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夜道を歩けば

夜10時を過ぎて、街中を歩く。
宮崎は温かいとはいっても、街はすっかり冬の装いだ。いつの間にかイルミネーションのような装飾がなされ、行き交う人達はコートやマフラーを身につけている。

ふと今日の日付けを思い出してみると、12月6日。
もう今年も残り1ヶ月ないくらいだ。まとめるにはまだ早いが、今年はとにかく大変な一年だった。ちょうど去年の12月末にIgA血管炎を発症して、ここ一年ろくに動けなかった。今年3月くらいまでは、自分は「社会的に死んだ」と思うくらい心が折れていた。歩いたり体を動かしたりすると悪化するので、朝から晩までずっと家の中。会社への復帰の目処もつかず、もう戻るところはないかもしれないとさえ思っていたくらいだ。

その頃と比べれば、宮崎の街中を歩けるようになっていることが嬉しくもある。血液検査ではまだ炎症反応は残るものの、仕事もほぼ元に戻れてきている。夜の街なんて、いつぶりだろう。本当に丸一年かけて、体調の回復に努めた年だった。

仕事では、たくさん穴をあけてしまって申し訳なかったと思う。でも、僕がいない間に成長してくれた若手達がいる。彼等は今や、会社にとっても希望の光だ。そのまま突き進んでほしいし、突き進めるような環境を整えてあげたいと思う。

家族にもかなり迷惑をかけた。今年はどこにも連れて行ってあげられなかったのが、一番の悔いだ。年始の入院から始まり、自宅での療養生活。ただ、このまま回復していけば、来年は色々と計画できるはずだ。恩は返したい。

夜道を歩くと、色んなことを考える。
冷たい風に、街の明かり。やっぱり夏より冬が好きだ。2024年は、とりあえずこのまま無理なく終えられることに尽力しようと思う。

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