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【Bリーグ】2023-2024、開幕9試合を通して、1バスケファン的に正直感じてること(その1。「好きなものは好き」)。【バスケ】【エッセイ】



 起きてしまったことは仕方がない、自分自身に正直とても悔しい、でも「これからも人生の旅路は続くんだ」と自分に言い聞かせて。そう、「バスケットボールが大好き!」が「心の栄養素」だから!






 まず、ここでも、読者の皆様に御詫びをさせて頂きます。
 10月7日土曜日、つまり開幕戦当日の朝に、「全体展望」をアップさせて頂いて、その後、開幕して1週間後を目標に、「地区別の展望」のアップを目指していましたけど、結局できませんでした。自分自身に、とても悔しく思っております。
 理由は、精神を少し崩してしまいまして。「軽度(~中度?)のうつ状態」になった感じですかね。そうなった理由は、恐らく1つではないですけど、理由の70%程度は恐らく「人間関係のトラブル」です。



 自分って、子ども時代からずっと「人間関係が大の苦手」で。
 で、「人間関係」って、それこそ、いまリンク添付させて頂きましたけど、「学校じゃ教えられない」なんですよね。でも、「人間関係のコツを教えてもらう(学ばせてもらう)機会が、子ども時代にあったならば」、これが正直な本音でもあるのです。

 (ちなみに「学校じゃ教えられない!」というドラマは、「2008年、深田恭子主演」でした。ちょうど自分が、1回目の大学を卒業して、自分の人生での「抜け殻時代」のときでしたけど、この作品はとても楽しく見させて頂いた記憶があります。)

 Twitter(いまは「X」というけど、Twitterの表現の方が、自分はしっくりいきます)でも綴ったように、「起きてしまったことは仕方がない」のです。ですけど、ちょっとしたことですぐに「ぐさっと」な感じで、「深く傷付いてしまう」「とても繊細である」自分自身にとても悔しい、これが正直な感じです。


 いずれにせよ、今季のBリーグ、「全体展望」のみに留まってしまい、「地区別の展望」へと話を進められなかったことは、自分自身にも読者の皆様にも、とても申し訳ない思いです。

 ですけど、実は書きかけに終わった「地区別の展望」、想像以上に文字数がかさんだこともですけど、いくつかの箇所でいわば「猛毒成分」が入っていたんですよね(ここでいう「猛毒」とは「毒を吐く」の強調的表現です)。それは、猛毒の対象になった選手・球団のファンにとっては「とても心が痛む内容」といえますので、その意味では「ボツになってよかったといえるかも」ともいえます。


 …の感じですけど、今回、結論から述べますと、実は想像以上にかなりのボリュームのnote記事になっています。で、「猛毒」の成分がマシマシの内容になっています。綴っている自分自身が、とても心が痛むのを必死で堪えながら、でも「はっきりと出てしまっている(現実論、いまのバスケは数字という雄弁な資料がある)ことは、はっきりと言った方が、後々のことを考えるとよりよいと自分は感じてるから」という自分の価値観もあり、それ故に今回のnote記事、恐らく「敵に回す」存在は起きるだろうの覚悟を踏まえてでもあります、気持ちを損ねてしまうバスケファンがいるかなの感じで「ごめんなさい」です、とあらかじめ申しあげさせて頂きます。

 ですので、「有料ゾーンを設けた方がより望ましくない?」という解釈もあるかもですけど、いやガチで、今回はこれを特に熟考でしたけど、「GMとか球団職員とかに聞こえるように(「おーい、聞こえてますか?」と)綴っている」要素も正直ありますので(有料にすると、「聞こえるように」という意図がそもそも成立しないからと。「おかしいものはおかしい」とはっきり言うことは、「厳しさでもあるけど、視点を変えると優しさでもある」と自分は感じていますので)、有料ゾーンを設けることは最終的に見送っています。


 子ども時代に経験した「暗黒時代への免疫」、だから「それでもおらが地域のバスケ球団だから」と応援し続けようと思えると感じてる。だからこそ、いまの状況はとても悔しいし、「おかしいことはおかしい」の想いは「厳しさでも優しさでもある」が自分の価値観。


 (←「チュニドラ」のリンク添付。)


 (←「戦う顔をしていない」のリンク添付。)



 …という感じですけど、この1年半、野球界の話題になった言葉がいくつかありますけど、特に印象的な2つで「チュニドラ」「戦う顔をしていない」があります。特に「チュニドラ」は、冷静に考えれば「失礼な表現な感じがしないでもないような…」が正直な感じです。
 ですけど、この「2023年」の「流行語no.1」は「ChatGPT」で議論の余地はないでしょう、と自分は思ってますが(それも特に野球のWBC明けの4月は、大新聞が連日1面や2,3面に載せるほどのすさまじい勢いでしたし。尤もかつて「メタボリック症候群」が「流行語大賞」どころか「流行語トップ10」にさえ入らなかった前例がありますが)、それに次ぐ流行語の意味では「チュニドラ」であると思ってるんですよね、そう、「流行らせようの流行語」ではなくて、「自然発生的に巻き起こった流行語」という意味でも。


 自分が実際に交流を持たせて頂いている人間の中にも、中日ファンが何人もいます。恐らく「チュニドラ」という言葉、とても心を痛めていると想像の感じです。というか、自分が中日ファンの立場ならば、この「チュニドラ」という言葉、少なくとも「プラスな気持ちにはならない」ですので。
 ですけど、これほど流行語になっている以上、もうこの流れは止められないでしょう。どのような感じで定着するのかまでは、わからないですが。

 …という感じですけど、この「チュニドラ」、ある種「他人ごと(ひとごと)」として解釈していた自分がいました。ですけどいま、この「チュニドラ」、より厳密には「日本バスケ界のチュニドラ」という言葉が、まさしく「自分ごと」として降りかかっている、これを突き付けられた感じなんですよね。



 はい、自分の応援球団が「京都」(及び「大阪」)であることは、自分のnoteを特に長く拝読して頂いている読者さんならば、恐らく伝わっているかなと想像です。理由は自分が「ずっと関西で生まれ育っているから」が大きいですし、かつて、サッカーの浦和レッズのサポーターの言葉で

 「選手は簡単に移籍できるけど、我々サポーターは簡単に移籍できないんですよ、リアルがあるから!」

 これって「名言」であると自分は思っていて、いま、日本バスケ界の独特の特徴として、「推しの選手が移籍したら、自分も応援球団を共に移籍する」というファンがいる(野球やサッカーでは、これはあまり聞かない)ことがわかってきてますけど。
 (ちなみに自分だって、「河村(横浜BC)」や「比江島(宇都宮)」が「最推し選手」です、さらに述べればこの2年[及び今季も]、「島根」にずっと注目し続けてる[しかもアクアマジックのファンでもある]、でも現実論として「リアル世界に『どこでもドア』はない」。)





 尤も実は、自分は野球では「阪神ファン」でして、自分は「1984年生まれ」で、特に「1998年、松坂世代の高校野球」がきっかけで、「野球ファン」でもある訳ですけど(尤も「鳴り物応援」は超がいくつも付くほどの大の苦手。生観戦がバスケットボールメインで、野球は専らテレビ観戦になったのは、「鳴り物応援」と「チケットの高騰」の2つが大きいです)。
 ですので、「阪神の暗黒時代」は、リアルタイムでどっぷり経験してます。視点を変えれば「暗黒時代に対する免疫はある」ともいえます。


 で、自分は2019年のウインターカップでの、河村勇輝、林真帆にとても感動したことがきっかけで(そもそも「マイアミ・ヒートのスリーキングス」時代からNBAをずっと観ていたし、Bリーグも開幕当初からテレビでは楽しんでいましたけど)、2020年のコロナ直前に「大阪vs秋田」の生観戦がきっかけで「大阪」を応援するようになり、20-21から「京都」も応援球団になり、21-22の3月からは特に「京都」をどっぷり応援になりました。

 ここで少し、今季の選手名鑑(Number版)の、「竹内譲次(大阪)」のインタビュー記事を、引用させて頂きます。


 「(Bリーグの東高西低の傾向からの変化は)選手の移籍がすごく活発になったことが、一つの要因だと思います。Bリーグ以前は、そういったことがほとんどなかったですから。各クラブの努力が、着実に実を結んでいる時期ではないでしょうか。地方都市のクラブがバリバリの日本代表を獲得したりするのは、とてもいいことだと思います。これはBリーグのひとつの成功の証でしょう。各クラブが努力をしてくれているからこうした状況が生まれているんだなと、つくづく感じます。」

 「関西はプロ野球もJリーグも人気がありますが、バスケはまだ置いていかれている。だけどエヴェッサに来て、僕らを応援してくれる熱いファン・ブースターの方がたくさんいらっしゃることを感じています。選手がやるべきは、もちろん試合に勝つこと。自分たちは多くの勝利をあげて、エヴェッサの認知度を、もっと上げていかないといけないと思っています。」

 (「Number PLUS B.LEAGUE 2023-24 OFFICIAL GUIDEBOOK」68頁~69頁、竹内譲次[大阪]のインタビュー記事、「関西での認知度を上げないと」より引用・抜粋。)



 あとで、京都のこともですし、大阪のことも言及させて頂きますけど(京都の現況はとても悲しい一方で、大阪の現況は「そりゃあとても嬉しいよ!」です。大阪の悲願である「CS本拠地開催」は「あり得るかも。そしてそれが叶えば、チケット争奪戦を全身全霊で勝ち抜く!」と正直感じてます。
 (厳密には、大阪は「20-21」に「CS本拠地開催」の実現経験はありますが、このときは「無観客」だったんですよね。ですので今季、もし「CS本拠地開催」が叶えば、自分にとって「関西圏でCS生観戦の最初のチャンス」になるのです。)

 そう、大阪は、開幕直前時の見立てを、いい意味で「批判を称賛に変えようとしている」。「この強さは本物か?」の見解も散見ですけど、



 25日水曜日の「京都vs大阪」を生観戦させて頂いて感じますけど、今季の大阪のチーム力は「本物」と断言できますし、勿論、どこかで壁にぶつかる時期が来るだろうと想像ですけど、「CS出場圏は充分に現実的である」と強く感じますし、今季は「2023年の年末まで」だと、京都の本拠地試合で「シンプルに、1バスケファンとして観たい試合が集中している」関係で、大阪の本拠地試合の生観戦ができずにいますけど、と(どうにか年内にせめて1回は大阪の生観戦の機会を持ちたい)。

 ですけど、そう、関西圏って、まさしく「バスケ不毛の地」であったんですよね。女子バスケでは「大阪薫英女学院」「京都精華女子」と有力高校がありますけど。
 そう、いま、野球の日本シリーズ、それも「関西シリーズ」である「阪神vsオリックス」が開催中ですけど、以前にも言及させて頂いたことがあるかなですけど、関西圏ってまさしく「野球王国」であり(特に大阪、兵庫は「少年野球」「高校野球」がとても盛んです)、そして特にスポーツ新聞や地上波テレビ(唯一、NHKだけましだが)は、清々しいほどの「阪神翼賛会」です。
 これ、言い換えれば、「野球王国」であること自体はとても素敵な文化ですけど(というか自分は「野球ファン」でもあるので)、関西圏のバスケファンの立場からすれば、関西圏のバスケ球団は「野球王国」「阪神翼賛会」であるが故の「構造的なディスアドバンテージ」という「宿命」と向き合い続けることになる



 で、関東圏は勿論、名古屋圏も「B1だけで4球団」と選択肢がありますが、関西圏はB1常連は「大阪、京都」と実質2球団です(ごめん、滋賀は距離的に正直遠いんだ…。尤もいまはB2ですし、1年でB1に返り咲こう!ですけど[なお「A千葉」及び「越谷」)。
 で、2球団共に「旧bj」です(どうしても「旧NBL」の方が、よりチーム力の土台が強固な傾向がある。これが「旧実業団のノリ」といわれることもあるけど)。そういった歴史的経緯もあって、いわば「もともと強くないことは、ある程度は織り込み済み」。視点を変えれば「たとえあまり強くなくても、おらが地域の貴重なバスケ球団なんだよ!」と。

 で、自分がこうしてBリーグの生観戦をさせて頂くようになって、大阪は天日謙作HC(大阪といえば「走るバスケ」の刻印が強烈にある、これは大阪の素敵な「チームフィロソフィー」といってよいと思ってる!)で、コンスタントにCS出場圏を争い続けてました(とはいえ裏を返せば、「琉球、名古屋Dに届かない感じで推移であった」ともいえます)。
 その一方で京都は、よくも悪くも



 「弱くても勝てます」。自分も、この2014年のテレビドラマ、楽しみに観させて頂いてましたけど、京都って、コロナ前はCS出場経験もありますが、自分が見るようになった時期は「どっぷり下落のサイクル」。
 なのに、「京都を応援したい!と心が叫んだ」。冷静になったとき、そんな自分自身に「えっ」と感じることは、正直何回かあります。

 でも、はっきりといえます。「京都に携わる人間がとても素敵だから」「京都の本拠地の独特の雰囲気が、自分のフィーリングに合うから」と。



 たとえ「降格リスクの逆境」であっても、「好きなものは好き」だし、現実世界に「どこでもドア」はない。京都のインターンさんの「メッセージカード」、とても共感だし、いまの状況、誰よりも悔しいのは恐らく彼女と想像。それでも「ずっと笑顔と誠実さを絶やさない」彼女は、1人の人間としてとても尊敬。



 そもそも、自分が「2022年3月」に、京都のFC会員になったきっかけは、当時の京都に存在していた「おもてなしスタッフ」(いまでいう「学生インターン」)の姿勢に魅了された(心が惹かれた)ことでした。
 で、いまリンク添付させて頂きましたけど、京都の魅力って、「球団職員」「学生インターン」とかに、とても素敵な人間が何人もいるのです

 この「メッセージカード」の企画。「1つの対戦カードにつき4選手分ずつ」とのことですけど、自分は今回のA東京戦、土曜日に「ラシード、水野」、日曜日に「ジョーンズ」を、それぞれ綴らせて頂きました。
 (2日連続での生観戦の場合は、英語が必要な外国人選手は、日曜日に充てるとよりよいかなの感じです、自分の場合ですけど。)

 かくいう自分自身、「昨季終了時」「今季開幕前の9月」と2回、選手の何人かに対して手紙を綴らせて頂いてますけど、この「メッセージカード」の企画、文字数は(手紙に比してだと勿論)より限られてますけど、よりコンパクトである分、「手紙とはまた違った素敵さ」があると感じてます。
 久保さん自身にも勿論伝えてますけど、「とても素敵な企画を、ありがとう。これからもずっと続けて欲しいです!」が、1人の人間、1人のバスケファンとしての、正直な想いです。

 (京都のファンには、生観戦のときに、「特に応援したい選手」がいればですけど、「メッセージカードの企画」、是非とも参加して頂けるととても嬉しいです!の感じです。それと、発案者の学生インターンの久保さん、「とびっきりの笑顔」がまるで太陽の感じで素敵なんですよ、お会いさせて頂くたびに、自分が元気をもらえますし、自分が精神を取り戻せた一助に、久保さんの存在は大きくありますから!言ってみれば、「改めて、いのちを吹き込んでくれた」とはっきりといえます。)


 …と、話がやや脈絡がない感じになっていたりですが(激汗)、そう、「京都に携わる人間がとても素敵だから」「京都の本拠地の独特の雰囲気が、自分のフィーリングに合うから」、だから京都を、不思議と応援し続けようと思えるんだ!と。訪れれば、「あの人に会える」という嬉しさ、それを通して「生きるエナジーをもらいたいんだ」と。

 そして「阪神の暗黒時代を経験しているから」と。さらに述べれば、阪神は、金本知憲監督~矢野燿大監督時代に「再建モード」を経験してますし。
 勿論、より強くあって欲しい。ですけど、「『暗黒時代』『再建モード』の経験」は、「1人の人間」「1人のバスケ・野球ファン」として、とても大きなプラスである、と強く感じてます。


 ですので、京都を応援するようになった時期、ちょうど「どっぷり下落のサイクル」突入時で、それこそ「コロナがなければ、B1残留争いに相当であった」時期でした。「阪神の暗黒時代・再建モードの経験」とか、それと、バスケットボールが大好きになった理由の1つとして「『スポーツ観戦』と『ライブ鑑賞』を一挙両得でできる感覚になれるから」がありますが、この2つのいずれかがなければ、また違っていた可能性は、ゼロではないです。

 だけど、音楽・アニメで、『ラブライブ!シリーズ』『五等分の花嫁』『アイカツ!シリーズ』『プリンセス・プリンシパル』『八月のシンデレラナイン(ハチナイ)』とかに魅了されるように、大阪もですし、京都も、結局は「好きなものは好き」、これに尽きるんですよね。

 頭では感じることはあります、「自分が応援する対象が、もっと強いところだったならば、どれほど気持ちが楽だろうか」と。
 でも、「好きなものは好き」は、結局は「理屈だけでは説明し切れない」に辿り着くのです。かなりかみ砕けば「自分らしさ」といえます。
 『ラブライブ』が、『五等分の花嫁』が大好きなことも、京都、大阪が大好きなことも、結局は「『好き』と心が反応しているのだから、それを含めての『自分らしさ』ということ」、これが正直な感覚なんですよね。

 (現にこの10月も、18日水曜日に大阪南港のATCで『五等分の花嫁展』に参加させて頂いて、そこで購入させて頂いた『四葉ちゃんTシャツ』は、『新たなる勝負服の1つ』になり、実際に『25日水曜日、京都vs大阪』『29日日曜日、京都vsA東京』と、早くも2回着用させて頂いてます。)
 (京都、大阪のどちらが好きかといえば、「あえて挙げるならば京都だけど、どちらも大好きだし、[先述のように]『おらが地域の貴重なバスケ球団』ですので、これからも恐らく『どちらも大好き』であり続けると想像です。)


 好き好んで「とても辛辣な表現」などしたくないに決まってるじゃん!でも結果が数字で残酷に出ている現況、いわれても反論できない悔しさ。京都の現況、特に三遠との大きな差、「認められないわぁ」、そう、「持てる力を出し切る、戦い続ける」はできるはずでしょう?


 ですので、自分がこうして京都を応援させて頂いて、

 「暗黒時代」→「再建モード突入」→「開幕ダッシュに大失敗」→
 「徐々に有力球団とも勝負になる」→「勝率3割台だけど、来季以降に希望は持てるのでは?(なお「外国人&アジア枠依存」)」
 →「開幕ダッシュに大失敗(しかも積極補強なのに昨季よりやばい)」

 もどかしさがないといえば、正直嘘になります。というか、直近3試合で目の前に見せられてる景色は、認めたくないですが
 「日本バスケ界のチュニドラ」
 こういわれても、正直反論はできません。



 ちょうどこの記事の執筆時に、偶然にも、「野球の中日が、なぜ2年連続最下位なのに、観客動員数はむしろ増加傾向なのか?」という記事がアップされていました。
 で、いまの京都は、まさしく「日本バスケ界のチュニドラ」のように映ると表現させて頂いてますけど、そういわれても反論はできないと感じるのは、実際、いくつもの共通要素があるからです。


 【「京都」と「中日」の「現時点での共通要素(よくも悪くも)】

 (1)「誰が見てもわかるほどの『再建モード』」
 (「共に登る」というスローガンは、この象徴といえる。)

 (2)「極端に若手に振り切った選手編成」
 (あえて「若手に振り切っている」ともいえる。面白いけど、リスクも大きい、うまくいかないと歯止めが効かないリスクが。)

 (3)「物議を醸しそうな選手起用法」
 (京都だと「特定選手への依存度や出場時間への偏り」がそう。一方で中日の起用法はそこまで感じないが、ファンからは「愛人起用」の声が少なからず耳にする。)

 (4)「監督を辞めさせると、もっと酷くなりそう」
 (現実論、京都も中日も「自分たちのスタイル・カルチャー」の構築が必要なのが、いまの立ち位置。これで結果だけで監督[京都だとHC]を簡単に解任しても、そもそもまともな後任がいるのか?と。「石の上にも3年」という言葉があるように、「スタイルを構築する」と決めたならば「3年は続ける」ことがより望ましい、いまやらずにいつやるの?と。
 ただ一方で、中日だと「2年連続最下位」、京都だと「B2降格の恐怖」が現実論としてある[申し訳ないけど、いまの京都の内容や、同じ西地区で同格といえるのが佐賀しかいない現況では、「残留争いどっぷりは確定」と覚悟せざるを得ないだろう]。
 ただ、違いもある。中日は「立浪和義監督を解任しろ」の大合唱だが、京都は「ラナHCを解任しろ」の声はいまは皆無だ[そもそも中日も京都も、「監督と一蓮托生」が選手編成からも明らかなので、解任は「いままでの積み上げを全否定」を意味する訳だが]。一方で特に京都は、今季終了時に万一B2降格だと、中長期的にもとてもよろしくないことになる。これがより「難しい判断を求められる」ときが来そうな感があるが…。)

 (5)「ユニフォームが青い系統」
 (中日は「ドラゴンズブルー」、京都は「花浅葱」。)

 (6)「マスコット、チアリーダーが集客源の1つ」
 (中日の「ドアラ」「チアドラゴンズ」は、いずれもそれだけで集客源になっている。京都も、マスコットの「はんニャリン」は特に集客源の1つになっているし、チアリーダーの「はんなりん」目当てのファンも少なからずいる。)

 (7)「都市としてはミドル~ビッグマーケットである」
 (「都市としてのマーケット」と「球団としてのマーケット(資金力)」は必ずしも相関関係がないことはわかってきているが、「大きな都市が本拠なんだよね?」と負の意味でネタ化することがしばしば。
 また、「長く集客に苦しみ続けてきた」ことも共通要素である。)

 (8)「中日だと『打てない』、京都だと『75得点の壁』」
 (中日の「打てない」は、もはや球団に巣くう「長年の課題」であり、本拠地球場であるナゴヤドーム[バンテリンドーム]に「ホームランテラス[いわゆるラッキーゾーン]」を設けて欲しい論争も、ある種の「様式美」化している[「ラッキーゾーン創設は技術的に可能なのか?」も、議論を難しくしている感が]。
 で、京都だと「75得点の壁」。昨季は11月の北海道戦以降は解消されたが、開幕当初はこれに特に苦しんだ、そして今季も1試合を除いて「75得点の壁」がはっきりとある。
 「得点が取れない」も共通要素だが、「無駄な失点の多さ」も共通要素である、中日だと「無駄な失策・四死球」、京都だと「無駄なTO・24秒ルール」。実際に今季の京都は特に「A/TOがワースト1(24位。昨季は18位)」で、これが「昨季以上の逆境」の象徴になってる。)



 チームEFF  京都(昨季[88.2、15位]→今季[73.4、20位])
       三遠(昨季[87.3、17位]→今季[101.9、1位])
 攻撃回数  京都(昨季[72.1、16位]→今季[74.2、9位])
       三遠(昨季[74.1、6位]→今季[76.5、3位])
 FG試投数  京都(昨季[65.0、12位]→今季[65.3、12位])
       三遠(昨季[66.0、9位]→今季[72.6、1位])
 A/TO    京都(昨季[1.55、18位]→今季[1.07、24位])
       三遠(昨季[1.59、16位]→今季[1.82、2位])


 Twitterでも述べたように、正直「認めたくはない」です。
 ですけど、京都と三遠、同じ「スタイル構築2年目」で、こんなにも大きな差が開くとは…と。


 「HCが知将といわれる」「攻撃回数がより多いバスケを志向している」
 「再建突入直前は勝率.300を大きく切り、再建1年目の勝利数も1勝差」
 「再建2年目の今季は、積極補強で移籍市場で存在感を示した」


 で、かくいう自分。今季開幕直前、自分の見立ては

 「京都(西地区5位。一定の旋風は起こすが、勝率.500が現実目標)」
 「三遠(中地区2位。連携が叶えば、差し切ってCS出場切符に届く)」

 確かに自分も、最終予想は「京都≦三遠」でした。で、根拠の1つが確かに「A/TO」でした。クラーク、佐々木は「A/TOに優れる」、そしてダジンスキーも直近の傾向は「A/TOに優れるが、問題はBリーグのリズムにどれほど早く適応できるか」と。
 それと三遠の場合、中地区の相手関係、つまり「横浜BCの1位通過は恐らく鉄板(なお現況)、問題は2位争いだが、『挑戦者の姿勢』がより強い分、最後に伸びて差し切れるのでは」との読み。
 その一方で京都は、西地区の相手関係、つまり「4強の壁(当時は広島を4位と読んでいた)は想像以上に分厚い、それによくも悪くも全体的に若い、一定の旋風に期待できる選手編成だが、それ以上は届かない、勝率.500~.550に届けば『よくやった』では」との読みでした。
 (NBAや中国CBAでさえ「2地区制」なのに、Bリーグが「3地区制」なことは「意味わかんない」が自分の本音ですが、これも現行レギュレーションである訳で、これは「三遠により有利に、京都により不利に作用」と。)


 そう、全体的な選手層に大きな差はない。むしろ京都の方が必要な選手タイプは一通り揃えている。ただ、未知数的な要素も京都の方が大きい、とは思っていたのです。
 それに昨季の京都、確かに11月以降に徐々に状態を上げていき、川崎や横浜BCに勝利するなどの結果を出しました。ですけどその内容は、正直「外国人+ライト(アジア枠)に依存し切っていた」。それは選手編成上、ある程度は仕方ない感じはありましたが、今季の選手編成の未知数要素の強さは、「うまくいくor絵に描いた餅の両極端になるのでは…?」が、自分の正直な読みでした。PSMで、福井相手に苦しんで、宇都宮にはフルボッコにされたことも、「絵に描いた餅リスク」の理由の1つです。そう、うまくいかなかったときにどれほど修正できるのか?を含めて。

 で、開幕9試合が経過。まだ「開幕9試合」といえますし、「高確率で勝利を計算できる相手がいなかった」ことを割り引いても、「1勝8敗」、特にその内容面を含めて、「絵に描いた餅」と明確に出てしまってます。
 そう、正直、「認められないわぁ」(by星空凛)の想いです。


 勝てないことは仕方がない。問題は、「1勝8敗」という結果よりもむしろ、「過程を感じられないこと」です。はっきり述べれば「昨季からの上積みがどれほどできているのか?むしろ停滞になっていないか?」と。

 「自分たちの『軸』を持つ」「戦い続ける、持てる全力を出し切る」 

 まずこれを持てているよね?と(「攻撃回数をできるだけ多く」の共通理解は伝わるが、それ以上が伝わらない。「なぜそこでシュートを打たない?」とかを含めて)。


 「持てる全力を出し切った結果、だめでした」ならば、全然よいのです。
 ですけど、それは、まだ昨季の方が伝わってた。いま、それがどれほどできていますか?と。目の前の景色が「まるでチュニドラ」と表現するのは、特にそういうことです。そりゃあ、好き好んで「チュニドラ」と表現したくないです、自分が球団職員・インターン側の立場ならば、そういわれるのはとてもマイナスな気持ちになりますので。

 「応援し続けるからこそ」、厳しいことを伝える。こんなままでいるだなんて、嫌でしょう?と。自分が伝えたい真意は、まさしくこれですので。
 そして、「あのとき、とても厳しいことを言って、ごめんなさい」と感じるときを、自分自身が強く願っているのです。



 …って、前置きが既に想像以上に長くなりましたけど(激汗。そしてこれ以上綴ると、より悲しい気持ちになることが容易に想像できることを含めてです)、今回は、「開幕9試合を通して、1バスケファン的に正直感じてること、8つのトピック」のテーマで、本題を綴らせて頂きます。
 実は、今回の一連のnote記事を書き上げたタイミング、3日金曜日の終了時までに書き上げられずで、ですので、タイミングとしては、「開幕11試合終了時」と、いわば「ある種のズレ」が生じてしまっていて、そういったことを含めて、申し訳ないです。


 【2023-2024、自分(愛球人)が、開幕9試合を通して、1バスケファン的にいま正直に感じてる8つのトピック。】

 (1)河村勇輝、個人としては異次元。ただ気に掛かるのは「横浜BCとしてのチーム成績」、それ以上に特に「高すぎるUSG%」。現時点では、よくも悪くも「中国CBA」の1択の感が。

 (2)宇都宮、A東京の2球団が軸になるのか。最終的にはどこか他球団が絡むのでは?と読むけど。

 (3)三遠と京都、「スタイル構築2年目」の球団が、ひと夏を超えて一気に大きな差が。三遠の強さは「ほんもの」、CS出場は勿論、今季のBリーグの「大旋風」フラグが。

 (4)Bリーグ復帰1年目、馬場雄大(長崎)は想像以上の異次元スタッツ。河村、比江島にもいえるが、「Bリーグ以上NBA未満」って、その間の壁って想像以上に結構大きいのかな。

 (5)「日本人エース」になって一気に才能開花しつつある感、阿部諒(仙台)。「移籍は大正解だった」ことを早くも証明。MIP(最も成長した選手)賞の創設を強く願う!

 (6)大きく差がついた「島根」と「広島」。島根はよくも悪くも「BIG3ありき」だが、CS出場は現実圏かと。一方で広島は、「正SG」「カイ・ソット」、2つの穴が想像以上に大きい。

 (7)昨季、及び今秋のPSMでは「道に迷ってる感」が強かった大阪。でもフィッシャーHCには、きっと「スタイル構築の絵」があったんだ。「GMとHCが同じ方向を向けるだけで、こんなにも輝ける」好例、そして「カロイアロ」、Bリーグでも歴代有数の優良外国人だよ!

 (8)「大旋風か絵に描いた餅か」、京都、現時点では後者の感が。さすがにB2降格はないと読むが、残留争いどっぷりは覚悟かと。問題の本質の打破は想像以上に時間を要しそうな感が。


 では、(その2)で、「開幕9試合を通して、いま感じてる8つのトピック」についてを、綴らせて頂きます。


 【バスケットボール#34A】【エッセイ#23A】


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