創作ジャンキーの目覚め
はじめましての方もそうでない方もこんばんは。藍川ユイと申します。ラノベ公募勢をやっております。
他の公募勢の方が創作歴などを載せていて、面白いなーと思ったので私も自己紹介的な創作歴を書いてみようかなぁと思いました。
公募歴だけ見たい方は公募勢デビューのあたりからどうぞ。
長くなってしまいましたが、まあただの創作ジャンキーです。よろしくお願いします。
創作の始まり
一番最初に物語をつくったのは小学一年生のときです。
紙をホッチキスで止めた絵本を作りました。ひよこの男の子と女の子がケンカして後悔をし、仲直りのために指輪を買って渡そうとしたら相手も同じ指輪を買っていた、という話です。
なぜこんなにはっきりと覚えているかというと、兄にオチを馬鹿にされて何度も朗読されたからです。ふざけんな。
その後小4まで絵本をつくり続け、小5あたりから漫画にジョブチェンジ。
この頃の将来の夢は漫画家、絶対になれると思って疑っていませんでした。
しかし時同じくしてパソコン教室に通っていたこともあり、ワードで小説も書き始めます。書いたものは印刷して父や担任の先生に見せていました。過去に戻れるなら全力で止める。
ただこの小説、作法もなにもあったものではありませんでしたが、一応完結させているんですよね。ワード10〜20枚ほどで1巻、それを5巻分書いていました。
衝撃作との出会い
そしてこの頃、とあるブームが起きます。
時は2000年代初頭。ハリー・ポッターブームです。
しかし私がハマったのは同じ海外児童書として書店で平積みされていた「ダレン・シャン」でした。
Xのフォロワーさんでしたら私が一度はダレン・シャンの話をしているのを見たことがあるかもしれません。
未だに引きずるほど愛してやまないシリーズです。
ちなみにまわりで私ほどハマっていた人はいません。この頃からひとりでハマりまくってました。
そしてそこから電撃文庫「キノの旅」に出会い、ライトノベルの道に入っていくことになります。
漫画はまだ描いていましたし、自分でも信じられないのですがプロになりたくて漫画の投稿もしていました。(動物4コマの二次落ちが最高戦績)
が、同い年で圧倒的に漫画の上手い友達がおり、自分は何も勝てないことを悟りそっと漫画の道は諦めました。
それと引き換えに始まったのが授業中の小説内職。絵と違って板書を取っている風に見えるので注意もされません。
書いたものは相変わらず友達に押し付けて読ませ、友達とリレー小説を書いたりもしていました。
漫画の道は諦めましたが、物語を作るのはやっぱり好きだったのでしょうね。ライトノベルも読んでいましたし、基本連載の漫画よりも1巻ごとにまとまった話を出せる小説に魅力を感じていました。
元々動きよりも心理描写を書きたかったため小説は相性が良いように感じていました。
それにしても、まわりが徐々にBLや少女向けラノベに進んでいく中、ひとりでブレずに少年向け作品に進んでいったのはなんだったんでしょうね。今でも謎です。
高二病、襲来
そんななか高校に進学。そして唐突に始まる高二病。
オタクだと思われることを過度に恐れ、一切の創作を捨てました。
高校三年間、小説も絵も漫画も何も書いていませんでした。
公募勢デビュー
創作を捨てたのにもかかわらずほとんど友達のできなかった高校時代を経て、本当にやりたかったことを考え直します。
そして自分が作家になりたかったことをついに思い出しました。
そこで手をつけたのが中学時代に設定やSSを書きまくっていたキャラや世界観を使った長編公募用作品の執筆でした。
思春期にダークな作品で育まれたため、内容はもちろんダークなハイファンタジー作品です。
ぐだぐだ創作本を読んだりガリ勉したのにも関わらず国家試験に3回落ちて挫折したりしながらなんとか書き上げ応募。ついに公募勢デビューした瞬間でした。
それが2012年第19回電撃大賞でした。
(今調べてわかったのですが、私、大学時代この1作しか書けていないようです)
結果は二次落ち。一次選考を通過できたことが嬉しくて、また書こうと思いました。
ちなみにこのときの評価シートでは主人公がエキセントリック過ぎると言われました。
勘違い、そして迷走へ
気を良くした私は次に青春オカルトものを書きます。
国家試験に落ちて腐りまくってた時期にオカルト関係の話をネットで読み漁っていたこともあり、今でもオカルト話は大好きです。
しかしこの作品が迷走の元になるのでした。
おそらく最初に応募したのは電撃大賞。検索してもヒットしないので一次落ちしたのでしょう。
しかし問題はここから。
次に出した第7回HJ文庫大賞で最終選考に残ってしまうのです。
嬉しかったです。まだ三次までしか無かった頃のHJですが、そこまで上れたことは本当に嬉しかった。
そして、二作目で最終まで残ったことにより、才能があるのでは?と勘違いし始めます。
(この作品、GAでは二次落ちでした)
そして手を出す流行り物。
最終まで行けたのだから流行りを取り入れれば受賞できるはず!という安直な考えから詳しくもない異能バトルものを書き始めます。
なんとか書くも差別化のためひねろうとした結果、能力がわかりにくく、結末も扱いきれていませんでした。
もちろん全ての公募で一次落ち。
やっぱりファンタジーだ!と書いた話はGA二次落ち。「空ろの箱と零のマリア」が好きだったので謎要素多めの青春ローファンタジーはどうだと書きましたが実力不足でやはり結末が扱いきれず全一次落ち。
色々考えて、またファンタジーを書くも、第1章しか書けない。プロットはあるのに続きが浮かばない。設定の細かい部分の矛盾が気になって書けない。既存作との被りが気になって書けない。
そうこうしている間に、全く書けなくなってしまいました。
社会人になっていたこともあり、このあたりで生活が忙しくなり公募から離脱します。
藍川、復帰するってよ
たまーに書こうとするもやはり冒頭少し書くと続きが書けなくなる日々が続きます。
そのうち書くことも忘れ、とにかく育児で手一杯の日々が始まります。
そんな中ネットである言葉を目にしました。
「自分が我慢していると、相手に我慢させたくなる」
公募復帰前、私は自分の趣味の時間をほぼ取っていませんでした。
自分がやりたかったこと。なりたかったもの。
やっぱり小説を書きたい。
それだけの気持ちでかつて登録していたカクヨムのページを開きます。
「彼女は幽霊が見たい」は、それだけの気持ちで書き始めました。
とにかく1時間で1話書いて投稿する。それをルールになんとなくの構想を頭に浮かべてプロットもキャラ設定もなく第一章分を毎日投稿。
これが意外と書けたんですよね。不思議なことに続きも浮かんできて、そこからプロットを練り始め約半年かけて完結までこぎつけ、この作品でカクヨムコン8中間選考を突破しました。
(ちなみにカクヨムコンに出るために登録していたシナリオライターの専属契約を解除しました。思い切り良すぎるだろ)
カクヨムコンの宣伝のため当時のTwitterにも復帰。タイムラインを眺めていると色んな方の進捗報告が流れてきていました。
電撃の締切前だということもあり、みなさん追い込みをしているようでした。
締切まで残り10日ほどだったと思います。私は「今から電撃用に書く」という内容の書き込みを見つけます。
相変わらずおもしろいこと言っている方だなぁと思っていると、みるみるうちに増えていく文字数。そしてそのままきちんと締め切り前に投稿していました。
衝撃でした。
私は今までそんなガッツのある創作をしたことがありませんでした。
何においても甘かった。生ぬるかった。そんな状態で受賞なんてできるはずもなかった。
今の環境では時間的に長編を完成させることさえも難しい。それでもまた公募に挑戦したい。あの中途半端な状態で終わらせたくない。
必死で書きました。時代も変わり、今の自分に書ける話がどれほど通用するかも全くわかりません。それでも書きました。
2023年6月、第16回GA文庫大賞前期。
ついに公募勢復帰を果たします。最後の公募から約7年の月日が経っていました。
結果は二次落ち。
カクヨムコン落選作をオーバーラップに応募し、こちらも二次落ち。
どちらも評価シートの内容は厳しいものでした。
それでも私はまた書いています。
なんででしょうね。時間も思考もかなり消費して書いて、落とされダメ出しされ。
それでもまた書くのです。
また急に書けなくなったり、ぷつん、と糸が切れて書くのをやめたりするかもしれませんが、きっとまたいつか創作には戻ってくるのでしょう。そこで公募という道を取るかはわかりませんが。
昔からただただ物語をつくるのが好きなんでしょうね。
とりあえず今は、できるところまで頑張りたい。自分の思う面白いをみんなにも読んでもらいたい。
そのために、まだしばらくは公募に挑戦していきたいと思います。