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結局、警察へ…【クレジットカードを不正利用されました1/28】

15時30分。
駐車場に車を停めて、警察署を見上げていた。

はぁ…結局、来ることになってしまった…。

建物まで、たかだか数十メートルだが駐車場からの足取りは否が応でも重くなる。
気分は冴えないまま、警察署の中へ入った。

「警察に連絡した方がいいんじゃない?」
朝になっても、家族から昨日の夜に言われた言葉が何となく頭にこびりついて離れなかった。
ただ、「警察なんて大げさな…」と思う気持ちも捨てきれなかった。なので、先ずは警察ではなく消費生活センターに連絡してみた。

自分の中の疑問であった「金銭的な実害」について聞きつつ、今回の件は警察に相談した方がいいのかを聞いた。すると、答えは単純だった。

「もちろん。お金が戻ってくる・こないとは別問題で、クレジットカードの不正利用は犯罪ですからね」

『不正利用は犯罪』
ハッとする。確かに、その通りだな。
その言葉をきっかけに警察署へ連絡することにした。

連絡したのは、サイバー犯罪対策課。
電話してみると、課の名前からは縁遠そうな、のんびりしたおじさんの声がした。
経緯を説明すると、答えは何となく自分の想像通りだった。

「今はカード会社からの反応を待つしかないですね。それを受けて管轄の警察署へ相談してください」

まぁ、ですよね。そうなりますよね。
何か期待し過ぎたような気がして、拍子抜けした自分がいた。

「ただ、この内容は管轄の警察署に引き継いでおきますので、もし何かあったら●●署に連絡してください」

あぁ、はい。
何だか知り合いからの「行けたら行くね」と同じくらい軽い言葉のように感じてしまった。

まぁこんなもんだよね。
電話を切った後、気を取り直して仕事に戻った。

すると1時間後。
見知らぬ番号から着信があった。
「刑事課の●●です。今朝、本部に相談をされた件で…」
え、刑事課? 何か話が大きくなってないか?
そう思う一方で、迅速な対応をしてくれている気がして、少しありがたく思った。
「それで今日、署で話をお聞かせ願えませんか?」

今日?!…えっと…。
頭の中で今日のスケジュールを思い返す。
14時からの打合せまで終われば、とりあえず一段落はするはずだ。

15時半くらいなら、行けると思います。
そう答えると「では、お待ちしています」と伝えられ電話は終わった。

警察署の中で通されたのは、職員用の食堂だった。取調室的なところでは無かったので、少しホッとする。
担当の刑事さんと一対一で、事の経緯やメールの履歴、カード会社とのやりとりなどを改めて説明した。
そこで言われたことは次の通り。

・クレジットカードの不正利用に関しては、法律上の被害者は不正利用された店舗。なので、今回のあいこうさんのような境遇の人は「被害届け」は出せない。

・クレジットカードを持つ人には責任がある。だから安易に不正利用されるような状況は絶対に作らないでほしい

・とはいえ、事実上あいこうさんが被害者なのは確実。不正利用した奴が一番悪い。カード会社によっては、警察に対応してもらったかを問われることがある。ここで記録にも残すので、もし問われたら警察にも相談したことを伝えてほしい。少しは力になれるはず。

・絶対とは言い切れないが、今回の不正利用に使われた額を負担しないといけないということはないはず。仮にそうなったら、そうなる経緯を確認して抵抗していい。逆にカード会社とのやりとりに警察が介入するのはなかなか難しいので。

分からないことも丁寧に教えてもらった。
最後に「色々と話しましたが、こんな身に覚えのないお金は、払わなくて良いです」という言葉をもらった。

カード会社とのやりとりは昨日からまだ進んではいない。
ただ、建物に入る時とは違って、何となく気持ちは晴れたような気がした。
警察に相談してみて良かったと思った。



※もし今後、クレジットカードの不正利用に遭った人がいたら今回のあいこうを参考にしてみてください。ネットで検索しても、色々な情報が錯綜していてどれが本当か分からなかったので。。この体験記が、不正利用にあった誰かの不安解消に役立てば幸いです。結局今日も進捗日記になってしまいました。長々とすみません。まだ解決はしていませんが、アドバイスをくれた方々、本当にありがとうございました。

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