前記事エントリーのリンク添付 まず、これまでの記事、(その1)(その2)をリンク添付させて頂きます。
では、執筆を進めます。なお、この(その3)も、「PC・タブレットでの閲読」を強く推奨させて頂きます。 そして、この(その3)では、「今オフ(来季)のより望ましい補強戦略」をテーマに綴らせて頂きますけど、「この文章の執筆時の現時点で」の感じです。要補強ターゲットの選手が「現所属球団への残留」「他球団への移籍」が発表されている可能性も少なからずあり得る訳ですけど、「なぜこの選手の補強がより望ましいのか」が(漠然とでもよいから)伝わっていると、とても嬉しいです。
「正SF」「日本人の3.5番」「ピュアシューター」「第3外国人」、要補強ポイントはまだ多くある。今オフの京都は「ステップの年」だけど「想像以上の大幅補強」の可能性も。
(その2)の終盤で、「満田の退団」「岡田の入団」、及び「これにより、久保田は実質的に退団になるのでは」の趣旨を綴らせて頂きました。 ではここから、「今オフ(来季)の移籍市場、京都のより望ましい補強戦略(立ち回り)」へと話を進めますが、まず、京都の今季の成績、及び現有戦力がどのような状況かを示すことから、始めさせて頂きます。
(←「2月28日のnote記事」。この記事の後半で「今オフの京都のより望ましい補強ポイント」に言及させて頂いてます。この時点で「第3外国人」「磯野」「中野」を「要補強ターゲット」で既に挙げています。)
(←「5月1日のnote記事」。今オフの京都の「要補強ターゲットの1人」に挙げている「磯野(熊本)」については、この記事でより細かく説明させて頂いてます。シンプルに「今オフ、移籍市場に出る最も合理的理由を持つ選手」ですので、つまり「要注目選手」である訳ですが、「いまの京都の弱点をいくつも克服できる、全身全霊で補強して欲しい選手!」と自分が強く推す理由が、記事を読めば恐らくある程度以上は伝わるかなです。)
(リンク添付の1つ目が「B1の全24球団の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」、2つ目が「今季の京都の全戦績」、3つ目が「京都の各選手の各種成績[EFFにカーソルを合わせてる]」です。)
【京都、昨季及び今季のチーム成績。】 勝利数的な実際順位 (昨季19位→今季19位) チームEFF (昨季21位→今季15位) 平均得点数 (昨季21位→今季18位) 平均失点数 (昨季16位→今季16位) 得失点差 (昨季19位→今季18位) 攻撃回数 (昨季20位→今季16位) チームTS% (昨季18位→今季14位) ファウル数 (昨季6位→今季4位) FG試投数 (昨季15位→今季12位) 3P試投数 (昨季15位→今季16位) FT試投数 (昨季18位→今季24位) 平均アシスト数 (昨季20位→今季14位) 平均TO数 (昨季10位→今季16位) 平均A/TO数 (昨季15位→今季18位) 平均リバウンド数 (昨季20位→今季13位) 平均OR数 (昨季22位→今季13位) 平均スティール数 (昨季22位→今季20位) 平均ブロック数 (昨季21位→今季7位)
まずは「基本データ」から。よく、今季の京都は 「スタイル構築1年目にしては、思ったよりよく機能できたのでは。」 といわれます。確かに、特に年末の川崎戦以降、見た目の勝利数以上に「感触がいい」という感じにはなっていきました。 ですけどその一方で、「基本データ」だけでも、課題がいくつもあります。
△「『チームEFF』より『実際順位』が下回っている。」 (「16位~19位が1勝差」なので、実際順位は「実質16位」と解釈できるが、それでも「チームEFFを下回っている」ことに変わりはない。) △「攻撃回数がリーグ平均未満。必然的にFG試投数も得点数も伸び悩んでしまう。」 (今季は「速いバスケ」をより志向していたように映るが、「攻撃回数がリーグ平均未満」では、勝率が4割にさえ届かないのは必然といえる[日本人選手の個人能力で劣る以上、攻撃回数は特に生命線。) △「FT試投数がリーグ最下位。『ファウルをもらう動き』が確かに少なかった。」 (「個人能力でより劣る」以上、「FTをもらう」ことは特に重要だが、それが少なかった。「ポストアップをほぼ使わなかった」[←個人的にはポストアップ一辺倒が好きではないので、これはこれでよいのだが]もだけど、日本人選手のFT奪取が特に少ない[←実は久保田、小西、水野はいずれも「リングアタック型」なのだが]、これも影響したのでは。) △「OR奪取数はリーグ平均程度だが、スティール数はリーグ平均を下回る。これでは攻撃回数を増やせない。」 (ORについては、ディアロが今季「平均ダブルダブル」なことが大きい[さらに今季は「第3外国人」に終始悩まされ続けたことを考えると、水準以上といえるだろう]。 でも問題はスティール。攻撃回数を増やすために特に重要な一つだが、今季開幕直前で「DF型の日本人選手がいないよね」と指摘されていたが[満田、小澤は一応はDF型ではあるが]、懸念されたとおりだった。「スティールが、せめてリーグ平均を上回る」感じにできることは、今オフの「最重要課題の1つ」といえるかと。)
「攻撃回数」「FT」「スティール」「OR」 。 キーフレーズとして、上述の4つが浮かび上がります。 これに加えて、「3P試投数がリーグ平均未満」 であったことも、留意事項の一つですが、これも開幕直前に「ピュアシューターとして、青木が機能できるか」と、既に指摘されていました。
満田(23分46秒) [試投数3.6本、成功率33.3%] 青木(9分53秒) [試投数2.1本、成功率32.1%] 小澤(13分42秒) [試投数2.2本、成功率34.7%]
いま挙げた3人は、いずれも今季、「3P/FG試投率が50%超え」の選手ですが、青木は特に「出場時間15分以上」を見込んでいたと想像です。申し訳ないですけど、「今季の誤算の1つであった」といわざるを得ない、「良質のピュアシューターの確保」も、今オフの重要補強ポイントの一つである 、と自分は強く思ってます。
速攻での得点(昨季20位→今季15位) ペイントエリアでの得点(昨季18位→今季12位)
ペイントエリアでの得点数の上昇は、「ディアロの存在が大きい」でしょう。実際、シーズンが進むにつれて、攻撃面でのディアロの存在感は着実に大きくなっていった感じですから。それに、第3外国人に終始悩まされ続けたことをも考慮すれば、水準以上といえるかなです。 その一方で、問題は「速攻での得点」です、これを「リーグ平均以上」にすることが「大きな目標の1つ」になるでしょう 。 例えば「群馬、三遠、北海道」は、速攻での得点がリーグ平均を大きく上回る(その一方で、「走るバスケ」を明確に掲げている「茨城、滋賀」は、速攻での得点はリーグ平均程度ですが)。特に、同じように「スタイル構築1年目」である三遠が「速攻での得点」がリーグ平均以上に対して(それも三遠は、「負傷者の続出」に苦しんだにもかかわらずです)、京都はそうできなかった、正直とても考えさせられます。
実は、京都が目指すことになるだろうバスケを先取りしていると映っているのが、「今季の横浜BC」です 。勿論、「河村という稀代のPG、これと抜群の好相性である[古典型ビッグマンの]ジャクソン、というスーパーデュオ」の存在が大きい のですけど、恐らく単純にそれだけではないと。 感じているのは、「積極的にコミュニケーションをとる姿勢」「はっきりと明確に、特に意識付けたいことを持っている」 が伝わることです。 実際、今季の横浜BCと京都を、データで比較します。
【「横浜BC」「京都」、今季成績の比較。】 勝利数的な実際順位 (横浜BC8位、京都19位) チームEFF (横浜BC8位、京都15位) 平均得点数 (横浜BC7位、京都18位) 平均失点数 (横浜BC13位、京都16位) 得失点差 (横浜BC8位、京都18位) 攻撃回数 (横浜BC1位、京都16位) チームTS% (横浜BC18位、京都14位) ファウル数 (横浜BC18位、京都4位) FG試投数 (横浜BC2位、京都12位) 3P試投数 (横浜BC5位、京都16位) FT試投数 (横浜BC5位、京都24位) 平均アシスト数 (横浜BC3位、京都14位) 平均TO数 (横浜BC8位、京都16位) 平均A/TO数 (横浜BC2位、京都18位) 平均リバウンド数 (横浜BC2位、京都13位) 平均OR数 (横浜BC5位、京都13位) 平均スティール数 (横浜BC5位、京都20位) 平均ブロック数 (横浜BC20位、京都7位) 速攻での得点 (横浜BC2位、今季15位) ペイントエリアでの得点(横浜BC2位、京都12位)
結局、「主要な全データでの比較」になってしまいました(汗)。 勿論、「参考にしづらい」こともあります。 例えば「平均アシスト数」「平均A/TO数」は、「河村がアシスト王である」に照らせば、これほどを望むのは現実的には難しいでしょう(しかも京都の来季の正PGを務めるであろうライトは、「無駄なTOもご愛嬌と割り切る必要があるタイプ」なので)。 あるいは、横浜BCの「チームTS%の低さ」は、「ジャクソンのFT%、49.7%」と、とても低いことが影響しています(そのため、相手によってはハック戦術を浴びてる可能性もある)。一方でディアロは「FT%、70.1%」です、最終的には水準以上に届かせています。 では、何故こうして「比較表を示した」のかというと、
「『攻撃回数』『FG試投数』をもっと増やせるように」 (横浜BCは河村不在時でも攻撃回数を徹底できている) 「『速攻での得点数』をもっと増やせるように」 (横浜BCは2位、京都は平均未満。来季はリーグトップ5を!) 「『OR数』『スティール数』をもっと増やせるように」 (スティール数でリーグ平均未満では、攻撃回数が増えない。 OR数は、「ジャクソン[4.32]、ディアロ[3.17]。この差をできるだけ縮めよう!) 「『3P試投数』『FT試投数』をもっと増やせるように」 (「攻撃回数」を増やせれば、おのずと「3P試投数」「FT試投数」も増えるということ!特に京都は「FT試投数が最下位」な訳で、これをとっても「攻撃回数を増やすことは最重要課題!」なことが伝わるかと。)
そう、とにかく今オフの京都は 「攻撃回数を増やすことが最重要課題である」 ことが、これで伝わるかなです。これに加えて、今季の京都は、 「よくも悪くも、外国人&アジア枠のBIG3への依存度が大きすぎる」 ことも、ずっと指摘され続けてきました。そう考えると 「日本人選手のFG試投比率の向上」 も、今オフの課題であった訳で、その意味で、「岡田の補強」は、客観的に見れば「とてもロジカルといえる」感じです。
それと今季の京都は、「2ガードシステム」を基本型にしていました。 個人的には、好きなスタイルの一つです。でも、やりづらさももしかしたらあったのかもしれないなと。これは、今季の茨城が「スモールボール」を志向しつつ、結局はその弱点を執拗に突かれて、クラットウィグを緊急補強せざるを得なくなったことと、相通ずるかもです。
(余談だが、一バスケファンとして、今季の茨城のマーク貝島GMの補強戦略は、個人的にはとても興味深いと思っていた。描いた意図は「成功できれば、日本バスケ界にとってきっとプラスになる!」と期待していたが、
「LJ・ピーク」[ほとんど起用されず、最終的には途中退団に。] 「トーマス・ケネディ」[出場時間「15分30秒」。30分換算でのEFFは「13.75」で良質の帰化枠な訳で、能力に比して起用法がよくなかったことは明らか。] 「キャメロン・クラットウィグ」[出場時間「15分39秒」。古典型ビッグマンだが、ポイントセンターという稀有な資質を持ち、OR能力も併せ持っていた。30分換算でのEFFは「20.57」で、これは正センターのジェイコブセンの「21.22」と同等程度といえる、というか20点超えととても良質な訳で、これも能力に比して起用法がよくなかったことは明らか。]
と、このように、能力に応じた起用法がもっとできていれば、「勝率5割超えはできたのでは?」と自分には映っている。 [「実際順位は17位、得失点差は13位、チームEFFは10位」。] はっきり述べれば、「GMとHC[リチャード・グレスマン]が、コミュニケーションを密にできていたのか?」と言いたくなる有様といわざるを得ない訳で、自分が茨城のGMならば「HCの交代がマスト」と考えるが。)
話がまた脱線してしまいましたけど、どういうことかというと、来季も京都は「2ガードシステムを、完全に封印する訳ではない」と思ってます。それに岡田は「比江島の後継者」と繰り返し述べてますけど、いわば「偽PG」というか「2ndハンドラー」的な資質能力は既に証明済みな訳ですので、その意味では「2ガードシステムの継続」と解釈してよいです。 ただ、「ライトの輝き・フィット感」と「京都としてのチームの成長曲線の上昇」が、データ・内容の両面で明確に出ていることに照らせば、「ライトを正PGで固定する」ことは「それが最も理に適っている」と。 (恐らく、ライトと小西を同時起用する場合は、「小西がSG的に振る舞う」感じになるのだろうと想像です、少なくとも来季の開幕当初は。)
接戦での試合(28試合、14勝14敗、勝率.500) (原則として「クラッチタイム突入時に6点差以内」[一部例外的な試合もある]。) (それ以外での試合[32試合、8勝24敗、勝率.250]) CSレベル球団との試合(25試合、4勝21敗、勝率.160) (CS不出場の宇都宮も、ここにカウント[同等のチーム力とみなす]。 うち接戦での試合[11試合、3勝8敗、勝率.273]。) (それ以外での試合[35試合、18勝17敗、勝率.514]) 12.18、三遠戦まで(21試合[7勝14敗]。ライトのフィット以前) →接戦試合(8試合、4勝4敗)、vsCS球団(6試合、0勝6敗)、それ以外(15試合、7勝8敗)。 12.24、富山戦以降(39試合[15勝24敗]。ライトのフィット以降) →接戦試合(20試合、10勝10敗)、vsCS球団(19試合、4勝15敗)、それ以外(20試合、11勝9敗)。
接戦での勝率を「.600超え」にできればより望ましいですけど、こうしてみると、
「接戦に持ち込む試合数自体を多くつくれている。」 「年末以降の方が対戦相手的によりハードなのに、勝負できている。」 (→明らかに「ライト中心のシステム」に移行してから、上昇曲線が可視化できていることが、ここでも改めて明らか。)
正直、「久保田の今オフの放出(退団)」は、自分は全く想像していませんでした(ただ、移籍の噂自体は、4月半ばの秋田戦の頃から出始めてはいた)。「よしくん」と慕う若い女性ファンの存在の多さは、皮膚感覚で強く実感でしたから。 ですけど、「PGは『個人のEFF』と同等以上に、『チームを勝利に導く』ことが最も重要である」 と自分も思っていますけど、「チームを勝たせるPG」という意味では「久保田≦ライト」である ことが、はっきりと出ていること。 それと実は、この文章を執筆し始めるとき、自分の念頭にあったのは 「正PGとしてテーブスを獲り、ライトは今季と同様に正SGが基本型。」 だったんですよ(テーブスも「好きな選手の1人」だけど、それを抜きにして「シンプルに客観的に考えて」です)。 ですけど、テーブスも久保田と同様に、今季は「チームを勝利に導けなかった」こと。守備意識は久保田よりは上回ってますけど、個人のEFFは久保田と同等なこと。 そう考えると、「PGテーブス、SGライト」よりも、「PGライト、SG岡田」の方が、より理に適っている といえます。
ではここで、「今季の京都の選手編成」、及び、「京都の今オフの考え得る選手動向」を、それぞれ示させて頂きます。
【今季の京都、「最終的な選手編成」。】 (原則、「4月5日の滋賀戦以降の選手編成・起用法」を参考。 数値は「30分換算でのEFF」です。) スタメン(小西[10.36]-ライト[11.73]-満田[5.43]-ユトフ[19.82]-ディアロ[22.99]) 主な控え(久保田[13.52]、水野[5.75]、青木[8.68]、小澤[3.55]、ウドゥ[15.92]) 他の控え(益子[×]、小室[×]、トビン[×]、モーア[×]) EFF合計(スタメン[70.33]、控え[47.42]、合計[117.75]) (小西は「4月5日の滋賀戦以降」、青木・小澤は「3月8日の名古屋D戦以降」で表記しています。通年でだと小西は「8.59」、青木は「5.79」、小澤は「2.40」です。)
【今オフの京都、現有戦力及び補強ターゲット、それぞれの選手動向。】 (1)「現行契約が残っている?現有戦力」 ライト (入団時に、「来季までの2年契約」とのフィリピン側での報道が。家族が京都を気に入っているとのこともあり、残留確定かと。) ユトフ (家族が京都を気に入っていると伺うこと、何よりも本人の輝きが昨季と「いい意味で全くの別人」。残留確定かと。) ディアロ (速い段階で日本に馴染んでおり、社会貢献活動にも熱心。まさしく「ねっ?日本って素敵でしょ?」。残留確定かと。) 小西 (今季は「新人契約」であったが、RS最終戦終了からわずか3日後の5月10日に残留にサインの公式発表。「地元選手」なこともあり、恐らく「フランチャイズプレイヤーを目指す」と考えてよいだろう。) (2)「本人は残留を望む、と思われるが…」 水野 (「最終戦終了後での挨拶」「ファン感謝祭」で「球団側から来季契約の提示があれば、自分は京都で成長し続けたい」趣旨の言葉が。ただ、位置付け的には「2ガードの4~5番手」がより望ましい感が。) 青木 (ファン感謝祭で「ナイスガイ」ぶりを存分に発揮。そもそも実質的には通訳兼務の立ち位置、つまり「選手とコーチスタッフの架け橋役」 の役割なので、絶対に必要。ただ一選手としては「よくも悪くもピーキー」なことも浮き彫りで、申し訳ないけど「12人目の選手」。 わかりやすく述べれば、山口祐希さん[現A東京AC。秋田、新潟、富山などを渡り歩いたが、「通訳兼務を活かした架け橋役」的な存在意義がより大きかった]、山本柊輔[現熊本。三遠、A東京などを渡り歩くが、「スキルコーチを兼務できる架け橋役」的な存在意義がより大きい]とほぼ同義。) 小澤 (3月以降は重要戦力での起用で、「3&D」として存在意義を示すが、恐らくは「納得できる補強ができれば退団、そうでなければ残留」の位置付けと想像。より具体的には「磯野[熊本]、中野[北海道]の補強成功の結果次第」。3月以降の「30分換算でのEFF」が「3.55」で、通年[2.40]と大きな差がないこともマイナスに作用しそうと読むが。 ただ、内容的には「DF能力はチームで有数」であり、残留時でも明確な役割付与がしやすい意味では有意義な存在といえる。) トビン (位置付け的には小澤と同義。つまり「納得できる補強ができれば退団、そうでなければ残留」。ただ、より厳密には「残留にサインした上で、より出場機会を見込める球団[できればB2球団]への期限付き移籍がよりベスト」 と考える[そもそも素材型であり、中長期的に捉えた方がよいとは、入団時の時点でいわれていた]。申し訳ないけど、今季の成績では「三森(B2奈良)とほぼ同等では…」が自分の解釈[要はとても「B1レベルではない」ということ。加えてファン感謝祭で「あっち向いてホイ」がわからないと判明は、正直とても落胆でした]。) (3)「今オフ、補強ターゲットと考えられる選手。」 (日本人選手のみ。ちなみに「第3外国人」は「NCAA上がりの若い外国人で対応?」と読んでいます。 なお、「既に補強発表済み」「現時点で噂がある」「争奪戦に参加の噂がある」「噂はないが、要補強ポイントに合致する」の順に記載してます。) 岡田[信州] (「5月13日土曜日」に補強が公式発表済み。「地元選手」「中長期的なフラッグシップ」「短期的なスコアラーの軸」など、客観的に見れば「補強に動く合理的理由」がいくつもある。 「正SGでの起用」 と考えてよいだろう。) 川嶋[秋田] (「京都が補強に動いている」という噂が既にある。実際、「故郷が京都[京都に在籍歴がある]」 「スティール・守備能力に優れて、攻撃回数を増やしたい京都の要補強ポイントに完全に合致」「満田の退団で、精神的支柱が絶対に必要」ということに照らせば、「そう遠くないうちに公式発表になる」可能性も。 実際に補強の場合は、「控えSG、より厳密には2ガードの4番手」 での起用か。加えて「スポットでのSF起用」の可能性もあるし、今季は水野がSFで起用される場面があったことを考えると、それがなさそうになるだけでも補強の意義は大きい。ただ、守備面では計算の一方で、攻撃面での数値は今季に一気に落としているので、来季序盤の内容次第では水野にとって代わられて、「オフコートキャプテン的な役割」が主になる可能性も。) 磯野[熊本] (「争奪戦に参加と思われる球団」に名前がある。ただ、今オフの「要注目選手」であり、また本人が「B2昇格POが終わるまでは、去就のことは全く考えていない」姿勢であったことから[5月6日に、熊本のB1昇格失敗は既に確定している]、争奪戦は長期化の可能性が恐らく高い。 「正SFでの起用」 と考えてよいし、「攻撃回数を増やしたい」「守備力を高めたい」「A/TOを意識したい」「ハイエナジーの体現」、これら京都の要補強ポイントを一気に克服できる「唯一無二の補強ターゲット」である 。 あとのコアメンバーの4人(ライト、岡田、ユトフ、ディアロ)が「より攻撃に重きを置ける」意味でも、「守備マインドがより強い」「全体バランスをとれる」「バスケIQが最大の特徴」 である磯野は、磯野とほぼ同様の資質能力を持つ日本人選手自体がいない意味でも、「なんとしても補強成功がマスト」 と強く考える。 勿論、「B1経験がゼロ」であるので、リスクは否めないが、守備意識が高いので恐らく大崩れはしない。そして機能できれば、岡田・小西と共に「中長期的なコアメンバー」になる意味でも「補強に動く合理的理由」がいくつもある。 というのも磯野は「この3月で25歳」と若手である。しかも「B1経験がゼロ」であるのはむしろ「B1でどれほどできるかの挑戦」といえるので、「共に登る」を体現できる意味でもドンピシャであるし、プレースタイルが「アンセルフィッシュ」であることも、京都のバスケスタイルに合致し得る。 裏を返せば、磯野の補強失敗は、構想自体が完全に狂う[正SFは守備型がより望ましい訳で、そうなると小澤が正SFで残留、ということになる。だけど今季は「正SFが弱点」とずっといわれ続けていた訳で、その意味でも磯野の補強は「なんとしても獲らねばならない」ということ。尤も本人が熊本、あるいは九州の球団でのプレイに拘る場合は、仕方ないと割り切るしかないが…〈磯野の故郷は福岡。しかもB2昇格POの結果、「佐賀、長崎のB1昇格が叶い、しかも両球団共に資金力があること」がどう影響するか…〉]。) 西野[SR渋谷] (「争奪戦に参加と思われる球団」に名前がある。ただ、今オフの「要注目選手」であり、争奪戦は長期化の可能性が恐らく高い。 役割的には「貴重な日本人選手での3.5番」 。これは「ライトが正PGで固定」であるので、なおさら「良質の3.5番タイプ」は、今後のBリーグの戦術傾向に照らしても存在意義が恐らく大きいことから。 「外国人3人組を休憩させたい(orファウルトラブル時)」「スクリーナー、ストレッチ4として振る舞い、ユトフをSF的に起用したい」「vsビッグラインナップ時(特にvs川崎など)」等、「日本人選手の3.5番」の補強意義はこのようにいくつもある。 その上、西野は「この7月で25歳」と若手である[そもそも昨オフも移籍市場の要注目選手であったが、昨オフは早々に残留発表がなされていた]。しかも西野は「故郷が大阪」なので「準地元選手」 である。 で、「日本人選手の3.5番」の第一人者である張本[名古屋D]が「30歳」、佐土原[広島]が「この10月で24歳」だが、佐土原は恐らく移籍の気配自体がない。それも西野が「要注目選手」たる背景であり、機能できれば「中長期的なコアメンバーの1人」になり得るし、「準地元選手」である意味でもなおさらといえる。しかも西野の今季の「30分換算でのEFF」は「8.54」で、これは張本の「7.64」、佐土原の「6.01」を上回っている。 加えて、SR渋谷に比してだと、京都の方が「より上昇見込みが持てるよ」も、口説き文句として使えることもメリットと考えるし、張本が「15分程度」であることに照らしても[今季の西野は「13分34秒」]、「補強に動く合理的理由」が多いといえる。 補強失敗時は「トビンの残留」で対応と思われるが、今季はそもそも戦力といえなかったので、その意味でも「なんとしても補強成功がマスト」 。) 中野[北海道] (現時点では、具体的な噂はない[ただ、移籍市場に出る可能性がある選手として名前は挙がってはいる]。これは、中野はプロ入り以来北海道一筋だが、「北海道の折茂武彦社長の大のお気に入りだから」が影響の可能性が。「この10月で27歳」という若さもだし、「故郷が兵庫、つまり準地元選手」 なこと、そして「小西と大学[関西学院大学]で3学年差の年上であった[故に接点がある]」 ことも京都に追い風の要素。 ただ、「移籍市場に出る可能性は少なからずある」と自分は読んでいて、それはシンプルに「北海道は今季期待されていたが、不本意な結果に終わったこと」から。単純に北海道よりも、例えば京都・三遠・茨城とかの方が「より上がり目がある」ことに照らして考えると、他球団との交渉のテーブルに就く可能性が充分にあること。その上、三遠は「金丸、細川がいて、しかも西田(三河)に興味を示している」との噂があり、茨城は「志向するスタイルは合致するが、選手の起用法が一定しない、同じポジションに山口がいる」ことに照らせば、移籍市場に出れば恐らく京都が最も有利なこと。 しかも、「ここ2年で有力選手の大移動があった」影響で同タイプの選手の移籍の動きが今オフは恐らく数えるほどと思われることに加えて、「今季はそもそも日本人選手の3P成功率が下振れした」ことも、「中野を補強する意義の大きさ」により説得力をもたらす。 「SFに対応できる&ピュアシューター」 としてとても貴重であり(今季は「3P/FG試投率[68.7%]、3P成功率[35.1%]、FT成功率[84.8%]、TS%[53.3%]」)、しかも「準地元選手&小西の大学の先輩」。その上、今季の京都は「クラッチタイムでの6thマンが不在」 との指摘がずっとあり[今季終盤に久保田が6thマンに回ったが、これは「苦肉の策」の面もあった]、「ピュアシューターの不在」 [青木は「B1レベル」ではあるが、継続性にやや難が…]、「FT試投数の少なさ」 (中野の最大の特徴は「3P/FG試投率が常時60%超え」なことだが、「FT成功率が常時80%超え&FT試投数が同タイプでは多め」)もずっと指摘され続けてきた訳で、これらの課題を克服できる「唯一無二の補強ターゲット」である。 補強失敗時は「小澤の残留」で対応と想像だが、「短期・中長期の両面で絶対に補強したい1人」といえる(「準地元選手」であるので「中長期的な6thマン」になり得る意味でも)。ただ、この文章を書き上げかけたところで、北海道側が「地元選手である高橋の放出」を発表したこと&中野が北海道主催の6月のイベント参加を発表なことに照らせば、中野が移籍市場に出る可能性は高くない感でもあるが…。)
「なんとしても」という言葉は、(その2)でも言及させて頂きましたが「元ネタの言葉」があって、「なんとしても、わたしたちであの怪物を止めるの。」という、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の予告編での、ピーチ姫の台詞が元ネタです。 ですけど、いま挙げた「補強候補の5人」、それぞれに「補強の意義」がある訳です。よりかみ砕いた説明を、下記で示します。「優先順位的な順序」で示させて頂きます。 ちなみに補強に失敗した場合は、「補充はいらない、『枠の無駄』はうんざり」が、一バスケファンとしての正直な感覚です、と申し添えさせて頂きます。
【今オフの京都の「5人の補強ターゲット」、それぞれの合理的理由。】 (1)「岡田(SG。信州)」。 ◎日本バスケ界全体にとっての「比江島の後継者」。 →数年後の「Bリーグのフラッグシップ」での期待感が。 ◎今季の京都は「外国人のBIG3」への依存度が顕著だった。 →得点能力的には「BIG3の一翼」を形成できる。 ◎京都にゆかりのある選手として、純粋にno.1。 →将来的に「名誉生え抜き」「現役no.1スコアラー」の可能性も。 (2)「磯野(SG/SF。熊本)」。 ◎「圧倒的なバスケIQ」。「セイバーメトリクスの申し子」。 →「実際順位」と「チームEFF」は一定程度の相関関係が。 ◎「スティール、OR、A/TO、TS%」と「攻撃回数で重要な要素」でいずれも高数値が。 →最大の魅力は守備力。熊本での直近2年もFG試投数自体は多くないので、「半ロールプレイヤー」的な役割はむしろドンピシャといえる。 ◎将来的に「現役no.1オールラウンダー」の素質が。 →跳躍力も特徴の一つ。リングアタックをより得意とするが、その中でもダンクを少なからず披露することも。 (3)「西野(SF/PF。SR渋谷)」。 ◎「貴重な日本人の良質の3.5番」。「next張本の最有力」。 →ライトを正PGで固定の構想ならばなおさら重要。勿論、中長期的に外国人/アジア枠補強で柔軟性をもたらす意味でも。 ◎「準地元選手」。「年齢的な伸びしろも魅力」。 →補強成功ならば「岡田・小西・磯野と共に中長期的なコアメンバー」で期待大。 (4)「中野(SG/SF。北海道)」。 ◎「3P/FG試投率が高い」ピュアシューター。6thマン向き。 →守備力が苦手だが、「短時間での爆発力が特徴」な意味で「6thマン向き」。プロ入りから4年連続で「3P/FG試投率が60%以上」という「ピュアシューター」。 ◎「FT能力が高い(試投数、成功率が共に高い)」。「準地元選手」。 →プロ入りから4年連続で「FT成功率が80%以上」を継続中。3P特化型のピュアシューターなのに「FT試投数の多さ」も特徴。「FT試投数が少ない」という今季の京都にとって大きな戦力になり得るし、クラッチタイム時に「この1本を決めてくれ」を任せ得る意味でも6thマン向きかと。 (5)「川嶋(PG/SG。秋田)」。 ◎「DF型として良質」。「複数ポジションに対応可能」。 →最大の特徴は「スティール能力」で(「2019-2020」はスティール王)、秋田での直近2年では「30分換算」で「2.77→1.95」。リーグ平均未満であった「スティール数の向上」、そして「攻撃回数の上昇」に大きな貢献が見込める。また「PG/SG/SFの3ポジションに対応可能」であるので「戦術的柔軟性をもたらせる」ことも大きな特徴。 ◎「地元選手」。「精神的支柱」。「若手の手本」になり得る。 →「いつも全力姿勢」が魅力であるので、「若手の手本」にぴったり。日本人選手では恐らく唯一の「オーバー30」であるので「オフコートキャプテン」的な役割になりそう。ただ一方で、攻撃面での数値が低下傾向は不安要素が。「バスケIQに優れる」ので、チームバランスを考慮して「3P/FG試投率をより高める」可能性が少なからずあり得る。
上述の説明から、既に入団決定済みの「岡田」は勿論ですけど、特に「磯野」「西野」「中野」のいずれも「短期・中長期の両面で補強に値する選手で、かつ同タイプの選手としてはとても貴重な選手であり、しかも現代バスケに必要な資質能力を持つ選手」である ことが伝わるかなです。勿論、「何かしらの明確な特徴を持つ選手、長所が可視化できる選手」 であることも、「なんとしても全力で補強に成功して欲しい選手」 と強く推す理由です。 (「長所・特徴を明確に持つ選手」ということは「役割の付与を明確化できる」というメリットがありますし、視点を変えれば「キャラ立ちできる」ともいえますので。) そして自分が満田を一選手としてどうしても評価できなかったことも、「セイバーメトリクスに逆行の選手というか、これといった長所が可視化できない選手なこと」が、とても影響していました。)
その上、「岡田」「磯野」「西野」は特に「顔面偏差値が高い」ですので(個人的には「ルッキズム云々」は正直好きではないですが…)、「女性ファンの獲得」の面でもドンピシャといえます。それに日本バスケ界の独特の特徴として「特定の推し選手を持つ、若い女性ファン」の存在がありますので、特に「岡田」は「比江島の後継者」としても、「女性ファンの獲得の意味でも理に適っている」といえます。 そして、「岡田」「西野」「中野」は「地元選手or準地元選手」 です。 ということは、来季よほど機能できないとかでない限りは、「中長期的なコアメンバー」と計算できる可能性が高い。長く同一チームにいれば、おのずとファンは増える訳で、「地元はいいぞ」という明確な口説き文句にできます。 それと「中野」は「6thマン向き」と述べていて、「短時間での爆発力」「3P能力、FT能力に特化」がその理由としてあって、しかも「ピュアシューターである6thマン」は「今オフの京都の要補強ポイントに合致」な訳ですけど、それと「正SFの要補強ターゲットの磯野」の短所として「無駄なファウルトラブルが散見の傾向」があります(これは磯野が「よくも悪くも全力エナジーが特徴」の選手であるが故でもありますが)。 その意味でも、「正SFは磯野、クラッチタイムは中野」と棲み分ける意義が大きいと考える訳です。
「川嶋」も、上述の4人ほどの優先順位ではないですけど、その「守備意識」「複数ポジションに対応可能な汎用性」は明確な特徴ですし、「精神的支柱」という意味でも補強のニーズがとても大きいです(そもそも今季の選手編成にせよ、「精神的支柱の不在」が強く指摘されていたので、その意味で「川嶋の補強は理に適っている」)。しかも「地元選手」ですので、「熱烈な大歓迎だよ」といえます。 ちなみに西野のところは、個人的には「川真田(滋賀。9.34)」もとても興味深いですけど、川真田は「4.5番型」なんですよね(その上、機動力に優れるとはいえ、本質的には古典型である)、「人間性」「プロ意識」の面ではとても魅力的ですけど、いまの京都に合いそうかというと、出場時間的には正直きついかもなあ…、と思ってます。 (「チームの雰囲気づくり」「女性ファンの獲得」の面では確実にプラスと考えるが、「本人の選手生命の観点」ではベストとは思わない、と自分は思ってます。ただ、京都に来たらどのような化学反応になりそうかとても興味深いと感じるのも、正直な感覚です。 尤も「残留が第1希望?」という話もあるようで、そうであれば「義理堅くて、より応援したくなる」の感じですけど、今季は選手としての市場価値を恐らく一気に高めたと想像ですので[しかもシェーファー〈三河〉が負傷の影響で今オフは恐らく移籍市場に出ないだろうことも追い風といえる]、「他球団の話を一通り聞いてから判断するでも、納得してもらえると思うよ?」と想像ですけど。) では、上述のことを踏まえて、「今季の京都の最終的な選手編成」を改めて示させて頂いた上で、「今オフ(来季)の京都の理想的な選手編成」を併せて示させて頂きます。
【今季の京都、「最終的な選手編成」。】 (原則、「4月5日の滋賀戦以降の選手編成・起用法」を参考。 数値は「30分換算でのEFF」です。) スタメン(小西[10.36]-ライト[11.73]-満田[5.43]-ユトフ[19.82]-ディアロ[22.99]) 主な控え(久保田[13.52]、水野[5.75]、青木[8.68]、小澤[3.55]、ウドゥ[15.92]) 他の控え(益子[×]、小室[×]、トビン[×]、モーア[×]) EFF合計(スタメン[70.33]、控え[47.42]、合計[117.75]) (小西は「4月5日の滋賀戦以降」、青木・小澤は「3月8日の名古屋D戦以降」で表記しています。通年でだと小西は「8.59」、青木は「5.79」、小澤は「2.40」です。)
こうしてみると、特に青木は、この3月以降に大きく成績を伸ばしていることが伺えます。ただネックは「180cmという身長」と「守備力がとても苦手」なことです。そこが「恐らく『12人目の選手』の位置付けになるのでは?」と考える理由なんですよね。 こうしてみると、水野・青木は「最終戦での猛アピールで、残留を勝ち取れるのでは?」と映りますけど、でもその一方で「ローテ要員と置くまでにはならない感が」と。ですけど青木は、「3月8日の名古屋D戦以降」に絞れば、「FTが19/19(すべて成功)」で、「30分換算でのFT試投数」では「2.39本」で、これは「同タイプでFT試投数が高い部類」である中野の「1.90本」を上回っています。 「FT能力が高い選手」はいればいるほどよい訳ですので、その意味でも青木は「来季序盤次第では、巻き返しも可能といえる」といえます。
【今オフ(来季)の京都、「現時点での理想の選手編成」。】 (数値は「30分換算でのEFF」です。〈〉は「今オフの補強ターゲット」。すでに入団決定の岡田も〈〉印をつけてます。) スタメン(ライト[11.73]-〈岡田〉[13.32]-〈磯野〉[7.83]-ユトフ[19.82]-ディアロ[22.99]) 主な控え(小西[10.36]、〈川嶋〉[6.86]、〈中野〉[6.08]、〈西野〉[8.54]、〈新外国人〉[18.18]) 他の控え(水野[5.75]、青木[8.68]) EFF合計(スタメン[75.69]、控え[50.02]、合計[125.71]) (昨季EFF合計[スタメン〈70.33〉、控え〈47.42〉、合計〈117.75〉]) (小西は「4月5日の滋賀戦以降」、青木は「3月8日の名古屋D戦以降」で表記しています。通年でだと小西は「8.59」、青木は「5.79」です。 磯野のEFFは「今季の細川(三遠)の数値」を期待値としてあてはめてますが、磯野の今季のB2でのEFFは「10.36」。新外国人のEFFは「今季のアルマ(新潟)の数値」を期待値としてあてはめてます。)
勿論、上述のように「机上のようにはいかない」かなとは思いますけど、それでも 「今季EFF(117.75)→来季EFF(125.71)、差(+7.96)」 これが叶えば、下記のことに期待できます(なお、「第3外国人」については、あとで改めて言及させて頂きます)。
【今オフの京都、「上述で示した的確な補強」が全て叶えばでの、「個性豊かなコアメンバー」。】 (スタメン) ライト(「フィリピンバスケのスター」にして「ファンタジスタ」) 岡田(「比江島の後継者」。「リングに向かう姿勢」は日本人no.1) 磯野(「バスケIQの塊」。攻撃回数/FG試投数の上昇で絶対不可欠) ユトフ(「心優しき絶対エース」。シュートレンジはBリーグのビッグマンでno.1) ディアロ(「平均ダブルダブル」。ゴール下の守護神。パワー型が苦手なのはご愛嬌と割り切る) (控え) 小西(「京都のハート&ソウル」「ハイエナジーの象徴」にして「チェンジオブペース」の第2PG) 川嶋(「圧倒的なスティール能力」と「複数ポジションへの汎用性」) 中野(「3P能力&FT能力に全振り」。「クラッチタイムで輝くピュアシューター」) 西野(「日本人の3.5番」として「戦術的汎用性」を生み出す) 新外国人(「機動力、パワー、OR能力、シュートレンジ」を高次元で兼備。「ポイントセンター」でも機能できるとより望ましい)
【今オフの京都、「上述で示した的確な補強」が全て叶えばで「期待できる上昇要素」。】 (1)「攻撃回数の上昇」、これに伴う「FG試投数の上昇」。 (「第3外国人、磯野」による「OR」、「磯野、川嶋」による「スティール」で、「トランジション」の体現度を高められる。攻撃回数、FG試投数が増えれば、おのずと得点数の増加になり得る。) (2)「DF型を誰か1人は常時コートにおける」、これによる「失点数の減少」。 (「磯野、小西、川嶋」と「DF型を3人擁する」ことになるので、クラッチタイム突入時までは「エースキラー型を置き続け得る」メリットが。これにより失点数の減少になり、(1)とセットで「得失点差を±0以上に」が見込めて、それに「チームEFFの上昇」が見込み得る。 これに加えて、「スティール数が『リーグ平均未満→リーグトップ5程度』」を見込み得ることもメリット。) (3)「アンドワン(バスケットカウント)の創出機会の上昇」が見込める、これによる「FT試投数」の上昇。 (「岡田、磯野」は「リングアタック能力」により特徴を持つ。また「中野」も「ファウルをもらう動き」が巧いので、「FT試投数の大幅な上昇」が望めるのでは。特に中野は「FTをもらう=ほぼ得点ゲット」なことも大きなプラス要素。) (4)「速攻での得点数」の上昇。 (「磯野、中野、西野、川嶋」は「速いバスケでより輝けることを証明済み」なので、京都の「エナジーのバスケ」との相性がよい。加えて岡田も「速いバスケはむしろより向いている」と思われるので、その意味でも「速攻での得点数」が増えるであろうこと。 それと、来季は「ライトが正PGで固定」と思われるので、ベースは「今季の年末以降のバスケ」と考えてよい。加えて補強により「受け手の質の上昇」が望める意味でも、「速攻での得点数の上昇」に期待できるのでは。) (5)シンプルに「選手層の向上」。これによる「負傷リスクヘッジ」。 (今季は「ユトフ、ライト、ディアロのBIG3への依存度」が繰り返し指摘され続けてきたし、内容・データの両面ではっきりと出ている。この3人に長期離脱がなく、その意味で昨オフにトレーナー陣を大きく強化した成果といえるが。 来季に意図する目標は「勝率5割以上、願わくは勝率6割ライン、それで西地区の4強の一翼に風穴を開けたい」になるが、長いシーズンなのでどうしても「負傷リスク」がある。特に複数ポジションに対応できる「西野」「川嶋」「小西」は、その意味でも存在意義が大きいといえる。) (6)「地元選手・準地元選手」が多くいる(岡田・小西・西野・中野)。この4人は全員が来季開幕時年齢が「27歳以下」であるので、機能できれば「中長期的なコアメンバー」として固定に期待できる。 (いま挙げた4人に加えて、磯野も若いので機能できれば「コアメンバーが5人」になり、中長期的な選手編成を「ピンポイント」にできるし、加えて[精神的支柱で想定される]川嶋も「地元選手」なので、「地域に愛される球団」を目指すうえでも大きなプラスになり得る。 少なくとも、上述の補強構想がすべてうまくいけばだが、「ステップの年」である来季で手応えを示して、選手編成をほぼそのままで「ジャンプの年」である2024-2025シーズンで「完全なる勝負モード」にできるメリットが。)
上述のような感じですけど、「日本人選手の補強」に加えて、今オフの京都は、「あと2つ、とても重要な補強ポイントがある」と自分は思ってます。それは 「2人目のマネージャー(情熱・資質能力があればBリーグ経験がなくても全然よい!)」「第3外国人」 です。
(いまリンク添付させて頂いたのは、昨季途中から香川でアシスタントマネージャー[AMG]を務めている、糸魚川陽さん[インターン生扱いのため、香川の公式HPのチームスタッフ紹介に記載はない]。「シンプルにとても濃密なnote記事」ですので、「バスケ界に携わりたい人間は拝読の価値がとても大です!」 。 リンク添付の最大の趣旨は、「バスケ球団のマネージャーはより最大級にリスペクトされて欲しい!」 と思うし、今季は「広島」「横浜BC」と、マネージャー複数人体制にして結果[=CS出場]を出した球団が複数あることは、やはり留意されて然るべきと自分は考えますが[尤も同じ複数人体制でも、「広島」は役割分担が明確に対して、「横浜BC」はそこは試合を観る限りは結構曖昧という違いはありますが]。)
(ちなみに、「来季に向けて」で、宇都宮が球団公式HPで「チームマネージャーの募集」をしております。「バスケ球団のマネージャーになりたい」人間、一バスケファンとして「志があるならば、このチャンス、つかみに行こうよ」と伝えたいです!)
実は「社長・GM・球団職員への手紙」で、「選手補強についてのことは、言及していません」。誰を、どのポジションを、どの選手タイプを補強することがより望ましいのかは、「球団・GMが決めること」と思っていますし、そもそも「ラナHCと渡邉GMが綿密に話し合ったうえで補強構想を(優先順位を含めて)決めていると信じている」感じですので。 ですけど、「社長・GM・球団職員への手紙」で、
「2人目のマネージャー(渡邊好美MGを支えるアシスタントマネージャーのイメージです)を、今オフに絶対に補強して欲しいです! 経験は一切問わない、『バスケットボールへの愛・情熱を持つ人間』、その新しい息吹を入れること自体に意義があると考えるので!」
と、綴らせて頂きました。 なぜ、「マネージャーの補強」を強く御要望させて頂くかと申しますと、「ここ数年での、バスケットボールをめぐる環境の変化の激しさ」からです。例えば戦術傾向は、5年ほど前と全然違っている(「統計技術の大幅な進歩」が大きい、これは野球もそうです)。 あるいは、Bリーグという観点でいえば、この3年でリーグレベルは一気に大きく上がりました。「DJ・ニュービル(大阪。2020年に入団)の爆誕・成功」を境に、それまでは「中国CBA」「豪州NBL」を目指したであろう優良外国人が何人も入るようになってきました。 そう考えるとシンプルに、「マネージャーの1人体制」はもう厳しくなってきているのでは? と。それと、「2人体制にすることで、役割分担ができるところは役割分担をしていくことがより望ましいと考えるから」 、のイメージです(現実的には恐らく、新しいAMGは「エキップメント的役割」の感じになる可能性が高いだろう。実際、今季に新しく三遠のAMGに就いた佐藤叡花さんは、この「エキップメント的役割」であった)。 一つ誤解して欲しくないのは、「今季のマネージャーである渡邊好美さんは、相応の評価はされて欲しい」、ということです(「スタイル構築1年目にしては一定の結果を出せた」意味では、「雰囲気づくりに貢献できた」といえるので)。それと恐らくですけど、香川の糸魚川AMGの言葉を借りれば、渡邊マネージャーは「事務」的な能力により優れているといえるかもです(バスケ球団のマネージャーは「現場」的な能力と「事務」的な能力の2つを併せ持つことが求められる、という意味でだと)。
マネージャーに求める役割・存在意義は、絶対的正解はないと思ってます。ですけど一バスケファン的には、「『13人目の選手』として、選手と共に戦える」「選手とチームスタッフの架け橋役になれる」 、そのようなマネージャーであって欲しいと願ってます。 「吉田朱里彩さん(広島)、中村仁美さん・薄井麻鈴さん(横浜BC)、早坂咲輝さん(滋賀)」とかが自分が「応援したい!」と特に感じるのは、「13人目の選手として、共に戦っていることが伝わるから」が正直大きいのです。そして恐らく彼女たちは「現場」的な能力により優れると伝わるから、それがより「情熱(Passion)」が可視化されることを含めて、「応援したくなる」のかもしれません。 いえることは、「バスケットボールが大好き!という愛・情熱を持った人間」に携わって欲しい! ということです。特にバスケットボール球団のマネージャー(及び球団職員)は「バスケットボールが大好き!」という人間が集っている、と自分は強く信じています し。
どういうことかと申しますと、少し私事をお許し頂きたいと思ってますけど、自分はいま「38歳」です。で、自分の高校・大学時代は、「スポーツビジネス」を学ぶ道が、実はほとんど整備されていませんでした(体育大学に進む以外の道が、ほとんどなかった。余談ですが、自分の高校・大学時代は「防災を専門的に学べる学部・学科自体がなかった」です)。 ですので、いまの子ども・若い世代は、その意味で「スポーツビジネスに携わる道(そのルート)が、ある程度は整備されてきている」、そう考えるとなおさら、「バスケットボールに携わりたい!」と強く抱いているならば、「そのチャンスを全身全霊でつかみに行って欲しい!」 、そう強く伝えたいのです。
話を選手補強のことに戻しましょう。 「第3外国人」 。これは、「岡田」「磯野」の補強と同等以上に、「優先順位的に最も重要性が高い要補強ポイント」である、と強く思ってます。 とはいえ、京都は、
【京都の「昨季の決算」(2022年12月のBリーグ公式発表)より。】 入場料収入(20位) (実質的には「ワースト2」、シンプルに「集客に苦しんでる」) 売上高(21位) トップチーム人件費(17位) (厳密には異なるが、ほぼ「選手総年俸」と解釈してよい。 都市としては「ビッグマーケット」だが、球団の体力としては「スモールマーケット」なこと。)
今季は観客動員数を大きく増やしていますので、今オフにかけられる「トップチーム人件費」も増額できているだろうと想像しますけど、それでも、よくいって「ミドルマーケット程度?」の感じだろうと想像です(さすがに、「島根」「広島」ほどまでには至らないのではと読んでいる)。 尤も、上述の(岡田を含めての)「要補強ターゲットの5人の日本人選手」、実は「5人全員が非CS球団の選手」です(磯野に至っては「B1経験自体がない」)。岡田はそれなりの市場価値でしょうけど、それ以外は(「今オフの要注目選手」と目されている磯野・西野を含めて)「コスパ優良」が魅力のタイプです。 そう考えると、「第3外国人」も、「コスパ優良」を意識した補強になっていくのでは? と自分は読んでいます。 それに昨オフに新潟が、「コーバーン[24.57]」「アルマ[18.18]」 と、「NCAA上がりの新人外国人」 を2人も獲得して、チームはB2降格でしたけど、個人としては2人共に期待値通りの好成績でした。
「NCAAで好成績であろうとも、新人選手であることに変わりはない。 『新人の外国人選手』だから『年俸は安価』。成功が叶えば『コスパ優良』。」
「5月1日のnote記事」で、「昨オフのコーバーン、アルマのBリーグ入りが示したこと」として上述のことがある、と綴らせて頂きました。 勿論、「NCAAで好成績を示した。でも、NBAドラフト到達には少し届かない」 感じがミソですけど。 で、京都の今オフの「第3外国人」に「特に求めたい資質能力」として、「下記の能力を併せ持つビッグマン」が絶対に必要である、と強く考えてます。
【今オフ、「京都の第3外国人」に「特に求めたい資質能力」。】 (1)「シュートレンジ(3P能力があること)」 (「3P成功率」もだけど、それ以上に「3P/FG試投率」がどれほどあるのか。「ディアロに3P能力を望めない」ことに照らせば、最重要に求められる資質能力になる) (2)「OR能力」 (今季の京都は、志向するスタイルに反して、「攻撃回数、FG試投数はリーグ平均未満」であった。で、「攻撃回数を増やす」には、「OR能力」が特に重要。) (3)「機動力、パワーの兼備」 (「機動力」とは「速攻の先頭になり得るか」ということ。京都の「志向するバスケスタイル」に照らせば、これは特に重要。 「パワー」を併せ持つことを求めるのは、「ディアロがパワー型ビッグマンへの守備が苦手である」ことが今季浮き彫りになったため。特に「クーリー(琉球)対策」は「Bリーグのビッグマンの宿命」といえる意味でも。) (4)「(願わくはだが)ポイントセンターの能力」 (「アシスト能力」に加えて、「A/TOがどれほど高いか」。これは「バスケIQ」ともリンクし得る。例えばだが ニック・ケイ(島根)[22.95EFF、2.65OR、3.37A、3.17A/TO] ロシター(A東京)[22.47EFF、3.42OR、4.55A、3.24A/TO] クラットウィグ(茨城)[20.57EFF、2.64OR、5.13A、1.74A/TO] (いずれも成績は「30分換算」。ただしクラットウィグは「3P能力はほぼゼロ」。) 理想は「ニック・ケイに近い感じ」 、いわば「3P/FG試投率、OR、アシスト、A/TOがいずれも高水準にある」が理想イメージ になる(3P/FG試投率は35.2%)。 尤もニック・ケイは「Bリーグにいることに圧倒的感謝」といえるほど「生ける伝説」であると自分は思っていますが。
3P/FG 3P% OR AST A/TO PER ナンジ 26.3% 39.2% 2.85 2.13 1.60 24.56 スティー 38.1% 40.8% 2.02 3.18 1.22 36.19 (成績は「今季のNCAA」。TS%は「ナンジ58.6%、スティー66.9%」 、FT%は「ナンジ67.7%、スティー82.0%」 、ブロックは「ナンジ1.19、スティー2.06」 。) 「スティー」は「スティーブンス」のこと。文字数の関係。)
「ジャック・ナンジ(ザビエル大学5年生。C/PF。213cm)」 。 「ジェイク・スティーブンス(チャタヌーダ大学5年生。C。211cm)」 。 「5月1日のnote記事」でも言及させて頂いた、「今オフの要注目の新外国人候補」です。ナンジは「京都の要補強ターゲット」として「2月28日のnote記事」でも言及させて頂いていました。恐らくですけど、コーバーン、アルマの成功を踏まえると、ナンジ、スティーブンスの2人は、B1他球団でも補強候補リストに名を連ねている可能性は高いと読んでいます。 いま挙げた「ナンジ」「スティーブンス」の2人が、「今オフの京都の第3外国人に最適任である、いずれを獲るのがより望ましいのか」 といえる選手です。 で、「ナンジ」「スティーブンス」の2人共に、「今オフのBリーグ入り」になれば、「少なくとも今季のアルマ(新潟)と同等以上の成績は残せると考えてよい」 と自分は考えてます。 (ちなみにアルマのNCAA最終年でのPERは「26.33」。「A/TO」はナンジ、スティーブンスの2人はアルマを上回っている。「TS%」はナンジはアルマとほぼ同等、スティーブンスはアルマを大きく上回っている。)
では、「ナンジ」「スティーブンス」、どちらが「京都のエナジーのバスケ」により適任であると考えるのか?ですけど、自分は
「今オフの京都の第3外国人は『ナンジ』の1択である、と考える。 理由は『シュートレンジ』『OR』『A/TO』『7フッター』。」 (加えてイケメンなので、『女性ファン獲得』のメリットも。)
では、自分が「ナンジ」を強く推す理由を、下記で示させて頂きます。
【「ジャック・ナンジ」(ザビエル大学5年生)、今オフの京都に是非とも欲しい理由。】 (1)「213cm、111kg」、つまり「7フッター」。 (2) (それでいて)「3P/FG試投率」は「昨季31.5%→今季26.3%」。 しかも「3P成功率」は「昨季36.5%→今季39.2%」。 (「相手守備陣が守りづらくなる」効果を確実に見込める。 来季序盤の内容次第では、ディアロから正センターを奪取でも全く驚かない!) (3)「OR能力」に優れる。「昨季2.74→今季2.85」。 (「攻撃回数を増やす」一助での貢献が見込める。) (4)「アシスト」「A/TO」に優れる。つまり「ポイントセンター」での貢献が。 アシストは「昨季1.26→今季2.13」、A/TOは「昨季1.25→今季1.60」。 (「A/TO」の高数値は「バスケIQ」に優れる賜物。 USG%も「22%程度」で「アンセルフィッシュ」なことを示している。) (5)FT%は高くないが、許容範囲。「昨季70.6%→今季67.7%」。 (「ハック戦術」に苦しむほどではない。ビッグマンの平均レベル。) (6)「この2月で24歳」と伸びしろがある。しかも「イケメン」。 (日本に早い段階で馴染めれば、ワンチャンで将来の帰化選手候補にも。 ザビエル大学は「そこそこ強い大学」なので、基礎はあるはず。)
恐らくですけど、ナンジは「EFFで20点超え」は「現実的に見込める」 と自分は読んでいます。 勿論、日本に馴染めるかどうかは、蓋を開けないとわからないですけど、早い段階で馴染めれば、「日本のファンは温かく粘り強く応援する」傾向ですし、特にバスケファンの場合は「『不良債権』『死刑囚』とかと、ぼろくそにこき下ろすことはほとんどしない」傾向です。それに「高くはないけど、給与はしっかりと払ってくれる」感じですし、「(制度論はともかくとして)教育システムも整えられてる」こともプラスポイントです。 いずれにせよ、「第3外国人」として「ジャック・ナンジ」の補強が叶えば、来季の京都にとって(そして中長期的な意味でも)大きなプラスになり得る、と自分はイメージしています。
…で、いよいよ書き上げる、というところで、この公式発表が入ってきました。
ディアロの動向は、「どうなるか、見守りましょう」の感じです。 いまの段階では、理由・意図はわからない感じですので。 ただ、「NCAA上がりの有力外国人」を獲って、その選手が機能できた場合、ディアロにとって「NBA183試合出場のプライド」はやはりあるはずで、控えに回ることを受け容れられるか…、という不安感は正直あります。 そう考えると、「別れることもやむなし」かもしれないなと。クーリー、スコットに対抗できないという意味では、長くいる意味がどれほどあるのか…、になってしまいますから。
で、偶然ですけど、同じタイミングで、「ヒサタケ(青森[B2]。22.22)」 が「移籍市場に出る」ことが発表されました。 はっきり正直に述べれば、「NCAA上がりの優良外国人を来季の正センターで迎えて、第3外国人でヒサタケを迎える」がより理に適っている(コスパの面でも、「エナジーのバスケへの符合性」の面でも) 、自分は正直そう感じています。 そう、ヒサタケは、確かに粗削りです。今季途中に負傷離脱の要因になったふくらはぎ(公式発表では「ヒラメ筋」。NBAでだと「ハムストリング」という表現が多く用いられている)の影響はもう大丈夫か(プレーの質への影響という意味で)ということも、気に掛かります。ただ少なくとも、負傷離脱時以前は、「B1の第3外国人でプレーできるレベルには既にある」ことを証明している感じがありますし、シンプルに「観ていて楽しい」ですし、「共に登る」を最高に体現できる存在だよ!と自分は強く思うのです。 それに「1日1ダンク」ヒサタケと、「1日1エナジー」小西で、最高に盛り上がれるじゃないですか!と感じるのは、自分だけですかね? 勿論、移籍市場は1日1日、動向・展開がめまぐるしく動くことに照らして考えるとなおさら、「どうなるか、見てみよう」ではあるのですけど。
「身体がボロボロに疲弊しようが、流血してしまおうが、どこかケガをしても構わないほどの気持ちでプレーできるヤツだけがコートへ立つことができる。それがプレーオフというものなんだ。」 (「『彼こそ僕らが求めるポイントガード』魂のプレーでセルティックスを牽引するスマートを同僚が大絶賛」[THE DIGEST、2023年5月13日の記事]より引用。)
末文にて。NBAのボストン・セルティックス一筋で、「セルティックスのハート&ソウル」として称えられている、マーカス・スマートの言葉です。勿論これは、「セルティックスに長く根付き続けているメンタリティー(というか文化)を体現する言葉」 でもあります(それこそ、自分がNBAを観始めた頃でもある「ピアース、ガーネット、レイ・アレンのBIG3の時代」からあるといってよい)。 そしてこの精神は、いま京都が目指している「エナジーのバスケ」と相通ずると思いますし、何を伝えたいかと申しますと、
「いつの日か、それこそ数年後に、小西が『京都のハート&ソウル』としてーそれこそ、『京都のマーカス・スマート』として称えられてー、そして岡田が『京都の、そして日本バスケ界の絶対的エース』として称えられるーそれこそ、『京都のアレン・アイバーソン』のようにー、それが叶うとき、京都は最高の景色に手が届くときと自分は信じたいし、今オフの補強、及び来季が『いつか叶えたい最高の景色』への、いわば『共に登る The Beginning』になることを、自分は強く願っています!」
はい、これも、しれっと「元ネタがある言葉」をねじ込んでいますけど、
(「38歳にして人生で初めて鑑賞したハリウッド映画」[ちなみに「ドルビーシネマ上映」での鑑賞でした]でしたけど、「新田真剣佑のアクション&映像美がすごい!」の感じでした。 そう、この映画のタイトルからもじっての「共に登る The Beginning」です。まあ厳密には、来季の京都は「ステップの年」ですけど、久保田・満田が退団になって「21-22の選手が事実上一掃になれば」、その意味では「The Beginning」は間違っていないといえますから。)
まあそれはともかくとして、「今オフの補強構想がすべてうまくいく」と仮定してになりますが、小西が (「京都のスマート」というか)「京都の篠山」のようになり、岡田が「京都の比江島」になることが叶えば、そのときに「最高の景色」へと近付ける、そのときを楽しみにしたい! そう強く抱くのです。
いえることは、今季、1人の人間、1人のバスケファンとして、こうして「京都が応援球団になることは、きっと自分の運命だったんだ。」 と思えること、それほどに、「球団職員さん・インターンさん・ボランティアさんにどれほど感謝してもし切れない」 ことです。 そしてコート上でも、最終成績はもっとやれただろうという解釈もできるかもともいえますが(「実際順位」は「チームEFF」よりも下回っていますので)、だからこそ、「今オフの的確な補強がとても大切です!」 と強く伝えたい想いです。 「岡田」に「ようこそ!」と思うことと共に、「新外国人のビッグマン(特に「NCAA上がりの有望外国人」)」、そして「磯野(熊本)」の補強の実現、なんとしても御願いしますよ!と。 そして、小西は勿論(自分は、小西は「京都のマーカス・スマート」「京都の篠山竜青」になり得ると強く信じている!)、今オフの的確な補強が叶い、岡田を含めて「名誉生え抜き」がいつか生み出されることを、1人のバスケファン・1人の京都ファンとして、とても強く希求してます。 さあ、「共に登ろう」!
【バスケットボール#27C】【エッセイ#17C】