【緊急執筆】京都、半澤が退団。今オフ、現時点で、考え得る補強、急ぎ足だけど自分なりの考察を。【バスケ】【Bリーグ】
「半澤の退団・流出」、ある程度の覚悟はできていたけど、でも流出は起きて欲しくなかった(その一方で、「球団側の自業自得」ともいえる。同等以上を日本人で確保できるとは思えない意味でも。そう、「偏りの強い起用法」のツケを、移籍市場での苦戦で支払わされようとしていると映っている)。
(←今季のRSの全日程の終了直前に綴った、「自分が京都のGMならば、今オフの京都の補強はこれが恐らくのベスト」のテーマでのnote記事です。今回のnote記事を拝読するにあたって、これをまず拝読して頂けると、とても嬉しいです[尤もこのnote記事、超絶長いですけど]。)
(←5月17日のnote記事。有料部分で、「ライトが京都と契約解除する、考えられる理由」を、「4つの理由(のいずれか)」として綴らせて頂いてます。その後、事実上退団が確定したの感じで、「母国(フィリピンのPBA)に帰還を決断(家庭の事情と伺うので、この可能性が最有力だろう)」あるいは「渡邊雄太の入団先(恐らく、関東圏のどこか。渡邊雄太の獲得レースは、群馬、横浜BCがより有力といわれているが)」、これが「70:30の可能性」と現時点では読んでいますが。)
「半澤、退団。仙台に移籍」。
昨日(6月5日水曜日)は、どうしても鑑賞したかった、映画『帰ってきたあぶない刑事』を、「Tジョイ梅田、シアター3」で鑑賞させて頂いて、この映画館が入居のビルの地下2階のカフェ(スターバックス)にいて、の感じでした。
いま、いろいろと忙しくて(加えて、体調も安定していないですし)、の感じですけど、昨日は、この2024年、「絶対にこの作品は鑑賞するんだ!」と、全身全霊で鑑賞に臨んだ(はい、期待通り、「優勝」でした!話の本筋ではないですので、ここではこれ以上は言及しませんが)。
「ああ、楽しかった。では、いまの自分の、やるべきことをやろう」、の感じでカフェにいて、の感じで。
で、12時15分。そろそろ、移籍の話、「12時のお知らせ」が、いくつかの球団から出てくるだろうと。
(球団により異なるが、「12時」「15時」「18時」の3つのパターンのいずれかが多い。)
そしたら、です。「半澤、退団。仙台に移籍」。
思わず、「深いため息」がこぼれました。
そう、昨オフも今オフも、京都は「移籍市場での動き出しが早い」です。
実際、昨オフは「岡田、前田と、良質の若手有望株を次々と補強に成功」で、移籍市場の序盤の話題をさらってましたから。
岡田は「『京都の球団の歴史上で、no.1の有力日本人選手』で、かつ『地元選手』(オールスターレベルであり、『ポスト比江島』とずっと期待され続けている)」。
前田は「日本人選手の中で有数の3Pシューターであり、昨オフは移籍市場での3P型で恐らくのno.1」といわれていた。
そりゃあ、嬉しかったですよ。岡田と前田を獲れたこと。うまくいけば、「勝率.500は、不可能な数字ではない」と、真顔で思っていましたから。
ですけど、今オフ。現時点での京都の「新規の補強の成功」は、「川嶋(FE名古屋。PG/SG/SFの3ポジションに対応可能。スティールを特に得意としており、状況に応じて複数の役割に柔軟に対応できる)」の1人だけです。
実は、川嶋は「地元選手」であり、Bリーグの初年度(16-17の1年間)に、京都に在籍経験があります。で、昨オフも実は、川嶋に興味を示しているという噂がありました。
これはあくまでも想像ですけど、川嶋自身が「最後は故郷に近い、関西圏の球団で終わりたい」希望を持っていたのでは?と。だけど昨オフは、京都側が「意識的に、若い選手で固めたい」強い意向を持っていた。で、大阪は「コアメンバーが5人いる(橋本、合田、木下、竹内譲次、飯尾)」関係もあり、そもそもの枠に限りがある、で、「昨オフの要補強ポイントの優先順位に合致しなかった」と。で、川嶋は改めて移籍先を探して、FE名古屋になった、と想像です。
33歳、確かに「ベテランに突入」の感じですけど、昨季の「30分換算でのEFF」は「6.60」。というか今季のパフォーマンスを観る限りでは、川嶋は「精神的支柱としては勿論だけど、普通に1人の重要戦力」といえます。「6thマンとして、15分~20分程度の出場機会」は、むしろ現実的です。
ただ、視点を変えれば、川嶋を獲れたのは、恐らく「地元選手だから」なことが大きい。勿論、今季の京都は、特に「スティール型が最重要の要補強ポイントの1つ」でしたので、シンプルに「要補強ポイントにドンピシャの選手」であったといえます。ですので、川嶋を獲れたこと自体は「とても嬉しいし、京都に合う!そして京都で完全燃焼しよう!」です(個人的には、3年程度は京都にいて欲しい、と正直感じてます)。
プレースタイルの相違がありますが、「30歳代の半ば」に突入している、「比江島(宇都宮)」「辻(群馬)」。辻は全盛期より少し数字を落としてはいますが、それでも「CSレベル」を依然堅持できています。比江島に至っては「いまが全盛期に突入」といえる、すごみをより増しているハイパフォーマンスです。
それに、川嶋の特に大きな特徴は「バスケIQ」です。ですので、例えばスピードが衰えても、それを補って余りある要素を持っていますので、「パフォーマンスレベルは、一定以上は計算できるのでは」と読んでいます。
だけど、です。京都の今オフの移籍市場での現況として、(補強に成功できているのは、川嶋の1人だけ」です。
で、京都の傾向として、「移籍先は既に決定していて、移籍の正式発表は、移籍先の球団から後日に発表されます」ということは、ほとんどない傾向です(昨オフもそうであったが、移籍の発表は、移籍元の球団の退団発表と同時に行われていた。岡田や前田、澁田は、「自由交渉選手リストではない移籍」であった)。
ですので、「船生(広島)」「津屋(SR渋谷)」「吉井(A東京)」は、「京都には来ない」と考えてよいと思ってます。
正直、船生は「PG~PFの4ポジションに、高いレベルで対応できる、圧倒的なバスケIQの持ち主」であるので、いると数字以上にとても支えになる存在ですし、津屋は「『40分間戦い続ける』の『京都のカルチャー』に完全に合致」ですので、「獲れれば正直とても嬉しかったけどなあ…」です。
あるいは、です。今オフでだと、「松脇(琉球)」「中野(北海道)」も、早い段階で残留が発表されました。この2人は「3P型」(松脇は「スティール型」でもある)として、「京都の要補強ポイントにドンピシャ」でしたし、中野は「4月30日のnote記事」で「今オフ、是非とも欲しい選手」として挙げていたほどです。
まあ、松脇は「琉球に馴染んでいる」感じですし、中野は昨オフも今オフも、速攻で残留を発表であることを考えると、「生涯北海道を事実上、心に決めている」と解釈していいでしょう。
そういったことを踏まえて考えると、
「移籍先が発表されていない、SFに対応できるウィング型」
これに該当で、いま移籍市場にいるだろう選手で、京都が求める「機動力を水準以上に持つ」「3Pあるいは守備意識を水準以上に持つ」をクリアの選手だと、下記の感じになります。
正直、個人的には、例えば「伊藤達哉(名古屋D)」は、「ノンシューター」ですけどバスケIQや守備意識の持ち主で、しかも京都に在籍経験を持ちますし(そのプロ意識をも考慮すると、「若手の手本」といえる)、「土家(B2福島)」は、「アンダーサイズ」ですけど、PG/SGの両方に対応できて、ゾーンに入ると爆発力を持つ感じで、しかも今オフのB1への個人昇格が有力視されている、この2人は「京都に合いそうな選手」と思ってます。
ですけど、ハンドラー型は足りていますし、「岡田の正PGありき」でチーム編成をしていますので、「アンダーサイズのPG」は「澁田の1人のみ」で、他の選手にはノーチャンスでしょう。それにノンシューターは小西が既にいる、しかも小西は「中長期的なコアメンバー」の位置付けですので、なおさらのノーチャンスです。
そう、「可能性がある選手」として「8人」を挙げましたけど、自分の中では「保岡」「高橋耕陽」は、「どうしても候補がいなくなったときの窮余の選択肢」と正直みなしてます。それと「ワイリー」は、面白い存在と思っていますが、現況では「完全な素材型」の域を出ません。「ラシードのようになれる」とも思っていますが、一方で「京都どころか、奈良でギリ戦力」の感じの可能性もあるとも映ってます(正直、昨オフの補強発表時、自分のラシードへの評価は「奈良でもギリ戦力といえるか、とても微妙。『枠の無駄』をしている余裕があるのか?」と思っていました。それが最初の後悔連取で、一瞬で「解釈が、プラスの意味で180度ひっくり返った」。そう、「一緒に仕事ができると、とても楽しそう」になりましたが)。
「西川」は、挙げてはいますが、チームケミストリー的にいまの京都に合うとは、正直思っていません。「チェンバース」は、今季の終盤に出場機会を完全に失っていたことをどう解釈するかです(ただ今季は、3Pは「試投率68.9%、成功率46.4%」であり、技術自体は錆びついていない。それに今期のSR渋谷は、「古典的なスローテンポのバスケ」であり、そもそもプレーリズム的に不一致であった感じが)。
実は個人的には、「工藤(B2山形)」は、「もし移籍市場に出るならば、とても面白い存在」と思っていました。
と申しますのも、この工藤、極端なほどの「一芸選手の3P型」であり、今季の3Pは「試投率91.3%、成功率38.1%」でした。
「一芸選手」と割り切れば、「むしろ6thマンとしてドンピシャ」ですし、「24歳」と若手であり、機動力を併せ持ってますので、いまの京都にドンピシャ、と思っていたんですよね。
ですけど今オフは、早々に残留が発表されました。
そう、上述のことに照らせば、「京都に合いそう」という意味では
「この5人のうちの2人」を獲れると、より望ましい。個人的な理想は、「守備型を1人」「3P型を1人」が、より理想と思っています。
そう、今季の京都は、「3P試投率がリーグ平均未満」でした。で、「スティール数は、リーグ平均を大きく下回る」です。
ですので、「3P型、守備型を1人ずつ確保できないと、勝負にならない」と正直感じてます。
その意味で、自分が考える「現時点でのベスト」は、
と、自分は判断しています。
ただ、白濱は、恐らくですけど、残留か移籍かで、熟考し続けているのだろうと想像です。恐らく、チーム再編成で、「レギュラーから控えに回る可能性が少なからずある」と言い渡されていて、それで残留か移籍かを熟考しているのかなと。
それに、「数字に残りにくいタイプ」とはいえ、「良質な守備型が移籍市場に出るチャンス自体が稀少」ですので、白濱を欲しい球団は、恐らくいくつもあると想像です。半澤にドンピシャであっただろう、「大阪」「横浜BC」、あるいは「スティールからの速攻」が「球団カルチャー」である「群馬」は、恐らく白濱に興味を示している可能性が高いでしょう。
そう考えると、京都にとって、白濱への口説き文句は
になるでしょう。
(ちなみに、「子どもの教育環境」でいえば、京都には「御所南小学校」という公立小学校があるのですが、関西圏でトップレベルの公立小学校として、近年注目されています。京都の中心部にあるので、恐らく地価も高いだろうと想像ですけど、この校区に住みたがる親御さんが結構多いとか。)
ですけど、白濱を欲しい球団は、恐らくいくつもある。それに、残留の可能性も、少なからずあると想像です。そう考えると、白濱を獲れれば、勿論とても嬉しいですけど、「可能性としては、あまり楽観はできない」が正直な感覚です。
ちなみに、「SFに対応できるウィング型」でいえば、いまの「再建開始」の直前の「21-22の京都」で中心選手であった「細川(三遠)」は、ドンピシャの該当選手です。ですので、細川の帰還が叶えば、そりゃあ「よっしゃー!」と飛び上がって嬉しいですよ。
でも、恐らく帰還の可能性は「ほとんどない」と読んでます。理由はシンプルで、いまやCSレベルに上り詰めた細川が、
「自分と同等レベルの前田を擁しているのに、わざわざ京都に来る合理的な理由がない。」
そう考えるのが、恐らくより自然でしょう。
…いずれにせよ、そう考えると、「理想」は「白濱」「木村」です。
正直、「木村」については、自分は結構の楽観視をしています。
理由は、「高速バスケでこそより輝けることが証明済みであるから」「向上心と情熱が、『共に登る』『40分間戦い続ける』という『京都のカルチャー』に完全に合致であるから」。それともう1つ理由がありますが、これは後述で。
ですけど、「現実」は「木村」「ワイリー」が、自分の読みです。
理由はシンプル。「今季よりも、B1球団での出場機会を増やせる可能性が、とても高い」から。
そう、この数字からわかるように、今季の「木村」「ワイリー」は、「まとまった出場機会の『し』の字もなかった」、視点を変えれば「数合わせ的な、11人目・12人目の位置付けでしかなかった」ことが伺えます。
どういうことか。結論から述べれば、
これに尽きるのですけど、少なくとも現時点で、
「今オフの京都が、移籍市場でなぜ苦戦を余儀なくされているのか?」。
そう、「今オフの京都」は、「昨オフの島根と、同じような立場に陥っている可能性が高い」、これが自分の読みです。
そう、「昨オフの島根」。獲れた日本人選手。
表現がとても悪いですけど、「ギリB1レベルのベテラン」と「素材型の新人」しか、来てくれなかったと解釈できます。そう、「ほんとうに欲しかった選手」は、「だって、まとまった出場機会を確約できないんでしょう?だったらそこに行く意味がどれほどあるかってことですよ」と、いわば逃げられたのだろうと。
で、今オフの京都。いまのままいけば
そう、「地元選手(関西圏の選手)」と「どうしてもB1での出場機会に飢えてる素材型の若手」しか来ない、この可能性が高いと自分は読んでます。
しかも、「昨オフの島根」だと、「阿部にまともに出場機会を与えなかった」、「今オフの京都」だと、「半澤にまともに出場機会を与えなかった」、これ、「良質な守備型に、資質能力に見合った出場機会を与えずに、これが他選手にも悪い心証を与えた」、これはあくまでも「可能性として」の域を出ませんけど、そう考えると「つじつまは合う」になります。
で、上述の感じを踏まえると、恐らくの感じですけど、こうなる可能性が高い?のイメージになります。
いまのままいけば、「12人枠」のうち、入れ替えは「6人」。
その意味でも、半澤の退団は、「小さくない、結構なダメージ」であることが伺えます。
この選手編成を踏まえると、少なくとも、木村は是非とも要補強のターゲット選手といえる、そう、「3P型の6thマンとして」(「一芸選手化を促す」ことも視野といえる)。
というか、木村を獲れないと、相手の守備陣が「出し手である岡田と、受け手の外国人、帰化/アジア枠の、いわば「ハイロープレイ」とかの「パスコースに蓋をする守備」をすればいい、という「今季、京都戦用の守備として対策された守備戦術」をされることが、容易に想像できます。
リスクはある。でも「勝率.300未満という赤点の今季」から、「ステップの年」へと昇華させるには、優良外国人(と帰化枠/アジア枠)の補強なくしては、恐らくとても厳しい。願望論抜きに、より客観的に考えて、「ユトフ」「ケネディ」もだけど、特に「ビュフォード獲りに動く」は「とても合理的」と読んでます。たとえ「俺がシステムだ」であろうとも、いまの京都は「背に腹は代えられない」。
いま、「現時点での尤も現実的と思われる選手編成』を、示させて頂きました。
今季の京都は、なぜとても苦戦したのか。理由は、いくつもあると思います。
戦術・技術的な意味での、「A/TO」「守備」、この2つの酷さ。
「3P試投率の低さ」。今季の終盤の「ラスト18試合」では、「岡田、ライトという『パスの出し手』からのパスコースを封じる守備」を、相手守備陣に徹底されていた場面が目立ち、いわば「対策がマニュアル化の域に到達してしまっていた」感じがありました。
ですけど、恐らくの特に「誤算」であったのは、
これを自分は、正直強く感じてたんですよね。
確かに、ジョーンズは、最大の特徴である「3P能力」は、水準レベルを証明できてはいました。「試投率41.2%、成功率38.7%」、これ1つをとれば、よくやったように映ります。
だけど、「ユトフがいれば」を感じたのは、それ以外の要素です。
「スピード、運動量」。特に守備の部分で、スピードで振り切られる場面が目立ったこと。
「A/TO」。アシスト数が多い選手ではないですが、もともとは「A/TOに優れる」も特徴の1つでした。だけど今季の京都では、「1.09(86/79)」、一応は「1.00をクリア」できてはいますが、恐らくの期待値のラインには、とても届いていません。
というか、数字に表れにくい要素といえるかもですけど、ユトフはいわば「独力で突破できる」が特に魅力であったんですよね。ナチュラルポジションはPFですけど、攻撃での動きは、むしろSFに近い。ポストアップをほとんど使用せずに、1on1でのステップ、ドライブを多用するのです。それでいてシュートレンジがとても広い(ディープ3Pもざらにありますし)。
ユトフにも弱点はあります。それが「FT試投数の少なさ」。つまり「ファウルをもらう技術の拙さ」です。実はユトフは、FT成功率自体は高い部類なのです(昨季83.3%→今季77.6%)。ですけど、「30分換算でのFT成功数」でだと、「昨季1.88→今季1.17」。一般的なビッグマンよりも、FT成功数が1点以上は少ない計算になります。
この弱点は、攻撃で「75得点ラインの壁」としばしばいわれてきた京都にとって、「より確実に得点を積み上げられる」意味で、むしろマイナスの感じではありました。ですけど、ユトフの場合、「シュートレンジよし、独力での1on1よし」と、それを補って余りある「違いの創出」ができてた。
恐らくですけど、ユトフは昨オフ、「優勝したい」もでしたけど、それ以上にむしろ「河村勇輝と共にプレーしたい」、1選手としてシンプルに「わくわくできそう」と感じたのでしょう。それに横浜だと、子どもの学校の選択肢も恐らく多い(特に例えば、石川町駅の周辺は、私立の有力学校がいくつもあります)、つまり「子どもの教育環境」(これは京都も「都市としての長所の1つ」ですし、というか、ユトフは「家族が京都に馴染んでいる」と伺っていたので、ですので退団を知ったときは、その意味でなおさらとても驚きであった感じですが)が、移籍の決断の理由の1つ出会ったかもと想像です。
だけど、今季のユトフは、「2ndオプションとして、違いを生み出せていない」の烙印を押されていた感じがあります。
「3P能力」(昨季が試投率45.1%、成功率35.0%。今季が試投率48.5%、成功率32.7%)、「A/TO」(昨季1.18、今季1.41)は期待値通りに映ってましたし、ユトフって、守備意識の高い選手でもあるのです(ORにも積極的であるし、ブロック、スティールも1.00を安定して上回る)。そう、「パワー型には、もろい傾向」で、「サイズがあるのに、Cを務めるのはやや苦手」と、守備面でも実は弱点があるのですけど、それを補って余りある長所を、特に京都では感じてたのですけど。
で、今オフの京都で、いま起きている「誤算」。
「半澤の流出」は「起きるべくして起きた、いわば『自業自得』。あの起用法だと、移籍されて当然である」ことは、先述しました。
それ以上に痛いのが、「ライトの流出」です。
「独力で違いを生み出せる、特に『ここで決めて欲しい、この1本』をより高確率で仕留められる、『クラッチ能力』にとても優れる」こと。
「CSレベルの球団」とも同等以上に勝負できてる試合がいくつもあったことは、ライトなくしてはできなかった、そういった試合がこの2年間でいくつもあったと感じてます。
そういった「シンプルな、資質能力の面」もですし、しかもそれが「アジア枠の選手であった」ことも大きいです。はっきり述べますが、数字以上に、「アジア枠では、ライトがno.1である」、自分はそう感じてます。
というか、京都の歴史上でも、ライトは「マブンガと共に、歴代no.1争いといえる、優良外国人」と思ってます。ライトが京都に来たのは、恐らくですけど、「都市部だけど、自然が豊かでもある独特の都市環境」「ラナHCとは、同じカナダ系ということで、いわば『ご縁』があった」、この2つが特に大きいでしょう。
この2年間、「フィリピンバスケ界の、生ける伝説」であるライトを生観戦できて、1バスケファンとして、それだけでも「夢のような時間であった」と感じてます。
恐らくですけど、「家庭の事情(家族が母国をより望んだ?)」と「年齢的なこと(33歳。いつ一気に衰えが来ても不思議ではない年齢)」が影響で、「母国への帰還を決断せざるを得なかった?」と想像です。
恐らくではあるけど、そうであるならば、仕方がない。でも本音は、ライトをあと2年ほどは観たかったです!
思えば、いまの自分がいるのは、2020年、ニュービルが大阪に来たこと。
ニュービルは、ライトのように、「鳴り物入りでの入団」という訳ではありませんでした(豪州NBLで「最優秀守備選手賞」に輝いた直後のBリーグ入りではあったが。それと「NBA経験がゼロ」である影響もあっただろう)。それが、大阪での3年間は「異次元のクラッチ能力」であり続けた。いつしか「神様」の愛称を頂戴して、Bリーグのレベルを向上させる「きっかけ」的な存在になりました。そして、「ニュービルでも到達できなかったNBAって、どれほど化け物集団の世界なんだ」を、バスケファンに、社会に印象付けた存在であった、とも正直映ってます。
今季、宇都宮に移籍して、宇都宮を「優勝争いレベル」に返り咲かせる原動力になって、「シーズンMVP」を叶えましたけど、「うん、当然。おめでとう、とても嬉しい!」の感じです。
「ニュービル」「ライト」。この2人を、「応援球団であり、生観戦できる球団」で観続けられたこと。「自分自身の、人生の誇り」と断言できます。
いつかはいなくなる。頭ではわかっている。京都も大阪も、「有力日本人選手を獲れていない、負の歴史」の球団であるから、なおさら(大阪が竹内譲次、橋本を擁せていること、京都が岡田を擁せていることは、「地元選手」であることが恐らくとても大きいでしょうし)。
でも、「ライトのいない京都」、今オフはこの現実に向き合うことになる。正直、恐怖感を内心で抱えながら、いま綴ってます。
というか、「ライトを擁していたのに、今季は勝率.300未満」であったのです。これでライトが流出って(母国への帰還が濃厚であることで、「まあ仕方がない」と言い聞かせられる感じではありますが)、「外国人」「帰化枠/アジア枠」の補強戦略で、かなりの工夫が恐らく必要になる、これがいまの自分の正直な感覚です。
確かに、「京都のファンは、とても温かい」です。それに、「誠実さの持ち主である球団職員さんが、何人もいる」ことも京都の素敵な特徴です。
そんな京都だからこそ、大好き!これが正直とても強いです。「石の上にも3年」「ホップ、ステップ、ジャンプ」に照らせば、「継続路線」であることも、納得ではあります。
でも、「勝率.300未満」という現実は、受け容れたくないのです。現実のテストでいえば「赤点」ですから。で、自分は高校生のとき、「数学で0点を2回」とった経験があるので(計算はいまでも好きだが、数学、とりわけ図形[幾何]は「見るのも嫌」といえるほどに、大の苦手です)、「赤点の重み」は、実感として学んでいるつもりです。
それぞれを下記で示させて頂くと、
そう、「第3外国人」は「ユトフの帰還」、「3.5番タイプの、帰化枠/アジア枠」は「ケネディ(茨城)の補強」で、自分的には即答です。
イメージ的には、「スタートはジャクソンだけど、4Qのクラッチタイムではユトフの起用のイメージ」になります。
そう、「ユトフ」と「ケネディ」だと、「3Pの雨が降るぞ」(元ネタは、新日本プロレスにいた、オカダ・カズチカさんの「レインメーカー」、そう、「金の雨が降るぞ」です)の景色を叶えるに期待できると。
「帰化枠の補強」で、なぜ、ケネディを有力視するのかと申しますと、
そう、正直、守備意識には目を瞑らざるを得ません。ですけど、それを補って余りある「シュートレンジ」「FT能力」を持つ。特にFT能力、というか「ファウルをもらう技術」は、「ユトフのFT試投数の少なさ」「ジャクソンのFT成功率の拙さ」を、ある程度は補えるといえます。
(というか、ジャクソン、今オフは「FTの猛特訓を御願い!」です。「FT成功率が60%をクリアできれば、リムランやORの意味では普通に有能である」はわかっている訳ですので。)
それに、ケネディも、「気持ちでプレー出来る」選手ですので、「京都のカルチャーに合致してる」と映るんですよね。
…と、そのような感じですけど、そうなると、今オフの京都の補強の、最大の重要要素。「新たなる1stオプションとして迎え入れる、正SFの新外国人」。理想は「マッコール」である、これは「4月30日のnote記事」で、かなりの文章量を充てて強調させて頂きました。でも最新情勢を考えれば、「渡邊雄太の争奪戦に参加してる球団が持っていく(それが、渡邊雄太の補強を叶える球団と同一の球団かどうか」は別としてです)、と考えるのがより自然」でしょう。マッコールの、「守備意識とスピード、バスケIQを基礎とするプレースタイル」は、「渡邊雄太と恐らく相性がとてもいい」と考えるからです。
それに、群馬も横浜BCも、「高速バスケが特徴」です。とりわけ、もしですけど、横浜BCでだと、「河村、渡邊雄太、マッコールの、超強力なBIG3」の爆誕の可能性があります。勿論、現時点では想像の域を出ないですが。
理想は「マッコール」である、でも恐らく獲れないだろう(そもそも、「A/TO」と「スティール」を高次元で併せ持っていて、「SFのサイズでありながら、ハンドラーができる」で、「獲れれば高確率で、スティール王争いを計算できる、しかもアンセルフィッシュ」。こんな選手を獲れるチャンスはそう多くはない、同じことを考える球団がいくつもありそうは、容易に想像できる感じではあるのです)。
では現実論として、獲れそうなのは誰か。それも「独力で違いを生み出せる選手」となると、なおさら限られてきます。
「え?ネタで言ってるでしょう?獲れる訳ないじゃん!」
そう思われるかもしれません。でも、贔屓目抜きで、ガチ予想で述べてます、いわば「より客観的に観て」という意味で。
いまリンク添付をさせて頂いたのは、今季のRSの最終戦終了直後の、安藤の囲み取材の映像です(山陰中央新報さん。いわば「島根の大本営」)。
ここで、安藤誓は「自分としては、改めて正PGで挑戦したい」と明言してます。そして、言葉こそ選んでいますが、かなりかみ砕くならば「ビュフォードとは、別れたいと思っている」と。
この動画がきっかけで、「ビュフォードは、今オフに島根を退団→移籍になる。そして島根は、チームを再編成する」との噂が一気に出ました。
で、今オフに突入して、安藤誓、ニック・ケイは、早い段階で残留が発表されました。その一方で、ビュフォードは「何の発表もない」「ファン感謝祭は不参加」でした。
噂レベルでですけど、
そう、島根の「バズソー」。「らしさ」を表現できていたといえるのは、1年目のときでした。でも2年目以降は、「攻撃面での爆発力」という意味では、確かにやりたいことの片鱗は伝わるけど、当初に思い描いていたスタイルとは、少なからず「ズレてきている」のでは…?と、自分は感じていたのです。
はっきり述べれば、「ビュフォード、ニック・ケイ、安藤誓の『ビッグ3』結成に踏み切ってから」。結果、「ビッグ3への依存度の大きさが、試合を重ねるたびに、どんどん大きくなっていった」と映ってます。
「『名目は正PG、でも実質は正SG』、これって何か違うのでは?ということ。その一方で、1人の選手として、必要とする居場所を明確に与えてくれた意味では、とても感謝している」、自分は、安藤誓が島根に抱いてる感覚は、恐らくこのような感じ?と解釈しています。
白濱や津山のように、「独特のスタイルだからこそ、輝きを放てた」選手もいます。でも一方で、「偏りの強い起用法」は、試合を重ねるたびに、むしろ酷くなっていった。宇都宮・広島・名古屋Dのように、タイムシェアを意識して、それで結果を出してる球団が存在したことも、印象をより悪くしたといえます。
そうなった理由は、恐らく複合的でしょう。大きな理由の1つに、ヘナレHCが、『ダブドリ』vol.15で、「出場時間は、自ら勝ち取るもの」と言い切っていることです。
確かに、ある程度はその通りです。自分は、若い選手は、最初のある程度は「与えていかないと、成長が止まるリスクが大きい」と思っていますが、「ある程度のライン」を過ぎれば、「勝ち取っていかないといけない」、と正直思ってます。
ですけど、そう、気に掛かっていることがあります。
はっきり述べれば、よくも悪くも、この
「俺はシステム・プレイヤーではなく、システムなんだ。」
この言葉こそ、「ビュフォードの特徴」といえる、1バスケファンとして、自分はそう解釈しています。
移籍をすることは、まず確実だろう。だけど、ビュフォードを受け容れるということは、「ビュフォードのシステムの導入」と「事実上のイコール」といえること。
だけど、それは「組織」とは、恐らく相容れない。だから「CSレベルの球団」は、補強に及び腰といえる。
それに、かつてマブンガが宇都宮に移籍したとき、「ハレーションが起きてしまい、大失敗に終わった(宇都宮が「半崩壊状態」に陥る一因になった。崩壊を免れたのは、既存戦力の人一倍のプロ意識の賜物であって、普通の球団ならば崩壊になっても不思議ではなかった)」。有力球団は、このトラウマがある。
これだけでもビュフォードには不利なのに、そこに今オフの独特の事情、「渡邊雄太の争奪戦」が勃発したこと。特に関東圏の球団は軒並み、渡邊雄太に血眼といわれています。
で、渡邊雄太自身は、アンセルフィッシュな選手です。でも日本代表を見ればわかるように、渡邊雄太って、ハンドラーとしても高いレベルにあるので(そんな渡邊雄太でも「3&Dだけをやってろ」となるNBAが、異次元集団なことがお分かりいただけるかなです。というか、「ニック・ケイでも到達できなかった世界」ですからね)、否が応でも「渡邊雄太という存在自体が、システムと化す」になってしまうと。
故に、渡邊雄太に血眼の球団は、ビュフォードを補強リストに入れられるはずがないのです。「ボールは1つしかない」「年俸総額のリスク」も勿論ありますけど、それ以上に「『存在自体がシステムな選手』を、2人も受け容れられない」が故にと。
(ちなみに、「河村と渡邊雄太の共演自体は、充分にあり得る」が自分の読みです。河村も「存在自体がシステム」の選手ですが、河村は本来はバスケIQに優れる選手であり、いまの「ボールホグ化」は、周りの選手の関係もあって「半ばやむなくそうなっている」要素があると思っていますので、「共存の最適解は、そう遠くないうちに見つけられるだろう」と、自分は思ってます。)
(←「ボールホグ」とはどういうことかは、この動画を参照されたしです。自分のnoteでは、何回も言及させて頂いてると記憶ですが。)
実際、ビュフォード、エバンス、河村の、直近3年間での「USG%」。
(河村は、中心選手になった「直近2年間」のみを示します。)
「ボールホグ」といわれる目安のラインは、「USG%が30%を上回る」です。で、「USG%が跳ね上がりやすい選手が合うリーグ」は、ほぼ環太平洋圏に絞られる感じで、しかも「中国CBA」「韓国KBL」「日本のBリーグ」の3つに、ほぼ絞られます(「豪州NBL」は、わりと組織力をも重要視するのか、USG%が30%を超える選手はほぼいない)。
しかも、ビュフォードは、実績がある(トリプルダブルの通算回数は「24回」。勿論「歴代1位」です)ので、市場価値が跳ね上がる。で、「ボールホグの傾向」どころか、「存在自体がシステム」、いわば「1stオプションでなければ、輝けないリスクが跳ね上がる」。
そのような選手を受け容れられそうなのは、おのずと「中国CBA」のほぼ1択になってきます。ですけど、です。
そう、「3P試投率が30%を大きく下回る」こと。これでは、中心選手に置くリスクが高くなってしまいます。下位球団が受け容れる可能性はありますが、「リーグ実績がない、NBA経験がない、オーバー30である」選手を受け容れる、合理的な理由はないといわざるを得ません(ビュフォードは「この1月で30歳」になってます)。
で、市場価値が跳ね上がってるので、韓国KBLや豪州NBLも、あまり現実的ではない。そうなると、ビュフォードに合いそうな球団は、「Bリーグの国内移籍」で、かつ「いますぐに、絶対的な得点源を必要とする球団」で、かつ「ビュフォード・システムの導入を呑める球団」になってきます。
この「ビュフォード・システムの導入を呑めそう」とかをクリアできそうなのは、「京都」になってくる、というか「京都のほぼ1択だろう」とまで思ってます。これは「より客観的に、ドライな解釈をして」、という意味でです。
そう考える理由は、京都の「マブンガでの成功体験」もですけど、
いま強調させて頂いたように、京都ができる「最も現実的な選択肢」が、「ビュフォードの補強」と自分は思っているのです。
カロイアロやクラークが来たら、そりゃあ嬉しいです。特にカロイアロならば、年齢的なリスク(この7月で35歳)を補って余りあるリターン(バスケIQもですし、そもそもの「バスケに対する姿勢」が、若手の多い京都にとっては『活きた教材』になり得るかと)、と自分は思ってます。
でも、カロイアロやクラークは、「システムに組み込める選手」ですので、恐らく複数球団から話があると想像です。いわば「選択肢がある」。その中には「CSレベルの球団」も恐らく含まれるでしょう。そこと京都を天秤にかけて、京都を選ぶ合理的な理由は、恐らくほとんどない。
そう、ビュフォードは、「存在自体がシステム」のタイプの選手ですし、「『リターン(独力で得点機会を創出できて、守備意識もとても高いので、ある程度の勝利数はもたらせるだろう)』も『リスク(気性難によるチームケミストリー面、稼働率が直近2年はとても高いのでそれにより負傷離脱リスク[これにより、一気に衰えるリスクもある。現にマブンガは、衰えが一気にきた感じであった]、合う合わないの選手が顕在化するリスク)』も、正直両方があるだろう」と。
だからこそ、特に「チームケミストリー」の面でいえば、「ジャクソン、ラシード、澁田、小西」は勿論ですし(いま挙げた4人は、人間性がとても素敵であること。ジャクソン、ラシード、澁田は「人間を見た目だけで判断してはいけない」の「活きた教材」といえる)、「ユトフの帰還、ケネディの補強」も、ユトフは利他的な性格で、ケネディは職人タイプの性格で、それぞれ理に適っているといえるのです。
あるいは、「木村」を挙げたのは、「明るいし、英語も理解できる」こと。勿論「チームケミストリーをより良化させ得る」メリットをも含めてです。それに「ビュフォードシステム」となると、なおさら「3P型」の存在が重要になってくる、その意味で木村は「理に適う存在」といえます。
それと、「ワイリー」。今季、島根でチームメイトでしたので、「ビュフォードの取扱説明書を、誰よりも理解できる」こと。「ビュフォードと既存選手の架け橋役」的な意味合いも、正直含んでます。それと、京都はラシードや澁田を開花させた成功経験がありますので、ワイリーは、「何かきっかけをつかませられれば、コート上での存在意義を見出せる素質を持ってると映る」、正直今季の島根での試合を観る限りでは、攻撃面では時間がかかりそう…と感じてますけど(特に3P成功率は、数字で示せるレベルとはいえない)、「サイズ・パワー・スピードを兼備」ではあるので、「今季の半澤のようになれる可能性ならば、充分にあり得るのでは」と思ってます。
尤も、いまのままでは「12人目の位置付け」、そこから這い上がるには、「自ら勝ち取っていくこと」になってきますけど。
で、先述で、「ビュフォード・システムの導入を呑めそう」とかをクリアできそうなのは、「京都のほぼ1択だろう」といってもいい、と述べました。それがどういうことかを、さらりとですが、球団別に示します。
いま示させて頂いたように、他球団にはそれぞれ、「ビュフォード獲りに動けない理由」が何かしら(程度の差こそあれ)あるのです。いわば、京都にとっては「どうしても『違いを生み出せる存在』が、いますぐに欲しいから」である訳ですが、「消去法で、京都しか残らない」でもあるんですよ。
そう、ここに示させて頂いたように、「資金力の壁」「渡邊雄太の争奪戦に参加中だから」の球団も多いですけど、「HCとの相性」「プレーリズムに合わない」の理由で、候補から消える球団がいくつもあることも、恐らく伝わるかなです。
これが、例えば大阪が、フィッシャーHCが続投であれば、いまの京都と同様に、「どうしても違いを生み出せる選手が欲しい」ということで、同ポジションにカロイアロがいるけど、最適解を見つけ出すという、いわば「賭けに出る」意味で、補強に動いた可能性はあると思ってます。でも大阪は、「ザ・組織バスケ」の藤田HCへと交代した。しかも藤田HCは仙台時代、トーマスを正直、使いこなせていませんでした。
それと、昨オフのMVP投票(MVPやベスト5の決め方に、自分は強い違和感を抱いているが、それはここでは本筋ではないので置いておきます)。「ビュフォードがMVPに選ばれない、クーリーがベスト5にさえ入らない」ことに、違和感や不満の声が、ファンから多く挙がりました。
実は、Bリーグの場合、MVP投票は、基本的に「選手とメディアによる投票」になります。本来ならば、「相手にすると怖い=味方にできると心強い」はずなのです。でも、ビュフォードやクーリーに、票が入らない。
これは、「B2の選手にも投票権」があるので、いわば「ミーハー意識で、ビュフォードは元NBAではないし、クーリーは華がないから、投票しようと思わなかった」、というかそうでないと、ほぼ説明できないレベルと思ってます(ちなみにクーリーは、「NBAで23試合に出場」してます)。
それと、ビュフォードやクーリーは、「審判と戦ってしまう」傾向があること。相手にすると怖いし、味方だとスコアラーとして頼れるけど、でも性格的に合いそうかといわれると…の心理が無意識的にあるのかもと。
その点、昨季のMVPが河村になったのは、「日本バスケ界の知名度や人気を向上させた、最大の原動力だから」「年齢離れした技術の引き出し、バスケIQ」もでしょうし、特に「人格者。一緒に仕事ができると、より楽しそうという心理」も影響したのでは?と自分は思うのです。
いえることは、いまの京都(というか、ラナHC)は、いわば「背に腹は代えられない」。そう、今季は「17勝、勝率.283」、いわば「赤点の成績」に終わり、選手層がより薄かった昨季(22勝、勝率.367)よりも成績を落としたこと。チーム再構築を開始したタイミングが同じだった三遠と、この1年で一気に大きな差になってしまった現実であること。
そして、「ライトの流出」。いわば「弱り目に祟り目(たたり目)」の状態です。ですのでなおさら、「独力で違いを生み出せる存在=ビュフォードが欲しい」がとても切実である、そういう動機を最も強く持つ球団が、京都になるのです。
それと、これを綴りながら、思い起こす感じですけど、岡田、前田が、富山時代に「若手三銃士(あとの1人は、松脇[琉球]です)」として注目されていたとき、その中心にいたのが、「マブンガ」であったんですよね。
ですのでその意味でも、厳密な選手タイプは異なりますけど、「ビュフォードを獲る」ことは、なおさら合理的であるといえるのです。
そう、いま示させて頂いたように、特に重要であるのは、「一通りの必要なタイプを満遍なく揃えられる感じであること」「複数ポジションに対応できる選手を何人か確保できていること」になってきます。今季の開幕前、「今季はある程度は期待できるのでは」と思っていたのは、「一通りの必要なタイプが満遍なく揃っていて、ポジションバランスも特に不足感がないこと(正直、水野の箇所に3P型がもう1人いると、より望ましい感じには映っていたし、それが結果的には「3P試投率の低さ」になって反映された感じではあるが)」であったんですよね。
だからこそ、いま移籍市場にいる選手でいうと、「木村」を獲れるかは、今季の見た目の数字以上に、重要な意味合いを持つと思っているのです。確かに粗削りかもしれないけど、何かきっかけさえあれば、「3P型として大成できる素質を持っている」し、いまの京都はとにかく「3P型が少なくとも1人の上積みが必要」ですのでと。
それと、「ビュフォード・システム」「ビュフォードと岡田のスーパーデュオ」の構築に踏み切るならば、「ビュフォードと岡田の負担を軽減できるハンドラー型」の存在が、特に重要になってくる感じです。
その意味で、「川嶋の補強」はとても有効の感じで、これにより「控えPGの候補」が、「澁田、川嶋、小西と、3人いる」ことになります。
しかも3人が「それぞれタイプが分かれている」で、「一定程度のレベルを担保できる」ことも、プラスポイントです。直近2年の島根は、「第2PGを最後まで確保できずじまいであった」ことが、「CS1回戦突破の壁をクリアできない」大きな要因になりましたから。
で、勿論、移籍市場は、「1日1日、めまぐるしく状況が変化する」感じですので(その一方で、動きの速い選手でだと、RSが終わって間もない段階で、移籍先を既に決めたという感じの選手もいるっぽい感じですが)、何が起こるかはわかりません。
今回、「より現実的な可能性」として(願望論ではなくて、「より客観的に、よりドライに解釈して」ということで示させて頂いてることを、重ねて強調させて頂きます)、「ビュフォード・システムの導入」、そう、「京都側の目線」「ビュフォード側の目線」の両方で、京都が最も現実的な選択肢になってくるのではないかなということで、示させて頂いたのです。
そう、「戦力的にも」は勿論ですし、正直「ボールホグ型、非3P型」で、その意味で「現代バスケの傾向に逆行の選手」であることは正直否めないですけど、でも一方で「銭(ぜに)が取れる選手」ともいえると思っているのです。
そう、今季の京都は、若い女性や子どものコアファンが、とにかく増えています。その意味で、「フィリピンバスケの生ける伝説」であるライトの流出は、とても痛いですけど、ビュフォードという「2代目のMr.トリプルダブル」の入団の実現になれば、「岡田と共に、これ以上ないフラッグシップの補強」になります。で、ビュフォードがはまれば、球団にとっても「トリプルダブル級の選手と縁がある球団」という、新たなるプラスの売り文句を生み出せる、これって「特大のメリット」と思うのです。
そう、より深い視点でいうと、ビュフォードは「CSレベルの球団にとっては、むしろより好まないタイプの選手であると思われる。かつてのマブンガがそうであったように」が背景にある(勿論、ビュフォードの移籍先が「CSレベルの球団」になれば、それはそれで嬉しい。ただ、少なくとも「渡邊雄太や、河村と共存できるイメージは、まるでない」ことは、重ねて申し添えさせて頂きますけど)でもありますけど、ビュフォードの「Mr.トリプルダブル」は、子どものファンにとっては、特にわかりやすい「キャッチーな存在」といえるんですよね。そう、シンプルに「あっ、かっこいい」と映るのではないかなと。
だけど、「ビュフォード・システム」の導入は、危うさもある。でもだからといって、いまのままだと、「コート上での成績は、赤点の勝利数(勝率.300未満。繰り返すけど、「18勝」と「17勝」、たかが1勝の差ではない、はっきり言って「天と地の差!」と自分は強く伝えたいです)
ファンの多くも、ただ、「あとがないよ」を印象付ける意味で、「今季、B2青森でHCとして『とても魅力的な内容の高速バスケ』を実現させた(それも、とても限られた戦力でです。今季の2月、「神戸vs青森」を生観戦させて頂きましたけど、「えっ?ほんとに青森だよね?噂には聞いてたけど、マジでとても魅力的なバスケをしている!観ていて楽しい!」の感じだったんですよ)、高原純平さんをACとして招聘する」、自分が京都のGMならばですが、これも一案と正直思ってます(真顔で!高原さんの青森からの去り方は、正直よろしくなかった感じはありますけど、でも青森で魅力的な高速バスケを実現させたならば、京都で、B1で、ラナさんが築こうとしてる土台をより昇華させるには、ドンピシャの存在と思うんですよね)。
そう、今オフ、ファンの多くも、現有戦力も、「ラナHCの続投という継続路線」を強く望んだ。でも一方で、今季は「17勝、勝率.283という赤点。内容面でも、特に『A/TO』『守備』『3P試投率』で、昨季よりもむしろ悪化させている」を踏まえれば、高原さんのACへの招聘は「考え得る落としどころ」と思ってるんですよね。
それに、視点を変えれば、高原さんは、滋賀で「組織に合わない」の烙印を押されていたハミルトンを「組織(システム)に組み込みながら、復活させた」実績があります。その意味でも、「ラナさんの後任の意味合いをも意識しながら、高原さんをACで招聘」は、とても理に適う方法であると自分は強く思うのです(まあ、髭が特徴の容姿とかで、女性ファンを失いかねないリスクがゼロではない感じでもありますが…)。
「石の上にも3年」「ホップ、ステップ、ジャンプ」に照らせば、ラナHCの継続路線は、納得ではあるのです。それに補強は本来、「GMとHCが密にコミュニケーションをとった上で進めて然るべきこと」と思いますし。
ですけど、継続路線であるならばなおさら、ラナHC自身が、姿勢とかで変えていかないと、繰り返しますけど「今季は赤点であった、野球でいう100敗ペースであった訳ですから」と。
特に、試合で目立つ「説教魔ぶり」。ミスをあげつらって、1分くらい説教をし続けて、その間に「悪いボールの奪われ方をされて、あっさりと失点する」、今季はこれがとにかく目立ちました。そしてこの「説教魔ぶり」で、特に目立っていたのが、実は「半澤」だったのです。
そう、ですので冒頭で、「移籍されて当然」と述べたのは(切り捨てたのは)、「今季、特に説教を何回もされていたよね?」と。自分が半澤の立場ならば、正直いい気持ちにはならない(その一方で、11月の公開練習では、半澤は特に熱血指導をしている1人でもあった。ですので、全く期待していない訳ではなかったとも、正直感じてます)。
思い起こすのは、野球の阪神の、岡田彰布監督の第1次の最終年(2008年)、金本知憲監督の最終年(2018年)です。この2つ、最終的には「空中分解に陥って、退任に追い込まれた」の結末になっています。
何故、今季の広島が優勝を叶えたのか。今季、宇都宮はV字回復を叶えたのか。今季、秋田は序盤の逆境から巻き返しで来たのか。
いずれも、「HCが、高い理想を持ちつつも、一方で、『選手と同じ目線』を持ち続けられていたから」が大きかったと思っているのです。
自分が言外に、何を伝えたいのかは、ご想像に委ねますの感じですけど、そう、「ラナHCの続投自体には、納得ではある。でも、いまのままだと『空中分解になっても、自分は全く驚かない』」、これが自分の、いまの正直な感覚です。
尤も実は、今季の京都は、「雰囲気自体はとてもよかった」んですよ。そう、これは特に、「ラシード、澁田、小西の存在」がとても大きいと自分は思っていて。ですので、「ラシード、澁田、小西の3人が、早い段階で残留が発表された」ことは、「うん、わかってる!」とホッとしましたし、「ラシード、澁田、小西の3人は、岡田、前田と共に、京都にとっての『中長期的なコアメンバー』と位置付けて欲しい」、と強く思ってます!
で、「ビュフォード・システムの導入」、これがいまの京都ができる、「いまの京都が、『ステップの年』へと踏み出せる、最も現実的な道」と述べました。はっきり言えば「劇薬」ですけど、「ライトの流出という、最大のピンチ」を補って余りある感じにできるには(これは、日本人選手の補強で大きな上積みとはいえないだろうことをも踏まえてです。仮にここで示した「半澤out、木村in」では、「よくてプラマイゼロ」ですから)、「ビュフォードは、最も現実的な道」ということもあります。
ですけど、最終的にどのような「開幕時ロスター決定の選手編成」であろうとも、
そう強く伝えたいのです。それと、「ビュフォード・システム」の導入になるのでは、と述べてますけど、「最低限の約束事」は必要とも、正直感じてます(その一方で、「約束事が多すぎてもいけない、かえって指示待ちになって、より的確な判断を奪うリスクが大きい」とも思ってますが)。どういうことかと申しますと、これってとてもシンプルで、
そのように、強く伝えたいのです。
そして、末文にて。
「えーーーーーっ!」です。正直、今オフの移籍市場で、現時点で「最も驚いたこと」が、これです。あれほど強く希望していた、故郷(北海道)への帰還でしょう?と。それも、「本人の強い希望での契約解除」って、ごめん、なおさら想像できない感じでと。
(自分が、早坂咲輝マネージャーを高く評価し続けていることは、自分のnote記事を拝読し続けている読者さんならば、恐らく御存じですよね、の感じですけど。)
と申しますのも、この、早坂マネージャー。実は21-22の三遠時代に、間宮誠ACと、よく「いちゃいちゃしていた」んですよね。それもですし、「13人目の選手の如く、選手と共に40分間戦い続けている」タイプのマネージャーなのです、そう、「いまの京都に、最もドンピシャの存在」であると。
獲れる可能性が1%でもあるならば、全身全霊で獲って欲しい!獲れれば、雰囲気をよりよくできる意味で、「とても大きな補強といえるから!」と。何よりも、この早坂マネージャー、会場の大歓声で、声がかき消されるリスクがあろうとも、いつも「10,9,8の掛け声」を絶やさないんですよ。これって、今季の京都で、最も足りていなかったことの1つで。
尤も、より可能性としてあるのは、水面下で他球団から、例えば「アシスタントGM兼チーフマネージャーの誘いがあった」、それで「キャリアアップになると判断した」の可能性が、より高いのかなの感じがあります。
いつか、「女性のGM」の誕生を観たいと自分はずっと強く思っていて、そのもっとも有力な候補は、広島の吉田朱里彩さんか、この、早坂さんの2人であると思ってるんですよね。
早坂さんを補強して、いまいる渡邊好美マネージャーは、事実上のエキップメントに回る(ベンチの奥側で、ドリンクやタオルとかを渡す役回りとか)、好美さんって、事務的なことをコツコツできるタイプと思ってるので、「早坂さんがチーフで、好美さんがエキップメント」の方が、「より適材適所」であると映るんですよね。
それと、特に「ビュフォードを手懐けられそうな存在」という意味で、ぱっと思い浮かぶのが、早坂さんなのです。選手の誰とでも同じ目線で接せられる早坂さんならば、「ビュフォード・システム」にドンピシャといえるだろう、の意味でもと。
それにしても、早坂さん、どの球団に行くのだろう…?と、これはシンプルに、1バスケファンとして、要注目の感じであるのです。早坂さんほどの「情熱的なマネージャー」は、そうはいませんので。
…と、そのような感じですけど、気が付けば今回、タイトルの通りの「緊急執筆」で、急ぎ足で綴るイメージでしたけど、書き上げると、なんと「当初にイメージしていた文字数の2倍以上」になってました。
繰り返しになりますけど、自分は「京都の会場の雰囲気が、京都のファンの温かさが、京都のとても誠実な姿勢の球団職員さんが、とても大好き!」なのです。
現実論としての「生観戦できる環境の球団だから」もありますけど(これも繰り返しですけど、現実社会に「どこでもドア」はないので)、
これに尽きるのです。
だからこそ、強く伝えたい。正直、移籍市場でのいまの現況、自分は「このままでは、とてもやばい」と感じてます。だからこうして「緊急執筆」をさせて頂いてますし、今回「完全無料」であること、これはいわば「聞こえるように」の意味合いが強いです。勿論、繰り返しですけど、「京都が大好きだからこそ」です。これは、これまでも、これからも、ずっと。
最終的には、「どうなるか、観てみよう」かもしれません。
でも、「共に登る」の「最高に素敵な景色」を、自分だって観たい!
というか特に、とても素敵な球団職員さんに、「本拠地でのCSの景色(勿論これは、本拠地でのCSを勝ち上がって、ファイナル、そして優勝へと上り詰めて欲しいが、より最高の理想です)」を、どうしても絶対に観て欲しい!
だからこそ、だからこそです。こんな辛辣なこと、自分だって言いたくない。言うことは正直、怖い(というか素顔の自分は、超がいくつも付くほどの「怖がり」ですので)。
でも、それほどにいまの京都は「とてもやばい現況なんだよ」と伝えたい、危機感を持って欲しい!だから、緊急執筆に踏み切ったんですよ、と伝えたいのです。
1年後のいま、いわば来季のRSが終わったとき(勝率が.500~.550だと、現行制度では「プレーインがない」ので[最もプレーインのない現行制度も、「時代に合っていない欠陥制度である」と強く伝えたいですが]、CS出場は恐らく事実上叶わないことになりますが)、いま綴った不安や心配が、「あのときはきついことを綴ったけど、結局は笑い話に終わったよね」といえることを、自分自身が強く願ってます。
そう、「わくわく感」を強く持っていたいのです。それに現実社会は「どこでもドア」がない訳ですから、どのような選手編成でも、自分が京都には1ミリも合わないと思っている「ハーフコートバスケ」であろうとも(ですので、京都のHCがルカさんであれば、「選手の個人能力で劣るのに、敗退行為ですか?」と自分は速攻で判断していたでしょう、尤もそれでもバスケが大好きですので、何試合かは生観戦するでしょうけどね)、「いる選手を応援する、それに尽きるんだよ」であるのです。
そして、繰り返しですけど、改めて伝えたいです。
【バスケットボール#41A】