【緊急執筆】奈良、今オフの移籍市場、いま大ピンチです、ここから逆転のシナリオは?【エッセイ】【バスケ】【Bリーグ】
藤澤の電撃移籍は、とても落胆を隠せない。でも反撃のチャンスはある、だからこそ「走るバスケの深化に沿った的確な補強」がとても重要、特に「帰化枠/アジア枠」「DF型の日本人」「長谷川」は全身全霊で補強実現を!
当初、いまの時点で、自分のnoteは、2つのテーマでの執筆を構想していました。
(1)「陸上日本選手権、生観戦日記。」(←執筆の最中に、今回の緊急執筆のきっかけが舞い込み、いったん中断の判断に。)
(2)「Bリーグ、MVP投票で感じていること。」
いずれこの2つも、執筆及びアップをさせて頂く構想です。
それと、京都の補強のことも、勿論気に掛かってます。
ですけど京都の今オフの補強戦略は、「ラナHCの要望に最大級に沿って渡邉GMが動く」ことがとても伝わりますので、感じていることは正直ありますけど、いまの段階では「見守りましょう」の想いでいます。
そのような感じですけど、奈良について、「座して死を待つのは嫌だ!」と感じたことが、起きてしまいました(今回の「緊急執筆」は、「声を上げなければ、来年の4月、灯が消える恐怖を覚悟になってしまう、それは絶対に嫌だ!」と直感的に判断した感じです)。
(なお、今回のnote記事を書き上げたときに、あるいは後日に今回のnote記事を拝読したときに、ここに挙がってない選手の入団の発表がある可能性も充分にあり得る感じです。ここではあくまでも、「現時点で考え得る中でのベストシナリオ」のニュアンスで綴らせて頂きます。
また、今回のnote記事、ここ最近のいくつかの記事と同様にとても長いですので、「PC・タブレットでの閲読」を強く推奨させて頂きます。)
心の中は、一気に泣き崩れました。
今オフの奈良は、「ジェームスと藤澤の残留が最大の生命線になる。その上での的確な補強なくして、B2残留争いからのステップアップはない」、自分は「5月25日のnote記事(その5)」で、この趣旨のことを綴りました。
「こんなに『観ていて楽しい選手』がいるんだ!『ファンタジスタ』って、藤澤のためにある言葉だよね!」
そう、今季から奈良が応援球団の1つになりましたけど、1人のバスケファンとして、今季の「嬉しい驚きといえる発見」が、藤澤でした。
正直、「魅了される」「わくわく感を感じる」。
それでいて「守備意識も高い」ことも大きな魅力です。
奈良が「B2残留争いからのステップアップ(少なくとも「勝率4割台の到達」)」、及び「将来的な新B2への参加」を叶えるには(後者は現実論的には「現アリーナの収容能力」という大きな障壁がありますが…)、「藤澤の残留」なくしてはとても厳しい!
はっきりと、そう強く感じてました。
正直、「嫌な感じだなあ…」の感覚は、漠然とですがあったんですよ。
「5月22日月曜日~5月25日木曜日」、4日連続で「残留選手の公式発表」があった。ですが、藤澤は1週間以上が経っても一向に出ませんでした。
藤澤の今季の「30分換算でのEFF」は「10.75」です。
良質の数値ですし、見た目の成績以上に、「攻守両面で、とても効いていた」。今季は「6thマンで固定起用」でしたけど、特に自分が生観戦した試合では「流れを変える印象的な輝き」を目の当たりにしてきました。
実際、「±」は「-25」で、これは「事実上のチーム1位」です。
つまり「日本人選手では最も絶対不可欠の選手」であることが伺えます。
で、藤澤は「172cmと低身長のPG」です。
それをも考慮すれば、「今オフにB1に個人昇格」は現実的とはいえない。
いまの立場的には、来季は「1年を通して正PGで完走する」が一選手としての現実的目標では?と映っていた。
「1年を通して正PGで完走する」、そう考えたときに、藤澤が最も輝ける場所は「奈良への残留」、自分はそう解釈していました。
ですけど、一向に残留の発表がない、ということは、「B2他球団から正PGの話がある」と考えてよいだろうと。というか今季のパフォーマンスに照らせば、「B2他球団から話はあるだろう、その上で残留の決断をして欲しい」が、「奈良目線でのベストシナリオ」のイメージでした。
で、あり得る球団はありました。そう、「山形」。正PGを固定できれば、より強くなれる、藤澤はまさしく適任といえるよねと。
ですけど、「6月1日木曜日」、山形は「村上(福島)」の補強の公式発表をしました。
「今回の移籍で不安な部分も沢山ありますが、山形の皆さん家族共々お世話になります」とあって、「村上の実直な人間性」が改めて伺えますけど、そもそも移籍市場に出ること自体が「特大の驚き」であり、視点を変えれば「棚から牡丹餅」であること。
山形目線でいえば、「電光石火での判断」と想像です。で、村上にとっても、「どうしよう…」と思っていただろう中で、「できるだけ環境を変えたくない」の感じだったのかなと想像で。その意味で、山形からの話は、「2つ返事でほぼ即答」だったのかなと想像です。
これで山形は正PG候補を確保した、そう考えれば、「藤澤は近日中に残留にサインするだろう」、と自分は読んでました。
そのような中で、今回の「衝撃的な移籍発表」でした。
移籍先が「B3の福井」(来季から新規参加の新球団です)、正直「全く想像していなかった」です。ちなみに「新球団への移籍」のため、「自由交渉選手リスト」への登録は必要ありません。
で、福井側の入団の公式発表。
「よく見てるなあ」と、正直感じます。「藤澤の魅力・特徴」、自分が抱く感じとまさしく同じです。
福井のGM(塚本鋼平さん)、今回の獲得コメント(というか、「満田、小阪の獲得コメント」でも感じますけど、)「バスケットボールへの愛情」がとても伝わります。そして「補強する選手」が実に的確で意図を感じる。
余談ですけど、福井目線でいえば、「森川(横浜BC。ガチの福井出身)の入団を実現できるか」に、1バスケファンとしてはとても注目してます。
「優勝を目指すか、故郷にすべてを捧げるか」という「人生最大の選択」にいま直面しているのかなと想像です、後悔のない決断をと強く願う。
森川のことはともかくですけど、今回の藤澤の移籍劇、福井側のこのコメント、「誠意が伝わる」感じで、「とても悔しいけど、理解できる」が、正直な感覚です。
恐らく、藤澤にとって、「ゼロからの挑戦ができることに大きな『わくわく感』を感じたのかな」と想像です、「奈良への愛着」よりも「向上心」がより勝ったんだろうなと。確かに、福井への移籍は「チャレンジング」といえるよねと映りますから。
ですけど、です。問題は、「藤澤の移籍があり得る」ことが、どの段階で感じていたのかです。
というのも、球団側の目線に立てば、今オフは「藤澤の残留が第1の最重要命題」であったと想像するからです。
恐らく、村上の山形への移籍コメントから想像するに、奈良も「水面下で接触はした」のではと想像です。これは藤澤の動向に関係なしに、村上はシンプルに「B2球団が獲れる最高レベルのPG」ですし、奈良のバスケに「まず確実に符合できる」意味でも。尤も「環境を変えたくない」村上の意向に照らせば、「話は嬉しいですが、東北の球団(山形)から話が来ていますので、今回は辞退させて頂きます」だったのかなと想像ですけど。
藤澤を失い、(移籍市場で補強可能であった)唯一の「同等レベルのPG」であった村上も獲れなかった。
はっきり正直に述べますと、いま奈良が獲れる「正PG補強」で、日本人補強の道は「ゼロに等しい」と自分は解釈してます。
奈良は「B2ライセンスの球団」です。ですので現実論としては、移籍市場での立ち回りは「自由交渉選手リストにいる選手から選ぶ」感じにならざるを得ません。
しかも奈良の場合、昨年12月の決算では、奈良は
「売上高はB2リーグで11位」「選手総年俸はB2リーグで13位」
の球団、つまり「持たざる球団」です。
ですのでおのずと、「限られた資金力を考慮しながら、優先順位を付けた上での的確な補強を進める」ことが求められてきます。
で、いま移籍市場にいる「日本人のPG」でだと、「浦野泰斗(富山。故郷は大阪)」は「面白そうな選手」と思ってます。
「電光石火の如きスピードが特徴」で、「24歳、大卒2年目」と若手です。正PGとしてはともかく、「柳川と共に第2PGを務め得る存在」としては「ドンピシャの選手」と強く思ってます。「粗削りだけど、まとまった出場機会を与えれば一気に伸びる可能性を秘める」意味でも、いまの奈良にドンピシャといえます。
浦野と共に、「現時点で移籍市場にいる日本人PG」で「獲れるとプラスになりそう」といえる選手でだと、「細谷将司(三河)」も「面白いと感じてる1人」です。
実は、初めて生観戦した試合、2020年2月8日の「大阪vs秋田」ですけど、このときに活躍した選手で、「思い入れの強い選手」でもあります。
いわゆる「スコアリング型PG」で、「3PやFTを活かした爆発力、及びスピード」が最大の特徴です。いつも全力姿勢で、チームを鼓舞できる人間性も特徴の1つです。
ただネックは年齢面で、「この10月で34歳」です。今季は数値以上に「衰えとの戦いが始まってる」感じがありました。
プレースタイル的に「奈良のバスケに確実に合う」と思いますし、ここ2年の内容的には、恐らく「B2球団への移籍はむしろ現実的」と映ってます。
ただ、補強に動く場合は「精神的支柱、若手の手本」(そのプロ意識は「活きた教材」といってよいと思うので)としての意味合いがより強くなる、と正直感じます。
秋田に在籍歴がありますが、資質能力的にはむしろ「攻撃面にほぼ全振り」です。
その意味でも、優先順位的には「浦野≧細谷」ですね、いまの奈良により合いそうという観点でいえば。
ですが、浦野も細谷もあくまで「第2PGとしての補強」の位置付けです。
「正PGの補強」は、「日本人選手では事実上望めない」と自分は正直感じてます。
で、Bリーグは「独特なリーグ」で、「『PG+2人のビッグマン(特にC)』の重要性がとりわけ高い特徴」があります。
そうなると、「良質な正PGを獲れないと、即刻でチーム崩壊に直結」を意味します。
そう考えると、「奈良の正PG補強」は、おのずと
を意味します。
実は、気に掛かる噂があって、「フィリピン代表経験を持つ『ロジャー・ポゴイ(SG/PG/SF)』が、『日本(Bリーグ)の球団と3年契約で合意間近である』」との話があります。
で、5月15日に福島が「ロバート・ボリック(PG/SG。フィリピン代表経験あり)」の補強を発表しています(2年契約といわれてる)。
いわれてる「補強資金・能力・PBAでの成績」に照らせば、恐らくポゴイは「B2球団との契約」と考えてよいでしょう。そう考えると、合意間近の球団は奈良と考えても決して驚きません。
(ちなみにポゴイは、昨オフから「いずれBリーグ入りの可能性があるフィリピン人選手」の1人として名前は挙がっていました。)
「帰化枠/アジア枠の補強」は、今オフの奈良の「最重要の補強ポイントの1つ」です。
今季の奈良は「内容はいいけど、接戦を取りこぼす」試合が5試合ありました。この「5試合の取りこぼし」がなければ、「B2残留争いにどっぷりと浸かる」は回避できたと考えられます。
では、「5試合の取りこぼし」はなぜ起きたのか、これは「奈良に染みついてる負け癖」も理由の1つでしょうけど、「帰化枠/アジア枠の不在」は、そもそも大きかったのでは?が、自分の解釈です。
そう、「帰化枠/アジア枠がいれば」、「第4外国人を擁する」と同義です。Bリーグの傾向として、(一部の例外はありますが、)「チームEFFと現実勝率はある程度の相関関係がある」ことがわかってきていますが、その意味で「帰化枠/アジア枠の補強は事実上のマスト」であるといえます。
少し、ポゴイの「選手としての特徴」を説明しますと、下記の感じになります。
「3P能力、FT能力は得意とはいえない」「スティール能力が水準以上」なのは、「フィリピン人選手らしい傾向」といえます。
「A/TOにやや不安感」(今季は「1.24」)ではありますが、「2ndハンドラーを兼務での起用」ならば許容範囲ではあるかなです。
で、ポゴイは、「SGが恐らくのベストポジション」ですので、恐らくは「藤澤との共存」を念頭に補強交渉をしていたと考えると、話の辻褄は合うのです。つまり当初は
というシナリオだったのでは?と想像です。
ちなみに、6月2日に「ジェームスの自由交渉選手リスト入りの公式発表」でした。
考えられる理由は2つで、第1は「『銭闘』で折り合えなかった説」。まず最初に感じたのは、正直これでした。
第2は「藤澤の残留が怪しくなり、外国人の正PG補強が急遽必要になったとの判断から」。ジェームスは自分は「奈良のニュービル」と思っていて、ナチュラルポジションは「SG/SF」ですけど、やろうと思えば「PGも可能」な感じを今季は示していましたけど、「SGもできる本職PGの新外国人を」との判断にならざるを得なくなり、泣く泣く手放した、という可能性も正直あり得ると思ってます。
理想は、「最終的にはジェームスとは残留で決着」であって欲しいです、ですけど「Bリーグ経験がある外国人選手の補強」も同時並行で要検討では、と正直感じてます。
ジェームスは残留の可能性が「ゼロではない」ですが、いま直面しているのは
です。ポゴイの入団先は、客観的に考えれば「奈良が最も合理的である」ように映りますけど。
そう考えると、この記事がアップされるときの、奈良の選手編成は、下記の感じになります。
仮にポゴイの補強を実現できたとしても、「外国人が3枠」「日本人が4枠」、それぞれ要補強になります。
で、ポゴイの補強を実現できたと仮定して、外国人の3枠を「全てをビッグマンに集中させる」よりもむしろ、「ビッグマンで2枠、PG/SGで1枠」がより現実的では?と、自分は感じるようになってます。
そう考えると、「奈良の今オフの移籍市場での、これからのより望ましい立ち回り」は、下記の感じになると考えます。
では、それぞれの補強ポイントについて、より深く掘り下げさせて頂きます。まず、順番が前後しますが、(4)のアジア枠、ポゴイのことからです。
ポゴイの「選手としての特徴」は前述しています。
「帰化枠/アジア枠の補強」がマストであることは、「5月25日のnote記事」でも言及させて頂いてますが、5月25日のときは「3.5番タイプ」と読んで、「より理想はマロンゾ(現役のフィリピン代表。アダムス[香川→山形]の上位互換)、より現実はチョン・ヒョグン(韓国人。EFFで10点超えは見込めるだろうが、恐らくアダムスほどではないと読む)」と綴らせて頂きました。
ですけど、マロンゾは恐らくB1球団が手を挙げればノーチャンス(能力的にはB1でも通用できると自分は読んでいる)、チョン・ヒョグンは「悪くはないが、やってみなければわからない」。それならば、ポゴイの方が「癖はある感じだが、アジア枠を充てる意義は充分にあるといえる」と。
いわばポゴイは、「B2球団が現実的に獲れる中では、(福島に入団が決まったボリックと共に)最高レベルのアジア枠」ですので、「チャンスがあるならば獲らない理由はない、それで蓋を開けてみて機能できなければ仕方がない」という感じです。言い換えれば「やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がよい」と。
それに、「走るバスケ」を志向するならば、むしろ「PG,SGにより得点面でウェートを置く」方が合理的であるとさえ思うのです。まあ尤もこれだと、「PFは日本人選手でだましだまし回していく」というリスクになりますけど、「正PGが弱点になる」よりは、よっぽどましであると。
で、ポゴイは「2ndハンドラーとしてどれほど機能できるかは未知数」ですが、「ボールホグ(ボール独占傾向の意味)ではないし、守備意識が一定程度ある」ので、「ある程度は機能できるだろう」と読んでるんですよね。
ただ、よくも悪くも「スコアリング型、特にペネトレイト型のSG」ですので、この「ポゴイと組む正PG」は、「ある程度以上の3P能力があると、より望ましい」感じにはなってきます。
(念のために述べるが、「アジア枠はさすがに誰か獲るだろうと自分は信じている」。それこそ、チョン・ヒョグンでも、獲れれば一定の貢献は見込めるだろうからと。獲れなければ?それって「敗退行為」であることは、球団側がわかっているはずと信じていますし、さすがにアジア枠の確保は最優先で全力を挙げていると自分は信じてます。)
(←リンクの3つ目は、今季に2月から在籍した「台湾リーグの1つ、T1リーグでの成績」。台湾では正SGを務めていたとのこと。
リンクの4つ目は、「2020-2021の京都時代」。登録はPGであったが、正PGに寺嶋[現広島]がいたので、実質的には「SGを中心に、PG~PFを状況に応じて起用」でした。)
では、話を(1)、つまり「SGにも対応できる正PG」の補強ターゲットへと話を進めますが、第1ターゲットは「レイヴォンテ・ライス(元京都)」になります。
「196cm,106kg」、「PG~PFの4ポジションが可能」、「この7月で31歳」です。
Bリーグ経験があり、「2020-2021」の1年間だけですが、京都にいました。実際に生観戦した選手でもあり、「観ていて楽しい」選手として、いまでもとても強く記憶してます。」感じが隠しきれずで、
ただ、京都時代は「ニュービルと共に、Bリーグのレベル向上の一助で貢献」の一方で、「ワンマンチーム」とも正直いわれてました(いま思えば、選手編成上、半ば仕方なかった部分もあったかなですが)。それと京都時代は、「NBAのステージを諦め切れていない」感じが隠し切れずで、シーズンが終わると程なくして京都を退団でした。
でも、NBAには辿り着けずで、30歳になったこともあり「現実を悟らざるを得なかった」からか、今季は「カナダ→台湾」でのプレーでした。
台湾は、現在「2つの国内リーグ」があり、「Pリーグ+」と「T1リーグ」の2つがありますが、いずれもリーグレベル的には「日本のB2リーグに近い」です。今季、山形にいたビッグマンの「ウェルシュ」が、Bリーグ入りの直前にいたのが、台湾の「Pリーグ+」でした。
ウェルシュは、台湾で「最高レベルのビッグマン」の成績を引っ提げて、B2リーグに来ました。高さと機動力を併せ持っていたこともあり、今オフは「B1への個人昇格か?」と目されてますけど、仮に「B1に個人昇格」が叶えば、「第3外国人でなら、恐らく通用できる」が自分の正直な解釈です。
で、ウェルシュは
「台湾時代(23.65)→今季のB2(29.35)」
(今季のB2でのEFFは「ラスト17試合での計算」。)
でした。
で、ライスの場合は
「20-21京都(27.25)→台湾時代(16.48)→来季B2ならば(?)」
です。
正直、京都時代に比してだと台湾では成績を落としてますけど、台湾とB2はリーグレベルが同等であることに照らせば、ライスの補強は「むしろ現実的といえる」と自分は考えます。
ですけど、ライスは正直、「観ていて楽しい」選手である一方で、「諸刃の剣」であるとも、正直感じてます。
そう、ライスは「ボールホグ」(ボール独占傾向)なんですよね。河村やニュービルのように「勝利のために、気が付けばボールホグ傾向にならざるを得ない」とは明らかに異なります。
実際、京都時代のライスの「USG%」は「35.83%」。今季のカナダ時代が「26.24%」です。
で、ニュービルの「USG%」は「25.00%→28.29%→25.70%」。
河村の今季の「USG%」は「33.59%」です。
で、ライスの場合、「シュート乱発型」でもあります。
京都時代が「FG(16.08本)、3P(4.90本)」。
今季の台湾が「FG(18.75本)、3P(8.13本)」。
3P能力自体は「京都(34.1%)、台湾(34.6%)」と水準以上です。
FT能力は「京都(83.8%)、台湾(77.5%)」で、エースとして求められる水準にはあります。
ですけど、そう、ライスは
「いわゆる『王様タイプ』であり、よくも悪くも、1stオプションでなければ輝けない」。
それ故に「ライスの1on1」が、特にクラッチタイムでは多用を覚悟になってきます。ただ、いまの感じだと、今オフの奈良は「アジア枠と正PG、正センターにオールイン」にならざるを得ないこと、そして正センターは「失点数減少を考慮」の観点からデイビスが第1ターゲットになることに照らせば、「絶対エースとしての輝きが求められる」意味で、ライスにとっては「一選手として、存在意義を証明できる貴重な機会」といえます、それこそ給与面で折り合えれば、ライスは「今季のジェームスと同等以上の貢献度を見込める」でしょう。
以外といえるのが「スティール能力」で、
「京都(1.60)→台湾(1.95)」
と、「攻撃能力に全振り」という「試合を観てのイメージ」とは、いい意味で異なります。
「走るバスケでより輝ける」ことはわかってますけど、この具現化には「攻撃回数をより多く増やす」ことが絶対不可欠である。
その意味で「スティール能力に優れる」ことは、大きなプラスです。
とはいえ、ライスは「諸刃の剣」ですし、「短期的なエースとしてはドンピシャ」ですけど、中長期的に考えれば「ハレーションリスク」がないとはいえません。ある程度給与的に「値が張る」ことも考慮になります。
正直個人的には、「より若い選手」の補強も視野に入れた方がよい、と正直思ってます。
そこで、より年齢とコスパを重要視する場合の「正PGの補強候補、その2」で浮上が、「Alexey Borges(ブラジル人。この10月で28歳。「188cm,75kg」)」です。
能力的には「アシスト、3P、FT、スティールに優れる」「アンセルフィッシュ」で、「奈良の走るバスケの正PGに求められる資質能力」に、年齢面を含めてドンピシャといえます。
うまく輝かせられれば、「奈良のレイナルド・ガルシア(佐賀)」のような姿が叶うかもです。
個人的には面白いと思いますけど、現実論的にはあくまでも「補強候補の1人」の域を出ないでしょう(専用通訳を雇う必要がネックの感がと)。
「より若い正PG」、その中でも「NCAA上がりの新人」で補強候補に強く推したいのが、「Sean Halloran」です。
現実論として、「ポゴイ(アジア枠)」「デイビス」「葛原(または小澤)」「長谷川」は「マストの補強」といえます。
そう考えると、これらの補強は「値が張る」ことを覚悟になる。
そう考えたときに、この「Sean Halloran」は、「NCAA上がりの新人」ですので、「コスパ優良」を計算できます。
「FTを安心して観られる」「スティール能力が高い」「アンセルフィッシュ」「シュートレンジを兼備」。これらの資質能力は「Bリーグのバスケ」と相性がよいといえます。
ネックは、ピュアPGであるので、むしろ「勝利のためにエゴを出した方がよい」と指導する場面が恐らく生まれるであろうことでしょうか。
ですけど、ライスのような「ボールホグ」タイプではないですし、粗削りだけど「バスケIQを併せ持つ」感じに映りますので、この「Sean Halloran」(シーン・ハロラン)は、全力で補強に動いて然るべき選手といえるのでは?と映ります。
そう、本音を述べれば、「正PGは日本人選手であって欲しい」のです。
ですけど現行ルールでは、「昇降格がある」訳です。
(「昇降格がバスケと相性が悪い」ことは、自分のnoteではくどいほどに述べてます。でも「現行ルールを踏まえねばならない」と。)
しかも、奈良は今季、「降格の恐怖」に苦しみ続けた。
で、奈良の試合を生観戦したことがある人間ならば、感じて頂けるかなですけど、奈良の魅力の一つは「手づくり感が伝わる試合運営」にあります。
ですけどこれ、「球団職員のマンパワー、正直ぎりぎりだよね」と。
(勿論「ボランティア・インターンの貢献があって成り立ってる」。)
「B3降格=灯が消えるリスク」は、理由はいろいろとありますけど、特に「マンパワーの問題」が大きい訳です。勿論、一定程度のレベルを満たせないと、「観ている子どもの心に響くだろうか?」のこともありますけど。
このデリケートなことは、正直あまりはっきりと書きたくない、でも
ということです。そう、「正PGを外国人選手にするのは『劇薬』である」、これは特に中長期観点に照らすとそう考えざるを得ませんけど、いまの奈良は「とにかくB2残留争いをできるだけ回避できるように」が現実論な訳ですから。
「藤澤を失った」「村上を獲れなかった」、この時点で「正PGを日本人にする」ことは現実的でなくなってますので。
心苦しいですけど、「現実に折り合いをつける」である訳です。
では、(2)、つまり「インサイドの軸になる正センター」。
これは、「アレックス・デイビス(青森)」を全身全霊で獲って欲しい!と強く思ってます。
正直、デイビスが移籍市場に出るとは全く想像してませんでした。
今季の「30分換算でのEFF」が「21.26」です。これは今季の奈良の正センターであるムボジ(19.33)を上回ってます。
そう、シンプルに「B2球団が現実的に獲れる最高レベルの正センター」ですので、「全身全霊で獲りに行って欲しいことに、議論の余地はないでしょう?」です。ましてや「選手としての特徴」に照らせば、「奈良の走るバスケにドンピシャでフィットできる」意味でもなおさらと考えます。
勿論、補強が叶えば、「正センターでの起用」で即答です。
個人的には、「ハロラン、ポゴイ、デイビス」で「BIG3を形成」のイメージです。
で、(3)の補強。「デイビスと共にビッグマンのコンビを形成できる選手」ですけど、「機動力があり、速攻の先頭になれること」の資質能力を満たせば、「古典型ビッグマン」でも構わないが、イメージになります。
そこで浮上するのが、「キャメロン・クラットウィグ(茨城)」です。
シュートレンジは極端に狭いですが、「ポイントセンターの資質」「速攻の先頭になれる」「OR能力を持つ」は、正直大きな魅力です。
はっきり述べれば、「過小評価されている」と映りますし、今季、茨城がうまく活用し切れなかった、これが自分の正直な解釈です。
能力的には「B1で勝負できる」と思いますし、実際、「年明け以降の試合で」になりますが、今季の「30分換算でのEFF」は「21.78」ととても高数値です。
ですので、恐らく今オフはB2球団行きの可能性が高いと思いますけど、「正センターとして補強したい」という球団がいれば、そちらに行く可能性が高いでしょう。それに、デイビスをより優先させたいならば、クラットウィグは「値が張るリスク」を考えると、その点でもより現実的には「泣く泣く断念」になってしまうのでは?と映りますし。
で、「より若いビッグマン」、その中でも「NCAA上がりの新人」で補強候補に強く推したいのが、「Warren Washington」です。
はい、この「Warren Washington」も、「NCAA上がりの新人」です。
イメージとしては、「プロ入りの最初がBリーグになることで、1年でも長く奈良で、Bリーグで輝いて欲しい」というメリットがあります。
何よりも、日本(Bリーグ)の場合、
実際、「NCAA上がりの新人」としての場所がBリーグなことで、その後もずっとBリーグに定着してるのが、オマラ(大阪など)ですし、今季はコーバーン、アルマ(いずれも新潟)により、「NCAA上がりの新人が輝ければ、コスパ優良なことを含めてメリットが特大である」ことが証明された感じですので(新潟のB2降格は、日本人選手の質的な拙さが大きな要因であり、コーバーン、アルマは「B1レベルの良質のパフォーマンス」でした)。
正PGで「シーン・ハロラン」、控えセンターで「ウォーレン・ワシントン」と、「NCAA上がりの新人」を2人確保できれば、これにより
というメリットが生まれます。勿論これは、
と、それぞれに「明確な長所を持ってるから」な訳ですけど。
そうなると、ここまでで、下記の感じにできます。
残る補強ポイントは、「日本人枠の4人」。該当するのは
では、まず(8)から話を進めます。
では、日本人の補強、まず(8)、つまり
「控えPF。できれば若さと機動力がある3.5番タイプ」からです。
この補強ターゲットで、「モーア」を示させて頂きました。
「走るバスケ」に符合できることは勿論、一定以上の「バスケIQ」も必要だと思いますので。そう、できれば「三森よりは計算できるであろう」選手がより望ましい訳ですから。
(勿論、三森も、本人が残留コメントで述べているように「来季は勝負の年、飛躍の年」にせねばならない。ですけど現実論としては、今季の三森は「ノーインパクト」の感が否めずで、「契約して頂けただけで有難い」と映ってます。
三森よ、「ラストチャンス」を勝ち取れたんだから、それを強く意識して、「出場機会を得たら後悔のないように魂を燃やして欲しいです」!)
現実論として、前述したように、「正PGに外国人選手を充てないと勝負にならない」ことに照らせば、その一方で「PFは日本人選手で対応する」ことを意味します。
勿論、「デイビス-ワシントン」の同時起用の時間帯も結構あるだろうとは思いますけど、「試合開始時」「クラッチタイム時」は、恐らく「PGはハロラン」になってくるだろうと。そうなると
「ハロラン-ポゴイ-(日本人)-藤高-デイビス」
のイメージになるのです。
裏を返せば、クラッチタイム時に「藤高がファウルトラブル」だと、その時点で「詰み」になってしまいます。そう考えると、藤高がファウルトラブルにならないように「巧みに回していく」選手起用が求められる。
ですので、控えPFは「ある程度の出場機会」がおのずと生まれますし、それに見合う選手補強が求められると映るのです。
では、何故「モーア」を補強候補で推すのか。
実は今季のモーアは、「通年で得点ゼロ」という酷い結果でした。
ですけど、EFF自体は「(一応だが)プラス」なのです。
(同じ京都の「3.5番」でも、小室、トビンは「EFFマイナス」です。)
そう、モーアの場合、いわゆる「汚れ仕事」での貢献度がある訳です。
「OR(オフェンスリバウンド)」「スクリーン」「スペーシング」「スティール」など。
実はモーアは、プロ入りするまでは、「シュートレンジが最大の魅力」という選手でした。いわば「ストレッチ3.5」が本来の選手タイプだと。
いわば、何か「きっかけ」さえあれば、本来の長所を取り戻せる、と自分は読んでるんですよね。尤も原因の一つは、大阪時代からの「度重なる負傷」が大きいのかなと感じていますけど。
現時点でだと、PFは「藤高」に大きく依存のイメージです。
ですけど、シーズンが進む過程で、「新たに補強の控えPF(この場合「モーア」)」あるいは「三森」が大きく成長を遂げて、「藤高が中心だけど、若手の控えPFも一定程度ならば貢献が見込める」の感じにできると、より理想なんですよね。
次に、(7)。つまり
「第2PG。できれば若さとスピードがあるタイプ」です。
「スピード」を強調するのは、奈良は「走るバスケ」が特徴だから。
これに加えて、現有戦力である柳川は「3P能力」が特徴ですので、異なるタイプだとより使い分けができてよいのではと。より深く述べれば、「一定程度の3P能力を持ちつつ、『+α』を兼備できる」感じだとより望ましい、のイメージです。
ここで挙げる「ベストの候補」として「浦野(富山)」を挙げてますけど、次善的な候補として「細谷(三河)」「岡本(A東京)」の2人を挙げてます。
理由は、「細谷」は「精神的支柱、プロ意識、爆発力、スピード(オーバー30になってもスピード自体は健在である)、3P能力」です。いわば「柳川の手本」としては勿論、「『逆境のとき』『勝負どころ』で鼓舞できる」「オフコートキャプテン的な立ち位置」として特に期待できます。勿論、「この1本を決めてくれ」という場面で送り出せる意味でも期待できます。
で、「岡本」は「守備意識、ゲームメイク、スピード」です。今季は練習生生活という逆境を経験して、人間的に大きく成長したことがとても伝わってきました。「練習生経験」に加えて「強豪球団での経験」をも還元できる役割として、補強の意義はあるでしょう。それに奈良は「失点数の多さ」がとにかく「要克服課題」ですので、その意味でも一案といえます。
ですけど、自分がここでなぜ「浦野」を強く推すのかというと、
「若さ」「準地元選手」
という理由は正直あります。やはりいまの奈良は、「地域に愛される球団に」がとても重要課題であり、奈良が地元の選手がなかなかいない以上、「準地元といえる選手」は、それだけでも付加価値を持ちます。
それに、中長期的な視点で考えると、「PGあるいはSGに、日本人の『軸』を擁せるとより望ましい」と考えるんですよね。
これはシンプルに、「チーム作り」「運営」の両面で、「チームのアイコン(フラッグシップ)的な存在がいると、より望ましいから」と。
そう考えると、「大卒2年目とまだ若く、準地元選手(故郷が大阪)である」浦野は、存在意義を確保できれば「フラッグシップの1人になり得るかも」と。そう、「短期」「中長期」の両面でプラスと映るのです。
いまの段階では、「新外国人の正PG(ハロランを想定)に次ぐ第2PGとして」になりますけど、シーズンが進む過程で、理想としては
「今季の藤澤(10.75)に近い、他球団だと『村上(福島→山形。10.62)』『會田(青森。9.09)』に近いEFF」
が見込めれば、例えば「8点超えのEFF」を見込めれば、中長期的にプラスであると考えるのです。
「若さ」「準地元選手」を強調していますけど、それだけでは補強候補に強く推さない訳で、それは勿論「1選手としての絶対的な長所があるから」推すわけです。では浦野の場合はというと
「圧倒的なスピード、リングアタック」
にある訳で、これって今季の藤澤に近いんですよね。藤澤の場合は「圧倒的なバスケIQ」を併せ持っていた感じで、浦野も「バスケIQ」を片鱗でも感じさせてくれると、より嬉しい感じです。
ですけど、「まとまった出場機会」を与えれば、潜在能力を開花できるのでは?と自分は思っていて。浦野は、この可能性にかける意義はあると読んでるんですよね。
現実論として、「新外国人の正PG」がベンチに下がってる時間がある訳で(恐らく「12分~15分程度」)、その意味で「第2PGとしての、まとまった出場機会」は見込める訳ですので(ましてや、「新外国人の正PGが、ファウルトラブルなくクラッチタイムを迎えられる」意味で、第2PGが果たす役割は大きいといえますし)。
少なくとも、今季の柳川(4.43)よりはいい数値は叩き出せるだろうと思っていて。「スピードという絶対的長所」が明確にある訳ですから。
勿論、柳川がそれに刺激を受けて、御互いに高め合える感じだとより理想のイメージです。
いずれにせよ、「Bリーグの傾向」では、「PGの重要性がとても大きい」、ですので「第2PG」の確保はとても重要になってくるんですよね。
そう考えるとなおさら、浦野は是非とも補強して欲しい!と映ります。
そして(5)と(6)、今オフの奈良の日本人補強で、「特にウエートを置いて要補強が絶対に必要!」と考える2つのポイントです。
まずは(5)、つまり「守備意識に優れる正SF」です。
日本人補強の中でも「全身全霊でマストの補強」です。
「帰化枠/アジア枠の補強」と共に、この補強が叶わなければ「B2残留争いの恐怖が不可避ですよ!」と。
今季の奈良が「内容はいいのに、B2残留争いにどっぷり浸かってしまった」理由として、「帰化枠/アジア枠の不在」「ジェームスの12試合の欠場」は勿論あるのですけど、
「失点数の多さ。特に『ペリメーターDF型』『エースキラーDF型』の不在」
これが大きいと正直映ってます。
そう、今季の奈良は、「選手補強のテコ入れの必要性」は、12月のときからずっと燻り続けて、でも現実は結局「できずじまい」で。
これは「開幕時編成が13人の時点で、そもそもほぼ不可能だった」んですよね。そう、「誰かを中途放出せざるを得ないから」と。それができない時点で「詰み」になってしまうのです。
テコ入れについて、「外国人の補強」と「DF型の日本人の補強」、2つのことが特にいわれていました。前者については、ウィルソンのような「ストレッチ4.5の補強」ですけど、この選手タイプ自体がそもそも貴重ですので、ウィルソンは「我慢するしかない」が現実だったと思うんですよね。
で、自分は、それこそ昨季の12月の香川戦の生観戦のときからずっと、「DF型の日本人の補強が絶対に必要と考える」と強く感じていました(実際、その必要性をツイートしたこともあります)。
この緊急補強でも、そして今回でも、念頭に置いていたのが「葛原(FE名古屋)」です。そもそも今季の葛原は、「干されている」といわざるを得ない感じの起用法でした、視点を変えれば「移籍先を間違えると、こういうことになる」になってしまったと。
(プロバスケ選手、特に20代のうちは「『出場機会をより見込めて』、かつ『チームスタイルと自分のスタイルがより符合できるか』が特に重要である」と強く考えるけど、葛原の昨オフの移籍先選びの場合、特に後者の視点が欠けてしまっていたのではと。)
実は、この1月のオールスターでも、「ライジングスターチャレンジ」で出場していました。「まとまった出場機会さえ与えれば、守備面では一定の貢献が見込める」ことは、このときも証明できていました。
北海道時代は、出場時間は「19分05秒→18分51秒」でした。
今回の補強イメージでも「15分~20分程度」のイメージです。
今季の奈良だと、シーズン後半に「古牧」が、DF型の新境地を開拓した感じですし、勿論、古牧には来季も「攻守両面での輝き」を求めたい感じです。大一番の香川との2連戦は、古牧の奮闘があってこその勝利でしたし。
ですけど、DF型は「いればいるほどよい」選手タイプの1つです。
この「DF型」といえる日本人選手は、もとの絶対数自体が稀少です。
ですので、「B2球団がDF型を獲れる可能性」自体が、もともと小さい。
で、今オフの移籍市場。「生粋のDF型」として、「葛原」「小澤(京都)」と、獲れるチャンスがあります。尤も小澤は「生粋のDF型」ではなくて、古牧のように「後天的にDF型へとシフトしていった」が自分の解釈ですけど。
ですけど、今季の小澤は、特にシーズン後半は、それこそ攻守両面で印象的な活躍をしていました。可視化できる数値以上に、大きな成長を感じる1年といえる、今季の小澤について、自分はそう解釈しています。
ですので、「DF型の日本人選手の補強は絶対にマスト」と述べてますけど、「小澤」も一案であるとは思うのです。実際に今季の小澤は「走るバスケ」で輝けることを証明できていますし。
ですけど、自分が葛原をより強く推すのは、シンプルに「身体を張れる」「守→攻の切り替えが素早い」、これに尽きます。
そう、「得点を獲る」意味では、「外国人」「アジア枠」「長谷川」「控えPG」といったあたりで見込めると映るのです。
でも「失点数を抑える」意味では、勿論「組織的な守備」も重要になりますけど、「純粋なDF型」がいるといないとでは、少なからず異なってくると思ってるんですよね。だからこそ、葛原を全力で欲しいです!と。
そして、(6)。つまり「6thマンになり得る、爆発力があるSG」です。
結論的に述べれば、「なんとしても、長谷川(福島)の補強がマスト!」です。これは「かつて奈良に在籍歴がある(20-21に在籍)」はほとんど関係なくて、シンプルに「B2球団が現実的に獲れる中で最高レベルの日本人SGであり、しかもB2球団で3年連続で結果を出し続けている」からです。
そのような好選手が、突如として移籍市場に出る。こんな「棚から牡丹餅」があるだろうか?と。ましてや「今後、長谷川と同等レベルの日本人SGの補強ができるチャンス自体、なおさらないでしょう?」の意味でも。
その上で、先に「次善的な補強候補」を2人ほど挙げます。
1人目は「鈴木大(山形。7.46)」です。昨季(21-22)に奈良に在籍歴があります。
最大の特徴は「怪我をしない」ことです。これは鈴木大の「特殊能力」といってよいですし、「軸として考えるのは厳しい」感じですけど、「一定の計算ができるので、バイプレイヤー(脇役的存在)としてでならば、いて欲しい存在」と思ってます。一定の機動力も兼備していますし。
今季のEFF「7.46」は、実は古牧を上回ってます。ですけど、今回「次善的な補強候補」に挙げてるのは、「クラッチタイムでの6thマン」として欲しいから。というか「長谷川という『B2球団が現実的に獲れる最高レベルのSG』が移籍市場に出る」自体でなければ、普通に好選手ですけど(年齢が「オーバー30」[この9月で33歳]なことは気に掛かるが、頑丈さと運動力がある限りは、大きな問題ではない。ただ「短期的に必要」あるいは「精神的支柱を兼務として必要」の域は出ないともいえます)。
2人目は「高橋耕陽(北海道。4.47[B1])」です。
直近の3年はとにかく苦しんでいて、今季は故郷の球団でのプレーが叶ったのに、シーズン中盤以降は明らかに失速感が否めずでした。
高橋の場合、「ガンガンとシュートを放ってなんぼ」の選手です。ですが、この「最大の生命線」である得点面で苦しんでいます。
何か「きっかけ」があれば再起できる、と読んでますけど、特に直近2年のパフォーマンスに照らせば、今オフはほぼ高確率でB2球団行きだろうと映ること。そして、1選手として最も輝いていたのは滋賀時代ですけど、滋賀は恐らく手を挙げないっぽい雰囲気?ですので、ここに挙げてます。
で、実は、高橋は、意外?なデータがあります。
直近2年での「30分換算でのスティール」が「1.33→1.00」です。
「DF型」というイメージが全くなかったので、ですけど、「守備意識の向上」は、確かに昨季のSR渋谷時代を機に感じるようにはなってます。
「192cm,90kg」と、体格に恵まれてますし、「この6月で29歳」、いまが全盛期のはずです。
「自信」さえ取り戻せれば復活できる、その意味では、今オフのシーズン後半で輝きを取り戻せた古牧に相通ずる感じに映ります。
それこそ高橋も、「長谷川という特大の有力選手」の爆誕さえなければ、「普通に有力な補強選手の候補」と映りますし、守備意識やサイズを考えれば、(ここ2年で「走るバスケへの適応能力」自体は示せているので、)むしろ長谷川と同等以上になり得るかもですし。
とはいえ、です。「長谷川(福島)」、直近3年の「30分換算でのEFF」。
「10.42→11.04→13.01」。
実はB1でも、「SG/SFの日本人選手」で、「10点超えの選手」は数えるほどしかいません。で、今季の「30分換算でのEFF」が「13.01」、これは「SGとしては驚異的な数値」といえます。
正直、「やや上振れ」の感じはありますが、「3年連続でEFFが10点超え」は「B2では最高レベルのSG」なことを存分に証明できてますし、そう考えると「この11月で33歳」という年齢面の不安も「多少衰えても、来季のEFFの10点超えは充分に楽観できる」といってよいでしょう。
そのような好選手が、突如として移籍市場に出た、この「棚から牡丹餅」のチャンス、まさしく「天の配剤」です。
それこそ、「帰化枠/アジア枠」「日本人のDF型」と共に、「全身全霊で最大級のリソースを注ぐに値する」最重要補強ポイントでしょう!と。
そう、「TS%」「A/TO」「アシスト」「スティール」から、「バスケIQの向上」が伺えます。
仮に得点面での貢献が衰えても、それ以外での貢献度が高いこと。
それに長谷川の場合、「ドライブ(ペネトレイト)」「3P」の両方ができますので、相手守備に「守りづらさを感じさせる」ことができることもプラスです。
「爆発力を活かす」ことと、「年齢的なスタミナ」を考慮して、「6thマン的なSG」をイメージしてますけど、いわば「奈良のジノビリ」をイメージして頂けると、長谷川を獲る意義の大きさが伝わるかなです。
それこそ、奈良の長年の課題として「クラッチタイムでの勝負弱さ」があります。その意味で「クラッチタイムでこそ輝ける日本人選手」は、補強の最重要事項といってよい。その意味でも、「長谷川ほど、ドンピシャの選手がいるだろうか?」です。
「1選手としての純粋な資質能力」は勿論ですけど、B1経験が長いですので、「豊富な経験を還元する、精神的支柱」の意味でも、長谷川を獲る意義はとても大きいといえます。それもただの精神的支柱としてのみならず、「普通にB2のトップ選手」を獲れる、くどいですけど、こんな貴重な機会はまずないことですよ?と。
そう、「同等以上レベルの選手が獲れる貴重さ」という意味で、いま挙げた4つの補強ポイント、つまり「アジア枠」「長谷川」「葛原」「デイビス」、この4つは、「今回を逃せば、今後数年は厳しいでしょう?」と。
特に「アジア枠」は「いないと勝負にならない」(←これは今季に、思い知ってるはずですよね?)ですし、「長谷川」は「棚から牡丹餅」ですし、「葛原」は「B2球団がDF型を獲れる貴重な機会なんて、まずないことだよ?」ですし。
「今オフEFF合計(119.19)-今季EFF合計(109.78)=差(9.41)」
(アジア枠でポゴイを獲れれば「15点程度」。つまり「帰化枠/アジア枠の補強がいかにマストか」が伝わるかなです。)
勿論、上述で示させて頂いたのは、「現時点での最も理想の選手編成」です。いわば、今回のnote記事でのタイトルで示させて頂いた「逆転のシナリオに成功した場合」です。
少なくとも「帰化枠/アジア枠の補強」は、くどいですけど、絶対に必要です。そして、ポゴイと合意間近の球団が「奈良」であって欲しいですし、客観的に考えて「B2球団との契約だろう」ことに照らせば、「奈良はより合理的な入団先」であると強く信じています。
いや、せめて「チョン・ヒョグン」でも構わない、それでも「獲れればそれだけでも補強であるといえる」と映りますし。
(チョン・ヒョグンを獲る場合は、チョン・ヒョグンは正PFのイメージですので、長谷川が正SGで、控えSGで鈴木大を獲るイメージになります。)
いま示させて頂いた「逆転のシナリオ」が叶えば、特にスティール数を増やせるので「攻撃回数をより多くできる」、これは「走るバスケの精度をより向上できる」=「勝率をより高められる」期待値をより高められます。
ですけど、漠然とですけど、不安に感じていることがあります。
現時点で、石橋晴行HCの続投は、まだ発表されていません。
自分は、「石橋HCを続投させない理由はない、むしろ少なくともこれから2年は、石橋HCで『奈良のバスケスタイル、カルチャーの構築を』と強く希求する」感じですけど。
今回のnote記事で示させて頂いたのは、いま移籍市場にいる選手で、かつ「奈良の『走るバスケ』により符合できる選手の中での、考え得るベストの補強案」です。
ですけど、最も重要なことは、
これが最も望ましいことであると思ってるんですよね。
ですけど自分は、「奈良のバスケスタイル、カルチャーの構築」の意味でも、「石橋HCに事実上の全権を付与する、つまり『GM兼HC』を付与する」ことが、より望ましいのでは?と考えるようになってます。
そうする方が、「責任の所在がより明確になる」意味でも。
最もよくないのは、せっかく「志向するバスケスタイルが明確であるのに、輝けない選手が複数人いる」ことです。今季だと、茨城がまさしくこの状況でした(いわゆる「GMとHCのコミュニケーション不足が隠せてないこと」です。GMが描いた感じに寄り添った選手起用が叶っていれば、「チームEFF」に照らしても「勝率5割前後」はいけたのでは?と映りますし)。
そう、裏を返せば、「HCの要望に最大級に沿った選手補強であれば、たとえどのような内容・結果になろうとも、『うらみっこなし』でしょ?」と考える訳です。
でも現時点では、「考え得る逆転のシナリオは、限られた選択肢になる。的確な補強ができるのか、不安感の方が正直強い」が否めない。
ですのでこうして、「緊急執筆」に踏み切らせて頂いた訳です。
「声を上げる」をしないと、「ピント外れの補強」をされたら、たまったものではないからと。
「補充はいらない、補強をして欲しい!」、どうしてもこれを伝えたいと。でなきゃ「板橋・高岡・中澤とかが浮かばれない」意味でも。
いまは正直、「祈るような想い」です。いえることは
「たとえ一筋の光でも、『希望』『わくわく感』をより感じられる感じで、開幕戦を迎えたい!」
この想いなのです。
応援している子どもがいる訳で、そういった子どもに「笑顔を届ける」感じであって欲しい。
今回綴ったことは、あくまでも「1つの方法案」にすぎません。
でも、「伝えたいこと」が伝わっていることを、強く願うこと。
そう、「座して死を待つのは嫌だ!」、この想いが届きますように。
そして「奈良のバスケスタイル、カルチャーの構築」を実感できる来季の開幕でありますように。
【エッセイ#20A】【バスケットボール#30A】
この記事が参加している募集
よろしければサポートを何卒御願い申し上げます。頂いたサポートは取材・発信のための費用に使わせて頂きます。