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書き続ける人

「コピーライターに向いている人は、『書き続けている人』です」

講師の方が言った言葉がとても胸に響いた。
キャッチコピーは、才能じゃない。努力と継続だという。これは自分にとって励みになると思った。

現在、受講しているコピーライター養成講座 東京教室。
今日は、基礎講座としての卒業制作の講評があった。この卒業制作は全3回に分けて行われた。

1回目は、実際の企業の方が来られてのオリエンテーション。受講生の人たちに「こういう課題を解決するコピーを書いて欲しい」という、企業からのメッセージを受け取る場。
2回目は、それを受けて受講生全員が1人3本ずつコピーを書いてきて講師の方からの講評。
そして3回目が、2回目からブラッシュアップしたコピーを1人2本提出しての最終講評。

受講生約100人が2本ずつ提出するので、約200本の中から良いものが選ばれるという仕組みだ。

結果は、なんと2位!

まず200本の中で、講師が選ぶ「お客さんに提案したいノミネート作品」41本の中に選ばれた。
さらにその41本の中で、受講生全員で投票する厳選10本の中に選出。最後に講師が「自分ならこれを選ぶ」の10本の中にも選ばれた。

もう、言う事なしの結果。
ZOOMの画面越しに小さくガッツポーズをしたのは内緒だ。

実は宣伝会議賞という日本最大規模のキャッチコピーの賞レースに挑み続けて10年になる。毎年60万本ほどの応募がある中で、受賞なんて夢のまた夢で。毎回一次審査通過止まり。

才能ねーなー、辞めちまえよ。

自分の中の自分が、すぐ悪態をつく。
もう辞めようかなと、毎年思う。
でも課題発表の時期になると、ついその雑誌を手に取ってしまう。
多分好きなんだろうなぁと、自分でも思う。

書き続けて、一体何になるんだよ。

ここ最近、ずっと思い続けていたことだ。
でも、それを今回の結果が払拭してくれたと思う。

「うまくなる人は書き続ける人です」

講師の方が言った言葉が、講座の時間が終わった後もずっと頭の中に残っていた。


家に帰って家族に今日の2位だったという結果を伝えた。すると、7歳の息子が言う。

「1位は誰? 1位じゃなかったんだね」

…ハッとした。
そうだよな。1位、獲らなきゃな。

次の宣伝会議賞は、全力で狙いにいく。

そんな志を立てた2023年2月末。
こらからも、励みます。


(note更新382日目)

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