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なんでもない日の、なんでもない洗濯。

ガラガラと窓を開けて、2階のベランダへ出る。
ヒュッと吹く風は冷たいが、この時間の朝の日差しは温かい。時間は午前10時過ぎ。天気は晴天。
洗濯かごを足元に置いて、洗濯機でしわくちゃになった洗濯物を取り出す。バサっと1〜2回ふるって、洗濯物干しにかけた。すると、風が揺らしながら、陽の光がそれを照らす。なんとも言えない清々しい気持ちになる。僕は、この時間が結構好きだ。

奥さんと8歳の息子が昨日から大分に遊びに行っているので、家にいるのは僕と飼い猫の「まるお」だけ。ご飯も洗濯も、自分のものだけこなしつつ時間を過ごす。2人が帰ってきた時に、僕の洗濯物を洗濯したり干したりしてもらうのは何だか忍びない。だから、自分の分は先に処理しておこうと思ったのだ。

今住んでいる家は、2階のベランダから奥に見える山まで遮るものが何もない。ざっと200〜300mは、見えるのは田んぼだけだ。この時期だから田畑はあいにく枯れ果てているが、奥の山と空の青が気持ちいい。ちなみに、夏は辺り一面が綺麗な緑に染まる。

冬空の下、ただ何もせずに外にいるのは寒くて嫌だ。でも、こっちは洗濯物を干すというやるべきことがあるので、外にいる大義名分にもなる。そして、洗濯物を干し終えるくらいの時間が個人的にはちょうどいい。奥から、たまに走ってくる車や、目の前の道を人が通り過ぎたりする。シャツやタオルを干しながら、そんな様子を見たりするのが、ちょっとした癒しだ。

洗濯物を干し終えた後、部屋へ戻って振り返る。
並んだ洗濯物に、きれいに陽が当たっているのが少し嬉しい。天気予報によると、今日の宮崎は降水確率0%らしい。

何気なくスマホを見ると、大分から戻ってくる途中の2人から「今日昼ごはんどうする?」と連絡がきていた。

なんでもない日の、なんでもない洗濯。
あぁ、休みだなぁと実感した1月4日の午前中だった。

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