「京都vs広島(2022.11.30)、生観戦日記(その4。シェック・ディアロの自分的分析、後編)。」【Bリーグ】
前記事エントリーのリンク添付
まず、前回の記事、(その3)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
シェック・ディアロ(NBA183試合の大物にしてナイスガイ、でも本質的には「ジャクソンに近い古典型ビッグマン」。後編)。
(その3)、つまり「ディアロの考察の前編」の末文で、
「ディアロは『ナイスガイ』『ぐう聖』な人間性の持ち主であることが伝わります。」
と綴らせて頂きました。
では、ディアロの「NBA時代の成績」を、下記で示します。
そう、NBA時代も「ナイスガイ」な人間性が最大の魅力であったようで、一選手としては「守備面は水準程度はあるけど、攻撃面は…」であったことが伺えます。実際、NBA時代は一貫して「守備に特化のロールプレイヤー」の立ち位置で、「実力指数が最高で63」というのが、それを物語ってます。
では、「今季のディアロ」について、綴らせて頂きます。
いま、「今季のディアロ」の「選手としての特徴」を読み解くにあたり、
「ディアロの特徴は、昨季まで4年間京都の絶対的センターであった『サイモンとは全く異なるタイプ』であり、その一方で『ジャクソン(横浜BC)に近い守備型のタイプ』といえるのでは?」
と感じたので、そこでその感覚は本当なのか?を確かめる意味も含めて、示させて頂いてます。
より厳密には、ディアロとジャクソンは「共通する部分が多いと感じる一方で、異なる部分もある」感じですけど、それは後述で改めて言及させて頂きます。
ニック・ケイは純粋なパワー型ではないですけど、現役のBリーグの外国人選手(帰化枠、アジア枠を含めてです)で「最も世界レベルを体現している選手」と自分は感じていますので、ここに挙げてます。島根ではその時々のチーム状況や試合展開に応じて「全体バランスをとる役割」に徹していますけど、「とにかく得点を取ってくれ」といわれたら「30点越え」ができることを証明していますし。
(タイプが全く異なるのでここでは挙げてませんけど、ビュフォードとニック・ケイが同じチームにいるって「すさまじいスーパーデュオ」であると、自分は正直感じます。)
ブラックシアーは、パワーもありますけど、むしろ本質的には「スピード型&攻撃型」で、Bリーグのセンターの中では異質な選手です。ただこの選手は「速攻の先頭になれる」意味ではBリーグで「ディアロと同等以上」と感じてますので、ここに挙げてます。
メイテンは、まだパワー型であるかどうかは判断できてませんけど、負傷離脱までは「センセーショナルな活躍」でしたので、ここに挙げてます。
で、いま、「ディアロの特徴」の参考資料の一つとして、「Bリーグの主要なパワー型ビッグマン」のスタッツを併せて示させて頂きました。
現実論として、「Bリーグの特徴」の大きな一つに「クーリー、スコットの存在感」があります。この2人は「The Fortress」(「要塞」の意味です)と形容できる存在ですし、2人共に「将来の帰化希望」の噂があります(実際に帰化が叶うかは別として、今後の向こう数年も恐らく「Bリーグの顔」として君臨するでしょうし)。
で、Bリーグでは「クーリー、スコット」は、もはや「絶対的なスーパーセンター」として君臨していますけど、この2人のような「古典型ビッグマン」は、NBAでは少数勢力になってしまっています。いや、「古典型ビッグマン」がNBAで居場所を失いかけているから、そのような存在がBリーグで大きく輝けているのかもと考えさせられます。
あるいは、「エサトン」。「クーリー、スコット」ほど強烈な存在感である訳ではないのですけど、「プレー選択がとても効果的」な感じを抱いてきました。で、スタッツを見ると、「eFG%(69.1%)、TS%(72.7%)」と、特に攻撃面で強烈なスタッツが目を惹きます。
この「エサトン」。名古屋Dでは絶対的なセンターですけど、「機動力に優れる」「フォアザチーム」、それでいて「速攻の先頭になれる」「ポストプレーに優れる一方で、3Pも(試投数は少ないが)水準以上で、インサイドアウトのパスも上手い」、まさしく「いるととても助かる」現代型ビッグマンであるといえます。
それにしても、「USG%」で特に顕著に現れてますけど、「Bリーグのビッグマン」って、「使われる型」が多い傾向に映ります(ブラックシアーははっきりと「例外」と伝わります)。まあ、特に「古典型ビッグマン」はほとんどが「使われる型」ですけど。
で、ディアロ。実は今季、エサトン、スコットにとても苦戦していた印象があります。あとで言及させて頂きますけど、確かに京都でのディアロは、本質的にはNBA時代と同様に「守備型ビッグマン」ですけど、それなのに「パワー型ビッグマンへの対応が不得手」な感じが、正直気に掛かります。
あるいはFE名古屋戦では、2試合共に「ボールスキルの脆さ」を執拗に突かれていた印象です。
それとディアロは、いわば「癖のあるビッグマン」と捉えた方がよいのか、あとで(その5)で言及するかなですけど、ブラックシアーの「重戦車的なペネトレイト、パワードリブル」にも押し切られていました(全体的なパフォーマンス自体は悪くなかったけど、「数字以上にブラックシアーに押し切られた」ことがそのまま得点差として敗戦に直結した感があります)。
ディアロの場合、今季のパフォーマンスは、よくも悪くも「NBA通算183試合出場」という肩書が「一人歩き」でも「凝縮」でもある感じに、自分は映ってます。とはいえこれ自体はプラスの要素が大きくある感じで、ディアロという優良な古典型ビッグマンを招聘できたこと自体が、京都のチーム力を考えると「とても感謝であること」と自分は伝えたいのです。
それに現実論として、いま図表で示させて頂いた「Bリーグの有力ビッグマン」、この該当選手は、少なくともBリーグ内でわざわざ他球団へ移籍する理由自体がないでしょうからね、ということも正直ありますけど。
それと、いつの試合かの記憶は曖昧ですけど、解説のある言葉(趣旨としてです)が、一バスケファンとしてとても考えさせられたのです。
そう、先述でも少し言及したように、ディアロはよくも悪くも「NBA通算183試合出場」という肩書が「一人歩き」でも「凝縮」でもあると。
上述のことを踏まえて、ディアロの「選手としての特徴」をまとめると、下記の感じになります。
そう、ディアロの場合、「できることについての質はとても高い」一方で、「古典型ビッグマン」にしては「癖がある」ことが伺えます。
「パワー型ビッグマンへの苦手さ」「ポストプレーが苦手」であることもですけど、特に気に掛かるのが「FT試投数の少なさ」です。
いま、リンク添付を2つさせて頂きました。
1つ目のリンクが、「今季のB1リーグ、チーム別の主要スタッツ」です。
2つ目のリンクが、「今季の京都、各選手の個人成績一覧」です。
2つの資料から、下記のことが読み取れます。
まず、1つ目の資料。「FT試投数」にカーソルを合わせて頂ければです。
「FT試投数の1位」である「SR渋谷」が「339本」、1試合換算で「21.19本」です。で、「FT試投数の23位(ワースト2)」である「三遠」が「241本」、1試合換算で「15.06本」です。
で、京都は「FT試投数がワースト1(24位)」ですけど、FT試投数は「171本」、1試合換算で「10.69本」です。というか、ワースト2の三遠と、1試合換算のFT試投数で「4.37本」もの大差です。
つまり、「FT試投数の極端な少なさ」=「京都の得点力の減少の大きな理由の一つである」と、数字に顕著に出てしまっています。
比較対象の選手で示した中で最もFT試投数が少ないニック・ケイでも「2.82本」あります、これでもディアロより「0.96本」多いです。
で、Bリーグの有力ビッグマンは、FT試投数が基本的に「4本~6本程度」打っている計算です。
「4本」打って欲しいとまでは求めません、でも1試合の平均FT試投数を「3本」まで増やせれば(いまよりも「1.2本」増やす計算)、つまり
「FT成功数2.25/FT試投数3」(今季現時点「1.41/1.86」)
ここまで増やせれば、得点数を「0.84」増やせる計算になります。
これは正直、ディアロの「いまの大きな課題の一つ」といえるのではと。
ですけど、「ファウルをもらうプレー」はできない訳ではない感じで、今回の記事で取り上げる「11月30日の広島戦」、「4Q,9:41」で実際に披露しています(2FTを獲得、1回成功)。
それと、ディアロの場合、ミドルレンジについては、試投数は多くないですけど、今季の試合を観る限りでは「水準くらいはできそうかな」の感じです。で、今季は3Pを「12本」放っています。「15試合で12本」で、「30分換算」でだと「0.77本」です(成功率は「25%」)。
ただ、試合を観ていると、ディアロについては、自分がHCやGMであれば「3Pはできないものと考えた方がよい」と判断するかなです、それよりも「できる長所をより伸ばすこと、課題の改善ならば『vsパワー型の守備対応の向上』により注力」がより望ましいかなと思ってます。
そう、ディアロは「不器用だけど、機動力・スピードに優れる」「ダンクで魅せることができる」「ミドルレンジにも対応できる」、そういった長所を持つ選手を擁せていることに、意味があるといえるかなと。
そう考えると、FTのことは「もう少し試投数を増やせれば、成功率自体は水準以上だから、それでよいのかも」と解釈できます、少なくとも「FTの成功率が低いと(試投数があっても)意味をなさない」ですから、それよりはましといえるかなと。
上述のことを踏まえて、ディアロの「選手としての特徴」をまとめると、下記の感じになります。
そう、説明・考察が想像以上に長くなってしまっていますけど、ディアロは「癖のある古典型ビッグマン」だけど、裏を返せば「癖のある」にチームが上手く折り合いをつけられれば、「癖」をむしろ「持ち味」へと昇華させらえるともいえるのです。
ですけど、「ストレッチ4」であるユトフ、「守備型センター」であるディアロ、しかも2人共に「機動力・スピードに優れるけど、パワー型が苦手」と、2人共に「癖がある」感じである。
それでいて、「ユトフ」「ディアロ」は、恐らく少なくとも今後2~3年程度(勿論、1年でも長く在籍が叶うならばより望ましいです)は京都で重要な役割を務めると想像します。そう考えると、「第3外国人」の存在意義が、今後より重要になってくるように映るのです。
「ユトフ」「ディアロ」と高次元で融合できる「第3外国人」の役割・存在意義が、今後より重要になってくるのでは?
ここまで、既に当初イメージしていた以上の文字数を要していますけど、「『PF特化型&エースタイプ』のユトフ」「『守備型C&使われる型』のディアロ」という選手像がそれぞれ浮かび上がりました。
今季の京都の基本布陣は、上述の感じになっていますけど(SG/SFのいずれかにライトが入るイメージ)、久保田の成長(個人的には「オールスター出場に値する!」と思ってますが)は勿論大きいですが、今季の京都は「ライトがとても重要な役割である」ことが、ここで併せて浮かび上がります。
ライトの入団が発表される少し前に、自分は今季の京都の「アジア枠の候補」として、ライトと共に「ジェイミー・マロンゾ(Jamie Malonzo。SF/PF。米国との二重国籍。2020年にPBA[フィリピンリーグ]でプロデビュー、現在もPBA球団に在籍。現役のフィリピン代表。)」を含めて予想していました。
で、当時は「能力面ではライトがより上回るが、京都の選手編成のポジションバランスに照らせばマロンゾの方がより望ましいのでは。」と述べていました。
現実には、入団したのはライトでしたし、これは京都の「全体バランス」「スタイルの精度の向上」の両面で、ライトの入団は的確であったことは、ここまでではっきりといえます。
いま、今季の京都の各選手の個人成績一覧を、リンク添付しました。
確かにディアロは、得点面では「チーム2位」です。ですけど特に「攻撃面での質」を考えると、ライトがいないと「結構やばいことになっていたかも」というのが浮かび上がります。
位置付け的には「ユトフ、久保田」が「1st,2ndオプション」で、「ディアロ、ライト」が「3rdオプションで並列」であるという感じかなと。
ライトの重要性というのは、ディアロの分析の際に「ファウルをもらうプレー」「ペイントでのプレーの質」ということを言及させて頂きましたけど、今季の京都で印象的なプレーの一つに
この2つが挙げられます。
「タッチダウンパス」は、今季のBリーグでだと、12月4日日曜日の「宇都宮vs横浜BC」での「3Q、残り5.0秒」で、「竹内公輔→比江島」のタッチダウンパスが自分は印象的です。
「ハイロープレイ」は、Bリーグでだと特に宇都宮のホームゲームでの実況(バスケットLIVE視聴時)でよく出てきますので、宇都宮の試合を観る頻度が高い人間だと、特に馴染みある言葉では?と想像です。
「パスの出し手」がハイポスト(フリースローライン)にいて、そこからローポスト(ゴール下)にいる「パスの受け手」へとパスを出すプレー、これを「ハイロープレイ」といいます。
そう、自分は、京都の「チームとしての得点能力の向上」のための鍵になるプレーの一つとして「『ハイロープレイ』の場面を増やせれば」と思ってるんですよね。
重戦車のような「パワードリブル」が苦手でも、「ハイロープレイ」の創出場面を増やせれば、「ゴール下でのレイアップ」は勿論、「ファウルをもらうプレー」を増やせることにもなるのでは?と。
Bリーグの場合、「SG/SFメイン」の選手は「EFFが抑えられがちな傾向」にあります。そう考えるとライトは、30分換算での平均EFFが「10.48」と「平均EFFで『10点台超え』」であることは、「水準以上にある」ことを証明できているといえます。
eFG%が「50%超え」ですし、3P成功率が「40%超え」(試投率だと「52.82%」)であること、スティール数も「1本台半ば」あることも、大きなプラスポイントです。「コートビジョン」もですけど、ライトの魅力の本質は「守備能力の高さ」と自分は思っていて、ライトは「エースキラー」として特に信頼できると思ってるんですよね。
好不調の波が激しく「だめなときは全くだめ」であることが玉に瑕ですけど(開幕の仙台戦での2試合や、直近の信州戦での2試合等)、それでもライトは「コート内外で、とても頼れるお兄さん的存在」と自分は感じてます。
…と、ライトのことに想像以上に文字数を充てた感じですが、話を戻しますと「『PF特化型&エースタイプ』のユトフ」「『守備型C&使われる型』のディアロ」という選手像がそれぞれ浮かび上がった、と前述しました。
そう考えると、京都の「第3の外国人枠」の「より望ましい選手タイプ」として、「2つの選手タイプ」が浮かび上がります。
「守備能力を併せ持つポイントフォワードになり得る『3.5番タイプ』」
「機動力・スピード・守備能力・水準以上のシュートレンジを併せ持つ『PF/C兼用タイプ』」
この2つのいずれかがより望ましい、と述べました。
前者の「ポイントフォワード的な『3.5番タイプ』」ですと、Bリーグだと「チェイス・フィーラー(佐賀)」が代表例でしょう。
後者の「機動力・スピード・守備能力・シュートレンジに優れる『PF/C兼用タイプ』」ですと、Bリーグだと「ブロック・モータム(北海道)」が代表例でしょうか。あるいは「マックス・ヒサタケ(青森)」は、まだ成長途上ですけど、今季はシュートレンジを向上させ始めています。
で、今季の京都の「第3の外国人」は、「TJ・ロール」です。
選手タイプとしては、まさしく「『ポイントフォワードになり得る、3.5番タイプ』」です。身長は198cmとこのタイプとしてはアンダーサイズですけど、ウィングスパンが長いのでPFに対応できています。
どのような選手であるのか、真価を示す前に、10月15日の三河戦で脳震盪を負って、無念の負傷離脱になった(しかも離脱期間が想像以上に長引いている感が)感じですので、あくまでも「参考の域を出ない」です。
ただ、「実質4試合分」とはいえ、「TJ・ロール」は「『第3外国人』、それも『3.5番タイプ』であることを考慮すれば、水準レベルにはあるといえるのでは?」という想像ができることが伺えます(尤も「30分換算でのEFF」は実はティルマンを下回っていますが)。
「第3外国人としてでならば、充分にB1レベルといえる。少なくとも昨季のティルマンよりは良質といえるのでは」と自分は解釈していますし、少なくとも「スピード、機動力に優れる」意味では、「京都のスタイルには符合できる選手である」ことが伺えるかなと考えてます。
30分換算でのアシスト数が「2.98」で、実際に試合を観る範囲では「パス能力の質が高い」と感じます。少なくとも攻撃面では「PFロール-Cユトフ」は「有意義なオプション」といえる、が自分の正直な解釈です。
ロールの魅力として最も強く感じているのが「ドライブ、ステップの質」です。動きが早くて柔らかい。ジャックナイフの如く切り裂く感じ。
で、このジャックナイフの如き「高速ドライブという最大の魅力」があるが故か、「FTの試投数が多い」ことも特徴の一つです。
「30分換算」で、「FT成功数3.35/FT試投数5.59」。
FTの成功率が「60.0%」と高くないので、成功率をもう少し向上できるとより有難いですけど、「FT成功数3.35」という数値は、ユトフ、ディアロのFT試投数の少なさという「現チームの弱点」を補えているといえます。
ただ、問題は守備面です。30分換算でのスティールが「1.49」で、これは「ウィングスパンの長さ」というロールの長所が生きているといえます。それにスティールは、いまの京都が志向する「速いバスケ」というスタイルの生命線といえますので(裏を返せば、「ライト、ユトフ、ロール」と「スティール能力の高い外国人/アジア枠」を3人擁しているのに、「チーム平均スティール数」はリーグ平均未満であるのは、「日本人選手にDF型が乏しいから」を顕著に示してしまっているからともいえますが…)。
ですけど、「ペネトレイトの守備」ではロールの存在意義を感じ取れますけど、「インサイドの守備」ではロールにより大きな長所を感じ取れない、これが正直な感覚です。実際、30分換算でのリバウンド数は「5.96」で、これはインサイドの選手としてはちょっと…、の感じが否めないですし。
はっきり述べれば、「PFロール-Cユトフ」は「攻撃面では有意義なアクセントといえるけど、守備面でのリスクはそれと同等の感じである」と。
試合を観る限り、「対パワー型選手への対応」は、いまの段階では「未知数」の域を出ません。ですのでそれが「水準程度あればよいけど…」の感じです、イメージ的にはそれこそ「フィーラーと同程度いければ」と。
ですので、そのように考えると、「TJ・ロール」が今季どれほど輝けるかは、「どうなるか、見てみよう」に、結局はなる感じです。個人のパフォーマンスレベルとしてでならば「ある程度はできるのでは」と思いますし。
ですけど、今季の京都の「第3外国人」としてでならば、「TJ・ロール」になる訳ですけど、これから(恐らく、ユトフ・ディアロがインサイドのうち2枠を務めるのは来季・再来季あたりまではまず有力であろうと自分は考える訳ですけど)の中長期的な意味での、はっきり述べれば「来季の京都の第3外国人」という意味でならば、自分は「機動力・スピード・守備能力・水準以上のシュートレンジを併せ持つ『PF/C兼用タイプ』」、よりストレートに述べれば「マックス・ヒサタケ(現青森)」こそがベストである、はっきりと明確に即答です。
では今オフにそうすればよかったじゃないか、という感じですし、自分が京都のGMであれば、新外国人のリストに「マックス・ヒサタケ」は含めていた感じですけど、でも今季のヒサタケは、半ば結果論にはなりますけど「一選手として、長所を伸ばしつつ課題の克服に取り組むことを含めてでだと、B2球団(青森)でむしろよかったといえるのでは」と、一バスケファンとしては感じています。
正直に述べますと、ヒサタケは「まだまだ粗削り」です。特にFT能力の拙さの改善は「猛特訓が確実に必要である」といえます。
ですけど、いいときのヒサタケは「当たり出すと止まらない」感じで、「ダブルダブル」は昨季(三遠時代)は「22試合で4回」でしたけど、今季は「19試合で7回」あります。
それと、ビッグマン離れした「スティール能力の高さ」も大きな魅力であり、スティール数1回以上の試合は、昨季は「22試合で18回」、今季は「19試合で16回」あります。
それと「スピード・機動力」は「ビッグマン離れ」である感じで、「リムラン」、つまり「速攻の先頭になれる」ことも、特筆できる一つです。
(←「ダンク成功2回」。「1:44~2:02」が該当箇所です。)
(←「ダンク成功4回」。「0:30~0:43」「1:39~2:09」「2:19~2:39」がそれぞれ該当箇所です。)
そして何よりも、ヒサタケの「最大の魅力」は「1日1ダンク」と形容されるほどの「ダンクがとても得意であること」です。
時折、珍プレーをやらかしてしまうこともありますけど、それも含めて「いつだって全力」であることの現れ。
そう、ヒサタケは確かに、「まだまだ粗削り」です。でもそれにもかかわらず、今季はB2球団とはいえ「30分換算でのEFF」は「22.89」ととても高い数値であること。
「だめなときは全くだめ」ですけど、今季のヒサタケのパフォーマンスであれば「B1の第3外国人」としてでならば充分に期待できます。
しかも来年4月で「25歳」とまだ若いです。その上、日本(とハワイ)にルーツを持つ日系人ですので「将来の帰化選手」としても計算できます。
それに、京都の「球団としての最大の課題」は「集客力への不安」ですけど、そう考えると、ヒサタケは「銭が取れる貴重な選手」(=集客の一助になり得る)の意味で貴重な存在である、このことをも含めて「来オフの京都の『第3の外国人選手』として検討する」意義は充分に大きいといえます。
勿論、いまの段階では「TJ・ロールの復帰後のパフォーマンスを見極めてから」のことにはなりますけど、「ユトフ」「ディアロ」との相性をも考慮すれば、「ヒサタケ」はいまの京都にぴったりといえるのでは、が自分の考えです。
尤も、もしヒサタケの来オフの京都への入団が叶えば、「FTの猛特訓をよろしくです」を併せて申し添えさせて頂く感じですけど。
気が付けば、想像以上にスペースを充てた感じですけど、では(その5)で、「11月30日水曜日」の「京都vs広島」の生観戦日記を、綴らせて頂きます。
【バスケットボール#19D】
この記事が参加している募集
よろしければサポートを何卒御願い申し上げます。頂いたサポートは取材・発信のための費用に使わせて頂きます。