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パパを〇〇だと思うとうまくいく!

\ワーママは『調整力』を磨きなさい。/
働き方コンサルタント、保育園園長の坂東愛子です。

皆さん年末年始はいかがお過ごしでしょうか。家族と長く過ごせるこの時期は、家族間での連携も必要になる時期でもあります。

私は家族マネジメントといって、家族の仲をうまく円滑にするためのコミュニケーションの方法というのを教えていますが、今日はそのうちのひとつをお話したいと思います。

ママは「社長」、パパは・・・

以前こちらでも「ママというのは、社長だと思って下さいね」とお伝えしました。これはママが働いてお金を稼いでいるからとかそういったことではなく、家族という組織をうまく円滑に運営しているのがママ=社長だからです。家のこと、家族のことをすべて把握して、管理して。パパが家族のためにお金を稼いでくれているとしても、やっぱり社長はママなんです。

そして家族マネジメントの方法として、ママはパパを新入社員だと思って下さいとお伝えしています。皆さんが働いている職場でも、新入社員っていますよね。中にはその新入社員を育てるOJTの役割を任命されたことのある方もいらっしゃると思いますが、パパもそれと同じように新入社員と思って接するようにすると、いろんなことがうまくいきます。

最初、新入社員って本当に何も分からないですし経験値がないですから、やり方が分からないし、予測もできないということが多いと思います。なので会社のルールを教えてあげたり指導をしましたよね。
それと同じように、ママもぜひそういったかたちでパパに家庭内のルールを教えてあげて欲しいのです。

パパ=男性は、実は幼い!?

よくありがちなケースが、どうしてもパパに頼るという気持ちが出ているママが多いのですが、パパ=男性は一見強そうに見えて実は幼いんです。これは幼児教育でも昔から言われていますし、大人になっても変わらないという研究結果が出ています。男性は、女性より寿命も短いですし、能力的にも差があります。小さい頃から脳も2歳、2年分の差があると言われています。そして大人になってもさほど変わらないのです。

なので、パパは基本的にあまり頼る存在ではないわけです。
もちろん社会を担ってくれているという、そういった気持ちで頼るというのは分かるのですが、家庭内のことで頼ろうと思ってしまうとダメなんです。ただでさえパパは会社でものすごく大変な思いをしています。やはり大黒柱としてものすごいプレッシャーも抱えていますので、より家の中では子どもになります。
例えば課長さん、部長さんと色々な役職に就いていたり、とても頼もしく会社で生き生きと活躍していらっしゃる方もいると思いますが、そんな方々であっても、家庭では幼いのです。

パパを育成する期間が必要

じゃあなんでもパパにやってあげたらいいのかというとそうではありません。私が今回お伝えしているポイントは、新入社員というところなんです。

パパを子どもだと思ってしまうと、何かしてあげなきゃ、ごはんを作ってあげなくちゃ、服を用意してあげなきゃってなりますが、そうではありません。パパは新入社員なんです。大学生の子どもから、新入社員となり、これからきちんと自立していってもらわなくてはいけません。最初は手取り足取り教えていても、段々とできるようになっていきますよね。
なのでそうした気持ちで面倒を見て育成し、自立してもらう。そうすると新入社員から中堅社員への成長していくわけです。

家の中でパパに対して同等の大人だと思って「こんなこともできないの?」って思う気持ちが湧いてくる時があると思いますが、例えば社長や中堅社員が新入社員に対して同じように思うでしょうか?「なんでこれができないんだ!」「君ができるかできないかに全部かかっているんだぞ!」なんて思うことはないですよね。「これは指導してやらないとな」と面倒を見ると思うのです。
なのでママは社長として、新入社員の面倒を見ているんだというような気持ちで、自分でしっかりとやっていけるように育成していくんです。

素質やペースに合わせて育てる

中には、最初から何も言わなくても家事や育児に積極的に参加するような、ハイスペックな新入社員もいます。
元々そういった家庭で育ち、ママの「手伝い」などではなく、自分の役割として率先して家庭のことができる、素質のある新入社員も中にはいらっしゃるんですね。
なのでそういう新入社員がいるご家庭の場合は、ぜひリーダーを任せたり、昇格を早めるなど、その人のペースに合わせて育成していくとよいと思います。
そう思うと「なんでこれやっちゃうの!?」という失敗も大目に見れるようになります。そこで「まぁそれでいいか」というのではなく、あくまでも育成なので、「じゃあ次はここまでやってみようか」ということを打診していきます。
もしくはその人がやりやすいやり方にこちらもルールを変えてあげるなどしましょう。育成とはそうゆうものです。会社、組織としてのルールは絶対なんだけれども、最悪その人がどうしてもできない、やりづらいということがあれば臨機応変に、デッドラインを守りながら工夫をしていきます。
そうやっていくと、本人もどんどんやる気が出てきます。そして、終いには言われなくてもやってくれるようになります。

育ってくれればママがとても楽になる

家事にしろ、育児にしろ、パパを対等な大人として見てしまうと「なんでできないの!?」とどうしてもなってしまいがちです。
私も以前はそうでした、それでイライラしていました。でも考え方を変えると一変しました。ポイントは、やはり新入社員ということ、そして新入社員だからこそ育てようということ。そうやっていくと、どんどん変わってきます。社長は、社員を誘導していくものですが、それと同じようにママもできるようになると、色々な行動がとりやすくなって相乗効果で上向いた気持ちになっていきます。

会社で新入社員の育成を任されるのは「面倒」というのはあるあるです。
でも最初は大変だけど、いずれ必ず終わりがきます。ある一定のラインを越えると、こちらの助けになってくれて楽になります。その方のペースや素質、個性によって時期は異なるかとは思いますが、大変なのは一時だけですから、数か月、一年と一定期間頑張って頂くと、ママが楽になりますので、ぜひ取り組んで頂ければと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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