【バスケ】【Bリーグ】「京都vs島根(2022.3.9)、生観戦日記(その1)。」
はじめに
書きたい。ずっと思っていた。「バスケットボール」の記事エントリーの執筆を。
開設して1か月強。やっと書ける。いま、この思いでこの記事を書いてます。
実は2月の「代表休暇期間」(Bリーグのファンは「バイウィーク」という表現を好んで用いる。自分はむしろ「代表休暇期間」「代表ブレイク」の方がより「すとんと落ちる」感じですが)のとき、構想している記事はありました。ただ、自分自身が時間が合わなくて、結局泣く泣く断念になった。
やっと書ける。この1回目は、「生観戦日記」です。
今回のテーマは、3月9日水曜日にあった、「京都vs島根」(京都市体育館)の「生観戦日記」です。
今季の京都は、いわば「再建モード」と自分は解釈していますけど、そういったことも、時間と文章量が許す範囲内で言及させて頂こうと思ってます。
なぜ、この試合を生観戦しようと思ったのか
最初に、「なぜ生観戦でこの試合を選んだのか」の理由から綴ります。
(1)地元が関西圏であり(現在は大阪。中3までは西宮[兵庫]で、大学は京都で学んでいた)、現在は応援球団は「大阪」「京都」であること。
(応援の理由は、シンプルに「地元なので、観る機会が必然的により多くなるから」。)
(2)日程が合ったから。コロナの影響は正直大きく、2月2日の「京都vs広島」を泣く泣く断念したので、なおさら観たかった。
(「喘息」「扁桃炎」という呼吸器系統の2つの持病があるので、感染対策には人一倍気を付けています。ちなみに昨年4月からずっと「二重マスク」で対応しています。)
(3)「一人のバスケファン」として、今季(2021-2022シーズン)の最注目チームが(開幕前からずっと)「島根」「広島」だから。
(つまり、応援球団は「大阪」「京都」だけど、注目球団は別にあるという、ある種の歪な感じが今季はずっと続いてます。)
理由は主にこの3つです。平日(水曜日)は「19時開始」ですので、帰宅がどうしても遅くなりますけど(平時だと「問題はない」が、現在は感染対策のことがあるので、正直それが不安要素ではあった)、リスクを負ってでも絶対に観たかったと。
それは特に、「島根の今季のバスケが『観ていて楽しい』から」です。
今季はこの試合までに、「4試合」の生観戦をしてきました。
(1)2021.10.16「大阪vs島根」。
(2)2021.11.13「大阪vs京都」。
(3)2021.12.4「大阪vs広島」。
(4)2021.12.11「京都vs名古屋D」。
(ちなみにこの「京都vs名古屋D」は、会場到着時に偶然に、陸上の女子10000mの記録会が西京極であり、不破聖衣来が「30:45:21」(30分台)という「日本歴代2位」という大記録[というか、福士加代子を上回った]を聴けたという「おまけつき」になりました。)
ですので、京都の本拠地の試合は「2試合目」。今季、もう1試合は見たいと思っていたので、それが「絶対に観たい」理由の一つでした。
観ていて楽しい島根のバスケスタイル「バズソー」
「バズソー」。今季、ヘナレHCを招聘して取り組んでる「島根のバスケのスタイル」です。聞き慣れない言葉で、自分は最初、戸惑いがありました。
2021-22シーズンのBリーグ開幕戦で昨季王者の千葉ジェッツを100点ゲームで下した直後、島根スサノオマジックに新加入したキャプテンの安藤誓哉は爽快感を漂わせながら会見場にやって来た。
「僕らのスタイルは『バズソー』と言って、チェーンソーみたいにオフェンスからディフェンスと回り続けるようなスタイルです。これからも僕がバズソーのモーターになれるようにやっていきたいと思っています」
攻撃から守備のトランジションを素早く行い、コート上の全員が最初から最後まで走り切る。今季から島根スサノオマジックを率いるニュージーランド人指揮官、ポール・ヘナレHCが植え付けたバスケットはまさに「Buzzsaw」=「丸鋸(まるのこ)」で相手を圧倒するようなスタイルだった。
(出典:「スポーツナビ バスケ」[2021年10月8日])
[https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/202110080054-spnaviow]
あくまでも自分の解釈ですが、(NBAの)サンズ、ロケッツなどでの「ラン&ガン」に相通ずる感じです。Bリーグでだと「大阪の強化版」と映ってます(大阪を応援する立場としては、もどかしさも正直ありますが…)。
(「ラン&ガン」は「パス&ラン」ともいう。相手の守備が整わないうちに得点を決めることを志向するスタイル[戦術]で、「ファストブレイク」が特に重要になる。
Bリーグの場合、一口に「ラン&ガン」「走るバスケ」といっても、「攻撃」重視と「守備」重視の2つのタイプがあり、
「攻撃」重視→島根、大阪、名古屋D
「守備」重視→秋田、SR渋谷
このような感じです。ただ、名古屋Dは「攻撃重視」に入れてますし、実際島根と似た感じの攻撃的なスタッツ(数値)が出てますけど、自分は正直、名古屋Dは「中間型のやや攻撃型寄り」と解釈してます。
で、島根を「大阪の強化型」と表現してますけど、昨季の大阪も「観ていて楽しいバスケ」に近付けてる感じでしたけど(ただ、今季は「とてももどかしさ」があります。これはまた別途の機会でと)、今季の島根は、いままでのBリーグの中でも「最もチャレンジング」と映ってます。
(「チャレンジング」=「挑戦的」というニュアンスです。)
今季の島根は「観ていて楽しい」、それはかなりかみ砕けば
「チーム全員が『得点への意識』がとても高い」
「『守→攻の切り替え』がとても速い」
この2つに特に収斂されてます。
(ちなみにこの逆の「攻→守の切り替え」が最も速いと感じてるのが「秋田」。特に中山はこの象徴と思ってます[というか、現時点での「Bリーグno.1のDF型」は「中山」で即答でしょ?と思ってます]。)
この「バズソー」スタイルの生命線といえるのが「安藤」。今季、4年在籍したA東京から移籍しました。
今季ここまで、安藤は自分の中では「MVP級」のパフォーマンスです。昨季は悶えている感じであったのを見ると「復活」と解釈できますが、「復活」をはるかに超えて「キャリアハイ」といってよいでしょう。
いま、リンク添付させて頂きましたけど、今季の島根を考えるにあたり、(「安藤、金丸、ニック・ケイ」の)大型補強に成功した堀健太郎GMは、大きく称賛されて然るべきと思ってます(ヘナレHCの招聘をも含めて)。
この、堀GMへのインタビュー。「一人でも多くの日本バスケファンに読んで欲しい、とても素敵なインタビュー記事」です。
ただ、今季の島根は、そのスタイルの魅力の一方で、「小さくない危うさ」も自分は正直感じてます。これは最初に生観戦した10月16日の「大阪vs島根」のときから、いまもずっと抱き続けてることです。どういうことかというと
(1)特定の8人(スターター+ビュフォード、阿部、ニカ)のみに出場時間(プレータイム)が集中。試合によっては「6人~7人」のみで試合というときも。
(2)年明けになり解決された感じがあるが、12月までは「貴重な帰化選手」である「ニカの起用法(活かし方)」を見出せていない感じがあった。
(3)「第2PG」、つまり「安藤の控えPG」。12月以降は安藤の不在時はビュフォードをスライドさせて、加えて年明け以降は阿部を(ビュフォードと共に)「6thマン」に回すことで対応しており、確かにある程度の機能はしているが、CSレベルに照らして解決されているかといえば、自分の中では「疑問符」が消えていない(それも「大きな疑問符」が)。
実際、安藤の今季の「平均出場時間」は「32:38」。これは他球団のPGに比して「5分~9分」ほど多い。
(富樫「25:10」、齋藤「23:29」、藤井「25:37」、ベンドラメ「23:11」、寺嶋「27:44」、河村「22:49」。)
よくも悪くも「安藤ありき」。勿論これは、ある程度は仕方ないとは思いますけど、今季の第2PGの起用法の変遷を踏まえると、「安藤不在時のPG、及び戦術」を気にしているのは明らかだろう、と自分は思ってます。
特にこれは、開幕時は第2PGで構想されていた北川の起用法で顕著で、今季1回目の代表休暇期間明けの12月4日の名古屋D戦を境に出場時間が激減していること(23試合中、出場時間が10分以上だったのはわずかに「2試合」、一方で出場時間ゼロだったのが実に「7試合」)。
実は今季のBリーグは昨日(3月15日)が、いわゆる「トレードデッドライン」でした。自分は
「第2PGの補強は絶対に必要である、RS(レギュラーシーズン)はいまのままで問題ないと映るが、CS(チャンピオンシップ。いわゆる「プレーオフ」「ポストシーズン」)を考えると「特大の不安要素」と映る。」
と思ってました。前述のリンク添付での堀GMのインタビューに照らせば「第2PGの緊急補強は、恐らくないだろうなあ」と思ってましたけど、結局やはりなかった。
ちなみに自分が島根のGMならば、第2PGの補強ターゲットは「鈴木達也(京都)」でした。つまり「鈴木達⇔北川(+金銭)」。
京都を応援する立場としては、正直「ほっとした」になりますけど、鈴木達って「強豪チームの第2PG」としては「資質能力的にドンピシャ」なんですよ。
鈴木達って(身長に恵まれてないこともあり)DF面では正直難があります。でもそれを補って余りあるOF面を持っている。それと「とても明るい」内面も魅力の一つです。
「京都に来てくれてありがとう」、正直そう強く感じてます。
ただ、今回に生観戦させて頂いた「京都vs島根」、島根がなぜ「観ていて楽しい」のかを目の当たりにした、そのような試合でした。
なんというか、選手の起用法については「危うさ」が否めないけど、それを補って余りある「スタイル」と映ってるんですよね、自分には。
生観戦して感じる京都の魅力(~「おもてなしスタッフ」と「はんニャリン」~)
最初に述べると、「京都」と「大阪」、それぞれに魅力がある訳ですけど、自分は京都の「和やかで温かい」雰囲気が、大好きなんですよ。
京都の試合。まず、手荷物検査→検温を経て入場すると、球団職員は勿論、マスコットの「はんニャリン」、及びチアリーダー「はんなりん」(13人が在籍しているが、そのうちの6人が迎える)が迎えてくれます。
で、そこを通ると、客席に向かうのですけど、アリーナ(京都市体育館)では、そのいたるところに有志の「おもてなしスタッフ」がいるんですよ。
「おもてなしスタッフ」。これは京都独自の取り組みで。うまくいえませんけど、立ち居振る舞いが、いわば観客と「同じ目線」なんですよ。
「えらそうにしてる」「事務的な対応」感が全くない。「同じ目線」で「寄り添ってくれる」。これは、京都が「最も誇れること」と伝えたいですし、「これからもずっと大切にし続けて欲しいこと」と強く思ってます。
マスコットの「はんニャリン」も然り。自分は、贔屓目抜きにして、Bリーグのマスコットの中では、特に愛嬌という意味では「ぶっちぎりでno.1」と思ってます。
その、「はんニャリン」。いま、リンク添付させて頂きましたけど、
「今回の試合(vs島根)、及び、3月23日水曜日(vs琉球)」
この2試合で、「キエフ市への寄付金受付」の募金箱を設置しています。
「はんニャリン」を映したツイート(リンク添付)で示しましたけど、自分も「500円」(その後にハーフタイムで追加で「200円」)を寄付させて頂きました。
なぜ、「キエフへの応援寄付金」が今回実施されたのか。
勿論これは、純粋に「人間としての人道的な気持ち」が第一義としてあるでしょう。自分自身、大学(2回学んでいるけど、その1回目として)では政治学を学んでいました。特に自分の主たる問題関心は
「選挙」「政治指導者」「政治と宗教の関係」
でしたけど、大学のゼミの先生の専門分野が
「政治と宗教の関係」「ロシア政治」
でして。ですので、自分自身、今回のウクライナのことは「とても心が痛む」感じだったんですよね。
それともう1つ。「京都市とキエフ市が『姉妹都市』の関係だから」。
これって素敵な「ご縁」だよねと。キエフがいま「かつてない逆境」にある中で、姉妹都市である京都を応援する人間としてできること。
身体は離れているけど、「心ではつながっている」よ。「募金」って、
「微力だけど、無力じゃない。」
これを表現できる素敵なこと、と自分は思うのです。
で、この「キエフへの応援寄付金」。
募金の際に、募金箱の中身、実は結構見えてしまってるのですけど、結構集まってるのが伝わるんですよ。
一人の人間として、とても嬉しくて。
「自分ごととして考える」人間が、少なくともバスケファン、京都(及び島根)のブースターには多くいるんだと。
今回、生観戦してとてもよかったと思える、大きな一つがこれでした。
それと、今回の「京都vs島根」の生観戦での、試合前の夕食。
「焼きラーメン」。生まれて初めて食べました(ちなみに現在「37歳」です)。
美味しかったです。感覚的には「さっぱりした焼きそば」ですかね。
大阪の場合は「手羽トロ唐揚げ」という「定番メニュー」がありますけど、京都の場合は、食事の内容は固定ではなくて。でも、この「焼きラーメン」、また呼ばれる機会があるととても嬉しいなあ、と正直感じます。
ごめんなさい、気が付けばこの時点で既に長くなってしまっていますので、(その2)で試合内容を綴らせて頂きます。
【バスケットボール#1A】