…の出会いは、22年前に遡る。 今は亡き妻が産んでくれた二人目の子どもは、男の子だった。 男の子を授かったからには、 「ケンカくらいは教えられる父親にならねば…」 と、今冷静に考えたらえらく物騒な動機で何らかの武道に通じようと考えた。 とはいえ、そこは安月給の哀しさ。 剣道や弓道のように道具にかける金はなく、 柔道や空手のようなガッツリ系の稽古でケガなどしようものなら通院代も大変…。 と、物騒なわりにはなかなかチキンな思考を巡らせているうちに、たまたま通りかかった中学校の