2019年を振り返る
2019年も残すところあと数日になりました。2018年に続き、備忘録的に今年を振り返ってみようと思います。
(2018年の記事はこちら)
お時間ある方は、どうぞおつきあいください。
1月
朗読デビュー。
昨年度の振り返りでも触れましたが、音楽家のduennさん、音楽家/美術家のmonogsさんと一緒に朗読イベント「archive 01」を開催しました。
duennさんは、谷川俊太郎さんなどともコラボされている方で、予期せずお声かけいただき、嬉しいやらびっくりするやら。初対面なので当日はかなりドキドキしながら会場に行きましたが、お二人とも素敵な方で、イベントの前後にいろいろなお話ができました。
イベントは、暗闇の中、monogsさんのインスタレーション作品が明滅するし、duennさんのサウンドが低く流れ、それに合わせて『エスケイプ』や他の掌編を朗読しました。
違うジャンルのアーティストとコラボするのはすごく刺激的でした。お二人とまた一緒に何かやってみたいな、と思っています。それはともかく、朗読はもう少し練習しなくちゃなぁ。
2月
惑星と口笛ブックスより『ハミングバード』を刊行。
作家で翻訳家、惑星と口笛ブックス主催でもある西崎憲さんにお声かけいただき、同レーベルのシングルカットシリーズとして刊行しました。
ありがたいことに評判がとても良く、好意的な感想が多くいただけました。出版関係者の方々の目にも留まったようで、良い方向に話が進むきっかけとなりました。
30分程度でさらりと読める物語ですので、未読の方はぜひ読んでみてください。
3月
『雲を離れた月』がTwitter文学賞にランクイン。
まったく予期しなかったことですが、書評家の豊崎由美さんが始められたTwiter文学賞の第9回にて、私の作品が19位にランクインしていました。読者の方が票を入れてくれたという事実がとても嬉しかったです。
3月~5月
執筆、ひたすら執筆。
スペシャルな企画をいただき、必死に書いていました。こんなに辛くて、こんなに充実した執筆は初めてだったかもしれない。ストレスのはけ口に食事をもりもり食べていたら、三か月で5キロも体重が増加…。体形を戻すためにジムに通いだすことにもなりました。まあ、汗を流すのは気持ちいいからいいんだけど…。
7月
新作刊行決定!
3月から書いていたものが企画会議を通り、刊行が決まる。本当に、本当に嬉しくて家の中で飛び跳ね、転げ回り喜びました。
相川英輔初の長編小説になります。題名や出版社名などは情報解禁になり次第、順次公開していきます。刊行は2020年5月頃と少し先ですが、どうぞお楽しみに!
10月
英語圏デビュー決定。
翻訳家のToshiya Kameiさんと一緒に仕事することになり、いくつか短い小説を書きました。それが、オーストラリアの文芸アンソロジー『The Insignia Series』への掲載が決まりました。こちらの刊行も2020年の予定です。
Kameiさんには他にもいくつか原稿をお渡ししていて、今後さらなる海外展開もありそうな気配もあります。
11月
書評家デビュー。
歴史ある図書新聞よりご依頼をいただき、人生で初めての書評を書きました。作品は澤西祐典さんの『雨とカラス』。執筆と書評は、書き方や作品の見方がまったく異なるので、これまでとは頭の使い方を変えて書き上げました。書評を楽しんでいただき、一人でも多くの方が『雨とカラス』を手にとってくれると嬉しいです。
11月は、書肆侃侃房の定期刊行誌「ほんのひとさじ」vol.13に『イン・ザ・パーク』という掌編も寄稿しました。「影」がテーマで、瞬間的にいくつかのイメージが湧いたので、掲載作以外に2作ほど書きました。そちらはnoteで公開していますので是非。
こうして改めて振り返ると、今年もいろいろなことがあったな、と実感します。来年5月の書籍や海外文芸アンソロジー以外にも進行中の企画があり、2020年は相川英輔にとって飛躍の年になりそうです。こうご期待!
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