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考え方2分類で声かけが全然違うんです!

\ワーママは『調整力』を磨きなさい。/
働き方コンサルタント、保育園園長の坂東愛子です。

今日は、昨日保育園で仕事をしていて起きたことを事例でお話できたらと思います。

考え方2分類の特徴は、仕事で顕著に表れる

以前こちらでも考え方2分類のお話をさせて頂きました。

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ゴール追求型とフレキシブル型。それぞれこんな性格ですよと聞いても、じゃあ実際に生活でどう活かすの?っていうことがなかなかイメージしづらいと思いますが、私は日々このタイプを使い分けながら人に対して声かけをするようにしています。そうすると、物事がうまく進むんです。家族もそうですし、スタッフもいろんなタイプがいますので「この子はこっちのタイプだな」と一人ひとり見ています。

うちは保育園なので、保育士の中で主任が一番上のリーダーで、その下に保育リーダーという2番目のリーダーがいます。この二人が、全体を切り盛りしているんですが、この二人のリーダーが見事にタイプが違います。主任はゴール追求型、保育リーダーがフレキシブル型なんですね。
この二人、本当にタイプの特徴が色濃く出ていて、見ていてとても面白いんです。いつも響く言葉が全然違うのですが、実は仕事の場面って特にそういったタイプの特徴が顕著に出るんです。

CASE①ゴール追求型の主任の場合

ゴール追求型のこと、覚えていますか?
目標を立てるのが好き、見通し、計画を立てるのが好きなんです。好きと言うのは裏を返せばそうじゃなきゃ嫌とも言えます、落ち着くってことです。なので目標があった方が落ち着くんですね。

私もよくママのカウンセリングをしていると、ゴール追求型さんが多いのですが、モヤモヤするという悩みを聞くことが多いのですが、なぜモヤモヤするかのほとんどの原因が、ちゃんとした目標が自分の中にない、という理由なんですね。特にママって日頃の生活で目標って立てにくいものなので、すごくモヤモヤしがちなんです。日頃の生活で明確な目標ってないじゃないですか。なのでなんとなくできていない気がするというのは、目標が明確じゃないからなんですね。

それが仕事の場合はより顕著に出て、ゴール追求型さんは見通しが立っていないと不安になります。目標は、仕事なので設定されやすいですよね。家庭より作りやすいのですが、それだけでなくどうゆうふうに進めていくとか、見通しが見えていないとダメなんです。

なので私が主任(ゴール追求型)に声かけする時は、必ず見通しを話してあげるようにしています。こうこうこうゆうふうにしていこうねと、やる前から綿密に説明するようにするとすごく落ち着くし、安心できるんですね。

CASE②フレキシブル型の保育リーダーの場合

一方の保育リーダーは、フレキシブル型のタイプの特徴を色濃く持っている方なので、臨機応変さが本当に素晴らしいんですね。
保育って、子どもと保育者という、人間だけで成り立っている職場なので、計画通りにいかない、ルール通りにいかないことってどうしても起こるのですが、それが起こった時の対応力がピカイチなんですね。

ただその代わり、会社全体の計画とか目標などを話した時に、ピンとこないし、どこか縛られている感じがしてしまう、というのがフレキシブル型さん。なのであまりにも計画だけを話すと嫌悪感が出ますし「でもやってみないと分からないですよね」という口ぐせが発動します。これはフレキシブル型さんは皆さんよくおっしゃいますね。

なので私は、計画はそんなに話しません。まず最初の一歩、目の前のやるべきことだけお願いするようにしています。そうは言っても、保育だと年間、月間、週間と、計画を話すタイミングが結構あって、話さないわけにはいかないということがよくあります。その時は全体で話すのですが、本人は聞いていて「う~ん」となっているんですね。

物事の落とし込み方の違い

それで、昨日面白いことがありました。
うちの保育園は小学館集英社プロダクションの「楽習保育®」を導入していますので、その講師をお招きしての研修があったのですが、保育リーダー(フレキシブル型)はその研修が初めてだったんですね。

最初に計画を立てたり、研修しますよって時は納得していなくて、「なんでそんなことしなくちゃいけないんですかね」って言っているんですが、実際参加してみたらすごく達成感もあって、元々すごく仕事ができる子なので講師の方にも褒められて、自信もついて満足したようで本人はとても喜んでいました。

前々から「研修していこうね」と運営側から行っていた時は納得していなかったけれど、その時初めて、実際に研修を受けてみて「坂東さんの言っていた意味がようやく分かりました、とてもよかったです」と言ってくれました。つまりフレキシブル型さんは、実際にやってみて振り返って初めて腑に落ちるタイプなんですね。これが本当に人間の本質でして、ゴール追求型とフレキシブル型と大きくタイプが違うんですね。

やる前から知っておきたい(ゴール追求型)、やった後に振り返りたい(フレキシブル型)と、物事の落とし込み方が全く異なるのですが、ではこの違いをご家庭でどのように活かせばいいかというと、お子さんがどちらのタイプかで声かけがものすごく変わってきます。
特に子どもだと、日常生活何かをしてもらう時や勉強させる時も全く一緒なんですね。見通しを立てた方がいいのか、とりあえずやってもらった後に本人の満足度で伸ばすのか。この2種類はぜひ見てもらえるといいと思います。

今回は大人の例をお話したのですが、大人ですらこんなにもタイプが違いますので、皆さんの職場や家族や周りのお友だちに対してもぜひ参考にして頂けたらと思います。私も完全にこの2種類で使い分けていて、この二人のスタッフ以外も同じようにそれぞれのタイプの傾向があります。

ハイブリット型も存在する

中にはゴール追求型とフレキシブル型のハイブリット、どちらの要素も持っている人がいます。2種類の特徴が出るのですが、見通しも立っていないと嫌だし、そうは言ってもあまりにも説明されるとそれもやってみないと分からない、と怒ってきます。
そういった方には、半分半分にしながらお話したりしています。割と、なんでもオールマイティにできてしまう人に、ハイブリットが多いですね。要領がいい人というのは両方持っている傾向にありますので、そういう時はざっくり見通しを立ててあげながら、でもやってみないと分からないと思うからまずやってみて、と言ってやらせてからその後に振り返る、という両方をしています。

自分はどっちのタイプかな?モヤモヤするのは、どんな時かな?
見通しが立たないことにモヤモヤするママは、特に家事や育児が見通しが立たないことばかりですから、常にモヤモヤしているのではないでしょうか。そこで「自分はここでモヤモヤしているんだな」と気付くと、実はそれだけでもスッキリしますので、ぜひ考えてみて下さいね。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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