅力的でしたが、「とても成長したなあ」と。
 なぜ、そう感じるかと申しますと、2022年の三遠への移籍が大きかったと(本音を述べれば、「京都にずっといてたら」の想いはありますが、細川自身のバスケ人生を考えると、「移籍は大正解だった」といえます)。数字だけでいえば、大きな変化が叶いように映りますが、実際に生観戦や配信越しでだと、「パス、ハンドリングが大きく向上」で、実際、2ndハンドラーを務めてたこともあります。それに、守備も「パワーとスピードを活かして」が魅力ですけど、読みを活かした守備もできるようになってきたと。
 そう、三遠への移籍で「バスケIQ」が大きく向上した。「パワーとスピード頼み」から、数字以上に大きく飛躍して嬉しいと。
 それでいて、「ピュアシューター」としての質を高めた感じでもある。プラスの意味で、3P試投率を爆上げさせて、それでいて成功率も併せ持ってるのでと。自分が日本代表のGMあるいはHCならば、少なくとも「国内組限定でならば」、12人枠に入れ続けますね、それほどの選手に成長した。3Pにとても優れて、守備意識が高くて、パスも水準以上で。「3&D」として、とても理想的といえます。

 そう、一見すると「3Pに全振り」、確かに試投率でみるとそうですし、今季の群馬ではこの「3Pシューター」の意味合いがより強い起用法・役割になってると映ってますが、三遠への移籍を機に「オールラウンダー」的な資質を併せ持つようになってると。特に「2ndハンドラーを務められる」ことは、細川の選手としての価値をより高めてる感があります。


 第3に「前田」。昨オフの移籍市場を湧かせましたが、川崎での2年間、京都での最初の半年ほどと、2年半ほど「冬の時代」の感じでした。
 ですけど、昨季の2月以降、つまり京都での負傷離脱からの復帰以降は、まるで吹っ切れたかのように、「ずっと期待され続けてきた才能」を、数字以上に開花させつつあります。
 前田も細川と同様に、「リーグを代表する3Pシューター」の1人です。確かに数字的には、「3P・爆発力」こそ最大の特徴って感じですし、京都で最も期待されてる役割も、特に爆発力です。
 ですけど京都では、最初は「よくも悪くも、いかにもな3&D」でしたけど(尤も昨季は、開幕時から本来の感じに映らなかったので、生観戦しての感覚だと、2月の復帰後からが「トップフォームでの事実上の開幕」のような感じですが)、負傷離脱の期間中、何か感じることがあったのか、結構大きな変化を起こしてるように映ってます。
 それは、「このままではやばい、という危機感」もでしょうし、負傷離脱の期間中でも「自分を待ってる仲間がいる、自分を仲間やファンが必要としてくれている」という実感を抱いて、それで発奮したのかと。

 で、昨季の2月に復帰。復帰後の前田は、「守備意識が大幅に向上」なこともですし(それまでも守備力自体はそこそこあったが、期待できるほどではない感じではあった。しかし復帰後は「守備のスペシャリスト」である半澤がより起用に適任の場面でも、前田が起用される感じになっていった)、「周りを使う意識、パス技術が大幅に向上」なことが特に印象的です。それに、頻度自体は数えるほどではありますが、「2ndハンドラー」を務めることもあり、意外とさまになってる感じでと。
 そう、数字だけでいえば「The・3Pシューター」「6thマンタイプ」かもですけど、昨季の2月の負傷離脱からの復帰後の前田は、数字以上に「オールラウンダーとして、開花しつつある」ことが嬉しいんですよね。
 それと、ファンからの人気がとても高い。本拠地での「サトルマエタ」コールは、特に一体感が伝わります。自分もいまでは、「好きな選手の1人」になってますし、昨季終盤、「いや、出場時間を与えすぎでしょう?」という内容の試合でも起用され続けたことが、今季のパフォーマンスを見ると「それは間違ってなかった」を証明の感じです。
 実際、アシスト数自体は多い訳ではないですが、「A/TO」のよさが印象的です。いわば、「冬の時代の2年半」を経て、「バスケIQを大幅に向上させた」を含めて、「オールラウンダー的な3Pシューター」に成長を遂げて、いまの前田は「オールスターレベルといえるし、代表も(国内組限定でではあるが)合宿招集ならば普通にあってよい」と映ってます。

 それにしても、前田もバスケ人生で最も輝きを放ってるのが京都である意味で、2年間だけど京都でとても大きな輝きを放った「KJ松井」と重なって映るのは、自分だけですかね?と。
 KJ松井も、応援球団の枠を超えて、ファンにとても愛された選手だったと記憶ですけど(はい、KJ松井って、数字以上に「華がある」。いわば「観ていて楽しい」選手なんですよね)。


 …と、そのような感じですけど、そう、いまの富永って、「大怪我をする以前の橋本(大阪)」「プロ入り当初の京都時代での細川(群馬)」、あるいは歴代でだと「川村卓也(ただし川村はハンドラーとしてもそれなりに良質であったが)」「KJ松井(特に京都時代)」に、相通ずる感じなんですよね。あるいは、下位互換まで分析範囲を拡げさせて頂くならば、「3P、FT、爆発力の3つに全振り」である「中野司(北海道)」とも、重なって映ってます(尤も中野は、少し先述したが、ここ2年ほどで、「守備意識を大幅に向上させつつある」。守備力自体は相変わらず下手だが、今季は巧いスティールをしたりするなど、みられるレベルにはなってきた感がと)。





 辻 (13.06→10.88→9.86→14.59)
 細川(7.85→5.84→6.80)
 前田(5.12→8.18)
 橋本(11.34→11.05)

 (いずれも「30分換算EFF」。
 辻は「広島での1年目」からカウントの意図のため「直近4年」、細川は「直近3年」、前田は「京都時代の未カウント」の意図から「直近2年」ですし、前田の京都1年目は「負傷離脱からの復帰後の24試合での数値」にさせて頂いてます。
 また橋本は、「大怪我以前の橋本は、いまの富永に重なるプレースタイルであった」意味でから、「最も輝きを放ってた、19-20,20-21の2年間」を示させて頂いてます。)


 いま、「辻、細川、前田、(大怪我以前の)橋本」の4人の「30分換算EFF」を示させて頂きました。そう、富永が「今季の年明け」のタイミングで、Bリーグ入りした場合の「およその目安を示す意味合い」があります。
 そう、1つの目安は「EFFで10点超えができるか」。NCAAでの輝きを考えると、「比江島、岡田、馬場と同等程度のライン」、つまり「EFFで15点ライン」に本音は期待したい(ちなみに今季の比江島が「16.16」、馬場が「15.92」、岡田が「15.53」)ですが、今季のGリーグでの惨憺さの現況をも踏まえると、「まずはEFFで10点超え」が恐らくの目安かなと読んでます。


 そして、こうして綴らせて頂くと、

 富永が、「今季の年明けのタイミングでのBリーグ入りになる場合、『2ndハンドラーができる、スコアリング型のSG』が現実目標になるが、そう、目指して欲しいロールモデルは、恐らく『辻』」。
 辻よりも「1on1をもより織り交ぜられる」感じで、EFFも「広島1年目の辻と同等以上」にできれば、チームを勝利により導けるのではと。
 (尤もそれでも、「NBA再挑戦」には全然手が届かないになるが、「日本代表の12人枠に名を連ね続ける」は現実圏といえるラインになる。)

 このように、強く感じます。


 いずれにせよ、想像以上にとても長くなりましたけど、富永が「『Gリーグでの開幕のわずか5試合』で、『これ以上ない逆境』(ローテーション外で、PERがマイナス)になるとは想像できなかった」、でも現況はこの「Gリーグで、構想外にいつなっても不思議ではない、それも「酷い数値と出場時間」(尤も、5試合程度まとまった出場機会を最初に与えてれば、「たとえよくないなりにも、一定の数値に収束できたのでは?」と映るが)に照らして、「Gリーグからの事実上の強制退去」(勿論、NBAへの道は、少なくともいったん閉ざされることになる)は、いまのままだと、年内にそうなりそうだと。
 繰り返しになりますけど、いまこうして書き上げたときでさえ、「富永がBリーグへ?」、正直信じたくないです。でもこれは「ネタではなくて、恐らくガチでそうなるのでは」と(カナダやメキシコに行くよりは、選手人生を立て直せる叶世氏が高まるのでと。夫人の意向がどうかにもよるかもだが、「あなたが思うようにしていいよ」であれば、「Bリーグへの帰還」でまず確定だろうと)。

 こればかりは、「どうなるか、観てみよう」です。富永には、

 より納得できる道を、より納得できる最適解を、じっくりと熟考して決めて欲しい。でも、最も大切なことは『出場機会』(それも、レギュラー確約レベルでの)だからね!と伝えたいです。


 そう、いずれにせよ、「絶対に後悔して欲しくない」からと。
 勿論、恐らくあと数試合の猶予と思われる「Gリーグでの出場機会」の中で、「爆発力を示して数字を収束に向かわせる」が叶い、「わずか1年も持たずに、半強制的にBリーグ入りへ」にならずに、「NBA挑戦への道」が完全に閉ざされないことを願ってますけど。

 「さあ、リングに向かい続けて!」「たとえ『シュート乱発型』といわれようとも、ガンガン打ち抜いて!」
 いまはただ、この想いです。「あなたらしい笑顔が観たい!」。


 【バスケットボール#53A】【エッセイ#48A】

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