【バスケ】【Bリーグ】2022年GW直前、一バスケファンとしてBリーグに「いますぐにでも取り組んで欲しい7つのこと」(その2)。
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まず、前回の記事、(その1)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。
一バスケファンとして「Bリーグにいますぐにでも取り組んで欲しい7つのこと」(その2)
(3)「移籍市場のより一層の活性化を強く願う。特に『トレードデッドライン』をより機能できるような見直しが絶対に必要。現行制度では『開幕前の選手補強の内容次第』でシーズンの成績がほぼ決まってしまう傾向が否めずで、それって面白みに富む感じであるといえるのか?と。」
この(3)及び(4)については、「今オフ(つまり、いますぐに)からでもできることだと思うよ?」と強く伝えたい想いです。
現行制度だと、開幕時(というか、移籍市場開始からの約1か月間)の選手編成(というか、補強の成功度合い)の結果次第で、ほぼシーズンの結果度合いが決まってしまってます(故障者により多少の変動はあるけど、基本的には)。
今季だと、大型補強の広島の急失速は予想外でしたけど、それ以外は(特に勝率5割以上の球団は)「まあ、こんな感じだよね」という感じにほぼ収まってます。
(尤も、大阪がここまで苦しむとは想像できませんでしたけど。勝率「.500~.550」くらいではいけるだろうと思ってましたので。)
現行制度の何が問題かと申しますと、開幕時というか、移籍市場開始からの約1か月間の補強で失敗すると(特に、明確な「選手編成上の弱点」を残してしまうと)、「シーズン中の補強の手段がほとんどない」ことです。
特別指定選手という方法はありますが、即効性という意味では、正直大きな期待はできません(勿論、「横浜BC[河村、キング]、北海道[松下]、広島[佐土原]」のように、うまく戦力化させている球団もありますが)。シーズンの確か3分の2終了時という時点で「補強期限」(NBAでいう「トレードデッドライン」)が設定されていますが、現行のBリーグの場合、トレードは(期限付き移籍を含めて)ほとんどありません。実状はといえば、外国人選手の補強にほぼ限られてます。
要は、現行制度では「やり直しが効かない」。これってフェア(公正)といえるのか?と。自分ははっきり言って「公正とはかけ離れている」と声を大にして強く思ってます。
例えば、島根。今季、代表クラス3人の大型補強に成功しました。特に安藤は完全復活どころかキャリアハイです。でも一方で、開幕の早い段階から「第2PG」(安藤の控え)という明確な弱点が露呈しました。
安藤不在時は、「ビュフォードのPG起用」や「阿部の6thマン起用」で工夫をしていることは伝わってますが、本質的な解決になってるかといえば、正直「NO」でしょう。実際、これは安藤の出場時間に顕著に表れています(他球団のPGよりも「4~7分ほど多い」)。CS出場までは持っていってますし、今季のRSの成績自体は恐らく当初のイメージよりはよいと考えられますけど(正直「勝率.700」を大きく上回るとまでは思わなかった)、CS本番でマイナスの影響(疲労によるパフォーマンス低下)が出なければいいけど…、という疑念(不安感)は正直拭えずにいます。
「やり直しがほとんどできない」でいえば、もう一つ、「飼い殺し」になったら、ほぼ「飼い殺し」のままというケースになる、これって「選手のため」といえるのか?と。
例えば今季でだと、特に内田(京都)がこれです。しかも内田の場合、「移籍1年目(北海道から)」なんですよ。ですけど今季は、
「15試合、合計34分(平均出場時間「2分17秒」)」
「1試合の出場時間が10分以上の試合数(0試合。最高で「8分44秒」)」
そう、今季の合計出場時間数が、1試合の出場時間数にも満たない(ちなみに、いつもロスターには入ってます)。これでは「構想外」といわれてるのとほぼ同義でしょう。
自分が内田の立場ならば、耐えられないだろうなあ…、と感じます。そう、自分が内田の立場ならば、出場機会を求めての期限付き移籍(いわゆる「レンタル移籍」)を要求しますね。
そう、シーズン中の「期限付き移籍」。Jリーグでは、よく行われてます。
今季、負傷での長期離脱をしてる訳ではないのに、「飼い殺し」状態の内田。選手としての今季のこの1年が、後々にマイナスにならなければいいけど…と、心苦しくなります(しかも京都は、自分の応援球団の一つですので、なおさらです)。
「トレードデッドライン」を機能できるようにすることを強く御要望させて頂くのは、「飼い殺しへの抑止策」の意味合いも正直強くあります。
シーズン途中での補強がほとんどできない(全くできない訳ではないけど、事実上機能できていない)ことも、早急な改善が必要と思ってますけど、Bリーグの移籍市場でだと、「CSファイナルの終了を待たずして移籍市場が公然と始まっている」ことも、自分は「激しく強い違和感」を抱いてます。
昨オフ、Bリーグの移籍市場の歴史でも「かつてないほどの盛り上がり」でしたけど、この口火を切ったのが、広島のこの2つの電撃補強でした。
「電光石火」、まさしくそういってよい衝撃でした。ジャクソン、寺嶋のいずれも(特に寺嶋)、今季はパフォーマンスレベルをより高めていますので、この補強自体は「成功」といってよいでしょう。
ですけど、ここで取り上げたいのは、この「補強発表」の期日です。
ジャクソンは「5月24日」、寺嶋は「5月27日」でした。そう、「ファイナル」が終了していない(というか、開幕さえしていない)タイミングでの発表でした。
NBAでも、実状としては「ファイナル」終了を待たずに移籍交渉は進められていると想像します。ですけど、補強の発表はファイナル終了後ときちんと決められています。
移籍交渉を水面下で進めるのは、勿論大いに大歓迎と自分は思ってますけど、補強の発表は「ファイナル終了の翌日に開始」という感じに統一して欲しい、そう強く思います。
そう、公正(フェア)にしようよというか、「けじめ」を持ってして欲しい、一人のバスケファンとして、そう強く思うのです。
(その1)で、「7つのこと」の(1)として、
「天皇杯の決勝を『3月の第4土曜日』に開催して、その2日後を『補強期限』(トレードデッドライン)とする。」
と述べました。これだとイメージとしては、シーズンの「75%」あたりになるのではのイメージですけど、むしろこれにより「CSに向けてのラストスパート」をかけられるメリットがある、つまり「プラスの方が大きい」と自分は思うのです。
少なくとも、「トレードデッドライン」を機能できる仕組みへの早急な改善は絶対に必要であると強く考えますし、それは「いますぐにでも着手できること」ではないですか?と自分は強く考えます。
実際、NBAの「トレードデッドライン」は、特にここ数年は毎年「すさまじい盛り上がり」になってます。そう考えるとなおさら、「トレードデッドライン」を機能できる仕組みの構築を、声を大にして強く願います。
(4)「シーズン開幕直前に、各球団は所属選手の『残り契約年数の明示化』を強く願う。」
この(4)についても、「今オフ(つまり、いますぐに)からでもできることだと思うよ?」と強く伝えたい想いです。しかもこれは、各球団の努力でいますぐにでもできることでしょ?と。
いま、秋田の川嶋(移籍獲得。3年契約)、中山(契約延長。3年契約)の契約発表のリンク添付をさせて頂きました。
秋田は、複数年契約の選手は「◎年契約」とHP上で明確に発表しています。
ですけど、自分が確認できる範囲では、Bリーグで「◎◎選手は◎年契約です」と明示して発表してるのは、秋田だけです。
で、NBAでだと、毎年の選手名鑑では「契約年数(加えて年俸も)」が明示して示されています。ですけど、Bリーグではそうではありません。
契約年数を明示することは、いわばプロスポーツ球団としての「CSR(企業の社会的責任)」であると自分は強く考えるのです。例えば野球(NPB)だって、FAでの移籍獲得とか、主力選手の契約延長とかでは「◎年契約」とちゃんと発表するように。
いま、昨オフ(つまり、今季に向けて)の広島の「開幕時ロスター決定」の発表のリンク添付をさせて頂きました。これもまた、自分が把握できてる範囲で、「ロスター決定」を説明付きで発表してる球団は「広島」だけです。
まあ正直、昨オフは明らかに「残りもので埋め合わせた」球団が複数いましたけど(その1つが京都。現に「残りもの」の感じだった内田はほとんど戦力になれていない)、たとえ思うような補強にできなかったとしても、
「『開幕時ロスター決定』のときは公式HPで発表する。勿論、理由の説明付きで。」
これを強く願う訳です。これもまた、制度の改定など必要ない、各球団でちゃんとできるはずのことでしょ?と。そう、「ファンへの説明責任はちゃんと果たしましょうよ」と。
どういうことかというと、
「各球団は、『開幕時ロスター決定』をするときは『開幕時ロスターの各選手の残り契約年数』及び『開幕時ロスターをこの選手編成にした理由』をそれぞれ明示した上で公式HPで発表する(ことを、B1リーグのチームには事実上義務付ける)。」
これを強く御要望させて頂く次第です。そう、シンプルに「ファンあってのスポーツ」と自分は強く考えますので。年俸のようにプライバシーがかかわる訳ではないと思いますから。
(5)「いわゆる『VAR』(リプレー検証制度)の導入。1試合につき両チーム最大3回まで行使可能とする(具体論は後述)。」
この4月だけでも、判定(審判)をめぐる場面で、印象的な場面が2つありました。
[1]「群馬vs島根」(4月13日水曜日。「4Q、4:22、85-76」)
(島根が得点機会の場面で、ビュフォードがT・ジョーンズに倒されたように映ったが、判定はビュフォードのファウル。これに島根のヘナレHCが激しく抗議したが、ビデオ判定どころか「ヘナレHCへのテクニカルファウル」に。
この場面の少し前から群馬ペースになっていたが、この「誤審」で流れが決定的になり、最終スコアは「93-85、群馬の勝利」。
はっきり述べれば「誤審」。「ホームアドバンテージ」といっても、「ビデオ判定にかけさえしないの?おかしいよ!」と激しく強い違和感を抱きました。)
[2]「三遠vs京都」(4月16日土曜日。「4Q、8:03、67-67」)
(この場面で、京都の加藤がボールを持ったときに、三遠の松脇がスティールを狙ったのがファウルの判定に。これに京都のマネージャーが「アンスポーツマンライクファウル(通称「アンスポ」)ではないか?」とビデオ判定を要求、程なくして三遠もマネージャーが飛び出して同様の要求をして、ビデオ判定に。双方共に激しい抗議ではなかったからか「一触即発」には至らなかったが、両チームのマネージャーが審判に詰め寄る光景になった。
判定は「ノーマルファウル」、最終スコアは「88-87、三遠の勝利」。判定自体はビデオ判定を経たもので、そして試合の勝敗に直結する訳ではなかったが[尤もこの場面を機に試合展開が激しく動く感じにもなったので、流れ的な影響はあったかもです]、両チームのマネージャーが速攻で飛び出す場面は、正直とても考えさせられる感じでした。)
正直、今季のBリーグは、感覚としては「2週間に1~2試合」のペースで、「審判が試合を壊した」とか「選手やHC(あるいはマネージャー)が審判と戦ってしまった」という試合が起きているように映ります。
で、TwitterやYouTubeでは、「Bリーグの審判の質が高くない。まるで高校野球のようである」という意味合いの言葉が公然と出てしまってる現状です。
いま、サッカーでは「VAR」が、野球では「リクエスト制度(リプレー検証制度)」が設けられています。特に野球の「リクエスト制度」は、導入されてから盛んに用いられていますし、これにより判定が覆ることが少なからず起きています。
(余談ですが、野球[NPB]でも「審判の質の低さ」は「永遠のテーマ」になっている感じがあります。実際、野球観戦をする場合、審判が誰かは正直気に掛かりますから[具体名は出しませんが、「うわあ、今日の球審、◎◎審判かよ…」となると、正直気持ちが落ち込みます]。)
「審判と選手(HC、マネージャー)が戦ってしまう」景色は、一バスケファンとしてとても悲しくなります(ただ、先述の「三遠vs京都」の場合のように、「むしろ必要なことかも」なケースもある。選手やスタッフを守ることもマネージャーの資質能力の一つともいえるし、HCやACではなくてマネージャーが出たから、すっとビデオ判定に入れた好例と解釈できるかと)。
ですけど、先述の場面、特に「群馬vs島根」のように、明らかな「誤審」により試合の流れが決定付けられる(しかも腹が立つのは「ビデオ判定」にかけることさえしなかったこと)という場面は、もう繰り返して欲しくないのが正直な気持ちです。
勿論、審判だって人間です。人間である以上、完璧な判定はできません、間違いだって起こり得るということ。そう考えるとなおさら、野球の「リクエスト制度」のような仕組みの導入が早急に必要であると映ります。
「『ビデオ判定申請システム』の導入(野球の「リクエスト制度」に近い)。
『前半に最大1回、後半に最大2回行使可能とする。ただし《第4Qの90秒オフィシャルタイムアウト終了後》は1回のみ行使可能とする。』
『ベンチ入りのコーチングスタッフ、チームスタッフ(主としてHC、AC、アナリスト、マネージャーを想定)ならば誰でも申請可能とする。』」
いま示させて頂いたのは一つの案ですけど、「一定回数のビデオ判定申請権の付与」により、「審判と戦ってしまうリスクの抑止」になるのではと。
少なくとも「誤審」により試合の流れが変わってしまうリスクの抑止には、高確率でなり得るのではと強く思います。
「試合時間を長引かせるリスク」にもなるかもですけど、「試合の質を高めるため」には、必要なリスクと考えれば問題はないと考えます。
(6)「リーグの公式スタッツにおいて、現行の『EFF』に加えて、『eFG%』『±』も新たにかつ早急に導入を強く願う。」
いま、一気に5つのリンク添付を、させて頂きました。
Bリーグは、実は公式で細かいスタッツを発表しています。これを下記にてリンク添付させて頂きます。
いま、2つのリンク添付をさせて頂きました。「公式ver」と「『Basketballnavi.DB』ver」です(つまり後者は個人)。
こうして「EFF」を乗せて頂けるだけでも、一バスケファンとして選手のパフォーマンスレベルを測る意味で「大きな参考指標」になっています。「とても有難い」、正直そう感じます。
統計指標を駆使するスポーツでいえば、野球(NPB)がそうです。
ですけど日本の野球(NPB)の場合、実は「NPB公式」では細かい統計指標はほとんど全く示してくれていません。正直自分は、一野球ファンとしては、はっきり述べますと「怠慢でしょ?」ととても悲しく感じてます(申し訳ないけど)。
いま、2つのリンク添付をさせて頂きました。
「Essence of Baseball」は、肝心な部分はほぼ有料です。勿論その分、データはとても充実してますし、無料部分でも最低限は網羅している感じではありますけど。
もう一つ、「nf3」。かつては「ヌルデータ置き場」という名称で親しまれていました。これ、実は「完全個人運営」なんですよ、しかも無料で観られる!打撃や投球に関係する統計指標は、ほぼ全てこの「nf3」で網羅されています。
そう、一野球ファンとして、この「nf3」は、いわば「命綱」的な存在!この「nf3」があるとないとでは、もう全然違う!
繰り返しますけど、これが「完全個人運営」なこと。どれほどすごいことか!と強く感じるんですよ。
(そしてこれもまた繰り返しになりますけど、「nf3」で扱っていることは、本来は「NPB公式」がやるべきことである!そう強く感じてます!)
で、話をバスケに戻します。
「EFF」。「貢献度」を示す指標です。自分自身、このnoteで
「『30分換算』でのEFF」
これを「選手のパフォーマンスレベル」を示す統計指標として、よく用いています。
Bリーグ公式として「30分換算でのEFF」まで示す必要はないかなと思いますけど(これをするとある種、残酷になるかもですので。というのも選手の一部には出場時間が長いが故に「スタッツ稼ぎ」状態になるケースが起こり得る感じですので)、「『EFF』をBリーグ公式として示してることは、とても有難いこと」と、感謝の気持ちを伝えさせて頂きたく思ってます。
その上で述べます。自分が来季(2022-2023シーズン)以降、「Bリーグ公式」として早急に導入を強く御要望させて頂く統計指標が2つあります。
[1]「±」(プラスマイナス。「選手の出場時の得失点差」のこと。)
選手の中には、スタッツ(この場合特に「EFF」)では特に高い訳ではないけど、勝利貢献値が高いといわれる選手がいます。
Bリーグだと、鵤(宇都宮)が、この代表例でしょう。正直、鵤の場合、「見た目のスタッツ」では、特段に突出している選手ではありません。
「30分換算でのEFF」だと「8.36」。
「CSレベル」ではありますし、多くの球団で先発PGが務まるレベルにはなります。ですけど「オールスターレベル」かというと、正直スタッツ上では微妙です。
ですけど、宇都宮の試合を観ている人間ならば伝わるかなですけど、鵤がいるといないとでは、正直チームのパフォーマンスレベルが大きく違ってます、つまり「不在時にその存在意義がより伝わる選手」と。
恐らく、鵤は「±」にすると、結構な好数値を叩き出してるのでは、と想像するのです。
今季、NBAで、ラッセル・ウエストブルック(レイカーズ。通称「西ブル」)が「『スタッツ稼ぎ』でチームを勝たせられていない戦犯」として大騒ぎになっています(これが本当にそうなのかは、ここでは置いておきますが。ちなみに西ブルは「好きな選手」の一人ですので、一バスケファンとしてとても心が痛みます)。
その一方で、鵤は「アンセルフィッシュな選手」の代表例です。鵤に限らず、特に守備力、ルーズボールとかが魅力の選手は、「±」が導入されれば、その価値がより「見える化」できるのではないかと自分は強く考えます。
(恐らくですけど他には、須田[名古屋D]、松脇[三遠]とかも、「±」が導入されればこの恩恵になる可能性が高いのではと思ってます。)
[2]「eFG%」(Effective field goal percentage。わかりやすく言うと「より実質的なFG成功率」。)
ちょっとわかりづらいので、リンク添付をさせて頂きます。
これは野球でもそうですけど、バスケでも新しい統計指標が登場してきていて、「変化の激しさ」を強く感じます。
野球でも「OPS」「RC27」「WAR」とか。特に自分だと「RC27」は大きな参考指標にさせて頂いてますけど(選手の攻撃面の価値をほぼ正確に捉えていると解釈しているので。例えば「WAR」は特に救援投手の価値が過小評価されているので、改善の余地は大きいと思ってます)。
で、「eFG%」。計算式を、下記に示します。
「『eFG%』=[FG成功数+(0.5×3P成功数)]÷FG試投数」
この「eFG%」をなぜ、公式の指標として導入した方が良いと提案させて頂くのか。これは、一つには「バスケ界の傾向の大きな変化」があります。
いま、特にNBAでは、3Pシュートを打つ選手が急速に増加傾向にあります。ビッグマン(PF/C)でも、「3Pシュートを打たない(打てない?)ビッグマン」は、ある種の化石扱いです。
(Bリーグだと、エチェニケ、ジャクソン[いずれも広島]、ハント、ドブラス[いずれも大阪]、クーリー[琉球]、スコット[宇都宮]等が該当。尤もBリーグの場合、いま挙げた選手のうちの多くは「インサイドでの絶対的なパワーで補って余りある」感じではありますが。)
それと、例えばPG/SGの日本人選手。一口にPG/SGの選手といっても、現行の「FG%」では測り切れないケースが、浮き彫りになりつつあります。
代表的なPGの選手を、何人か例に挙げましょう。
[1]FG試投数のうち3P試投数が50%以上(富樫[千葉]、安藤[島根]、藤井[川崎]、岸本[琉球]等)
[2]FG試投数のうち3P試投数が30%~40%程度(河村[横浜BC]、齋藤[名古屋D]、寺嶋[広島]、ベンドラメ[SR渋谷]、並里[琉球]等)
[3]FG試投数のうち3P試投数が20%未満(宇都[富山]、伊藤達[名古屋D]、田渡[三遠]等)
一口にFG%といっても、3P試投数が多い選手はおのずとFG%が低くなりがちです。例えば辻(広島)は、例年「平均得点数は10得点超え、FG%は40%を少し割る」傾向の選手ですけど、これは恐らく「FG試投数のうち3P試投数が50%以上」であることが影響しています(ちなみにこの傾向は今季も同様の感じです)。
さらにややこしいのが、例えば會田(京都)のように
「FG成功率よりも3P成功率の方が上回る」
(今季のFG成功率[36.6%]、3P成功率[39.4%])
レアケースですけど、このタイプの選手も存在します。
そう、辻や會田のタイプの選手だと特に、「eFG%」が公式として導入されると、恩恵になる可能性が高いと考えられます。
もう一つ、「TS%」も計算式を示してみましょう。これは「eFG%に加えて、フリースローをも考慮した得点効率」の指標です。
「TS%=得点数÷2×(FG試投数+0.5×FT試投数)×100」
(得点係数はNBAだと「0.44」ですが、より簡略的にする意味で「0.5」にしています。それとBリーグの場合、「バスケットカウント」奪取時は下位場が盛り上がりますので。)
例えば、金丸(島根)は、FTをほとんど落とさない選手です(3P%もFT%も共に高い数値を毎年叩き出すから「オフェンスマシーン」の異名を持つのだが)。「TS%」の恩恵を特に受ける選手ではないかなと。
「eFG%」「TS%」、できれば両方を公式の指標として導入することを、一バスケファンとして強く御要望させて頂く感じですけど(イメージとしては勿論、来季[2022-2023シーズン]からです)、段階的にまずは「eFG%」は導入することが、現実のBリーグの傾向に照らしてもニーズに符合できると強く考えます。
まとめますと、下記の感じになります。
「リーグの公式スタッツにおいて、現行の『EFF』に加えて、『eFG%』『±』も新たにかつ早急に導入を強く願う。これに加えて『TS%』も併せて導入が叶うとより望ましいと強く考えます。」
イメージとしては、野球でいえば「OPS」「RC27」を公式の指標として導入して欲しい、と相通ずるかなです。
気付けば、この時点で文字数(スペース)がかさんでしまってますので、続き(「7つのこと」の(7))を(その3)で綴らせて頂きます。
【バスケットボール#4B】