初手、よし。
4月1日。
実は日中、ずっと気になっていたことがあった。
「便りがないのは良い便り」と考え、できるだけ心配をしないようにするのだが、やっぱり気になる。
そうこうしていたら、昼頃に家族からLINEが届いた。
「恥ずかしがってて目を合わさなかったけど、先生にちゃんと自己紹介できたよ」
その報告を受けて、ホッと胸を撫で下ろした。
この調子であれば、何とか初日を乗り切れそうだ。
今日は息子が児童クラブへ通う初めての日だった。
3月末でこども園を卒園したが、市内の小学校の入学式は4月12日。それまで息子はは朝から児童クラブへと行くことになっている。
個人的に気になっていたのは、今日4月1日が金曜日だったこと。昨日の3月31日木曜日まではこども園にいて、今日から急に未知の児童クラブ。こどもにしてみれば、たった1日で環境が劇変だ。せめて土日を挟めば気持ちの整理がつくのになぁ、大丈夫かなと心配だった。
ただ、それは杞憂だったようだ。
お風呂に一緒に入りながら、今日のことを聞いてみる。
児童クラブどうだった?
息子は泡のついた頭をゴシゴシと洗いながら答えた。
「友達が3人できたよ」
もう、この答えだけで十分だった。
そっかー!良かったなー!
内心、多分息子よりも自分の方が嬉しかったはずだ。
こども園にいる時は、クラスが変わるたびに泣き、その度に行きたくないとゴネていた息子。新しい環境に慣れるのに時間がかかっても仕方ないと思っていた。
でも、こどもってすごい。
知らない間に成長して、新しい環境にも何食わぬ顔で慣れていた。
「黒い服を着てた子がね、すごく面白くてね」
楽しそうに話す姿をみて、息子の児童クラブへの初手が成功したことを実感した。
それと同時に、こどものことをもっと信じてあげないといけないなぁと思った。必要以上に心配しなくても、こどもはきっと上手くやれる適応力を持っている。
親としても成長しなければ。
(note更新121日目)