京都と奈良、今季RS本拠地最終戦&ファン感謝祭、それぞれに素敵な感動が(その4。奈良編、前編)。【バスケ】【Bリーグ】【エッセイ】
「球団の存亡をかけた2試合、80分間」、誇張ではなく真顔で自分は感じてた。「奈良のバスケの灯」のためには「B2残留はマスト」だと。そしてファン感謝祭、最高に楽しかった!
今季、自分は「1人の人間として、心の引き出しを増やせた」。
それは、「京都」に加えて、「奈良」も応援球団の1つになったから。
というか昨季のいま頃、自分がこうして奈良を応援するだなんて(というか、新B1が現実的とはいえない球団を応援するだなんて)、全く想像していませんでしたから。
で、ほんとうは、「京都編」の続きをも兼ねて、(これから綴ります)「奈良編」を綴る構想だったのですけど、いまリンクさせて頂いた、「福島のこと」を緊急執筆させて頂きましたので、ある種イレギュラーな感じになりましたけど。
で、「奈良」をテーマとするnote記事は、「1月7日」に続いて2回目です。「1月7日」のときは、下記のことを綴らせて頂いてます。
で、トップ画像の写真は、「ある意味」があります。
どういうことかは後述で言及させて頂きますが、先に注目して欲しいポイントを挙げますと、「写真の真ん中の下側のある人物」です(「シカッチェ」ではない。自分も「シカッチェ」が大好きな1人ですが)。
その意味で、「京都編」と同じ構図といえます。
なお、この(その4)、「殴り書き」のような感じで、自分の想像以上にすさまじく長い文章になっています。「PC・タブレットでの閲読」を強く推奨させて頂きます。
「4月15日土曜日」「4月16日日曜日」。
「奈良vs香川」、「奈良にとって、B2残留をかけた大一番」。
いや、「球団の存亡をかけた大一番」。自分は正直、そう感じていた。
それは「決して誇張ではない」。
「球界のお荷物」「お荷物球団」「弱小球団」。
視点を変えれば、奈良は「資金力・マーケットサイズに恵まれない球団」の意味で、いわば「プロビンチャの球団」です。
(←「プロビンチャ」とは、イタリア語で「規模が小さい地方都市のスポーツチーム」の意味。日本バスケのB2は特にこのタイプの球団が多く、「青森、山形、福島、香川、愛媛」などがこれに該当する。
「資金力・都市としてのマーケットサイズの両面で恵まれない」の意味でだと、B1の秋田がまさにこのタイプといえる。実際に秋田の選手総年俸はB1平均を下回るので、「中山がミスター秋田であること、古川を獲得できたこと」はその意味で特筆といえる。)
奈良の場合、自球団のファンからでさえ「資金力に乏しい」ことをネタにされるが慢性化していますが、今季は「B2ライセンス交付が第2次審査(事実上の追試)でクリア」と、「資金力に乏しい」を認めざるを得ない現況。
(昨年12月発表での決算では、「売上高(B2全体11位、ワースト4)」「選手総年俸(B2全体13位、ワースト2)」。)
で、直近の状況は、3月末の福岡との2連戦で2連勝して「B2残留争いで優位に立てる」と思いきや、4月に入って「愛媛、熊本に合計4連敗」で、「残留争い、祈るような思い」になり、「本番のとき」を迎えることになった。
いや正直、「香川とのRS本拠地最終戦は、奈良の球団としての存亡をかける80分間になる」ことは、漠然とですが「12月18日日曜日」の「vs香川」での生観戦の時点では想像できてはいたんですよ(この試合は「85-81、奈良が勝利」。香川との2連戦を2連勝で、これは大きく効くことになった)。
で、2月の「vs福島」の2連戦。自分は「2月11日土曜日」の生観戦で、この試合は「73-68、奈良が勝利」でしたが、この翌日を「76-77、奈良が敗戦」と接戦を取りこぼして(正直この試合は、奈良は絶対勝たなければいけなかった!)、この時点で「香川とのRS本拠地最終戦の2連戦、この80分間にすべてをかけることになる」と、完全に覚悟してました。
「バスケ界のお荷物」。そう解釈をする人間も、恐らくいるかもと。
(勿論、そういわれたらとても嫌だ、ということは言わずもがなです。)
奈良は、Bリーグ創設当初から「B2リーグ」に参加し続けてますけど、創設からの7年間、「勝率4割台到達」が1回だけ(それも初年度)。
昨季に至っては、「勝率2割を切っている」(コロナ特例で免れたが、本来ならばB3降格相当)。
正直、申し訳ないですが、奈良は「負け癖」がどっぷり染みついている。
この「負け癖」の要素は、とても複合的で根深い。今季、奈良は「7試合(5勝2敗。これとは別に、PSMでの「vs大阪」を含めると「8試合」になります)」の生観戦をさせて頂いて、生観戦の試合では勝ち越してますけど、今季の全体でみると、「内容はいいのだけど(志向するバスケは伝わってることを含めて)、でも結果が…」というのが、とにかく目立つのです。
(あとで述べますが、「接戦での脆さ」を正直感じますし、「いくつかの試合での取りこぼし」がなければ、こうして残留争いに陥ることはなかったであろう、と自分は思ってます。)
で、今季の奈良の志向するバスケスタイルである「走るバスケ」は、自分は「とても共感の想い」でした。テイスト的には、(NBAでの)かつてのサンズ(HCダントーニ&PGナッシュの時代)、キングス(ストヤコビッチ、ウェバーらの時代)に相通ずるのですが、本質的には「むしろ弱者のスタイル」と思っていて。
どういうことかというと、「走るバスケ」「速いバスケ」のメリットって
上述のように、自分は考えています。
では、ここで改めて、1月7日のnote記事から、引用をさせて頂きます。
そう、自分は奈良の会場を実際に訪れて
「『手づくり感』の試合会場づくり」
「一人一人それぞれの球団職員が、汗をかき続ける姿勢」
これにいい意味で衝撃を覚えたんですよね。
「専門の料理人によるレストラン」の食事は、勿論それはそれでとても美味しいです。
ですけど、奈良の「雰囲気づくり」って、いい意味で「母親の手づくり弁当」って感じで、あっ、これ自分の性(しょう)に合うなと。
そう、この「ロートアリーナ奈良にいる職員・インターン・ボランティアの一人一人全員が不可欠の戦力であること」が伝わること。
一人一人それぞれが、それぞれのその時々でのするべき役割を遂行できている、それにより奈良の独特の「手づくり感」が具現化できていること。
そう、「球団職員とボランティアによる手づくりの試合運営が生み出す雰囲気」に惹かれて、奈良が「応援球団の1つ」になった(正直、昨季のいま頃は自分がこう感じるだなんて微塵も想像できなかった)。
ですけど言い換えれば、特に球団職員が誰か1~2人でも不本意な形で去ることが起これば、「組織が一気に回らなくなる」の直結を意味します。
と申しますのも、仮に万一「B3への降格」になれば、おのずと予算が削られます。予算が削られるということは、「選手の質的な低下」も勿論直結ですけど、それと同時に「職員数もおのずと削られる」を意味する、そうなると、(仮に万一の「B3への降格」は)「『手づくり感』という『奈良らしさ』」が失われるリスクに直結するのです、それは嫌だし、それは全力で避けねばならない。
それと、「純粋に応援し続ける、純粋にバスケをこよなく愛する奈良のバスケ好きの子ども」が存在する訳です。あとで言及させて頂きますけど、奈良の長年の課題として、「集客力に苦しみ続けてること」があります。
特に「自動販売機がない」、正直、慣れるまで時間が掛かりました。
ですけど、開場前の列に並ぶとき、それと2階のメイン側の上段席(この座席に基本座る理由は、「全体を見渡せる」「周りに気を遣わずに済む」「安価[故にコスパ◎]」の3つです)で座っての生観戦で感じるのは、いつも、「子どもの姿が一定数いること」です。
戦績をみると、正直「弱小球団」です。ですけど、
「自分が育ってる地域のバスケ球団だもん」
と、純粋に「大好き!」という想いが伝わる。そう、「必要としている人間がいる」と、はっきりと伝わる訳です。
そう、うまく伝えられずでもどかしいですけど、いえることは、
「今季、奈良に出会えたことで、『1人の人間』『1人のバスケファン』の両面で、視野を拡げさせて頂けた。」
このことははっきりと強く実感していますし、勿論、来季以降も奈良を温かく応援させて頂こう、の気持ちです。
(尤も正直に述べれば、「応援」と共に「定点観測」的な感じも、正直含まれていますけど。)
…と、せっかくですので、ここで「奈良の長年の課題」である「集客能力」について、言及させて頂きます。
見た感じ、奈良の現本拠地である「ロートアリーナ奈良」、
「目一杯(MAX)の観客数=2300人程度?」
です。で、「歴代no.1の観客数(2032人)」。これは実は「Bリーグ初年度の本拠地開幕戦」です。
で、今季のno.1の観客数は「1950人」。これは「本拠地最終戦(4月16日、vs香川。事実上の残留POの第2戦でもあった)」でした。
あとで言及させて頂くかなですけど、16日日曜日のときは、開場前の列が「いままで経験していない、かなりの列の長さ」だったんですよね。ですけどそれでも「MAXには届いてない」と。
で、奈良が「現実的に目指したいライン」は「新B2」になります。
ですけど、(流動的な要素が出てくるかな、と自分は読んでいますが、)現時点では
になります。で、恐らくですけど
今季、「B2残留」を叶えたことで、「新B2への参加」の可能性は生まれた、といえます。ですけど、いまのままでは「新B2への参加は恐らく厳しい」ことが伺えます(尤もB2球団では「集客に苦しむ球団が多くいる現況」に照らせば、「2400人ライン」からハードルを下げざるを得ないのでは?と自分は読んでいますが、それでも今季の奈良の「1103人」では、「とても厳しい」と考えざるを得ません)。
いまリンク添付させて頂いたのは、茨城が今季に掲げた「GEAR UP 4000」、これは「平均観客数を4000人に到達させる」意味です。
理想は「2400人ライン」の到達です。ですけど現本拠地の「ロートアリーナ奈良」、準本拠地の「ジェイテクトアリーナ奈良」(後者は恐らくMAXは「1900人程度」?)、いずれも「MAXライン自体が2400人に届かない」。
そう考えると、より現実的な目標ラインは
「GEAR UP 1500」(今季の平均観客数は「1103人」)
です。つまり「平均観客数を『1500人』にすること!」と。
考え得る案はいろいろとありますけど、
できる案としては、例えばとして、上述の3つでしょうか。
「子ども・若い女性が『より観戦しやすい』ようにできる工夫」
このことが、「集客能力の向上」には最も大切である、と自分は強く感じるのです。これは「短期的」「中長期的」の両面で。
ここまでで、既に長くなってしまっていますけど、話を「vs香川との大一番、2試合のこと」へと進めます。とはいえ、試合の振り返り自体は、文字数のこともありますので、「さらりとした」感じになりますことを、何卒御許し下さい。
「4月15日土曜日」、「vs香川」の第1戦。
この日は「雨」。ですけど、結論から先に述べると、
これを強く感じた試合でした。
板橋が「死ぬ気でやる」と試合前にツイートしてましたけど、選手全員が「1Qの試合開始直後からフルエナジー」って感じで!
ウィルソンが「この2試合は『事実上の残留プレーオフ』だと思っている」と仰っていて。あっ、いわれてみればそうだよねと。
ちなみに自分は、この2試合を「入試の本番」と重ね合わせていました。
「常在戦場」。自分は中学受験を経験してますけど、自分、中学受験では「浜学園」で学ばせて頂いてましたが(関西圏ではとても有名な中学受験の塾です。近年では「個別・通信・衛星・家庭教師」を用いての受験勉強がより向いている子どもが少なからずいることがわかってきていますけど、自分の時代は「有力な中学受験の塾に通う」が中学受験の王道ルートでした)。
で、「浜学園」のスローガンが「常在戦場」です。これは、自分のときもいまもずっと。
「常在戦場」の意味は、いわば「読んで字の如く」です。
これは「プロスポーツ」にもいえることだよねと。
「勝利よりも大切なことがある」。うまく癒えませんけど、自分は正直そう感じています。
でもプロスポーツは「勝利を叶えてなんぼ」、これは確かだよねと。
ましてや今回の「vs香川の2連戦」。
これってまさしく「常在戦場」と相通ずる感じで。ですので、中学受験を経験して、特に「浜学園」で学んだことは、意味があったんだなと再認識で。尤も自分は、中学受験も大学受験も「苦い記憶」ですけど。
「リングに向かう姿勢」「ボールへの執念」「ベンチでの声出し」。
この3つに象徴のように、この試合の奈良は「持てる全力を出し切る」「足がちぎれてもいい、死ぬ気で戦う」を体現していた。そう、まさしく「ALLOUT」を体現していた!と。
「3Q,7:40」の「宇都→古牧のタッチダウン速攻2P」成功の直前の時点では「43-37」でした。奈良が少しリードではあったけど、接戦だった。
ですけどこのプレーをきっかけに、そこから「4Q,8:28、薦田の左45度の3P」で勝負を事実上決めた時点で「69-47」でしたけど、この9分間で「26-10のラン」(6点差→22点差)です。
「4Q,8:28、69-47」で、香川が「後半3回目の60秒TOの行使」でしたけど、このブザーが鳴った瞬間、会場は「勝利を確信」!
あとはこの流れを絶やさないようにコントロールするだけ。
最終スコアは「96-71、奈良が勝利」でした。
この翌日の第2戦にもいえましたが、1人のバスケファンとして強く感じたことが、香川の「どうしよう、どうしよう」「こんなはずじゃない」をずるずると引きずっている感じが、プレーや振る舞いの端々に伝わることです。
なんというか、「B2残留には2連勝がマスト」とわかっている訳ですので、「目の前の試合、目の前の場面に全身全霊を注ぐ」というシンプルな姿勢が求められているはずなのに、「Passion(情熱)がほとんど伝わってこない」という感じなんですよね。「笛吹けど踊らず」な感じで、実質的にAC兼任(登録は「選手&通訳」)的な立ち位置の矢代がベンチから鼓舞し続けてるんですけど、コート上の選手にはほとんど全く届いてない感じでと(裏を返せば、矢代以外はほとんど声が出ていなかった)。
これに対して奈良は、「板橋、高岡、柳川」を中心によく声が出ている。
特に目に見える変化・成長を感じるのが、「古牧」です。シーズン前半は思うようなプレーができていない(特に生命線である3P成功率は30%を切っていたと記憶する)感じで、「なぜ自分はB2に戻ってしまったんだろう…」を引きずっていたように自分には映っていましたけど、シーズン後半、特に3月以降は「Passion(情熱)」が、プレーからもベンチ時からも伝わる。
恐らく、不器用な人間なんだろうなあと想像するんですけど、でも「奈良に馴染んでいる」ことが伝わって。今季の奈良は「雰囲気がいい」とずっと感じていたのですけど、その「象徴的な存在」といえます。
「4月16日日曜日」、「vs香川」の第2戦。
この日は「RS本拠地最終戦」。実は当初は、この日のみの生観戦、と考えていましたけど、「2試合共に勝利してこそ意味がある」との判断で、両日共にの生観戦の決断でした。
開場は「11時」(試合開始は「14時」)でしたけど、自分は「9時50分」頃に到着。もう開場の列での雰囲気は、正直、既に異様でした。
いわば「わかってる」んですよね、「今日の40分間で、運命が決まる」と。そう、「生か死か」、つまり
これを観客も、よくわかっている。そう、
「事実上の残留PO(プレーオフ)と同義の40分間」
「球団の歴史上、最も大切な40分間」
であると。
(←『賭ケグルイ』の作品中に登場するゲームの1つで「生か死か」がある。これについてのリンク添付です。ちなみに大好きな作品でして、実写の劇場版は「第1作」「第2作」ともに鑑賞させて頂いてます。)
開場前の列は、「10時50分」(開場10分前)にはすさまじい長さになってました。奈良の生観戦時では、いままでに経験したことのない感じの。
で、「11時」、開場。
「事実上の残留POと同義」、そういわれると「すとんと落ちる」。
会場は、感覚的には「90%近く埋まっている」。実際は「1950人」。
で、「14時」、試合開始。
この日は前日の第1戦以上に、最初からずっと奈良ペース。
「1Q,5:13」の時点で「19-7」。それ以降もずっと主導権を握り続ける。
1人のバスケファンとして、特に大きかったと感じているのが、
「2Q,4:56、板橋の右コーナー3P」。
これで「46-28」と「18点差でリード」、これと同時に「2Qの90秒TO突入を意味するブザー」。
もうこの時点で会場の雰囲気はMAX!既に「押せ押せ」でした。
で、そこから、「2Q,2:04、46-33」、「兒玉、3ファウル」(兒玉は香川の正PG、いわば「生命線といえる存在」です。ちなみに3ファウルはアンスポによる献上)。
で、「2Q終了」で「53-36」(前日の第1戦では「38-33」)。
前日の第1戦では、「4Q,8:28、69-47」で勝負ありでした。
ですけどこの日は、「3Q,0:57、74-51」で勝負あり。
このタイミングで「香川、後半2回目の60秒TOの行使」でしたけど、このブザーで「会場が勝利を確信」だったのです。
あとは逃げ切るだけ。最終スコア、「102-70、奈良が勝利」。
逃げ切るだけになってからでも「28-19」と、むしろ差を引き離してる。
個人的には、「古牧」がとりわけ印象的でしたけど、「藤高」「藤澤」など、とにかく奈良の選手は全員が「気持ち」が伝わってきていた!
「技術」「戦術」は、勿論大切です。実際、奈良と香川が明暗を分けた1つに、「今季の1年間をかけての『スタイルの積み上げ』の差はあった」のでは、と正直感じます。
ですけど、「事実上の残留POと同義」といわれたこの試合、最終的には「気持ち」、つまり「絶対に勝利したいという気持ち」の程度の差であったように、自分は正直映ってます。
で、試合終了。その後に「RS本拠地最終戦終了後の挨拶」。
特に印象的なのが、古牧の
という趣旨の言葉です。そしてこの想いは、「選手」「チームスタッフ」そして「球団職員」も共有できているように、自分は感じました。
で、「サイン会」。「球団の歴史で最も長い40分間」を終えた安心感もあってか、「悲壮感が混ざった試合前・試合前半時の雰囲気」とは、いい意味で全く違う、「奈良らしい『ほのぼの』の雰囲気」でした。
自分は「藤澤、柳川、ウィルソン」のブースの列に。理由は「藤澤」目当てでした。何故って?
それと、「藤澤」と「柳川」、高校時代のライバルだったとのことで(学年が同じ。藤澤は東山高校、柳川は洛南高校。東山と洛南は、京都の高校バスケ界の「永遠のライバル関係」です。ここにきて京都両洋が台頭し始めていますが)。「よき盟友、よきライバル」って感じで、心情的には「ニコイチ」って感じです。
これからも願わくは、「藤澤と柳川が共に御互いに切磋琢磨し合える関係であり続けて欲しい!」、そう強く願うのです。
ほんとうは「藤澤」を終えれば、「板橋」のブースにも行こう、が当初の構想でした。でも結果は「藤澤」のブースのみで終了。まあ仕方ない、1つでも行けたこと自体に感謝、の想いです。
で、印象的なのが、どのブースにもほぼ満遍なく結構な列形成がなされている。その中でも「宇都」「藤高」の2人は、突出の人気でした。
実は、自分のB1の初めての生観戦は
「2020年2月8日、大阪vs秋田(おおきにアリーナ舞洲)」
でした(76-72、大阪が勝利)。
藤高は当時は大阪に在籍、この試合では不出場でした。
ですけどこの年は、藤高は「期待外れ」の烙印を押されてたと記憶です。
ですので、いまこうして藤高が、それも地元球団で輝けてる姿は、1人のバスケファンとして「とても嬉しい」が正直な実感です。
で、自分にとっての「サイン会」が終了。「宇都」「藤高」の列がとても長かったですので、そういった人間を中心に会場にはまだ結構なファンが残っていましたが、自分はここで「タイムアップ」になったので、会場を出ることになる。
で、「サイン会」を終えて会場を退出すると、社長さん(加藤真治社長)が!
「ありがとうございました」と感謝の想いを伝えると共に、1人の奈良ファンとして、どうしてもこれだけは伝えよう!と。
あとで、今オフのより望ましい補強戦略についてを綴らせて頂きますけど、今季の奈良は、「内容はいい、でも結果がついてきていない」という試合がいくつかありました。
要因の一つに「奈良に染みついている『負け癖』」(=「勝者のメンタリティーの不足感」)はあると思います。でも恐らく、それだけではない。
「C・ジェームスの12試合の欠場」(あとで改めて述べるが、今季の奈良は「C・ジェームスがいるといないとでは、全く別のチーム」だった)。これは正直、要員の大きな一つでしょう。
ですけど恐らく、「見た目のEFF」以上に、「(勝負所での場面という意味での)C・ジェームスに次ぐ2ndオプションがいなかった」、恐らくはそう判断せざるを得ないように、自分には正直映ってます。
確かに今季、「宇都」の存在は大きかった。「帰化枠/アジア枠」に相当する存在感であったと映ってます。ですけど一方で、うまく言えないけど、「何かが足らないという感覚が、自分的には拭えなかった」んですよね。
で、現実論として、「帰化枠/アジア枠」は「第4の外国人」と同等の意味合いを持つと思うのです。「『30分換算でのEFF』=『10点超え』」を計算できると。
実際、今季にB2リーグの香川に入団した、「ルーズベルト・アダムス」。
「今季の30分換算でのEFF(14.38)」。
「香川が上手くアダムスをシステムに組み込めてなかった」感じを自分は抱いてましたし、実際、それが香川のB3降格の一因になったと自分は考えてますけど、見た目の印象よりもパフォーマンスがよかったことが伺えます。
特に「1月28日以降での14試合」に絞れば「15.75」。
「かつてのPBAドラフト全体1位」の実力は本物だったと証明の感です。
今オフは早々に山形への移籍が発表でしたけど、とても納得です。
そう考えるとなおさら、奈良は今オフに「帰化枠/アジア枠」の補強を実現させて欲しい!そう強く感じます。
で、社長さんに挨拶をさせて頂いて、さあ帰ろう(尤も少し、スターバックスに立ち寄るつもりではありましたが)と思っていたら、です。
冒頭のトップ写真。「写真の真ん中のある人物」。
実は、自分がPSMでの「奈良vs大阪」生観戦の際に、奈良が応援球団の1つになる大きなきっかけの1つになった人物が、彼女でした(勿論「球団職員」です)。
その彼女が、片付け作業をしている(旗を外す作業)。
「ありがとうの気持ち」を伝えるならば、いましかない!
いまできないと、(自分の性格に照らせば)恐らくずっと後悔する!
勇気を出して、挨拶をする。
結論を述べますと、快く対応して頂けました、ありがとうございます。
「相澤さん」。「写真の真ん中の下側で、右手を挙げている、ロブヘアの女性」です。
普段、よく前座試合の子どもと一緒にいる、自分的にはそのイメージです。もうとにかく、「子どもとバスケ(と奈良)が大好き!」というのが溢れ出ている感じなんですよね(勿論、プラスの意味でです)。
で、試合になると会場を誰よりも精力的に動いている。
人一倍「ひたむきで全力姿勢」って感じ。相澤さんに限らず、奈良の特徴として、球団職員の1人1人の全員が「会場を精力的に動いている」ことがあるのですけど、奈良の「手づくり感」の象徴的な1人である、といえます。
(尤も裏を返せば「マンパワーがぎりぎりである」ことも感じますが。)
実は、「スクールコーチ」を兼務しているとのこと(スクールコーチであることは、実は「最終戦の前座試合の終了後」に「奈良のバスケットボールスクールの紹介動画」が会場に流れて、それで初めて知りました)。
ですので「フロントでも指導者でもある」。ああ、「独特な立ち位置」なんだろうなあとは漠然と感じてましたけど、これで「すとんと落ちる」と。
「いつだって全力」「笑顔を絶やさない」、その姿勢に惹かれる。
「こんなに素敵な職員が携わってるんだもん」と。
ですので、うまく伝えられないですけど、自分なりに「ありがとうの気持ち」をどうしても伝えたかったのです。
で、第1戦でもそうでしたが、この第2戦は特に、「感じている気持ちを自分なりに整理する必要がある」と感じたので、アリーナ近くのスターバックスに立ち寄った上で、帰路に就いた感じです。
で、「4月29日土曜日」、「ファン感謝祭」。
実は、RS本拠地最終戦の終了後に、「参加」を急遽、決断させて頂きました。
結論を述べますと、この「ファン感謝祭」。
「参加できて、最高によかった!」。
今回の奈良の「ファン感謝祭」。
かなりかみ砕きますと、「立食パーティー的な、選手との歓談」です。
実際、自分も何人もの選手に「1人のバスケファンとしての、素直な気持ち」を伝えられました。
合計で「9人」。それとラストの集合写真のときに「ムボジ」とも、少し話させて頂くことができましたので、実質的には「10人」です。
(ムボジは「Bリーグに来て今季が3年目」ですけど、「日本語を勉強中」なのが伝わる感じで、断片的ながらも日本語で返してくれて、それをも含めて想像以上に「ナイスガイ」って感じです!
いずれ数年後、コーチスタッフとしてBリーグ球団に携わることを視野に、日本語を勉強してるのかなと想像の感じです。)
あくまでも、記憶の限りでですけど、
あとで、「奈良の今オフでのより望ましい補強戦略」で綴らせて頂く感じで、そこでは「ファン感謝祭」で伝えたことと矛盾が少なからず生じてしまっていますが(ごめんなさい!でも移籍市場は「1日1日、めまぐるしく状況が変化する感じ」ですので)。
選手それぞれが、どう感じているかは、正直わかりません。
いえることは、「気持ち」が伝わっていて欲しい!
プロスポーツ選手は「必要とされる場所にいる」でこそなんぼである。
それは「お金(年俸)」では単純に測れない。
「必要とされてこそ」、その選手は最高に輝ける。
それに「はい、あなたは来季構想外です」という、あっさりした終わり方にはなってほしくない。
だからこそ、1人のスポーツファンとして感じること。
「何か1つ、絶対的な長所・特徴を持てること!」。
そうすれば、HC側はその選手に「より明確な役割」を付与できる。
そして「どの場面ならば、その選手がより輝けるか」を、より具体的にイメージできる。
それに、何か絶対的な特徴を持てれば、たとえいつ「移籍やむなし」になっても、その特徴を必要とする他球団に出会える可能性がより高まる。
ですので、特に若い選手には、「絶対的な特徴を伸ばせる今オフにしよう!」と明確に伝えさせて頂いた感じです。
そして特に、この「ファン感謝祭」で最も伝えたかったこと。
「来季の奈良には『ジェームス』『藤澤』が特に絶対に必要です!」
と。恐らくB2他球団からの誘いがあると想像だけど、でもそれは「能力が認められている証明」でもある、だからこそ、
「来季の奈良は『ジェームス』『藤澤』を中心のチーム作りを!」
と強く感じるんですよね。
で、今回の奈良の「ファン感謝祭」で、特に印象的だったことが2つ。
第1に、全体挨拶を終えて閉会して、会場の部屋の出口を出たら、
「選手・チームスタッフ・チアリーダーによる花道がつくられてた」こと。これは最高に嬉しかった!
1人1人に改めて「ありがとうの気持ち」を伝えられた!
そして、奈良の選手が「とても活き活きしている」と映る!
コート上での成績はともかく、今季の奈良は
「雰囲気という意味では、『一緒に仕事がしたい』と思える素敵なチームであった」
ことが伺えて、それがとても嬉しいんですよね。
第2に、「ファン感謝祭」の参加者は、恐らく「150人程度?」の感じでしたけど、参加者の中に「子ども」「若い女性」が結構多くいたことです。
プロスポーツの裾野を拡げるには「子ども」「若い女性」に愛されることがとても大切であると自分は強く感じていますし、ましてや奈良は「集客能力に課題を抱え続けている」感じですけど、だからこそこうして、「子ども」「若い女性」が多くいることに、「希望」を感じたんですよね。
そう、「子ども」「若い女性」は、プロスポーツへの興味は、「きっかけ」がないとなかなか食いつかない傾向にあるけど、でも一度惹き付けられたら、「熱心に追いかける」傾向なのも、「子ども」「若い女性」(特に後者)の特徴であると自分は思っていて。
いずれにせよ、「とても晴れやかな気持ち」で、「ファン感謝祭」への参加を終えた感じです。そう、「最高に楽しかった!」。
では、「今オフ(来季)の移籍市場、奈良のより望ましい補強戦略(立ち回り)」へと話を進めますが、既に文字数がここも長くなっていますので、(その5)で綴らせて頂きます。
【バスケットボール#27D】【エッセイ#17D】